公開日:2022-06-07 更新日:2024-07-04
大開口で明るくおしゃれな暮らしデザイン｜窓の性能や配置の注意ポイントも解説
明るい光と見通しのいい景色が屋内に取り込める、大開口窓のあるリゾートライクな住まい。
採光や通風性能がバツグンなのはもちろん、リビングの開放感やテラス、庭といった外の景色との一体感を演出するのにも人気の窓デザインです。
今回は、おしゃれで機能性にも優れた大開口窓のあるリノベーション実例と大開口をつくるメリット・デメリット、大胆な空間づくりを成功させるコツをご紹介します。
ぜひ、憧れの空間デザインづくりや暮らし改善リノベの参考にしてみてくださいね♪
・大開口窓のあるおしゃれなリノベーション実例をイメージづくりの参考にしていただけます。
・ダイナミックな内装をつくるメリットとデメリットを押さえることができます。
・気になる断熱性や安全性への対策・配置やデザインづくりのコツもご紹介します。
・用途や使い勝手に合わせた設計ポイントと注意点を見てみましょう。
■開放的でおしゃれな大開口窓の魅力【実例】
事例を見る：Case54「アンティーク×都会的MIXインテリア」
まずは、大開口窓がつくるおしゃれな内装スタイルの実例をご覧いただきましょう。
大開口窓は、日当たりや開放感だけでなく内装デザインにも大きな影響を与える部分です♪
・大空間×大開口で贅沢な広々空間
以前の寒い廊下や暗い部屋を改善するために、廊下を最小限に抑え、各部屋との一体感が生まれる開放的な間取りにリノベ。
天井板を撤去して、吹き抜けのある大空間LDKに一新した実例です。
祖父母との二世帯住宅を「親子4人暮らし」で楽しめる自由で開放的な内装に仕上げました。
・ペットのいるご家庭にも嬉しい開放感
新築マンションの「暮らしにくさ」をご家族好みにリノベーションして、理想の開放感と快適な動線を叶えた実例です。
開き戸を必要最低限にして、外まで続く広い景色を取り入れた贅沢で明るいLDKが楽しめます。
ワイドに広がるリビングダイニングからは、窓の外まで伸びる広い視覚で、開放的な気分をいつでも楽しめます。
不要な扉を無くし、開放的な窓まわりはすっきりと仕上げる、ご家族と愛犬2匹が暮らしやすい快適な間取りが完成しました。
・アートギャラリーのようなダイナミック窓
ご夫婦の趣味と嗜好が反映されたアートギャラリーのような内装インテリアが魅力の住まい。
打ちっぱなしコンクリート天井のドライな印象と壁一面の大開口窓から降り注ぐ明るい光が、おしゃれな空間を演出しています。
ワイドに広がる大窓が、縦長キッチンダイニングのバランスを整え、閉塞感のない個性的で優雅なデザインに役立っています。
・「格子窓」のようなデザインでおしゃれな掃き出し窓
日当たりの良さと眺めの良い大開口窓が印象的なデザインの実例です。
実用的な見た目が気になる掃き出し窓は「格子窓」風にすることで、内装インテリアともマッチするシンプルでもセンスのいい仕上がりになりました。
「寝室⇔ウォークスルークローゼット⇔玄関」の無駄のない間取りのおかげで、開放的な大開口窓の似合う広々リビングが完成しました。
「家に合わせた生活」ではなく、「自分の生活に合った家に住みたい」という思いを叶えた間取りです。
■大開口窓の嬉しいメリット
大開口窓を設けるメリットを3つご紹介します。
・明るく開放的な室内
室内の明るさは、窓の大きさや配置で決まります。
そのため、壁一面をくり抜いたような大開口窓があれば、十分な日当たりを得ることができ、まるで外と一体化したような開放感も楽しむことができます。
周辺に高い建物がある物件や圧迫感のある間取りをリノベーションする場合に、大開口窓を設けることができれば、より理想に近い空間がデザインしやすくなります。
・外の景色とつながる視界
緑が美しい外の景色や都会的な街並みを室内に取り入れて、楽しむ「借景」にも大開口窓がおすすめです。
景色はもちろん、デッキやテラスへとのびる視覚的な広がりと一体感が、住まいのデザインと使い勝手の良さを高めてくれます。
開閉可能な窓にすれば、新鮮な空気を取り入れる換気窓として、また掃き出し窓なら、ホームパーティーやアウトドアでお客様を招く時にも役立つことでしょう。
・外観や内装デザインにもいい
大開口窓を設けることで内装インテリアだけでなく、おしゃれで印象的な外観デザインづくりにも役立ちます。
