公開日:2026-06-07 

世帯年収1,200万円の住宅ローンはいくらまで?無理のない借入額と返済の考え方を解説

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世帯年収1,200万円の住宅ローンはいくらまで?無理のない借入額と返済の考え方を解説

 

世帯年収1,200万円は、住宅購入の選択肢が広い年収帯です。

 

最近は物件価格の高騰に加えて、金利や修繕積立金もじわじわ上がっており、「思ったより余裕がない」と感じる家庭も増えています。

 

世帯年収1,200万円前後になると、都心の中古ヴィンテージマンションや湾岸エリアのタワーマンションを検討するケースも少なくありません。

 

しかし、こうした物件は価格だけでなく、管理費・修繕積立金・固定資産税などの固定費も大きくなりやすい傾向があります。

 

住宅ローンは、借りられる額と、無理なく返し続けられる額が同じとは限りません。

 

「この返済を、10年後も20年後も続けられるだろうか」と、不安になる方も多いはずです。

 

この記事では、借入可能額だけでなく、教育費や固定費も含めた「生活を維持しながら返せるライン」を軸に、住宅ローンの考え方を整理します。

 

この記事のポイント
  • ・借りられる額と無理なく返せる額は別物。返済負担率20〜25%・借入額7,000万円以下を基準に、手取りベースで考える方法がわかります。
  • ・管理費・修繕積立金・固定資産税など、ローン以外の固定費まで含めた「住居費の総額」で資金計画を立てる重要性を解説します。
  • ・共働き前提のペアローンで収入が落ちた場合のリスク試算と、後悔しない借入額の決め方をまとめています。
SHUKEN Re 編集部


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住宅リノベーション専門家集団が、単に情報をまとめただけの簡易的な記事ではなく、真剣にリノベーションを検討している読者に役立つ、価値ある中身の濃い情報をお届けしています。

 

 

 

 

 

■世帯年収1,200万円の手取り額と、住居費に使える金額の目安

 

世帯年収1,200万円の手取り額と、住居費に使える金額の目安

 

世帯年収1,200万円は高所得層に入る水準ですが、税金や社会保険料の負担も大きく、実際に使えるお金は額面ほど多くありません。

 

特に住宅購入では、ローン返済だけでなく、教育費や老後資金、日々の生活費も並行して考える必要があります。

 

まずは、「毎月いくら使えて、どこまで住居費に回せるのか」を、手取りベースで整理していきましょう。

 

 

手取り額の目安

 

手取り額は、世帯内の収入バランスによって変わります。

 

たとえば同じ世帯年収1,200万円でも、「600万円+600万円」と「1,200万円+0円」では、税金や社会保険料のかかり方が異なるため、実際の手取り額には差が出ます。

 

以下は、世帯年収1,200万円の場合の手取り額の目安です。

 

扶養状況や各種控除によって変動するため、参考値としてご覧ください。

 

収入構成 額面年収 手取り年収(目安) 月収換算(手取り)
共働き(600万+600万) 1,200万円 約960万円 約80万円
共働き(700万+500万) 1,200万円 約950万円 約79万円
一馬力(1,200万) 1,200万円 約870万円 約73万円

※「月収換算(手取り)」は、ボーナスを含む手取り年収を12で割った概算値です。賞与なし月の実際の入金額はこれより低くなる場合があります。
※試算条件:扶養親族なし・標準的な社会保険料率・iDeCo等の控除なし・住民税10%を前提。実際の手取り額は扶養家族の有無・各種控除・自治体によって変動します。

 

収入が分散されていると税の負担も変わるため、同じ世帯年収でも、複数人で収入を得ているケースのほうが手取り額は多くなる傾向があります。

 

一方で、1人に収入が集中している場合は累進課税の影響を受けやすく、同じ世帯年収でも月数万円単位で手取りに差が出ることがあります。

 

一般的に、住居費に使える金額の目安は手取り額の20〜25%(毎月約14万〜20万円程度)がベースと言われていますが、実際の家計では教育費や住宅ローン以外の固定費によって、無理なく返せる金額は家庭ごとに変わります。

 

「自分たちの場合、どこまでなら無理がないのか」を具体的に確認したい場合は、早い段階で資金計画を整理しておくと安心です。

 

住宅ローンの組み方は、世帯の収入構成や将来設計によって最適解が変わります。

 

