公開日:2023-02-16 更新日:2026-07-30
【築10年・20年・30年・40年】築年数別の中古マンションリフォーム費用と工事内容を解説
中古マンションを購入する際、築年数に応じて、どのようなリフォームやリノベーション工事を行うかが大きく変わってきます。
今回は、築10年・20年・30年・40年の中古マンションの築年数別におすすめの工事内容と、それぞれの相場を紹介します。
・中古マンションの相場は、築年数が古いほど物件価格は安くなり、工事費用は高くなる傾向にあります。
・専有面積70㎡の場合、築10年未満は部分リフォーム中心で30~180万円前後、築40年以上はスケルトンリノベーションで1,050~1,400万円前後が費用の目安です。
・築30年を超える中古マンションは、内装や間取りを自分好みに1から作り直す「スケルトンリノベーション」に向いています。
目次
【築年数別】中古住宅のリフォーム工事の相場
少し前のデータになりますが、リクルート住まいカンパニーが2017年に実施した中古住宅のリフォームに関する調査によると、マンションの平均リフォーム費用は539.9万円でした。
近年は資材価格や人件費の上昇によって工事費全体が当時より上がっているため、金額の水準そのものではなく、築年数が古いほど費用が大きくなるという傾向をつかむ目安としてご覧ください。
また、マンションと戸建てを合わせた、築年数別のリフォーム費用の分布は次のようになっています。
※本調査は、300万円以上のリフォームを3年以内に実施した人を対象としています。
(出典)「2017年 大型リフォーム実施者調査/(株)リクルート調べ」を基に弊社で作成
グラフで分かるように、築年数が古くなるほど、リフォーム費用が大きくなる傾向にあり、
築40年以上の中古住宅では、リフォーム費用が「1,000万円以上」が36.1%と全体で最も多くなっていることが分かりますね。
築年数別のリフォーム費用を平均すると、
- 築10年未満…429.2万円
- 築10~20年未満…528万円
- 築20~30年未満…532万円
- 築30~40年未満…654.4万円
- 築40年以上…934.1万円
という結果になっています。
築年数別の中古マンションリフォーム工事と費用相場
先ほど紹介したデータは300万円以上のリフォームをした人の平均値であり、同じ築年数の中古住宅でも、物件の状態や希望するリノベーション内容によって費用は大きく変わってきます。
例えば、比較的小規模の部分リフォームで済む場合もありますし、骨組みだけを残して大掛かりなスケルトンリノベーションをする場合もあります。
では、中古マンションのリフォームは、どんな項目によって費用に違いが出てくるのでしょうか?
この章では築年数別によくあるリフォーム工事の種類と、各工事の費用相場を紹介します。
検討している中古マンションの築年数・状態や、希望する工事内容に応じて、リフォーム費用の目安を知る参考にしてくださいね。
築10年未満のマンションリフォーム工事と費用相場
築10年未満の中古マンションのリフォームは、壁や天井のクロス張り替えや、畳の表替えなどの小規模な部分リフォームが中心で、費用相場は30~180万円前後です。
また、状態によってはトイレの温水洗浄便座(ウォシュレット)やキッチンのレンジフード、IHコンロなど、水回り設備を単体で交換するケースもあります。
クロスの張り替えと設備の単体交換を1~2箇所組み合わせる程度であれば、100万円以内に収まるケースも少なくありません。
<よくあるリフォーム費用の例>
| リフォーム項目 | 工事費用相場 |
|---|---|
| 壁・天井クロス張り替え(住戸全体/専有面積70㎡の場合) | 30~40万円前後 ※1,000~1,500円/㎡ |
| 畳の表替え(6畳の場合) | 3万6,000円~7万2,000円前後 ※6,000円~1万2,000円/枚 |
| レンジフード、コンロなどの交換 | 20~120万円前後 |
| トイレの部品・ウォシュレットなどの交換 | 1~15万円前後 |
築10~20年未満のマンションリフォーム工事と費用相場
築10~20年未満の中古マンションのリフォームは、各水回り設備本体の交換や、フローリングの張り替えなど、比較的大掛かりなリフォームが中心になり、費用相場は300~900万円前後です。
水回り設備は場合によってはまだまだ使えることもありますので、物件の状態によってケースバイケースで判断します。
また、クロスに加えて床のフローリングの傷みや汚れが気になってくるのもこの頃。
