公開日:2022-04-02  更新日:2023-04-06

断熱リフォームを“失敗”と感じる理由は?コツはある?マンション・戸建ての失敗例を踏まえた対策を詳しく解説

 

段々暖かい日も増えて春の陽気になりましたが、冬の間ご自宅の寒さや結露が気になりませんでしたか?

 

窓辺が冷える、暖房の効きが悪い等…お家の断熱が気になる方は多いはずです。

 

しかし、実際に断熱リフォームをして“失敗”や“後悔”をしてしまうケースは少なくありません。

 

そこで、今回は断熱リフォームの失敗例から学ぶ「対策方法」について解説します。

 

今のお住まいの断熱性能に不満がある方も、既に断熱リフォームをしたものの効果を実感できない方は、ぜひ参考にしてください。

 

■ 断熱リフォームはどうして必要?メリットは?

 

壁付けL字のほっこり明るいキッチン

 

「断熱」と聞くと、皆さんはどのようなイメージが湧くでしょうか?

 

「部屋が寒くならない・暑くならない」というメリットを想像するでしょう。

 

しかし、実は断熱リフォームをすることで得られるメリットはそれだけではありません。

 

  • ●光熱費の削減
  • ●健康リスクを減らせる
  • ●住宅の長寿命化
  • ●地球温暖化対策

 

まず、家の断熱性能を上げることでエアコンなど空調機器の効率が上がります。

 

一度温まったり冷えたりした部屋の状態をより長時間キープできるため、必然的に光熱費の削減に繋がるのです。

 

高齢者や乳幼児のいるご家庭の場合は、健康リスクを軽減できる点も大きな長所と言えるでしょう。

 

廊下やトイレなど空調機器のない場所においても、極端に室温差が発生しないため、心臓や血管の疾患を引き起こすヒートショックの発生を抑制できます。

 

また、室温の変化に敏感な乳幼児にとっても、断熱性能を高めることはメリットとなります。

 

そして、最近注目されているのが建築物の長寿命化です。

 

「耐震性の確保」「省エネ性の確保」「地球温暖化に向けた対策」「履歴の蓄積」を満たすことで、今までのスクラップ・アンド・ビルドではなく、長く使い続けられることを目的としています。

 

持続可能な社会の実現のための地球規模的課題の一つは、「低炭素社会の実現」です。そのための建築物を実現するための方策としては、「建物の省資源化」、「建物の省エネルギー化」、ならびに「建築物の長寿命化」が挙げられます。
そのうち、「建築物の長寿命化」(建築物を長期にわたり良好な状態で使用する)を実現するための具体的方策を提案することは、「省資源化」、「省エネルギー化」にも貢献できると考えられています。

引用:独立行政法人 建築研究所

 

断熱性能を上げることで、建物の構造体への負担が減り、結果的に長寿命化につながります。

 

空調機器の負担を減らし、エネルギー使用量を減らすことは、地球温暖化抑制にも効果があるため、断熱リフォームは環境的観点からも大きな意義があります。

 

現に、国や自治体は様々な補助金や助成制度を設け、積極的に推し進めています。

 

 

■ 断熱リフォームを「失敗」と思う理由は?

 

 

中古住宅を購入する際や、今お住いの家のリノベーションをする際に、断熱リフォームを勧められるケースは多いです。

 

しかし、残念ながらリノベーション後に住み始めてから「失敗」「後悔」を感じる方は少なくありません。

 

主な理由は以下の3つです。

 

  • ●暑さや寒さがあまり変わらず、効果が実感できない
  • ●結露がリフォーム前よりひどくなった
  • ●後から補助金の存在を知って損した気分になった

 

断熱リフォームを成功させるためには、十分な知識と経験のある施工会社に相談することが重要です。

 

実績のない会社に依頼してしまうと、家の現状や全体を踏まえず一般的な方法を当てはめるだけになりがちです。

 

そのため、お金をかけたものの、暑さや寒さがあまり変わらないことになりかねません。

 

そして、深刻な問題が「結露」です。

 

窓などの目に見える結露だけではなく、壁内の結露は家の寿命を縮めてしまいます。

 

断熱リフォームは適材適所に施さなければ、余計結露がひどくなる可能性もあるため、施工前のしっかりとした現状把握は必須です。

 

リフォーム後にある程度の効果が実感できたとしても、後から「補助金を利用すればよかった」と後悔してしまうケースもよく聞きます。

 