世帯年収1,200万円で「無理のない借入額」を具体的に把握したい方は、資金計画の専門家にご相談ください。

 

住宅ローンの組み方からライフプランまで、無料でご相談いただけます。

 

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子育て世帯では支出も増えやすい

 

手取り額を把握できても、子育て世帯では日常的な支出が多く、実際に住居費へ回せる金額は想像より限られます。

 

たとえば、以下のような支出は毎月固定的に発生しやすい項目です。

 

  • ・教育費(保育料・学費・塾代)
  • ・習い事費用
  • ・通信費
  • ・食費
  • ・保険料

 

こうした支出が積み重なると、手取りが多く見えても、自由に使えるお金はそこまで残りません。

 

特に教育費は、子どもの成長とともに増えやすい支出です。

 

住宅購入時は保育園だったとしても、10年後には塾代や私立進学費用が重なるケースもあります。

 

「今の家計で払えるか」だけでなく、「教育費が増えたあとも返済を続けられるか」という視点で考えることが大切です。

 

 

「年収1,200万円なのに余裕がない」と感じる理由

 

世帯年収1,200万円でも、「思ったより余裕がない」と感じる家庭は少なくありません。

 

背景にあるのは、住宅価格や固定費の上昇です。

 

たとえば、築年数は古くても立地と管理状態に定評のある都心の中古ヴィンテージマンションは、エリアによって8,000万〜1億円を超えるケースもあります。

 

また湾岸エリアのタワーマンションでは、設備や共用施設の充実度によって管理費や修繕積立金が高くなりやすく、物件によっては月5万円を超えるケースもあります。

 

(出典)国土交通省公式サイト>マンションに関する統計・データ>「令和5年度マンション総合調査結果〔概要編〕」

 

住居コストが増えるほど、教育費や貯蓄とのバランスは難しくなります。

 

特に、共働き前提で住宅ローンを組んでいる場合は、育休や時短勤務、転職などで一時的に収入が落ちると、家計への影響も小さくありません。

 

「年収1,200万円あれば安心」と思いがちですが、実際には固定費全体が膨らみやすい年収帯です。

 

 

■世帯年収1,200万円の住宅ローン借入額の目安

 

世帯年収1,200万円の住宅ローン借入額の目安

 

住宅ローンは、金融機関の「借りられる額」だけで決めず、教育費や日々の生活費も含めて、無理なく返し続けられるかを基準に考える必要があります。

 

金融機関の審査では問題なく通ったとしても、実際に返済が始まると教育費や固定費との両立が想像以上に重く感じるケースもあります。

 

住宅購入では、借入可能額だけを見るのではなく、返済負担率や年収倍率も踏まえながら、「自分たちの生活で続けられるライン」を把握しておくことが大切です。

 

 

借入可能額と返済負担率の目安

 

住宅ローンの審査では、「年収に対して年間返済額がどれくらいか」を示す「返済負担率」が重要な基準になります。

 

金融機関によって基準は異なりますが、審査上は35〜40%程度まで認められるケースもあります。

 

ただし、審査に通ることと、無理なく返済を続けられることは別の話です。

 

返済負担率ごとのイメージを整理すると、以下のようになります。

 

  • ・20〜25%:家計に比較的余裕を持ちやすい
  • ・25〜30%:標準的だが、教育費や車の維持費によって負担感が変わる
  • ・30〜35%:返済負担が重くなりやすく、生活費を圧迫しやすい
  • ・35%超:審査ハードルも上がり、家計リスクが高くなりやすい

 

特に子育て世帯では、教育費の増加も見込みながら返済を続ける必要があります。

 

さらに、どの世帯でも老後資金や突発的な支出への備えは欠かせません。

 

そのため、実際の家計では、返済負担率20〜25%前後をひとつの目安として考えるのが一般的です。

 

以下は、世帯年収1,200万円における返済負担率別の借入可能額の目安です。

 

(額面年収1,200万円・金利2.5%・35年返済で試算)

 

返済負担率 年間返済額(目安) 月返済額(目安) 借入可能額(目安)
20% 240万円 約20万円 約5,600万円
25% 300万円 約25万円 約7,000万円
30% 360万円 約30万円 約8,400万円

