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コラム

フルリノベーションの費用相場は?メリットや注意点も紹介

公開日:2021/09/17  更新日:2022/11/28

alt="マンションリノベーション"

 

今住んでいる自宅をもっと快適にしたい、中古の物件を購入し好みの間取りにつくり変えたいという思いから、フルリノベーションという選択肢を選ぶ人が増えています。そこで、ネットでリノベーションを調べてみると、リフォームという言葉もチラホラ…。どうやら同じ要領で使われている言葉のようですが、どういった違いがあるのでしょうか。

そこで今回は、リノベーションの特徴からリフォームとの違い、フルリノベーション費用相場などについて解説していきます。

 

 


目次

◼ リフォームとリノベーションの違い
◼ フルリノベーションの費用相場はどれくらい?
◼ フルリノベーションのメリット
◼ フルリノベーションの注意点
◼ フルリノベーションは費用を確認して計画的に行おう


 

 

リフォームとリノベーションの違い

 

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リフォームとリノベーションは似ている言葉であり、場合によっては同じ意味でつかわれることもあります。また、明確な定義であったり、業者によってリフォーム・リノベーションの定義が異なることも多いため、聞きなれない人は混乱してしまうでしょう。

 

覚えやすく簡単にいうと、リフォームは『修繕・原状回復』リノベーションは『機能・性能改善』という意味とされています。つまり、家を元の状態に復帰させることをリフォーム、家をより住みやすい状態に改修することをリノベーション、というように覚えておくとよいでしょう。

また、その中でもフルリノベーションと呼ばれる、住宅や店舗の内・外部を解体し、柱や梁、床といったいわゆる「躯体」のみの状態から、骨組み以外を大幅に変更する工事を指します。

 

 

フルリノベーションの費用相場はどれくらい?

 

 

部分的なリノベーションとは異なり、内装全体を新築同様につくり変えることが可能であり、一戸建て、マンションどちらにも施工ができます。しかし、施工範囲が広いためにどれほどの費用がかかるか分からないという人も多いでしょう。

そこで、ここでは一戸建て・マンションそれぞれのフルリノベーションにかかる費用の相場について紹介していきます。予算を設定するうえでのご参考にしてみてください。

 

 

マンションのフルリノベーション費用相場

 

マンションでの相場は総額500万円~1,200万円程になることが多いです。もちろん、施工範囲や設備のグレードなどによって費用は前後しますが、予算としては800万円~1,000万円前後を見込んでおくとよいでしょう。

また、業者によっては1㎡につき5万円~15万円といった定額プランを提供しているところがあるなど、費用の形態もさまざまですが、せっかくのリノベーションを楽しみたい!細部までこだわりたい!という方にはフルオーダーのリノベーションがおすすめです。

 

 

一戸建てのフルリノベーション費用相場

 

マンションに比べ一戸建ては施工範囲も広く、フルリノベーション全体にかかる費用も800万円~2,500万円と高額になります。階数など規模によっても費用は変わりますが、13000万円~1,800万円ほどの予算を見込んでおくとよいでしょう。

また、一戸建ての場合、外壁や屋根といった部分も施工対象となるため、万が一建物の劣化が激しい場合には大規模な修繕が必要になることもあります。その場合費用も高額となり、総額3,000万円以上になることもあるため、施工範囲と予算のバランスには注意しましょう。

 

 

フルリノベーションのメリット

 

alt="おしゃれと子育てを両立した間取り"

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フルリノベーションをスムーズに行うためには、どのようなメリットが得られるのかを知ったうえで実施するのがよいでしょう。それでは、メリットがご自身のイメージと合っているのか確認してみましょう。

 

 

間取りを全体的に変更しやすい

 

リノベーションを行う理由としては「間取りを変更したい」「もっと快適な家にしたい」といったものが多いです。フルリノベーションでは家全体の間取りを一からつくり直すことができるので、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応することができます。

たとえば、家族が増えた、生活サイクルが変わった、設備が古くなった、このようなさまざまな問題を解消するためにフルリノベーションは有効な手段となります。

 

