公開日:2020-09-01 更新日:2024-09-27
古い団地もリノベーションでおしゃれに変身|おすすめ間取り事例
最近は中古マンションや古い団地をリノベーションして素敵なマイホームづくりを検討する方が増えています。
しかし、築年数の経っている物件だと、どこまでおしゃれに仕上げられるか不安もありますよね。
そこで今回は、築年数のたった団地リノベーションのメリット・デメリットを、事例もご紹介しながら考えてみます。
団地リノベにおすすめのおしゃれな間取り写真などもピックアップしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
■団地リノベーションはどんな内容?
実際に団地リノベーションと聞いても、「マンションリノベーションと何が違うの?」と疑問を感じる方が多いと思います。
まずは団地とマンションの違いや具体的な内容をチェックしていきましょう。
・団地とマンションの違い
住宅業に関わらない一般の方にとっては、まず団地とマンションの違いがピンとこないところですよね。
団地とマンションには法律上の規定はなく、一般的には市町村が運営する公営住宅や都市再生機構が建設した大規模な集合住宅のことを指すことが多いです。
大きな敷地に複数の号棟が連なって建てられているのが特徴で、敷地内に食料や日用品などの商店、郵便局や銀行といった施設が併設されている団地もあります。
UR都市機構などをはじめとする賃貸のイメージが強い団地ですが、いわゆる「分譲団地」として一般的な中古マンションのように購入できる物件もあります。
・築年数が経った古い団地を丸ごとリノベ
具体的な団地リノベーションの内容としては、ある程度築年数の経った物件を購入、またはいま住んでいる団地物件を丸ごと作り変えて、新しいデザインと使い勝手を目指します。
築年数が経っている古い物件は間取りや設備が数十年前の基準になっているため、そのままだと現代のライフスタイルに対応できません。
間取りなども含めて丸ごと作り変えることで、新築マンションのようなデザインと性能にすることが可能です。
水道管や電気配線など、入れ替えが大変な設備も丸ごと新品に交換するため、これから子育てに取り組む世代の方も末永く住むことができます。
■団地リノベーションのメリット
一般的な中古マンションや戸建て物件と比べたときの、団地リノベーションのメリットや魅力をご紹介します。
・費用を抑えられる
現在市場で流通している分譲団地物件は30年以上前に建てられたものが多く、比較的リーズナブルに購入しやすい環境です。
リノベーションは「物件価格+工事費用」が総額となるため、購入費用が安い築古団地物件なら総額費用も抑えられます。
浮いた分の費用を設備のグレードアップに回したり、ソファやカーテンといったインテリアに回したり、造作家具などをオーダーメイドで発注するなど、いろいろな選択肢をとることができるのは団地リノベーションの大きなメリットです。
・建物自体の構造が丈夫
比較的築年数が経っている古めの団地は、耐震性が心配という方も少なくありません。
しかし、多くの団地を手掛けた公団は、民間企業と比べて設計や施工管理・検査体制がしっかりしているため、昔の基準でも丈夫な建物が多いです。
もちろん、建てた後のメンテナンス状況も重要ですが、基本構造の心配が少ない点は団地を選ぶ大きなメリットといえます。
お金をかけてリノベーションした後も、寿命を心配することなく長く暮らせるのが団地リノベの魅力の一つです。
・住環境が整っている
複数棟の集合住宅が集まる大規模な団地は、商店や公共施設、アクセスなどの住環境も含めて計画されていることが多いです。
商店・公民館・バスや駅などの公共交通機関が整っているため、引っ越したあとも暮らしやすい物件が多いのは魅力ポイントですね。
団地内のコミュニティが形成されていることも多いため、お子さんの友達作りや家族ぐるみで助け合いできるのも団地ならではの特徴です。
■団地リノベーションのデメリット
一方、古い団地には、以下のようなデメリットがある場合があります。
