公開日:2022-11-08  更新日:2023-04-06

意外と知らない”リフォーム”と“リノベーション”の違いとそれぞれのメリット・デメリットは?

図面

 

中古マンションや中古戸建住宅の市場が拡大している中、リフォームやリノベーションを検討する方も多いでしょう。

 

そこでふと浮かぶのが「リフォームとリノベーションってどう違うの?」という疑問ではないでしょうか。

 

会社によって“リフォーム”と表記しているところと、“リノベーション”と表記しているところがあり、一体どちらを選べば良いの分からない方は少なくないはずです。

 

そこで今回は、リフォームとリノベーションの違いや、ケースごとにどちらを選べば良いのかについて、詳しく解説します。

 

この記事のポイント
・リフォームは「現状復旧」、リノベーションは「価値の追加」として使い分けられています。
・どちらが良い悪いではなく、現状やライフプランに合わせて、適切な方法を選ぶことが重要です。
・リフォームもリノベーションも、建築知識が豊富な会社に相談しましょう。

 

■ ずばりそれぞれの違いは“デザイン性”と“機能性”

 

レトロモダンなリビング空間

 

リフォームとリノベーションというキーワードを聞くと、なんとなくリフォームが昔からある言葉で、リノベーションが後発のような印象を持つ方もいるかもしれません。

 

しかし、実は日本で浸透している意味でのリフォーム(reform)は和製英語で、英語圏ではreformは「改正する」「改革する」という建築には限らない漠然とした言葉として使われています。

 

一方、リノベーション(renovation)はいわゆる“改修工事”を指し、日本で使われている意味と変わりません。

 

では、日本国内ではこの2つの言葉をどのように使い分けているのでしょうか?

 

ポイントはずばり「新築時と比べてバージョンアップしているかどうか」です。

 

リフォームは、既存の状態からリニューアルして新築時の性能まで“復旧させる”ことを言い、リノベーションは、さらに“付加価値をつける”ことを言います。

 

付加価値をつけるということは、資産価値の低下を緩やかにすることにつながります。

 

新築住宅は翌年から年々その資産価値が着実に低下していくのに対して、ある程度築年数が経っている中古住宅は、資産価値の目減りが少ないと言われており、タイミング良くリノベーションをすることで、その価値をある程度回復させられるのです。

 

リノベーションによる資産価値回復

(引用:リノベーション協議会|リノベーションとは?

 

例えば、トイレの便器が壊れたから同じようなものに取り替える場合は「リフォーム」で、おしゃれで快適なトイレ空間に変える場合は「リノベーション」となります。

 

ちなみに、国土交通省では既存建物の改修工事については「リフォーム」の呼び名で統一しており、「リノベーション」の呼び名は使っていません。
(参考:国土交通省|既存住宅・リフォーム市場の活性化に向けた取組み

 

そのため、業界内ではリフォームとリノベーションを混同して使っている会社も多いのですが、本来は明らかな違いがあり、リノベーションには“デザイン性”と“機能性”が欠かせません。

 

 

■ リフォームとリノベーションそれぞれにメリット・デメリットはある?

 

ダークグレーが大人かっこいいリビングダイニング

 

ここまでの話を聞くと、「リノベーションの方がいいに決まっている」と考える方も多いでしょう。

 

しかし、ケースによってはそうとも言い切れません。

 

では、リフォームとリノベーションのメリット・デメリットを比較してみましょう。

 

 

〈リフォーム〉

 

メリット

  • ● 工事範囲が限定的であるため、費用が抑えられ工期も短め
  • ● 単発で部分的にリニューアルできるため、資金計画や工事計画が立てやすい
  • ● ビフォーアフターが大きく変わらないため、完成がイメージしやすい
  • ● 住みながらでも施工可能

 

デメリット

  • ● 完成後も劇的に変わらない
  • ● デザインや機能の自由度が少ない
  • ● 部分的に工事をするため“つぎはぎ感”が残る

 

まず、リフォームは空間ごとに単体で工事を切り分けられるため、段階的に修繕していくこともできます。

 

ですから、それぞれの工事費用や工期をコンパクトに抑えられ、少しずつ直していけますし、多少の不便はあるものの、住みながらの施工も可能です。

 

ただし、どうしても劇的にデザインや機能を変えることは難しく、完成後も元の状態とそれほど大きな違いは生まれません。

 

また、既存の状態に合わせて設備機器や内装材を選ばなくてはいけないため、理想通りにいくとも限らないのが現実です。

 

そして、段階的にリフォームをすると、劣化度合いにも空間ごとにズレが生じますし、同じ内装材を選んだとしても製造年や製品ロッドによって色味が微妙に変わる可能性が高く、どうしてもつぎはぎしたような印象は拭いきれないでしょう。

