公開日:2023-01-21 更新日:2024-07-04
コンバージョンとは?リノベーションとの違いを施工事例で紹介
この記事ではリノベーション・コンバージョンの違いを、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら詳しく解説します。
リノベーションとコンバージョンの意味や特徴を把握し、ご自身に合った選択肢を見極められるようにしましょう。
後半ではリノベーション・コンバージョンそれぞれの施工事例も、間取り図・写真つきでご紹介します。
・リノベーション・コンバージョンはそれぞれメリット・デメリットがあり、人によってどちらが合っているか変わります。
目次
■リノベーションとコンバージョンの違い
リノベーションとコンバージョンの違いは「建物用途を変更するかどうか」です。
中古マンションや一軒家を改修してマイホームに仕上げるリノベーションは、建物用途を変更しません。
一方コンバージョンは、事務所や倉庫などの建物用途を変更し、マイホームとして暮らせるようにする方法です。
逆に住宅を事務所や店舗などに作り変えるケースも、用途変更しているのでコンバージョンに含まれます。今回はマイホームをつくるためのコンバージョンに絞って解説します。
どちらもマイホームをつくる目的は同じですが、ベースとなる建物の用途が違うので、費用や工期などさまざまな違いがあります。
またリフォームも似ていて混同されることがありますが、こちらは壁紙や設備入れ替えで建物の原状回復をするのが目的です。
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■コンバージョンのメリット
メリット①物件を安く手に入れやすい
住居以外まで視野を広げると安い物件を見つけやすく、建物購入費用を抑えられるのがコンバージョンの大きなメリットです。
例えばフローリングや水回り設備がない倉庫はそのままだと住めませんが、その分一般中古住宅よりリーズナブルな価格で購入できることが多いです。
1から内装を仕上げて設備をつくる費用は掛かりますが、中古住宅リノベでも解体して作り直すことが多いので、大きなデメリットではないでしょう。
安いベース物件を現金で先に購入しておいて、後からじっくりコンバージョン計画を立てるなど進め方のバリエーションが増えるのもメリット。
中古マンションや一戸建ての価格が高騰している人気エリアでも、事務所や倉庫を購入してコンバージョンすれば費用を抑えられるかもしれません。
メリット②一般住宅と違う環境を選びやすい
一般的な中古住宅にはない環境を選びやすいのも、コンバージョンの意外なメリットです。
中古マンションや住宅地の中古戸建ては、ある程度同じような街並みや住環境の物件が多いです。
しかし事務所や倉庫をコンバージョンすれば、オフィス街や商業エリアなど、ちょっと変わった住環境を選ぶこともできます。
中古住宅を探していてピッタリな住環境が見つからない方は、コンバージョンも検討してみると良いかもしれません。
鳴き声が気になるペットと暮らすマイホームをつくるなら、周囲の家が遠い物件をコンバージョンするのも良いですね♪
メリット③オリジナリティの高い住まいづくりができる
コンバージョンではベース物件の構造を活かし、オリジナリティの高い間取りやデザインをつくれるのも魅力ポイントです。
例えば倉庫の外観や構造を活かしてコンバージョンすれば、一般住宅とは違う雰囲気の住まいに仕上げることができます。
配管やコンクリートむき出しのインダストリアルテイストが好きな方にも、倉庫コンバージョンはピッタリです♪
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■コンバージョンのデメリット
デメリット①費用が多めにかかる
元々人が暮らすためにつくられていない建物のコンバージョンは、一般的なリノベーションより費用が多めにかかる点がデメリット。
例えば水道やガスを使わない倉庫の場合、敷地へ上下水道や都市ガスを引き込む費用が別途発生します。
また壁や天井に断熱材が入っていなかったり、耐震性が低かったりする建物も、補強や性能アップ工事が必要になります。
ただし前述したように物件はリーズナブルなので、安い建物を上手に選べば対策できるデメリットです。
デメリット②工期が長い
別の用途として作られた建物を住宅にコンバージョンする場合、工期も少し長めにかかるケースが多いです。
前述した水道やガスの引き込み、窓の交換など、人が暮らすために必要な工事が増えるためです。
しっかりスケジュールを考えれば問題ありませんが、早くマイホームを手に入れたい方にはデメリットになるかもしれません。