- ・設備が古いく、使いにくい
- ・キッチン、お風呂などが狭い
- ・構造によっては大胆な間取り変更ができない場合もある
- ・窓の断熱性が低いことが多く、夏暑く、冬寒い
- ・防音性が低く、生活音が響きやすい
- ・エレベーターが無い建物もある
- ・自治会活動を負担に感じることがある、等
このようなデメリットのうち、リノベーションで解消できる部分が多数あります。
メリット・デメリットを踏まえて、リノベーション前提での購入の検討がおすすめです。
■団地リノベーションで取り入れたいおしゃれな間取り&アイデア
団地リノベにおすすめ♪おしゃれで使い勝手のよい間取りを写真付きで解説します。
それぞれの詳細写真も各ページにご用意していますので、気になった間取りはそちらもチェックしてみてくださいね。
・大きなLDK
リビング・ダイニング・キッチンをつなげた大きな空間は、解放感が出てグッと今らしさを出せる人気の間取り。
築年数が経った団地のイメージを大きく変えることができる、リノベーションならではの間取り変更アイデアですね。
・ワンルーム化
コンパクトな団地を購入して、のびのび一人暮らしor夫婦二人暮らし用のワンルームにリノベするのも素敵なアイデア。
必要なモノにサッと手が届く効率的な暮らしは、老後を見据えた住まいづくりにもおすすめです。
・和室リビング一体化
昔ながらの和室がある団地なら、リビングと一体化してひろびろおしゃれなお部屋にするのもおすすめ。
リビングの床面積が広がるのはもちろん、窓の面積も増えて開放感たっぷりのお部屋に仕上がります♪
リビング横の和室がある間取りは、積極的に検討してみてください。
・おしゃれなリビング照明
団地リノベでガラッと雰囲気を変えたいなら、リビングの照明にこだわるのも効果的です。
照明プランにこだわると、同じ間取りでもリビングをグッと魅力的に見せることができます。
メイン照明と別に、間接照明やスポットライトなどおしゃれなライティングを工夫してみましょう。
・ワークスペース/書斎
新築のマンションや団地では見かけることが少ない書斎やワークスペースも、リノベーションで人気の間取りの一つ。
趣味や読書に没頭することができ、在宅ワークにも対応できるためさらに注目が集まりつつあります。
独立タイプやリビングに設置する共用タイプなど、ライフスタイルに合わせたプランニングも可能です。
・スケルトン天井
天井の仕上げ材を撤去してコンクリートをむき出しにするスケルトン天井も、リノベーションならではのおしゃれなデザイン。
天井が高くなるためリビングの解放感がアップして、のびのび過ごしやすい空間になります。
壁紙の貼り替えや塗装などのメンテナンスコストがかからない点も大きなメリット。
・対面キッチン
独立タイプの壁付けキッチンと比べて家族とのコミュニケーションが取りやすい対面キッチンも、人気の間取りです。
お料理中も解放感があって快適にこなせますし、見逃したくないドラマやバラエティを見ながらキッチンに立てるのもメリットですね。
小さなお子さんが居るご家庭でも、遊んでいる様子を見守れて安心です。
・壁面収納
事例を見る:Case45「ブルーのキッチンがポイント!北欧インテリア」
壁一面にスッキリと納まる壁面収納は、使い勝手が良くおしゃれな収納アイデアです。
地震で倒れる心配が少ないため、天井いっぱいまでの大きな収納も、つっかえ棒なしで設置できてお部屋の雰囲気を損ないません。
すき間がなくゴミやホコリが溜まりづらく、コインやカードが挟まって取れなくなることが無いのもいいですね。
・畳スペース/和室
最近の住まいは洋室がメインですが、気軽に座ったり横になったりできる和室・畳スペースは意外と便利な間取りです。
洗濯物を畳んでアイロンをかけたり、お子さんと一緒にお昼寝したり、遊んだり、多目的に使うことができます。
デザイン的にも洋室と組み合わせて違和感なく仕上がりますので、最近は和室や畳のスペースを採り入れる方が増えてきています。
・ファミリークローゼット
