公開日:2024-04-24 更新日:2024-07-04
戸建て/マンションの全面リフォーム費用相場|メリット・デメリットや施工事例も紹介
戸建て、マンションなど住まいが古くなってくると、間取りの使いにくさや暑さ、寒さなどの悩みが出てくることも多くなります。
「全面リフォーム」は、住まいの悩みを解決し、今のライフスタイルに合った間取りやデザインに一新できるメリットがあります。
このコラムでは、戸建てやマンションを全面リフォームする際の費用相場を解説します。
建て替えや部分リフォームと比較したメリット・デメリットや、全面リフォームの費用実例、施工例写真も紹介します。
現在の住まいに悩みをお持ちの方や、中古住宅を購入して全面リフォームを検討している方は参考にしてくださいね。
・全面リフォームの費用は建物の状況やリフォーム工事の内容によって大きく変わるため、建て替えや部分リフォームなど他の方法とも比較し、どの方法が合っているのか見極めることが大切です。
・戸建てやマンションの全面リフォームは、事前に物件の状態を正確に把握し、最適な方法を提案できる施工会社を選ぶことが成功のポイントです。
■全面リフォームとは?
中古マンションの全面リフォーム事例を見る:Case183「FEEL GOOD」
全面リフォームとは、戸建てやマンションの専有部分の全面的な改修のことで、基礎や柱、梁のみ残して全て解体し、元の骨組みを生かして新たに作り直すスケルトン工事から、内装や建具などのを全体的にリフォームする表層リフォーム工事まで幅広い範囲を指します。
フルリフォームと呼ばれることもあります。
【リフォームの主な種類】
- ①部分リフォーム
キッチンや浴室など一部分だけを改修するリフォーム - ②表層リフォーム
壁紙やフローリングの張り替えなど、表に見える部分のみを改修するリフォーム - ③全面リフォーム(フルリフォーム)
一戸建てやマンションの専有部分を全面的に改修するリフォーム - ④スケルトンリフォーム
内外装を全て解体し、配管も交換するなど、基礎や骨組みだけ残して改修するリフォーム
水回りだけを直す部分リフォームや、壁紙やフローリングを張り替えるだけの表層リフォームとは違い、全面リフォームでは間取りや内装、外装も新築のように一新できるのが特徴です。
④の構造体のみの状態にする「スケルトンリフォーム」も、全面リフォームと言えます。
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■全面リフォームのメリット・デメリット
中古マンションの全面リフォーム事例を見る:Case180「Maisonnette」
全面リフォームのメリットとデメリットを簡単に解説します。
全面リフォームのメリット
①建て替えよりコストを抑えられる
全面リフォームは現在の家の躯体を活かせるので、建て替えよりも工事費用を抑えて、住まいを新築同様に蘇らせられます。
②間取りが変更できる
全面リフォームでは、構造強度に影響しない範囲であれば間取りの変更も可能です。
例えば、2つの部屋をつなげて1つの大きな部屋にしたり、水まわりを移動したりするなど、現在のライフスタイルに合わせた暮らしやすい間取りに変えられます。
③見えない部分も改善できる(スケルトンリフォームの場合)
一度建物をスケルトン状態にすることで、普段は見えない部分の劣化状態も把握でき、より適切なリフォーム方法を検討できます。
例えば、壁を解体して内部に耐震補強や断熱材を追加することで、耐震性や耐久性、省エネ性能など見えない部分の住宅性能も高められます。
さらに、床下や天井裏、壁の中の給排水管、基礎などが劣化していた場合も、必要に応じて補強、補修などで対応できます。
④古い戸建ても面積を減らさずにリニューアルできる(スケルトンリフォームの場合)
築年数の古い戸建てで現行の建築基準を満たしていない場合、建て替えだと今より建物が小さくなってしまうケースがあります。
さらに、再建築不可の敷地にある建物は、取り壊して建て替えること自体できません。
建て替えが難しい戸建ても、スケルトンリフォームなら構造躯体を残したまま作り直すため、条件をクリアすればリニューアル可能です。
全面リフォームのデメリット
全面リフォームのデメリットは以下のようなものがあります。
- ・部分的なリフォームよりは工事費用が高い
- ・仮住まいに引っ越しなどの費用がかかる場合も
- ・新築よりは自由度が低い
- ・建物を解体しないと分からないことがある
全面リフォームの工事は建物全体に及ぶため、部分的なリフォームよりは費用がかかります。
新築より費用を抑えて新しい住まいを手に入れたい方や、内装の傷みや全体的な劣化が気になる、断熱性、耐震性に不安がある場合に適しています。
■戸建て・マンションの全面リフォーム費用相場
戸建ての全面リフォーム事例を見る:Case155「Flat+」
戸建ての場合
一戸建ての全面リフォーム費用は1,000〜2,500万円が相場です。
延べ床面積や構造、築年数、立地条件、劣化度合いなど、建物の状況によって費用が大きく変わってきます。