 

 

〈リノベーション〉

 

メリット

  • ● 工事範囲が広く、ある程度まとまってリニューアルできるため、レイアウト変更も可能
  • ● 既存部分を大きく解体撤去するため、デザインもリセットでき、自由度が高い
  • ● 構造上制限があるものの、完成後はまるで新築のような仕上がりにできる
  • ● 配管や配線や構造躯体などの隠蔽された部分を更新しやすい

 

デメリット

  • ● 工事規模が大きくなるため、まとまった費用と工期が必要となる
  • ● 住みながらの施工は難しい

 

リフォームよりも工事規模が大きいリノベーションは、改修前後のイメージをガラリと変えられる点が一番のメリットです。

 

間取りや器具のサイズ、内装仕上げ材の全てを変えられるため、リフォームと比べてもデザインや機能を理想により近づけられます。

 

また、構造上多少の制約はあるものの、スケルトンリノベーションにすれば、配管や配線などの見えない部分も更新できますし、戸建の場合は耐震補強も可能です。

 

つまり、ほぼ“新築同様”と言っても過言ではありません。

 

ただし、工事範囲が広くなればなるほど、当然のことながら費用はかかってしまいます。

 

また、工事期間も長引きますし、ある程度まとめて解体や施工をしなくてはならず、住みながらの工事は困難です。

 

そのため、工事費用に加えて仮住まいの家賃や荷物を保管するためのコンテナ費用、完成後の引っ越し費用も想定しなければいけません。

 

 

■ 結局どちらを選べばいいの?

 

たっぷり収納できるキッチン収納

 

リフォームとリノベーションはそれぞれ一長一短であり、結局どちらを選べばいいか分からないという方もいるでしょう。

 

そこで、ケースごとにどちらが適しているのかを紹介します。

 

〈リフォームの方がいい場合〉

 

  • ● 比較的築年数が浅く、構造などが劣化していない
  • ● 間取りやレイアウト、デザインにあまり不満がない
  • ● 設備機器などが故障して、とにかく速やかに取り替えたい
  • ● お金を貯めながら少しずつ修繕していきたい
  • ● 日常生活を保ちながら改修したい

 

 〈リノベーションの方がいい場合〉

 

  • ● 築年数が古く、間取りが現代の生活にフィットしていない
  • ● デザインや機能にとことんこだわりたい
  • ● 構造躯体や電気配線、給排水管なども一新したい
  • ● 物件購入資金と改修資金をまとめて借り入れたい
  • ● まとめて改修して、その後落ち着いて生活したい

 

つまり、どちらが良い悪いではなく、その住宅の状態や、ライフスタイルや人生プランなどの諸条件に合わせて、適切な方法を選ぶことが重要なのです。

 

 

■ リフォームもリノベーションも成功のカギは“施工会社選び”

 

間取りの自由度が高まる便利なロフト設計

 

インターネットや関連情報誌で色々な会社を見ていると、“リフォームを得意とする会社”と“リノベーションを得意とする会社”が明確に分かれます。

 

リフォームを希望する場合は、リフォームを中心に請け負っている会社で十分ですが、リノベーションの場合はそのような会社に依頼してもうまくいかないことも少なくありません。

 

なぜなら、リノベーションをするにはより建物について深く知っていなければいけないからです。

 

いくら目に見える仕上げや設備機器の知識が十分でも、築年数などから構造がどうなっているかまで想像できなくてはいけません。

 

つまり、リノベーションを中心に施工している会社なら、リフォームもリノベーションも確実に仕上げられるということです。

 

また、トレンドを抑えたデザイン力やコーディネイト力にも長けているため、固定概念に捉われないスタイリッシュな空間を作りたい方にもおすすめです。

 

リフォームをする際も、リノベーションをする際も、まずは「リノベーションを得意とする会社」に相談してみましょう。

 

デザインリノベ

 

■まとめ:バージョンアップしたいなら“リノベーション

 

一般の方はあまり使い分けていませんが、リフォームとリノベーションには実は明確な違いがあります。

 

リフォームはあくまでも「元通りにする」工事を指し、リノベーションは「より快適&おしゃれになるようにバージョンアップする」工事を意味します。

 

それぞれにメリット・デメリットがありますので、ご自身のイメージに合う方法を選びましょう。

 

私たちSHUKEN Reの施工事例では、築年数の古い物件でもきれいに蘇った事例を多数ご覧いただけます。

 

「今の住まいを生まれ変わらせたい」とお考えの方は、ぜひ一度私たちの施工事例を参考にしてください。

 

きっと、新しい暮らしのイメージが膨らみます。

 

 

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    SHUKEN Re 編集部

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