事例を見る:Case118「帰ってきたくなるリゾートなお家」
家族全員の衣類をまとめて管理できるファミリークローゼットも、最近人気の間取りアイデアです。
各部屋に一つずつのクローゼットをまとめたほうが、家事効率やスペースで有利になることも。
特に育ち盛りのお子さんが居てこれから増える可能性がある方は、上手に採り入れてみてください。
・おしゃれで使いやすい洗面所
団地の中でも不満ポイントになりやすい洗面所は、デザイン・収納力・使い勝手にしっかりこだわりたいところ。
広げるのが難しくても、壁厚やすき間収納を上手に活用すればおしゃれで使いやすい洗面所は作れます。
毎日身支度を整える大切な場所なので、ワクワクするデザイン性にもこだわりましょう♪
■団地リノベーション事例とリノベーションのポイント
SHUKEN Reが手掛けた団地リノベーションの事例を紹介します。
・広いキッチン、玄関収納、子供3人の個室を確保
まずはお子様が3人になるのをきっかけに、住み慣れた団地内で広いお部屋に住み替えをした事例です。
キッチンをLDK全体が見渡せる位置に移動し、背面には大容量の収納を備え付けました。
シンクよりも高い位置まで腰壁を立ち上げたことで生活感が隠れ、キッチン全体がカフェのような雰囲気です。
細々としたキッチン用品は扉のある収納へ、お気に入りの雑貨やすぐに取り出したいものはオープン収納へ。
ご夫婦の「個室=寝る場所、勉強=ダイニングで」という潔い考え方により、オープン収納の棚が学習机になるよう造り付けてあります。
またこの考え方は、お子様1人1人の個室を確保するアイディアにもつながっています。
1つの部屋を造り付けの2段ベッドで仕切り、お子様がワクワクするような個室が完成しました。
キッチン以外にも「狭くて不便」と感じていた玄関は、土間を広げて家族全員分の靴&キャンプ用品が収納できるスペースを確保しました。
アウトドア好きのご家族がワクワクする仕掛けはリビングにも。
天井から吊るしたハンモックは、大人も子供も楽しめます。
お子様がいるご家庭は、モノが増えていくこと、家の使い方が変化することも含めてリノベーションのプランニングをするのがポイントです。
限られた空間であっても、アイディア次第で家族1人1人が落ち着いて暮らせる家づくりができます。
・ワンちゃん中心の快適な住まい
次に、スケルトンの物件へ必要な間取りを調度良く配置し、ワンちゃんと好きなものに囲まれる家を実現した事例です。
ワンちゃんが快適に動けるように、滑りにくい&汚れにくい足場板を床材として採用しました。
日向ぼっこができるテラスで、ワンちゃんと一緒にくつろげます。
キッチン隣の寝室は、キッチン、リビング両方向から出入りできる個性的な造りです。ワンちゃんも自由に回遊して動き回れます。
「キッチンから景色を見たい」という奥様の要望で一番最初にキッチンの位置が決まり、他の間取りも自然に配置されました。
【関連コラム】⇒古い団地もリノベーションでおしゃれに変身|おすすめ間取り事例
また「ガラス×アイアンのパーテーションを採用したい」というご希望もあり、テラスとLDKの仕切りとして採用しています。
同じデザインのものをSHUKEN Reがオリジナルで制作し、リビング入り口の引き戸として設置しました。
こちらの団地は築53年。
窓の断熱性能が低いため、すべての窓にインナーサッシを設置して寒さ対策をしています。
必要なもの、好きなもの、機能性のバランスがとれた、NYのアトリエのようにスマートな家が完成しました。
「必要なもの」、「好きなもの」、「これまで住んできた家で不便だったこと」を書き出すと、理想の暮らしがはっきりしてきます。
また市販の製品で理想が叶わないと感じたら、「造作する」という選択肢もあることを覚えておいて頂けると幸いです。
SHUKEN Reでは造作キッチン、造作家具などのオーダーメイドも可能なので、ぜひご相談下さい。
■団地リノベーションで購入時の要チェックポイント
リノベーションするための団地購入を考える際、注意してチェックすべきポイントをまとめました。