 

水回りや配管・配線なども見直しやすい

 

フルリノベーションを行う際、工事をするのは家の内装や外観だけではありません。生活に必要な水回りの配管設備や断熱材、電気の配線といった、直接ライフラインに関わる部分まで工事を行います。

実際に、建物の劣化によって古くなった設備を新しいものと入れ替えるだけでも、生活の質は大幅に向上するでしょう。このように、見た目だけでなく住み心地も改善できるのがフルリノベーションの大きな魅力です。

 

 

家全体のデザインに統一感をだしやすい

 

フルリノベーションは部分的ではなく、建物全体をつくり変えるので、家全体のコンセプトを新たに構築し、統一することができます。希望のスタイルや理想のデザインに変えることもできるため『北欧風のおしゃれな家』『木のぬくもりを感じられる家』といった、こだわりのデザインにすることも可能です。

家全体に統一感のある家は、見た目がおしゃれなだけでなく住む人が快適に暮らせる家となります。家族構成やライフスタイルに合わせて、理想の家づくりを楽しんでみてください。

 

 

フルリノベーションの注意点

 

 

フルリノベーションを行うメリットを理解したうえで、いよいよ業者選びを始めたいところですが、よい点があれば注意しなければならない点があることも忘れてはいけません。

ここでは、フルリノベーションを行う前に知っておくべき注意点について紹介していきます。

 

 

家に住みながらの工事は難しい

 

大幅な間取りの変更や配管・配線設備の交換などを行う場合には、リノベーションをする家に住んだままの状態では行えません。そのため、工事が終わるまでの間、別の場所に仮住まいを借りる必要があるでしょう。

そうなってしまうと仮住まいへの引っ越し費用、仮住まいでの家賃、仮住まいから完成後の家への引っ越し費用といった諸費用がかかるため、予算には十分気を付ける必要があります。

 

 

構造の問題で希望の間取りにできないことも

 

スケルトンリフォームによって大幅な間取りの変更を希望する際、マンションでは規約や建物の構造上希望するような施工が行えないことがあります。たとえば「壁式構造」と呼ばれる構造の場合、通常の躯体の代わりに壁自体が建物の支えとなっているため、そうなると一部壊せない壁がでてきてしまうのです。

このように、建物の安全性を維持するために取り除けないものがあると、当初イメージしていた間取りとは異なる形の間取りにせざるを得ない状況となることもあるので、あらかじめ注意しておきましょう。

 

 

工期が長くなることも

 

フルリノベーションを行う場合、施工範囲が広く工事自体も大掛かりなものとなるため、部分的なリフォームやリノベーションに比べ工期が長くなります。また、建物の形や周辺環境によって材料や機材の搬入・搬出のしやすさも変わるため、それらの作業効率なども工期に大きく影響するのです。

フルリノベーションの場合、(年末年始やゴールデンウィークを除けば)一般的には2~3か月程度となります。工事の際には必ず施工業者と打ち合わせをし、ご希望の日程に間に合うようスケジュールの確認を忘れずに行いましょう。

 

 

フルリノベーションは費用を確認して計画的に行おう

 

フルリノベーションは住む人のライフスタイルの変化に合わせ、最適な住環境をつくりだすための手段です。間取りを丸ごとつくり変えてしまうことで、それまでの生活での不便な点を解消し、生活の質を大幅に向上してくれるでしょう。

マンションと一戸建てでかかる費用は異なりますが、あらかじめ入念なプランを練ることで必要な設備を無理なく反映させることができます。リノベーション会社の話を聞きながら、ぜひ今回の記事もご参考いただけましたら幸いです。

 

フルリノベーションの費用相場は?メリットや注意点も紹介

監修者情報

SHUKEN Re 編集部

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住宅リノベーション専門家集団が、単に情報をまとめただけの簡易的な記事ではなく、真剣にリノベーションを検討している読者に役立つ、価値ある中身の濃い情報をお届けしています。

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