SHUKEN Reの戸建て全面リフォーム実績から試算すると、1㎡当たりの費用は15万円前後の価格帯が多くなっています。
例えば、延べ床面積90㎡の戸建て全面リフォームなら1,350万円前後が平均的な費用となります。
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マンションの場合
マンションの全面リフォーム費用は800~2,000万円前後が相場です。
SHUKEN Reのマンション全面リフォームの実績から試算すると、1㎡当たりの費用は15万円~20万円前後の価格帯が多くなっています。
例えば、70㎡のマンション全面リフォームなら1,050万円~1,400万円前後が平均的な費用となります。
実際の工事費用は、物件の状態、スケルトンリフォームや間取り変更まで行うかなど、工事内容によっても変わってきますので、あくまで目安として参考にしてください。
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費用が相場より大きく変動しやすい要素
戸建てや中古マンションは、築年数や使用歴などによって劣化状態が異なるため、同じような規模の住宅でもリフォーム費用は変わってきます。
戸建ての場合、外観までリフォームする場合は相場よりも費用が高くなります。
また、以下のような大掛かりな工事をする場合もコストは高くなるため、物件状態を正しく把握した上で適切なリフォーム方法を選択することが大切になります。
【費用相場が高めのリフォーム工事例】
- ・外壁の張り替え
- ・屋根の葺き替え
- ・外窓/玄関ドアの交換
- ・配管更新
- ・基礎強化
- ・断熱・耐震補強 など
■【東京・千葉】戸建て・マンションの全面リフォーム費用実例
東京・千葉で戸建て、マンションの全面リフォーム費用事例を紹介します。
各物件の延べ床面積や築年数、㎡単価も紹介していますので、全面リフォームで希望の住まいを手に入れたい方は参考にしてくださいね。
戸建て
①【約2,300万円】築20年/40坪の二階建て持ち家を全面リフォーム
戸建ての全面リフォーム事例を見る:Case181「Backyard」
20年前に新築した持ち家の戸建てを全面リフォームした事例です。
コロナ禍でご夫妻でお料理をする機会が増えた時、キッチンが狭く、2人で立つと動きにくいことに気づいたのが全面リフォームのきっかけでした。
内装や設備を一新し、今の暮らしに合わせて間取り変更も行いました。
エリア | 東京都 |
---|---|
工期 | 90日 |
築年数 | 20年 |
㎡数 | 129㎡(坪数:39.0坪) |
全面リフォーム費用 | 約2,300万円 |
㎡単価 | 約17.8万円(坪単価:約58.9万円) |
間取り | 3LDK + WIC |
BEFORE
AFTER
戸建ての全面リフォーム事例を見る:Case181「Backyard」
家の奥まった位置にあったセミオープンの対面キッチンは、アイランドキッチンに変更した上で窓側に近づけて、明るく広々とした空間に生まれ変わりました。
戸建ての全面リフォーム事例を見る:Case181「Backyard」
リビングと和室を1つの空間にして、ワンフロアのLDKに。
動線がよく開放感がアップしたのはもちろん、窓が増えたことでとても明るい空間になりました。
断熱性を高めるため、窓にはすべてインナーサッシを設置し、リビング、ダイニング、キッチン、洗面室にはそれぞれ床暖房を新設。
冬の寒さ、夏の暑さの悩みも解決しました。
戸建ての全面リフォーム事例を見る:Case181「Backyard」
玄関ホールを縮小してできたスペースには、洗面所に隣接したウォークインクローゼットを設けました。
リフォームによって適切な場所にちょうど良い量の収納を確保したので、お気に入りのインテリアが映える綺麗なお家をキープできます。
②【約1,100万円】築40年の戸建てを快適な住まいに全面リフォーム
戸建ての全面リフォーム事例を見る:Case131「Living with Cats」
千葉県の築40年、約25坪の戸建て全面リフォーム実例です。
リフォーム前は空き家だった家を、ネコちゃんと暮らすご夫婦のライフスタイルに合わせたおしゃれな住まいに蘇らせました。
エリア | 千葉県 |
---|---|
工期 | 60日 |
築年数 | 40年 |
㎡数 | 80㎡(坪数:24.2坪) |
全面リフォーム費用 | 約1,100万円 |
㎡単価 | 約13.8万円(坪単価:約45.5万円) |
間取り | 2LDK + WIC + パントリー |
BEFORE
AFTER
戸建ての全面リフォーム事例を見る:Case131「Living with Cats」
リビングの2方向にあった窓のうち1か所をふさぎ、壁掛けテレビのスペースにしました。
外窓の変更は戸建てならではのリフォーム手法です。
戸建ての全面リフォーム事例を見る:Case131「Living with Cats」
