公開日:2025-01-13
湾岸エリアとはどんな街?メリット・デメリットやマンションのリノベーション事例も紹介
海に面して眺望がよい「湾岸エリア」は、各路線が乗り入れるなど利便性にも優れており、東京のなかでも人気の高い居住地の1つです。
そんな湾岸エリアを検討して、「湾岸エリアはどこの地域のこと?」「湾岸エリアに住みたい。でも実際はどんな街?」と疑問を持つ方も多いでしょう。
湾岸エリアに住み始めてから「イメージと違った」と後悔しないように、あらかじめ地域の特徴を押さえておくことが大切です。
そこで今回は、湾岸エリアの特徴やメリット・デメリットを解説します。
湾岸エリアのマンションのリノベーション事例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
- ・湾岸エリアの概要や、各地域の特徴を解説します。
- ・湾岸エリアに住むメリット・デメリットをお伝えします。
- ・湾岸エリアのマンションのリノベーション事例をご紹介します。
目次
■湾岸エリアとはどこの地域のこと?
「湾岸エリアとはどこの地域のこと?」と疑問を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
湾岸エリアとは、以下の地域において湾岸に面している都心部に近い埋立地を指します。
湾岸エリア
- ・中央区:月島・勝どき・晴海エリア
- ・江東区:豊洲・東雲・有明エリア
- ・港区:台場・芝浦エリア
- ・品川区:品川シーサイドエリア
湾岸エリアはもともとは飛行場や工場が立地していたものの、近年では高層マンションやビルが立ち並び、居住地としても人気です。
また、湾岸エリアには「お台場海浜公園」や「東京ジョイポリス」などもあり、観光地としても注目を集めています。
■湾岸エリアの特徴【中央区・江東区・港区・品川区の地域別に紹介】
ここでは、湾岸エリアの特徴を解説します。
各地域の特徴を押さえて、ご自身の考え方やライフスタイルに合った居住地を選びましょう。
中央区:月島・勝どき・晴海エリア
中央区の月島・勝どき・晴海エリアは、下町情緒あふれる商店街と近代的な高層マンション・ビルが共存している地域です。
東京オリンピック・パラリンピック2020では選手村が設置され、選手村を改修した巨大マンション群「晴海フラッグ」が誕生しています。
なお、月島・勝どき・晴海エリアは月島西仲通り商店街をはじめとしてショッピングスポットが充実しており、銀座や日本橋へも徒歩で移動できる地域です。
月島・勝どき・晴海エリアは「東京メトロ有楽町線」や「都営大江戸線」などの路線が走っており、たとえば勝どき駅からは六本木駅や新宿駅へも乗り換えなしで移動できます。
月島・勝どき・晴海エリアは湾岸エリアのなかで最も東京駅に近く、月島駅から東京駅までは東京メトロ有楽町線を使えば10分程度で移動でき、出張や旅行の際にも便利です。
〈関連コラム〉
〈中央区の中古マンションリノベーション〉賃貸・購入どちらがいい?価格相場を徹底分析
リノベーションで北欧テイストな家を実現しよう|中央区・東京のリノベ・間取りやデザイン実例
足立区リノベーション物件の狙い目エリアは?中古マンション・戸建て価格をチェック!
荒川区で中古マンションリノベーションするなら賃貸・分譲どっち?費用を徹底比較
江東区:豊洲・東雲・有明エリア
江東区の豊洲・東雲(しののめ)・有明エリアには以下のような施設があり、国内外から多くの人が集う地域です。
豊洲・東雲・有明エリアにある施設
- ・国際的なイベントが多数開催される「東京ビッグサイト」
- ・ショッピングモール・ホテルなどを有する「有明ガーデン」
- ・築地から移転した「豊洲市場」
- ・約180の店舗で構成された「アーバンドック ららぽーと豊洲」など
住宅確保を目的として高層住宅の建築を誘導する「高層住居誘導地区」に指定された「東雲キャナルコート」や、超高層マンションの「シティタワーズ東京ベイ」などもあり、居住先としても人気を集めています。
また、豊洲・東雲・有明エリアには「ゆりかもめ」「りんかい線」「東京メトロ有楽町線」の路線が通っており、都心への移動もスムーズです。
とくに有明エリアは「有明西ふ頭公園」など自然を感じられるスポットが多く、「のどかな地域に住みたい」と考える方にも向いています。
〈関連コラム〉
江東区のリノベーション事例&口コミ情報!費用相場や賃貸or中古リノベーションの比較も
清澄白河でリノベーション|賃貸vs中古マンションを家賃相場とローン返済額で比較
豊洲の中古マンションをリノベーションで蘇らせる!施工費目安・物件価格の傾向は?