※本表の「借入可能額(目安)」は、生活を維持しながら無理なく返し続けられる返済負担率(20%〜30%)から逆算した弊社の推奨ラインです。金融機関が審査する最大の借入可能額(返済負担率35%〜40%の場合、1億円前後)とは異なります。

 

返済負担率が30%を超えると、手取りに対する住居費の割合が大きくなり、家計に余裕を持ちにくくなります。

 

特に子育て世帯では、教育費が増える時期と住宅ローン返済のピークが重なりやすく、想像以上に負担を感じるケースも少なくありません。

 

世帯年収1,200万円の場合は、返済負担率25%前後、月返済額25万円以内、借入額7,000万円以下がひとつの目安です。

 

この水準であれば、教育費や貯蓄も並行しながら、ある程度生活の余裕を維持しやすくなります。

 

一方で、それ以上の借入を検討する場合は、繰り上げ返済に回せる資金があるか、今後の収入増加を見込めるかなど、具体的な根拠も含めて判断することが大切です。

 

 

無理のない借入額の考え方(年収倍率だけで判断してはいけない理由)

 

「年収の○倍まで借りられる」という年収倍率は、住宅ローンの目安としてよく使われます。

 

世帯年収1,200万円の場合は、年収の5〜7倍、つまり6,000万〜8,400万円程度がひとつの目安として語られることがあります。

 

(参考:住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」)

 

ただし、この数字だけで予算を決めてしまうのは危険です。

 

年収倍率はあくまで「借入可能額の目安」であり、「無理なく返し続けられる額」を示すものではありません。

 

実際には、子どもの進学による教育費の増加、金利の変動、働き方や収入の変化など、将来的に家計へ影響する要素もあります。

 

住宅ローンを考える際は、年収倍率だけで判断するのではなく、「手取りの中で毎月どれくらい返済していくのか」という視点でシミュレーションすることが大切です。

 

 

世帯年収1,200万円で多い住宅購入価格帯

 

世帯年収1,200万円の層が検討する物件価格帯は、エリアや家族構成によって大きく変わります。

 

ただ、最近は物件価格そのものが上がっていることもあり、6,000万〜7,000万円台を検討するケースも珍しくありません。

 

価格帯ごとの特徴を整理すると、以下のようになります。

 

価格帯 特徴
5,000万円台

返済に比較的余裕を持ちやすく、教育費や貯蓄も並行しやすい価格帯です。

郊外エリアや、築年数のある中古物件を選ぶことが中心になります。

6,000〜7,000万円台

中古マンション+リノベーションを組み合わせることで、立地・広さ・通勤利便性のバランスを取りやすい価格帯です。

都心へのアクセスを重視する共働き世帯にも選ばれやすい水準です。

8,000万円超

青山・代官山・広尾・麻布などの都心エリアや、湾岸エリアのタワーマンションを検討すると到達しやすい価格帯です。

月々の返済負担も大きくなるため、共働き継続や繰り上げ返済、今後の収入見通しまで含めて慎重に判断する必要があります。

 

価格帯によって、月々の返済負担や生活の余裕度は大きく変わります。

 

次の章では、借入額と金利タイプごとの返済額の違いを踏まえながら、実際の負担感を整理していきます。

 

 

■借入額別・金利別の毎月返済額シミュレーション

 

借入額別・金利別の毎月返済額シミュレーション

 

同じ世帯年収でも、借入額や金利によって、月々の返済負担は大きく変わります。

 

現在の金利が今後も続くとは限らないため、住宅ローンを考える際は、今の返済額だけでなく、金利が上昇した場合の負担感も含めて確認しておくことが大切です。

 

 

5,000万〜8,000万円を借りた場合の返済額

 

以下は、借入額別・金利別の月返済額の目安です(返済期間35年・元利均等返済で試算)。

 

借入額 変動金利1.0% 固定金利2.5% 固定金利3.0%
5,000万円 約14.2万円 約17.9万円 約19.3万円
6,000万円 約17.0万円 約21.5万円 約23.1万円
7,000万円 約19.8万円 約25.1万円 約27.0万円
8,000万円 約22.6万円 約28.6万円 約30.8万円

 

変動金利1.0%と固定金利3.0%では、8,000万円の借入で月約8.2万円の差が生まれます。

 

なお、これは変動金利が35年間1.0%のまま推移した場合の試算です。

 

借入額が大きいほど、金利上昇時の影響も大きくなるため、現在の返済額だけでなく、将来の負担感まで含めて確認しておくことが大切です。

 