リビングと寝室にそれぞれあった収納を1つにまとめて、大きなウォークインクローゼットにしました。
家電やスーツケースなど大きな物もたくさん収納できる便利なスペースです。
戸建ての全面リフォーム事例を見る:Case131「Living with Cats」
全面リフォームで玄関ドアも電子錠が搭載された最新式に交換。
荷物が多い時も楽に施錠できるのでとても便利です。
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マンション
①【約1,400万円】築36年の中古マンションをおしゃれに全面リフォーム
中古マンションの全面リフォーム事例を見る:Case182「Cinematic」
千葉県松戸市で、築36年・74㎡の中古マンションを全面リフォームした事例です。
元々ご夫婦でお住まいだった賃貸アパートでは日当たりや断熱性に難を感じていたため、マイホームの購入を考えた際に「中古マンションを快適にリフォームして住む」という選択をされました。
エリア | 千葉県松戸市 |
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工期 | 90日 |
築年数 | 36年 |
㎡数 | 74㎡(坪数:22.4坪) |
全面リフォーム費用 | 約1,400万円 |
㎡単価 | 約18.9万円(坪単価:約62.5万円) |
間取り | 2LDK + DEN + パントリー |
BEFORE
AFTER
中古マンションの全面リフォーム事例を見る:Case182「Cinematic」
間取りは3LDKから2LDK+ワークスペースに変更。
家族が増える将来も見据えつつ、快適なテレワークをかなえる今のライフスタイルにもぴったりの間取りになっています。
中古マンションの全面リフォーム事例を見る:Case182「Cinematic」
元々窓際にあったキッチンを隣の洋室だった場所まで移動させ、広いワンルームのLDKに間取り変更しました。
窓からの光が十分に届き、LDとの一体感も楽しめます。
中古マンションの全面リフォーム事例を見る:Case182「Cinematic」
アパートに住んでいた時から広い玄関が欲しいと考えていたご夫婦。
リフォームでは洗面所のスペースを縮小して、玄関に広い土間収納スペースを設けました。
靴や園芸用の土、ペット用品なども置けるとても使いやすい玄関になりました。
②【約1,600万円】築38年の持ち家マンションを全面リフォーム
中古マンションの全面リフォーム事例を見る:Case179「Focal Point」
東京都内で築38年・68㎡のマンションを全面リフォームした実例です。
「人を呼べる家に」をコンセプトに、間取り変更で広々とくつろげるリビングを実現。
あたたかみや落ち着きを感じる内装で、ゲストとのおしゃべりも弾みそうなお家です。
エリア | 東京都 |
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築年数 | 38年 |
㎡数 | 69㎡(坪数:20.9坪) |
全面リフォーム費用 | 約1,600万円 |
㎡単価 | 23.2万円(坪単価:76.7万円) |
間取り | 2LDK |
BEFORE
AFTER
中古マンションの全面リフォーム事例を見る:Case179「Focal Point」
LDK以外にも、玄関からリビングまでの通路幅を広げたり、来客用の手洗い場を設けたりと、ゲストが快適に過ごせる工夫を要所に凝らしています。
中古マンションの全面リフォーム事例を見る:Case179「Focal Point」
壁付けキッチンを対面式のフルフラットタイプに変更。
ゲストとの会話も楽しめる、孤立感の少ない素敵なダイニングキッチンに生まれ変わりました。
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■まとめ
一戸建ての全面リフォーム費用は1,000〜2,500万円前後、マンションの全面リフォーム費用は800~2,000万円前後が相場です。
全面リフォームの㎡単価は、戸建ては15万円前後、マンションは15万円~20万円前後が目安です。
(内装部分のみ)
全面リフォームの費用は建物の状況やリフォーム工事の内容によって大きく変わってきますので、建て替えや部分リフォームなど他の方法とも比較し、どの方法が一番自分たちに合っているのか見極めることが大切です。
また、事前に物件の状態を正確に把握し、最適な方法を提案できる施工会社を選ぶことが全面リフォーム成功のポイントです。
SHUKEN Reは、東京・千葉・神奈川で中古戸建て・マンションの全面リフォームやリノベーションを手がけています。
デザイン性の高いおしゃれなリフォームや造作家具などこだわりのリフォームはもちろん、水回りの移動を含む間取り変更、断熱性や耐震性アップなど、大好きな住まいに長く住める、クオリティの高い家づくりにこだわっています。
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