【江戸川区の中古マンション】新築との比較や価格相場・リノベーション事例を徹底解説
江戸川区のリノベーション事例&費用相場を解説!ショールームや自治体の補助制度も
港区:台場・芝浦エリア
港区の台場・芝浦エリアでは、水辺はもちろんレインボーブリッジなどの橋梁があるウォーターフロントならではの眺望を楽しめる地域です。
レインボーブリッジは夜になると全体がライトアップされ、日中だけではなく夜間も美しい景色を満喫できます。
「お台場海浜公園」からはレインボーブリッジや東京タワーを一望でき、公園の一部である「おだいばビーチ」でマリンスポーツを楽しめるのも魅力です。
また、台場・芝浦エリアは以下のように交通アクセスに優れており、通勤・通学・旅行の際にもストレスなく移動できます。
台場・芝浦エリアの交通アクセス
- ・台場駅から品川駅・東京駅まで20〜25分でアクセスできる
- ・台場駅から羽田空港まで「りんかい線」と「東京モノレール」を使って1時間30分程度でアクセスできる
- ・竹芝客船ターミナルから船で伊豆や小笠原諸島へ移動できる
- ・お台場海浜公園から水上バスを使って日の出桟橋・浅草へアクセスできる
台場・芝浦エリアには「ダイバーシティ東京プラザ」や「デックス東京ビーチ」など大型商業施設が充実しており、ショッピングにも困りません。
〈関連コラム〉
港区のリノベーション物件は賃貸・中古マンション・戸建てもあり?価格相場も解説
港区のマンションリノベーションでホテルライクな一人暮らし|東京・千葉のリノベ実例
新宿区のマンションリノベーション事例|中古物件価格と費用相場も解説!
品川区:品川シーサイドエリア
品川区の品川シーサイドエリアは有名企業が拠点を置く高層ビルが立ち並び、ビジネスエリアとして発展している地域です。
加えて、高層マンションや「イオンスタイル品川シーサイド」などのショッピングスポットがあるため、居住地としても注目を集めています。
品川シーサイド駅から埼京線を使うと、直通で渋谷駅や新宿駅までアクセスでき、都心へのお出かけの際にも便利です。
品川シーサイドエリア近くの高輪ゲートウェイ駅周辺では、高級ホテルや大手企業のオフィスが入る「高輪ゲートウェイシティ」が2025年に開業予定で、今後の発展も期待できます。
湾岸エリアの物件探しはこちらをチェックしてみてください。
〈関連コラム〉
〈品川区の中古マンション物件〉人気エリアの価格相場・築年数・事例を紹介
品川区のマンションリノベーション事例&中古マンション価格と費用相場
五反田おしゃれなマンションリノベーション物件事例&費用相場や補助金情報も
下北沢に住むならリノベーション賃貸・中古マンション購入どっち?家賃と物件価格を比較
世田谷区のリノベーション事例-人気の物件情報と費用相場を解説!補助金情報も
■湾岸エリアに住むメリット【人気の理由】
続いて、湾岸エリアに住むメリットを解説します。
湾岸エリアが東京都内でも居住地として注目を集める理由をさぐっていきましょう。
交通機関が充実している
湾岸エリアは都心部に近いことに加えて、交通機関が充実しているのが大きな魅力です。
たとえば、湾岸エリアでは以下の路線が走っており、都心だけではなく都外にもスムーズに移動できます。
湾岸エリアに通っている路線
- ・東京メトロ有楽町線
- ・都営大江戸線
- ・ゆりかもめ
- ・りんかい線
- ・埼京線 など
また、水上バスや船など運河や海を利用した乗り物もあるため、移動できる範囲が広いのも特徴です。
さらに湾岸エリアに沿って「首都高速道路」や「東京湾岸道路」が走っており、車での移動にも困りません。
湾岸エリアでは電車での通勤・通学だけではなく、車や船を使って気軽に旅行にでかけることも可能です。
海や運河に面して眺望がいい
湾岸エリアはどの地域においても海や運河に面しているため開放感があり、眺望がいいのがメリットです。
また、都市の景観は計画的に整備されており、すっきりとして美しい街並みのなかで生活できます。