 

変動金利で借りた場合、金利が上昇すると返済額はどう変わるか

 

2024年以降は、日本銀行の利上げに伴い、住宅ローン金利も上昇傾向にあります。

 

特に変動金利は、市場金利の影響を受けやすいため、将来的に返済額が増える可能性も考えておく必要があります。

 

そのため、「今の金利なら払える」という視点だけでなく、金利が上がった場合に家計へどの程度影響するのかも事前に確認しておくことが大切です。

 

以下は、7,000万円を変動金利で借りた場合の金利上昇シナリオです。

 

(返済期間35年・借入直後の残債が多い時期を想定した試算)

 

適用金利 月返済額(目安) 年間返済額(目安) 1.0%時との差(月)
1.0% 約19.8万円 約238万円
2.0% 約23.2万円 約278万円 +約3.4万円
3.0% 約27.0万円 約324万円 +約7.2万円

 

金利が3.0%まで上昇した場合、月々の返済額は約7.2万円増える試算になります。

 

年間では約86万円の差になるため、家計への影響は小さくありません。

 

変動金利を選ぶ場合は、「今の返済額で払えるか」だけでなく、金利上昇時にも対応できる余力があるかを確認しておくことが大切です。

 

たとえば、繰り上げ返済に回せる貯蓄があるか、固定費を見直せる余地があるかといった点も、判断材料になります。

 

 

■住宅ローン以外にかかる固定費

 

住宅ローン以外にかかる固定費

 

住宅を購入すると、住宅ローン以外にもさまざまな固定費が発生します。

 

特にマンションは、管理費や修繕積立金など、購入後も継続してかかる費用が多いため、事前に全体像を把握しておくことが大切です。

 

 

マンション購入後にかかる主な固定費

 

住宅ローンの返済以外にも、マンションではさまざまな費用が継続的に発生します。

 

特に、管理費や修繕積立金は物件によって差が大きいため、購入前に実際の金額を確認しておくことが欠かせません。

 

費用の種類 一般的な目安 都心・タワマンの目安
管理費 月1〜3万円 月3〜8万円程度
修繕積立金 月1〜3万円 月3〜6万円程度(将来的な値上がりあり)
固定資産税 年10〜20万円程度 年20〜40万円程度
火災保険料 年2〜5万円程度 同程度
駐車場代 月1〜3万円(都市部) 月3〜8万円程度(都心・タワマン)

 

たとえば、住宅ローンの返済額が月20万円だったとしても、都心のヴィンテージマンションや湾岸タワーマンションでは、管理費・修繕積立金・駐車場代を含めると、住居関連の支出が月30万円を超えるケースもあります。

 

住宅ローンの返済額だけを見ると、「払えそう」と感じることもありますが、実際には購入後の固定費まで含めて考えることが大切です。

 

 

修繕積立金は将来的に上がるケースが多い

 

修繕積立金は、将来的に値上がりする前提で考えておく必要があります。

 

多くのマンションでは「段階増額積立方式」が採用されており、新築や築浅の時期は金額が低めに設定されています。

 

しかし、大規模修繕の時期が近づくにつれて、少しずつ引き上げられていくのが一般的です。

 

国土交通省の調査では、修繕積立金の積立額が長期修繕計画を下回っているマンションは36.6%にのぼります。

 

(出典)国土交通省「マンションに関する統計・データ」>「令和5年度マンション総合調査結果からみたマンションの居住と管理の現状」

 

積立不足が起きると、一時金の徴収や、大幅な値上げにつながることがあります。

 

特に、タワーマンションや大規模物件は修繕費そのものが高額になりやすく、想定以上の負担になるケースもあります。

 

また中古マンションを購入する際は、修繕積立金の金額だけで判断しないことが大切です。

 

実際には、積立金の残高がどの程度あるのか、長期修繕計画が現実的に組まれているか、これまでどのような修繕が行われてきたかによって、将来的な負担は大きく変わります。

 

購入時の価格だけでなく、「今後どれくらい維持費がかかるか」まで確認しておくことで、入居後に想定外の負担を抱えるリスクを減らせます。

 

こちらのコラムで、マンションの修繕積立金の相場や築年数別の値上がり目安についてさらに詳しく解説しています。

 