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デメリット③住みにくい環境も多い
コンバージョンは一般的な中古住宅と違う住環境を選びやすい反面、住みにくいケースもあるので注意が必要です。
例えば工業地域の倉庫を住宅にコンバージョンする場合、元々人が暮らすためのエリアではないので不便な可能性があります。
■リノベーションのメリット
メリット①物件を選びやすい
リノベーションのベースとなる中古住宅は物件数が豊富で、完成形をイメージしながら選びやすいのがメリット。
日本では毎年空き家率が上昇しているため、一軒家・マンションどちらも多くの中古物件から探すことができます。
元の間取りがあるので、気に入らない部分を改善していけば、自然と理想のマイホームをつくりやすいのもリノベーションの特徴です。
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メリット②元々住居なので工事しやすい
リノベーションのベースとなる中古住宅は、人が暮らす前提で設計されているので工事しやすいのもメリットと言えるでしょう。
築浅の中古物件を選べば、少ない工事内容でリーズナブルにリノベーションできることも多いです。
メリット③住環境が整っている
中古のマンションや一軒家は、住宅地としてまとめて開発されていることが多く住環境が整備されているのも大きなメリット。
自治体の施設や買い物スポット、保育園や学校などが充実しているエリアはリノベーションの方が選びやすいでしょう。
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■リノベーションのデメリット
デメリット①ユニークな物件は少ない
住宅用に設計された中古住宅をリノベーションする場合、ユニークな環境や構造の物件を見つけるのは難しいかもしれません。
内装デザインや間取りの工夫でオリジナリティは出せますが、他の家と全く違う雰囲気や住環境を求めるならコンバージョンの方が向いているでしょう。
デメリット②できることがある程度限られる
リノベーションは既存の間取りを解体して作り直すため、中古物件によってはできることが限られるケースもあります。
マンションのコンクリート躯体壁は移動できませんし、木造戸建ても通し柱や筋交いなどは撤去が難しいです。
リノベーションで理想の間取りを実現するには物件選びが重要になります。
私たちリノベ専門店と一緒に物件を探す「ワンストップリノベーション」で対策しましょう。
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■リノベーション・コンバージョンの施工事例
最後に、リノベーション・コンバージョンそれぞれの施工事例もチェックして雰囲気をつかみましょう。
リノベーション事例
一般的な間取りのマンションをフルリノベーションし、効率の良い回遊動線のあるイマドキのお住まいに♪
キッチンを中心にぐるりと一周できる動線は、家事効率が良くお部屋の開放感もアップしてくれます。
ダイニングテーブル代わりになるキッチンカウンターは、バー気分でお酒も楽しめる空間に♪
自転車も置ける広い玄関土間も、リノベーションならではの間取りアイデアです。
コンバージョン事例
事例を見る:Case1「築50年の魅力たっぷり!古き良き下町カフェ」
築50年延べ床面積143㎡の建物を、住居兼カフェとしてコンバージョンした事例です。
事例を見る:Case1「築50年の魅力たっぷり!古き良き下町カフェ」
一階は古材やアンティークサッシを使い、フレンチカントリーカフェにコンバージョン。
事例を見る:Case1「築50年の魅力たっぷり!古き良き下町カフェ」
地下は鉄骨やコンクリート壁むき出しのおしゃれなギャラリースペースに。
事例を見る:Case1「築50年の魅力たっぷり!古き良き下町カフェ」
2階の居住スペースも、既存構造を活かした古民家風の仕上がりです。
事例を見る:Case1「築50年の魅力たっぷり!古き良き下町カフェ」
水回りも使い勝手・デザインにしっかりこだわり、一般住宅以上のクオリティになっています。
■まとめ
リノベーション・コンバージョンはそれぞれメリット・デメリットがあり、求める住まい像やご予算に合わせて選ぶことが大切です。
リノベーションの物件探しや間取り計画がしっくりこない方は、コンバージョンも選択肢に入れてみると良いかもしれません。
東京・神奈川・千葉エリアのリノベーション・コンバージョンは、私たちSHUKEN Reにご相談ください。
物件探しや資金計画も含めたワンストップ体制で、リノベーション・コンバージョンどちらもしっかりサポートいたします。
今回ご紹介した以外にもたくさんの施工事例がありますので、こちらもぜひご覧ください。