これまでに一度も内装リフォームの履歴がないマンションの場合は、リフォーム費用の総額が大きくなる傾向があります。
<よくあるリフォーム費用の例>
| リフォーム項目 | 工事費用相場 |
|---|---|
| 壁・天井クロス張り替え(住戸全体/専有面積70㎡の場合) | 30~40万円前後 ※1,000~1,500円/㎡ |
| 畳の表替え(6畳の場合) | 3万6,000円~7万2,000円前後 ※6,000円~1万2,000円/枚 |
| フローリング張り替え(住戸全体/フローリング40畳分の場合) | 40~160万円前後 ※1~4万円/畳 |
| キッチン本体交換 | 100~300万円前後 |
| トイレ本体交換 | 20~40万円前後 |
| 洗面化粧台本体交換 | 15~30万円前後 |
| ユニットバス本体交換 | 100~250万円前後 |
| 給湯器本体交換 | 30~70万円前後 |
築20~30年未満のマンションリフォーム工事と費用相場
築20~30年未満の中古マンションのリフォームは、水回りの交換やフローリングの張り替えに加えて、給排水管の交換や間取りリフォームをするケースも増えるため、費用相場は450~1,200万円前後になります。
<よくあるリフォーム費用の例>
| リフォーム項目 | 工事費用相場 |
|---|---|
| 壁・天井クロス張り替え(住戸全体/専有面積70㎡の場合) | 30~40万円前後 ※1,000~1,500円/㎡ |
| 和室を洋室に変更(6畳の場合) | 50~100万円前後 |
| 2部屋を1部屋につなげる間取り変更 | 50~100万円前後 |
| フローリング張り替え(住戸全体/フローリング40畳分の場合) | 40~160万円前後 ※1~4万円/畳 |
| キッチン本体交換 | 100~300万円前後 |
| トイレ本体交換 | 20~40万円前後 |
| 洗面化粧台本体交換 | 15~30万円前後 |
| ユニットバス本体交換 | 100~250万円前後 |
| 給湯器本体交換 | 30~70万円前後 |
| 配管の更新(給排水管・給湯管・ガス管) | 50~100万円前後 |
築30~40年未満のマンションリフォーム工事と費用相場
築30~40年未満の中古マンションをリフォームする場合、キッチンを対面式にする、トイレを移動するなど水回りの移動を含むリノベーションが多く、費用相場は部分リフォームで550万円~、フルリノベーションで1,050~1,400万円前後(1㎡あたり15~20万円×70㎡の場合)になります。
<よくあるリフォーム費用の例>
| リフォーム項目 | 工事費用相場 |
|---|---|
| 壁・天井クロス張り替え(住戸全体/専有面積70㎡の場合) | 30~40万円前後 ※1,000~1,500円/㎡ |
| 和室を洋室に変更(6畳の場合) | 50~100万円前後 |
| 2部屋を1部屋につなげる間取り変更 | 50~100万円前後 |
| フローリング張り替え(住戸全体/フローリング40畳分の場合) | 40~160万円前後 ※1~4万円/畳 |
| キッチン本体を対面式にして交換 | 150~300万円前後 |
| トイレ本体交換+移動 | 30~60万円前後 |
| 洗面化粧台本体交換 | 15~30万円前後 |
| ユニットバス本体交換 | 100~250万円前後 |
| 給湯器本体交換 | 30~70万円前後 |
| 配管の更新(給排水管・給湯管・ガス管) | 50~100万円前後 |
築40年以上のマンションリフォーム工事と費用相場
築40年以上の中古マンションの場合、内装を全て取り壊して1から作り直す「スケルトンリノベーション」を選ぶ人も多くなってきます。
スケルトンリノベーションは、構造の強度に影響を与えない範囲で、間取りを自由に作り直せるのが大きなメリットです。
マンションのスケルトンリノベーションの費用相場は1㎡あたり15~20万円前後で、専有面積70㎡のマンションだと1,050~1,400万円前後が目安になります。
※工事費用は専有面積70㎡・3LDKの場合で概算しています。
【番外編】断熱リノベーション・リフォームの費用相場
マンション1室全体を断熱リフォームする費用は、実施する工事や断熱材の種類などによって変わってきますが、およそ50~400万円前後が相場になります。
これまでに紹介したリノベーション工事に加えて、築年数の古いマンションで、結露や湿気などの問題が起きている場合は、断熱性を上げるリフォームも検討しましょう。