〈関連コラム〉【マンションの修繕積立金】相場と築年数別の値上げ目安を解説|不足・残高・運用チェックポイント付き

 

 

中古マンション+リノベーションで見落としやすい費用

 

中古マンションをリノベーションする場合、物件価格とリノベーション費用だけで資金計画を立てると、実際の総額が大きくずれることがあります。

 

特に、築年数の古い物件では、工事が始まってから追加費用が発生するケースも少なくありません。

 

たとえば、以下のような費用が発生する可能性があります。

 

費用項目 内容 目安
配管・給排水工事 築年数によって追加工事が必要になることがある 数十万〜100万円以上
仮住まい費用 リノベーション工事中の賃貸費用 30〜60万円程度
引っ越し費用 仮住まいと本入居で2回発生 20〜40万円程度
追加工事費用 解体後に不具合が見つかった場合の対応費 10〜50万円程度
諸費用 仲介手数料・登記費用・ローン手数料など 物件価格の6〜8%程度

※専有部内の『配管・給排水工事』は、SHUKEN Reのフルリノベーションでは基本的に標準の施工費用に含まれています。上記は部分的なリノベーションを行う場合や、建物の構造上、特殊な追加工事が必要になるケースにおける目安です

 

物件価格だけでなく、こうした費用も含めた「総額」で資金計画を立てることが、後悔しない購入につながります。

 

SHUKEN Reでは物件探しからリノベーションまで、資金計画も含めてワンストップでサポートいたします。

 

まずはお気軽にご相談ください。

 

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耐震基準と修繕状況の確認ポイント

 

資金計画とあわせて確認しておきたいのが、マンションの耐震性能です。

 

1981年5月31日以前に建築確認を受けた物件は「旧耐震基準」、それ以降は「新耐震基準」に分類されます。

 

旧耐震基準の物件は、フラット35など一部の住宅ローンで条件が制限されるケースもあるため、購入前に確認しておく必要があります。

 

(出典)住宅金融支援機構「対象となる住宅・技術基準

 

また、新耐震基準の物件であっても安心とは限りません。

 

長期修繕計画が現実的に機能しているか、これまで適切に修繕されてきたかによって、将来的な維持コストや住みやすさは変わってきます。

 

特に、築年数は古くても立地や管理状態に価値がある都心の中古ヴィンテージマンションは、物件ごとの差が大きい傾向があります。

 

同じ価格帯でも、管理状態や修繕積立金の残高、大規模修繕の履歴によって、将来的な資産価値は変わります。

 

価格や立地だけで判断するのではなく、管理組合の総会議事録や長期修繕計画まで確認しておくことが、「住む資産」として後悔しない物件選びにつながります。

 

 

■世帯年収1,200万円でペアローンを組む際の注意点

 

世帯年収1,200万円でペアローンを組む際の注意点

 

共働き世帯では、夫婦それぞれで住宅ローンを組む「ペアローン」や、収入を合算して借入額を増やす方法を選ぶケースも増えています。

 

借入可能額を増やしやすい一方で、将来的な収入変化の影響を受けやすくなるため、仕組みやリスクを理解したうえで検討することが大切です。

 

 

ペアローン・収入合算・連帯債務の違い

 

夫婦で住宅ローンを組む方法は主に3種類あります。

 

それぞれの特徴は以下のとおりです。

 

種類 借入形態 団信 住宅ローン控除 注意点
ペアローン 夫婦それぞれが別々にローンを契約 夫婦それぞれが加入 夫婦それぞれ適用可 離婚時の処理が複雑になる
収入合算
(連帯保証)
主債務者1人、もう1人が連帯保証人 主債務者のみ 主債務者のみ適用 連帯保証人には団信・控除なし
収入合算
(連帯債務)
夫婦両方が債務者 金融機関によって異なる 持分割合に応じて適用 持分設定が複雑になりやすい

 

こちらのコラムで、ペアローンのメリット・デメリットや連帯保証型・連帯債務型との違いについてさらに詳しく解説しています。

 

〈関連コラム〉住宅ローンの「ペアローン」メリット・デメリット|連帯保証型・連帯債務型との違いやおすすめなケースとは

 

住宅ローン控除の面では、夫婦それぞれが控除を受けられるペアローンが有利になることもあります。

 

ただし、その分、「将来も共働きを続けること」を前提に返済計画を組むことになります。

 