断熱リフォーム時に利用できる主な助成金・補助金は以下の通りです。

 

 

その他にも、自治体単位で制度を設けているところも少なくないため、漏れなく活用するためには、それらの知識が豊富で申請に慣れている会社に相談することも必要です。

 

 

■ マンション・戸建て住宅それぞれの失敗例とその対策

 

 

では、マンションと戸建て住宅それぞれの具体的な失敗例とその対策を紹介します。

 

中古住宅購入を検討している方は、購入後にはどうにもできないケースもありますので、特に注意しましょう。

 

・マンションの場合

 

失敗例 ①

鉄筋コンクリート造(RC造)なので、木造と比べても断熱性能がありそうなので、リフォームしてもあまり変わらないと思っていた

 

一般の方は勘違いしやすいのですが、実はコンクリートには断熱性能はありません。

 

むしろ、熱伝導率(どのくらい熱を伝導しやすいかの数値)は大きいため、暑さや寒さを伝えやすいということになります。

 

(材質) (熱伝導率)
コンクリート 1.6
木質合板 0.16
ガラス 1.0
石膏ボード 0.60

※「長期優良住宅認定に係る技術的マニュアル」を元に作成

 

特に、古いマンションで躯体コンクリートや界壁コンクリートに直接クロスや塗装が施されているような物件では、ほとんど断熱性能はないと考えて良いでしょう。

 

ですから、躯体の性能は過信せず、断熱リフォームをすることが必要です。

 

失敗例 ②

フルリノベーションの際に、壁に断熱材を入れたが、内部結露が発生して壁クロスにカビが生えてしまった。

 

人が長時間過ごすリビングや寝室は、どうしても湿度が上がってしまいます。

 

せっかく断熱材を入れても湿気が高い状態では、結露の発生を無くすことはできません。

 

また、壁にしっかり断熱材を入れた場合、結露が表面には見えないものの、壁内に結露が発生する場合もあります。

 

これをしっかり防ぐためには、「断熱材の切れ目をなくすこと」「室内の換気を十分確保すること」が重要です。

 

複雑な形状のお部屋の場合は、断熱パネルをくまなく貼る“乾式工法”は難しいため、泡状の断熱フォームを吹き付ける“湿式工法”を依頼しましょう。

 

一定の換気量を常に保てる24時間換気システムの導入も有効です。

 

失敗例 ③

壁や窓からの冷気や熱気は防げたが、どうしても床からの底冷えが気になる。

 

マンションの断熱リフォームをする際に、壁や窓を対象とするケースが多いですが、実は床からの冷気は日常生活においてかなり堪えます。

 

コンクリート躯体にフローリングを直張りしている物件の場合は、1Fの部屋や2Fでも下がガレージやエントランスの場合は、床が冷える場合があります。

 

しかし、床の仕様がマンション規約で決められていると、後から断熱リフォームはできません。

 

購入時には「床に断熱材が入っているか」「後から断熱リフォームができるかどうか」を確認すると良いでしょう。

 

失敗例 ④

窓の結露が気になるが、コストをかけたくないので遮熱フィルムを貼るだけにしたが、効果が得られなかった。

 

遮熱フィルムはあくまでも直射日光が当たる部分への対策であるため、室温をキープするためには効果は発揮しません。

 

どうしても結露が気になる箇所には、インナーサッシ(二重窓)を取り付けることをおすすめします。

 

ただし、部屋の中で設置するところとしないところがあっては全く意味がありません。

 

むしろ、熱の出入りがインナーサッシを取り付けない窓に集中してしまうため、部分的に結露はひどくなる可能性が高いです。

 

設置を検討する際は、窓のサイズに関わらず部屋単位でまとめて考えましょう。

 

失敗例 ⑤

窓や玄関ドアの断熱性能が低いため取り替えを検討したが、管理組合で認められずにそもそも工事ができなかった。

 

比較的新しいマンションにおいては、玄関ドアが遮音・断熱ドアになっていたり、窓サッシが断熱サッシ、ガラスが断熱ガラスになっている場合は少なくありません。

 

しかし、古い物件の場合は断熱性能が全くないものが取り付けられていることも多いです。

 

残念ながら、断熱リフォームをしたい場合に玄関ドアや窓サッシ、ガラスの取り替えをしたいとなっても、個人の意向でそれらの工事をすることはできません。

 

ドア、窓サッシ、ガラスは、一般的な規約上「共有部」と見なされているためです。

 