近年人気のダイナミックでデザイン性のある、構造むき出し天井や屋根の形を活かした勾配天井など、大空間を存分に楽しむ大開口でホテルライク・リゾートライクな開放感を演出するのにもおすすめです♪
■大開口窓の知っておくべきデメリット
続いて、大開口窓をつくるデメリットも押さえておきましょう。
・断熱性が低くなる場合に注意
大空間・大開口で室内の快適を守るためには、冬に熱を逃がさない、夏に熱を入れない工夫が必要になります。
壁と比べて、外気の影響を受けやすい窓ガラス。面積が大きくなる大開口窓を採用するなら、断熱性の高い複層ガラス(ペアガラス)や気密性を高める二重サッシなど、住まい全体の冷暖房効率を下げない構造づくりが重要です。
・防犯・耐震に対する安全性の確保
大開口を設けるということは、防犯や耐震面における注意も重要になります。
例えば、空き巣の侵入口の多くが窓であることや外から室内が丸見えで侵入のタイミングがはかりやすいことなどに対する対策が必要です。
防犯システムや防犯ガラスの導入、カーテンやブラインドなどの目隠しでプライバシーが確保できるようにしておきましょう。
また、建物構造に大きなスペースを空ける仕様になるため、信頼できるリノベーション業者としっかり相談しましょう。
構造の耐震性・耐久性を落とさない開口窓の大きさや配置を検討するのがポイントです。
・カーテン・網戸の必要性を確認
リゾートホテルのようなダイナミックで印象的な大開口窓に憧れる方は多いかと思います。
しかし、プライバシーの心配や換気時に虫が入るなどの問題で、なかなか現実的には採用できない方もおられるのではないでしょうか。
実用的にカーテンや網戸をつけると、せっかくのデザイン性が損なわれる場合もありますが、近年ではさまざまなテイストのカーテンやネットの色・網目が目立たないタイプの網戸のラインナップも増えてきています。
デザインと性能のバランスを考えて、じっくりと検討してみましょう♪
■大開口が魅力の高性能な窓・配置選び
事例を見る：Case64「「ホテルライクな新築風」をあえて、リノベで叶える贅沢」
最後に、憧れの大開口窓のある暮らしを実現するために、窓・配置選びに役立つ4つのコツも参考にしてみてください。
・窓の性能＝価格と冷暖房効率をトータルで検討
大開口窓をつくるデメリットとして、断熱性が低くなる可能性を挙げましたが、近年では性能の高いトリプルガラスやペアガラスの導入で、快適な空調を保てる住まいが増えています。
もちろん、性能の高い窓を選ぶほどリノベーション時の建築価格も高くなりますが、長い目で空調のランニングコストまで考えてトータルに検討するのがベストです♪
・窓の向き・配置にこだわる設計
近年の新築やリノベーションでは、「キッチン×ダイニング」「ダイニング×リビング」のように間取りを一体化させて大空間を楽しむスタイルが人気です。
そのため、この大空間に大開口窓を配置することで、よりバランスのいいおしゃれな空間を演出することができます。
また、窓の向きも大開口のメリットを最大限に活かすために重要で、「南向き」「東向き」がおすすめです。
朝のあたたかな日差しが入り、夕方の西日を避けることもできます。
・庇や軒の外観活用
先ほど「南向き」「東向き」の配置をおすすめしましたが、大開口窓ならではの夏の日差しには注意が必要です。
夏場の強すぎる日差しに対しては、庇や軒をつけて直射日光を遮るのがよいでしょう。
ベランダやテラスを庇がわりに活用するなど、おしゃれな外観づくりにも活かせるアイデアで、快適に日差しをコントロールできます。
・外の景色を取り込むデザイン
窓の向きや間取りに合わせた配置も大切ですが、立地によっては取り入れたい景色の向きもポイントになってきます。
大自然の景色や大都会の夜景など、こだわりの物件探しや間取りリノベーションの際には、プロの設計士と相談しながら希望を実現させていくのも賢い方法です。
■まとめ：憧れの広くて贅沢な大開口を楽しむ暮らし
ダイナミックで優雅な大開口窓のあるおしゃれな暮らし。
テレワークを選ぶご家族が増えたのをきっかけに注目度が高まり、家に居ながらホテル・リゾートライクな開放感と外の景色との一体感が楽しめる贅沢なデザインとして人気です。
ぜひ、メリットとデメリットをじっくりと検討した上で、ご家族の理想の暮らしを手に入れてくださいね♪
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