出産・時短勤務・転職などで収入バランスが変わる可能性もあるため、現在の収入だけで判断しないことが大切です。

 

また、離婚時にローンの整理が複雑になりやすいことや、売却時に双方の合意が必要になることも、事前に理解しておきたいポイントです。

 

 

共働き前提ローンのリスク|出産・時短・転職・介護で収入が落ちたときの試算

 

ペアローンを組む際に見落とされやすいのが、「共働きが続く前提」で返済計画を組むことのリスクです。

 

今は問題なく返済できていても、長い返済期間の中では、収入が変化する可能性があります。

 

たとえば、世帯年収1,200万円(夫婦それぞれ600万円・額面)でペアローンを組み、月々の返済額が25万円だったとします。

 

その後、出産や育休、時短勤務などで一方の年収が300万円まで下がると、世帯年収は900万円になります。

 

手取りベースでは月収が大きく減るため、月25万円の返済負担は一気に重くなります。

 

出産・転職・介護・病気などは、35年の返済期間の中で十分起こりうるため、「今の収入なら払える」ではなく、「片方の収入が落ちても続けられるか」という視点で借入額を考えることが大切です。

 

ひとつの目安としては、世帯収入が現在の75%程度まで下がった場合でも、返済負担率が30%以内に収まるかを確認しておくと安心です。

 

たとえば世帯年収が900万円になった場合、返済負担率30%以内に収まる年間返済額の上限は270万円(月約22.5万円)です。

 

それ以上の借入を検討する場合は、貯蓄の取り崩しや固定費削減など、収入が変化した場合の対応策まで含めて考えておく必要があります。

 

 

「今払える」より「将来も続けられる」を優先する

 

住宅ローンの返済期間は、多くの場合35年に及びます。

 

その間に、家族構成・働き方・収入・健康状態が変わることも珍しくありません。

 

だからこそ、住宅ローンは「今の収入なら払えるか」だけで考えないことが大切です。

 

10年後、20年後の暮らしも見据えながら、ある程度の余白を残した返済計画にしておくことで、家計は安定しやすくなります。

 

毎月の返済に加えて、教育費や老後資金、急な出費への備えまで無理なく続けられるかどうかが、借入額を考えるうえでのひとつの基準になります。

 

 

■変動金利・固定金利、世帯年収1,200万円ならどちらを選ぶか

 

変動金利・固定金利、世帯年収1,200万円ならどちらを選ぶか

 

住宅ローンの金利タイプは、月々の返済額だけでなく、将来の家計にも大きく影響します。

 

特に、借入額が大きくなりやすい世帯年収1,200万円前後の層では、金利の変化による影響も無視できません。

 

ここでは、現在の金利環境を踏まえながら、変動金利・固定金利それぞれの考え方を整理していきます。

 

 

2026年現在の金利動向と今後の見通し

 

2024年3月のマイナス金利政策解除以降、日本銀行は段階的に利上げを進めています。

 

2025年12月には追加利上げが行われ、政策金利は0.75%となりました。

 

これに伴い、多くの金融機関で変動金利の引き上げも進んでいます。

 

2026年5月時点で、三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行の主要3行の変動金利は0.9〜1.3%程度となっており、以前より低金利のメリットは小さくなりつつあります。

 

(参考)各金融機関公式サイト(三菱UFJ銀行みずほ銀行三井住友銀行)の公表金利をもとに弊社にて概算

 

一方、固定金利型の代表であるフラット35は、2026年5月時点で2.71%です。

 

(出典)住宅金融支援機構「【フラット35】借入金利の推移

 

変動金利との差は依然としてありますが、「返済額が変わらない安心感」を重視して固定金利を選ぶ人も増えています。

 

日本銀行は今後も、経済や物価の状況を見ながら利上げを続ける可能性を示しています。

 

そのため、変動金利を選ぶ場合は、「今の返済額」だけでなく、将来的に金利が上がった場合でも無理なく払えるかを考えておくことが大切です。

 

(出典)日本銀行「2025年12月金融政策決定会合での決定内容

 

また、日本経済研究センターのESPフォーキャスト調査では、2026年末時点の政策金利について、1.2〜1.3%程度を予測する見方が多くなっています。

 

固定金利も高めの水準が続いていますが、「返済計画を固定できる安心感」を優先するのか、「当初の返済額を抑える」のかによって、選び方は変わってきます。

 