いま物件を探している方は、ぜひ頭に入れて活用してみてください。
・間取り変更ができるか
リノベーションで必ず間取り変更をしなければいけない訳ではありませんが、使い勝手を考えると間取りの自由度は高い物件が好ましいです。
団地の間取りは多くの人にマッチするように設計されているため、ライフスタイルへのこだわりがある方にとっては使いづらいケースが多いです。
また、設計自体が数十年前のライフスタイルをもとにしているため、今の暮らしにマッチしない部分も少なくありません。
団地は構造的に間取り変更できない場合と、管理規約で構造が変更できないケースなどがあります。
購入前にしっかりチェックし、自由度の高いリノベーションで住みやすい家づくりができる物件を選びましょう。
・エレベーターがあるか
築年数の古い団地はエレベーターが付いていない物件も多いため、上の階の部屋を検討する際は必ずチェックしたいポイント。
現在5階建て以上の集合住宅はエレベーターの設置が義務付けられていますが、昭和に建てられた物件は規制前の場合があります。
エレベーターなしの高層階は毎日の負担のほか、引っ越しや家電の配送の割り増しなどコスト面のデメリットも大きいです。
階段は運動になる点ではメリットですが、いざというときや将来のことを考え、なるべくエレベーター付きの物件がおすすめです。
・周辺の店舗が閉まっていないか
毎日の生活に便利な商店や、郵便局などの設備が整っているのが団地の魅力ですが、閉鎖している物件もあるため注意が必要です。
せっかく住まいの周りにお店が集まっていても、いわゆる「シャッター商店街」になっていては意味がありません。
運営が続いていたとしても、営業時間が短いと仕事帰りに利用できないこともありますので、品揃えや運営状況もしっかりチェックしましょう。
・治安や雰囲気もチェック
多くの人が集まって暮らす団地は、アクセスや価格に加えて全体の雰囲気や治安も要チェックポイントです。
敷地内の通路や自転車置き場など共有部分も多いため、タバコの吸い殻が落ちていないか、きちんと整理整頓されているかといった観点でもチェックしましょう。
共用ポストに投函物が溜まっていないか、掲示板の情報が更新されているか、廊下や階段の電気が切れていないかなど、足を使って細かく見てください。
・エントランスや敷地への出入り口に不便はないか
お部屋の中についてはリノベーションで使いやすく改装することができますが、建物のエントランスや敷地の出入り口は変えることができません。
入り口が狭い、段差が大きいなど普段の使い勝手や老後のことも考え、敷地内全体を見回してみてください。
築年数が古い団地物件選びについては、こちらのコラムも参考にしてみてください。
■団地リノベーションはワンストップサービスがおすすめ
リノベーション用の団地を選ぶときのチェックポイントをご紹介しましたが、一般の方がご自分で最終判断をするのはちょっと怖いですよね。
そこでおすすめなのは、私たちリノベーションのプロと物件探しから取り組むワンストップリノベーションです。
古い団地やマンションも含め、理想のイメージを実現できる物件かどうかもしっかり判断しますので、購入後の失敗や後悔がないのがワンストップリノベのメリット。
最初に予算をお伺いしてから物件を探すことで、購入費用と施工費のバランスを取ることができ、予算オーバーを防ぐこともできます。
予算に合わせたプラン作りやイメージに合わせた物件探しなど、柔軟にサポートいたしますので、お気軽にご相談ください♪
■まとめ:団地探し&リノベは専門店にお任せください
費用を抑えて理想のデザインを実現できる団地リノベは、住まい探しでぜひ検討したい選択肢の一つ。
特に築年数の経った物件のリノベーションは、物件探しを含めて私たちプロと一緒に取り組んで失敗や後悔を防ぎましょう。
SHUKEN Reは多くのリノベーションをお手伝いした経験をもとに、お客様のイメージをしっかりカタチにしていきます。
ご予算や理想のライフスタイル、住まいの条件などどんなことでもお気軽にご相談ください。