どうしても取り替えを希望する場合は、管理組合全体の同意が必要で管理費を使って全体的に交換工事をすることも考えられるため、時間がかかるでしょう。

 

ですから、中古マンションを購入する際には、既存ドアや窓の仕様と今後交換工事が予定されているかなどを事前に確認しましょう。

 

 

・戸建て住宅の場合

 

失敗例 ①

天井裏や壁内、床下などに断熱材を十分入れたが、あまり効果が感じられない。

 

断熱材をたくさん入れれば断熱性能が上がると思われがちですが、十分な効果を発揮するためには、「家の気密性」も重要なポイントです。

 

特に築年数の古い家の場合は、ドアや窓などの開口部から隙間風が入っていると、断熱効果が下がります。

 

断熱リフォームをする際は、家の気密性が確保できているかも合わせて確認しましょう。

 

失敗例 ②

断熱リフォームをしたのに、局部的に余計結露がひどくなった。壁にカビが生えてきた。

 

断熱材を入れる際に気をつけなくてはいけないのが、「隙間を作らない」という点です。

 

隙間がヒートブリッジ(熱橋)となって、熱気や冷気を伝えやすくしてしまいます。

 

また、断熱材がくまなく入れられていたとしても、筋交金物や耐震補強金がヒートブリッジになってしまいます。

 

そして、マンションと同様に結露を防止するためには24時間換気システムの導入も効果的です。

 

結露が懸念される家においては、特に丁寧な断熱工事が必要となるため、実績や経験のある施工会社に相談しましょう。

 

失敗例 ③

断熱性能・気密性能も見直したが、夏場に暑くて部屋にいられない。

 

先ほど、断熱性能と気密性能には深い関わりがあるとお話ししましたが、これはあくまで外気の影響を受けずに、空調機器の効果をキープするためのものです。

 

西日の当たる部屋などにおいては、窓から入る太陽光によって室温が上がってしまう恐れがあります。

 

断熱性能・気密性能が高いことで、暑さが室内にこもる現象を「熱ごもり」と言います。

 

これを防ぐためには、遮光カーテンや遮光フィルム、換気システムの導入が効果的です。

 

特に日当たりのいい部屋にはこれらの対策も合わせて取っておきましょう。

 

 

・マンション・戸建て住宅に共通する失敗例

 

失敗例 ①

各部屋は快適になったが、廊下や玄関はむしろリフォーム前よりも暑さや寒さが気になる。

 

断熱リフォームをする際に、どうしてもリビングや寝室などの居室を優先してしまいがちです。

 

また、「高齢者の過ごす部屋だけ断熱リフォームしよう」と考える方も多いでしょう。

 

しかし、居室のみ断熱性能を高めると、工事をしなかった空間との温度差が広がることが懸念されます。

 

なぜなら、今までは壁や床、天井を伝って、暑さや寒さが家全体に広がることで温度差が少なかったためです。

 

特にヒートショックが心配な方は、断熱リフォームを部屋ごとで検討するのではなく、家全体で計画を立てなくてはいけません。

 

 

■ 成功のカギは実績のある会社に相談すること

 

 

断熱リフォームは型通りの方法を当てはめてもうまくいかない可能性もあります。

 

ですから、数多くの実績と知識のある施工会社に依頼することが重要なポイントです。

 

また、気密性を高める工事や24時間換気システム導入工事の経験、さらにはおしゃれなインテリアを実現できるデザイン力の全てを兼ね備えていれば、「リノベーションをして後悔した」という失敗はしなくて済むでしょう。

 

そして、各種補助金や助成制度も年ごとに変化しているため、常に最新の情報を持っている会社に相談するとスムーズに申請できます。

 

リノベーション会社を選ぶ際には、値段だけでには囚われずに、必ず実績や専門スタッフの有無などを総合的に見て判断してください。

 

 

■ まとめ:断熱リフォームは快適なお部屋作りに欠かせません

 

「地球温暖化」や「脱炭素化」など、年々一般の方の環境への意識が高まっている中、断熱リフォームはすぐに効果を発揮できる工事です。

 

しかし、正しい方法を取らなければその効果を実感できないだけではなく、結露が増えたりなどの弊害が起こってしまいます。

 

みなさんの快適な生活環境を保ち、住まいを長持ちさせるためには、断熱性能を高めることは必要です。

 

既存住宅をしっかり調査し、適切な断熱プランを提案してもらえる会社に相談しましょう。

 

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