(出典)日本経済研究センター公式サイト>ESPフォーキャスト>調査結果>2026年4月調査

 

※本記事に掲載している金利は2026年5月時点の目安です。住宅ローン金利は毎月見直されるため、実際の適用金利は申込時点の各金融機関の最新情報をご確認ください。

 

 

リスク許容度別の選び方

 

変動金利と固定金利のどちらが合っているかは、家計の状況や、どこまでリスクを取れるかによって変わります。

 

【変動金利が向いているケース】

  • ・手元の貯蓄や繰り上げ返済資金に余裕がある
  • ・借入額が比較的少なく、金利上昇時の影響を吸収しやすい
  • ・収入が安定しており、金利上昇時に対応できる見込みがある

 

【固定金利が向いているケース】

  • ・教育費や老後資金など、将来的な支出増加を見込んでいる
  • ・共働きで、どちらかの収入減少リスクを抑えておきたい
  • ・借入額が大きく、金利上昇時の影響を受けやすい
  • ・返済額が変わらない安心感を重視したい

 

世帯年収1,200万円で、都心の中古ヴィンテージマンションや湾岸タワーマンションを検討している層は、借入額が8,000万円前後になるケースも少なくありません。

 

そのため、家計の安定性を重視するのであれば、固定金利や固定期間選択型をベースに考えるほうが現実的なケースもあります。

 

変動金利を選ぶ場合は、金利が2%程度まで上昇したとき、返済額がどこまで増えるのかを事前に試算しておくことが大切です。

 

以下のコラムでは、2026年現在の変動金利・固定金利の動向と、損益分岐点をもとにした金利タイプの選び方を詳しく解説しています。

 

〈関連コラム〉住宅ローン変動金利は2026年にどこまで上がる? 固定との損益分岐点と「今選ぶべき金利タイプ」を解説【最新】

 

なお、上記の政策金利予測は2026年末までの短期見通しです。

 

住宅ローンは35年にわたる長期契約のため、さらに先を見据えたリスク試算として、金利が2%程度まで上昇した場合の返済額も確認しておくことを推奨します。

 

 

■世帯年収1,200万円で後悔しない住宅購入の考え方

 

世帯年収1,200万円で後悔しない住宅購入の考え方

 

世帯年収1,200万円になると、都心物件やタワーマンションまで選択肢が広がります。

 

ただ、住宅は購入した後の暮らしも長く続いていくので、物件価格や立地だけで判断するのではなく、教育費や貯蓄も含めて考えることが大切です。

 

今の生活を無理なく維持できるかどうかが、後悔しにくい住宅購入の基準になります。

 

 

住宅ローンは「借りられる額」で決めない

 

金融機関が提示する借入可能額は、あくまで「審査上、貸し出し可能と判断された金額」です。

 

その金額を借りたとしても、実際の生活に余裕があるかどうかは別の問題です。

 

住宅ローンを考える際は、「借りられる額」ではなく、「返済しながら生活を維持できる額」で判断することが大切です。

 

たとえば、月々の返済額が手取り収入の20〜25%以内に収まるか、返済後も教育費や貯蓄を無理なく続けられるか、といった視点が現実的な判断基準になります。

 

 

教育費・老後資金を含めて長期で考える

 

住宅ローンの返済は、35年前後に及ぶケースが一般的です。

 

その間には、子どもの進学や老後への備えなど、大きな支出も重なっていきます。

 

たとえば、文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」によると、幼稚園(3歳)から高校までの15年間で、すべて公立に通った場合は約600万円、すべて私立に通った場合は約2,000万円程度かかります。

 

大学費用を加えると、進路によってはさらに大きな支出になります。

 

(出典)文部科学省令和5年度子供の学習費調査」(2024年12月25日公表・2025年1月16日訂正版)

 

また老後資金についても、公的年金だけに頼るのではなく、現役世代のうちから少しずつ準備していくことが前提になりつつあります。

 

住宅ローンを組む際は、「今払えるか」だけでなく、教育費や老後資金を並行して積み立てられるかまで含めて考えることが、長期的な家計の安定につながります。

 

 

生活満足度を下げない予算設定を意識する

 

家を買った後も、家族で楽しめる生活を続けられるかどうかは、とても大切な視点です。

 

「家は買えたけれど旅行には行けなくなった」「教育費が増えるたびに不安になる」「住宅ローンのために共働きをやめられない」。

 