そのほかにもレインボーブリッジのライトアップなど、水辺特有の美しい景観を日頃から楽しめるのもポイントです。
湾岸エリアは水辺や自然を活かした公園も多く、散歩・スポーツ・お子さまが遊ぶ場所としても役立ちます。
商業施設が多く利便性が高い
湾岸エリアには以下のような商業施設があり、日用品の買い物はもちろん、ご家族で休日に出かける際にも便利です。
湾岸エリアにある商業施設
- ・有明ガーデン
- ・晴海アイランド トリトンスクエア
- ・アーバンドック ららぽーと豊洲
- ・ダイバーシティ東京プラザ
- ・デックス東京ビーチ
- ・アクアシティお台場 など
また、劇場やスパを含んでいる商業施設があるので、買い物以外の体験・アクティビティも満喫しやすい環境です。
マンションによっては敷地内や建物内にスーパーなどの店舗が併設されているケースがあり、仕事などで忙しい方でも快適に生活できます。
将来性が高い
湾岸エリアは現在でも十分に利便性の高い地域ですが、今後の発展も大いに見込めます。
東京都では2021年に湾岸エリアを含めた「臨海副都心」などを対象として、50年・100年先の未来の都市像を描いた「東京ベイeSGプロジェクト」を発表しました。(参考:東京都政策企画局|東京ベイeSGプロジェクト)
東京ベイeSGプロジェクトでは「海や緑と調和するサステナブルな次世代都市」を目指しており、湾岸エリアでは商業施設の誘致や道路の整備などが進むと考えられます。
湾岸エリアで開発が進めば、利便性が向上してより住みやすい地域になり、街全体が活性化していくでしょう。
■湾岸エリアに住むデメリット【注意点】
続いて、湾岸エリアに住むデメリットをお伝えします。
湾岸エリアでの生活で後悔しないために、デメリットもチェックしましょう。
ビル風や海風の影響がある
湾岸エリアは海に面し、高層マンション・ビルが立ち並んでいるため、ビル風や海風の影響を受けるのがネックです。
ビル風によって衣服や髪が乱れたり、冬場に寒さを感じやすくなったりするので、ストレスを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
また、海風には塩気や湿気が多く含まれており、洗濯物を外干しすると衣類がベタつくことから、部屋干しが必要なケースもあります。
ただし、夏場は海風が涼しく感じられ、冷房にかかる光熱費を減らしやすいという利点もあり、メリット・デメリットを比較することが大切です。
災害リスクがある
湾岸エリアは海や運河が近くにあり、埋立地であるため以下のような災害リスクを踏まえておく必要があります。
湾岸エリアの災害リスク
- ・地震よる津波や液状化
- ・台風の接近で発生する高潮
これらの影響を最小限にするためにも、住宅を購入する前に自治体などが公開しているハザードマップをチェックしましょう。
ハザードマップを確認すると、津波などの被災想定区域を確認でき、ある程度の災害リスクを把握することが可能です。
休日に人が多く外出しづらい
湾岸エリアは大型商業施設があるなど利便性が高いというメリットがある一方で、休日にはエリア内外から人が集まりやすく、場合によっては「外出しづらい」と感じる可能性もあります。
住宅を購入する前に、時間帯や曜日を変えて物件周辺を下調べしておくのがおすすめです。
また、交通機関の混雑状況についても事前に確認しておくと、「通勤時の混雑が想像以上でストレスになる」といった後悔を回避できます。
■湾岸エリアの中古マンションの価格相場
湾岸エリアの中古マンションの価格相場を、地域別にご紹介します。
地域 | 平均価格 |
月島・勝どき・晴海エリア | 1億2,000万〜1億5,000万円 |
豊洲・東雲・有明エリア | 7,000万円〜1億円 |
台場・芝浦エリア | 9,000万〜1億2,000万円 |
品川シーサイドエリア | 5,000万〜7,500万円 |
※平均価格は複数のポータルサイトを参考に算出