マンションの断熱リフォームは、
- ・壁・床・天井に断熱材を施工する
- ・内窓(インナーサッシ)や断熱ガラスを入れる
- ・既存の窓サッシを交換する(マンション規約による)
などの工事内容があります。
・断熱リフォームを“失敗”と感じる理由は?コツはある?マンション・戸建ての失敗例を踏まえた対策を詳しく解説
・マンション選びで断熱性能をチェックすべき理由|断熱リノベーションの方法と費用相場、物件選びのポイントまで解説
中古マンションリフォームで使える補助金・減税制度
中古マンションのリフォームは、築年数が古くなるほどリフォームが必要な部分が多くなる傾向があり、それに伴ってリフォーム費用も高額になりがちです。
少しでも負担を軽減できる方法として、国が実施しているリフォーム関連の補助金や減税制度があります。
代表的な制度を紹介しますので、参考にしてくださいね。
性能向上リフォームでは補助金が使える場合も
断熱リフォームや耐震補強のような、住宅の性能を向上させるリフォーム・リノベーションは、国や自治体の実施している補助金や助成制度を利用できる場合があります。
代表的な制度として、国土交通省・経済産業省・環境省の3省が連携して実施している「住宅省エネ2026キャンペーン」があります。
マンションのリフォームでは、高断熱窓・ドアへの改修を支援する「先進的窓リノベ2026事業」、高効率給湯器の設置を支援する「給湯省エネ2026事業」、躯体の断熱改修を含む幅広いリフォームを支援する「みらいエコ住宅2026事業」が主な対象になります。
いずれも2025年11月28日以降に対象工事に着手したリフォームが対象で、補助額の上限や要件は事業ごと・世帯区分ごとに異なります。
予算の消化状況により受付が終了する場合もあるため、最新の公募状況は公式サイトで確認してください。
(参考) 住宅省エネ2026キャンペーン
これらの補助金は、登録事業者(施工業者や給湯器のリース事業者)が申請者となるので、制度を利用したい場合は事前にリノベーション施工会社に相談してくださいね。
SHUKEN Reでも補助金の活用を前提としたリノベーションのご相談を承っています。
住宅ローン控除(減税)
住宅ローン控除は、住宅ローンを借り入れて住宅の新築・取得または増改築等をした場合、年末のローン残高の0.7%を所得税(一部、翌年の住民税)から最大13年間控除する制度です。
中古マンションや中古戸建て(既存住宅)を取得した場合は、10~13年間控除が受けられます。

(画像引用元)国土交通省「住宅ローン減税」
・中古住宅購入と同時にリフォームすると住宅ローン控除は受けられない?e-taxや年末調整についても解説
まとめ
中古マンションのリフォーム費用相場は、築年数が新しいほど安く、古いほど高くなる傾向にあります。
今回シミュレーションした、専有面積70㎡の中古マンションのリフォーム費用の相場は
- ・築10年未満…30~180万円前後
- ・築10~20年未満…300~900万円前後
- ・築20~30年未満…450~1,200万円前後
- ・築30~40年未満…550万円~(部分リフォーム)、1,050~1,400万円前後(フルリノベーション)
- ・築40年以上…1,050~1,400万円前後(スケルトンリノベーション)
です。
特に、築30年を超える中古マンションでは、部分リフォームを組み合わせるよりも、内装を骨組みだけ残して全て作り直す「スケルトンリノベーション」を実施する人が増えています。
スケルトンリノベーションは自由度が高く、自分好みの住まいを手に入れやすいのがメリットですが、希望するリノベーションプランが予算内で実現できるかどうかを判断するための「事前の物件調査」や「物件状態の見極め」がとても重要になってきます。
SHUKEN Reは物件探しから中古マンションのリフォーム&リノベーションをお手伝いします
私たちSHUKEN Reは、東京・千葉県・神奈川県を対象エリアとした、リノベーション専門の不動産会社です。
SHUKEN Reの物件担当は全員、宅建士・FPの有資格者です。
不動産のプロフェッショナルが”リノベ会社の知見”をもって、ご希望の条件に合った中古マンションや戸建てのご紹介はもちろん、資金計画や住宅ローンのご相談、リノベーションを含めたプランニングまでワンストップサービスでご提供します。
また、ご希望の物件探しやリノベーション内容についての無料相談会も開催していますので、お気軽にお問い合わせください。
