そうした状態になると、家を買ったこと自体が負担に感じてしまいます。

 

住宅ローンを考える際は、返済額だけでなく、今の暮らしをどこまで維持したいかも含めて考えることが大切です。

 

たとえば、以下のような支出を無理なく続けられるかどうかは、生活満足度に直結します。

 

  • ・旅行・レジャー:家族4人での旅行は年間20〜40万円程度
  • ・外食・食の楽しみ:月2〜3万円程度の外食費
  • ・子どもの習い事・体験:月2〜5万円程度
  • ・趣味・自己投資:月1〜2万円程度
  • ・貯蓄・投資:手取りの10〜15%程度を維持したい

 

これらを維持しながら返済できる水準が、世帯年収1,200万円にとっての「無理のないライン」といえます。

 

住宅ローンは、「最大いくら借りられるか」ではなく、「この返済額で、10年後も今の生活を続けられるか」という視点から逆算して考えることが、後悔しない住宅購入につながります。

 

 

■住宅ローンと借入額に関するよくある質問

 

 

 

■まとめ:世帯年収1,200万円の住宅ローンは、固定費の総額と将来リスクを込みで判断する

 

世帯年収1,200万円は、住宅購入の選択肢が広い年収帯です。

 

ただ、都心の中古ヴィンテージマンションや湾岸タワーマンションを検討すると、物件価格だけでなく、管理費や修繕積立金などの固定費も大きくなりがちです。

 

住宅ローンを考える際の基準は、「借りられる額」ではなく「生活を維持しながら返し続けられる額」です。

 

共働き前提のペアローンや中古マンション+リノベーションでは、将来的な収入変化や追加費用まで含めた資金計画が欠かせません。

 

10年後、20年後も無理なく暮らしを続けられるかという視点が、後悔しない住宅購入につながります。

 

SHUKEN Reでは、物件探し・資金計画・リノベーションを一括でサポートしています。

 

世帯年収1,200万円帯の住宅購入について、まずはお気軽にご相談ください。

 

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Q 世帯年収1,200万円で住宅ローンはいくらまで借りられますか

A

審査上は最大1億円前後まで借りられるケースもありますが、上限まで借りるのは現実的ではありません。

生活費・教育費・老後資金も踏まえると、返済負担率20〜25%・借入額5,600万〜7,000万円程度が、無理なく返し続けられるラインの目安です。

Q 世帯年収1,200万円で無理なく返せる住宅ローンの額はいくらですか

A

額面年収の20〜25%を住居費に充てる場合、月返済額は約20〜25万円が目安です。

金利2.5%・35年返済で試算すると、借入額は5,600万〜7,000万円程度が目安になります。

管理費・修繕積立金・固定資産税まで含めると、実質的な余裕のあるラインはさらに低くなります。

都心ヴィンテージやタワーマンションなどでは固定費が高くなりやすいため、注意が必要です。

Q 世帯年収1,200万円で住宅ローン1億円は組めますか

A

審査上は組めるケースがあります。

ただし、固定金利2.5%・35年返済では、月返済額は約35.8万円程度になります。

共働きの手取り月収(約80万円)なら約45%、一馬力の手取り月収(約72万円)なら約50%を住居費が占める水準です。

 (出典)住宅金融支援機構「返済額シミュレーション

借りられることと、返し続けられることは別の話です。

1億円の物件を検討する場合は、頭金を厚く用意するか、長期的に共働きを継続できる見通しがあるかも含めて判断することが大切です。

Q 世帯年収1,200万円の住宅ローンの返済負担率の目安はいくらですか

A

無理のない目安は20〜25%で、年間240〜300万円・月換算で約20〜25万円がひとつの基準です。

管理費・修繕積立金・固定資産税まで含めた住居関連支出の総額で考えると、ローン返済単体の負担率は20%以内に抑えておくと安心です。

Q 世帯年収1,200万円で住宅ローンを返済した後、家計にはどれくらいの余裕がありますか

A

共働きの手取り月収約79〜80万円から、月返済額20万円・管理費等5万円を引くと残額は54〜55万円程度です。

生活費・教育費・保険料で月36〜40万円程度かかるとすると、貯蓄や旅行に回せるのは月10〜15万円前後が目安です。

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    SHUKEN Re 編集部

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