※専有面積70m²程度の場合
マンションの階層・築年数・間取りなど条件によっても価格が異なるので、目安として参考にしてください。
なお、人気の月島・勝どき・晴海エリアでも場合によっては5,000万円前後で中古マンションが購入できるケースもあるため、さまざまな物件を比較しながら検討しましょう。
湾岸エリアの物件探しはこちらをチェックしてみてください。
〈関連コラム〉
【東京の中古マンション相場】市区町村別ランキングや調べ方を解説
東京の中古マンションリノベーション費用相場|物件購入との総額目安やおしゃれな事例、後悔を防ぐポイントも解説
■湾岸エリアのマンションのリノベーション事例
最後に、SHUKEN Reが手がけた湾岸エリアのマンションのリノベーション事例をご紹介します。
「中古マンションを購入してリノベーションしたい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
グレーを取り入れてシックに仕上げた事例【江東区】
事例を見る:Case185「Surprising Idea」
こちらの住宅はホワイトとブラウンの配色にグレーを取り入れて、シックな雰囲気に仕上げた事例です。
リビングと和室の2部屋が並んでいた間取りの壁を取り払い、ワンルームののびやかなリビング・ダイニングに一新しました。
事例を見る:Case185「Surprising Idea」
リノベーションで土間収納とウォークインクローゼットを新設し、収納不足のお悩みも解消しています。
開放的なアイランドキッチンを取り入れた事例【江東区】
こちらの住宅は開放的なアイランドキッチンを取り入れた事例で、モデルルームのように洗練された空間となっています。
キッチンに壁付けの背面カウンターを組み合わせることで収納を充実させており、整理整頓しやすいのも魅力です。
また、LDKのアクセントウォールによってメリハリが生まれており、空間に奥行きが感じられます。
上品なホテルライクにまとめた事例【港区】
こちらの住宅は内装の配色をホワイトとブラックのモノトーンに統一し、ホテルライクな空間に仕上げた事例です。
東京タワーが見えるキッチンの位置・向きはそのまま採用し、キッチンカウンターの壁を取り払ってリビング・ダイニングとのつながりをアップしています。
キッチン背面のカップボードはアクリルの引き戸で隠すなど、生活感を出さない工夫を住宅の随所に取り入れているのも特徴です。
アクセントカラーでおしゃれに演出した事例【港区】
こちらの住宅は造作収納にアクセントカラーを使い、メリハリのあるおしゃれな空間にまとめた事例です。
ベースカラーをホワイトにしているため、アクセントカラーの鮮やかな赤色がきれいに映えます。
行き止まりのない回遊型の間取りを取り入れたことで、移動のストレスを解消しているのもポイントです。
〈関連コラム〉
高級マンションのような内装リノベーション実例|東京都内タワーマンション事情も
東京の中古物件リノベーション事例|リノベーション向き物件を購入する3つのポイント
■まとめ
湾岸エリアとは、中央区・江東区・港区・品川区の湾岸に面している都心部に近い埋立地のことです。
湾岸エリアには「眺望がいい」「商業施設が多くて利便性が高い」など多くのメリットがあり、快適に生活しやすい環境が整っています。
これから中古マンションを購入してリノベーションする場合は、物件探しからリノベーションまでワンストップで対応している施工業者に相談するのがおすすめです。
ワンストップの施工業者に依頼すれば、物件探しとリノベーションをスムーズに進められるのはもちろん、トータルコストを把握しやすく予算オーバーを回避できます。
SHUKEN Reは、湾岸エリアでの中古マンション探しからリノベーションまでワンストップでサポートしています。
8,000件を超えるマンション・戸建住宅リノベーションの実績をもとに、お客さまに最適なプランをご提案いたしますので、気軽にお問い合わせください。