2022-11-17
リノベーションの意味と種類、リフォームとの違いをわかりやすく解説
最近メディアで見かけることが多くなったリノベーションですが、実際リフォームと何が違うのかと聞かれたら答えるのが難しいですよね。
今回はリノベーションという言葉の意味や目的、取り組み方の種類などを詳しく解説します。
リフォームとリノベーションの違いや実際の進め方なども紹介しますので、ぜひ家づくり計画の第一歩として参考にして下さい。
・フルリノベーション・スケルトンリノベーションなど、種類の違いも解説します。
■リノベーションの意味と種類
まずはリノベーション自体の目的や意味を掘り下げ、さらに種類ごとの違いもチェックしていきましょう。
リノベーション=住まいを作り変える
リノベーションは、住まいに手を加えて新しく作り変えることを意味します。
リノベーション【renovation】
1 刷新。改善。
2 修理。修復。
参照:goo辞書
語源は英語の「renovation」で、国語辞典を見てみると刷新や修理・修復といった意味が出てきます。
英語圏では住宅の修理もリノベーションに含まれますが、日本の住宅業界では「刷新・改善」の意味合いが強いです。
特に最近は中古住宅を大幅に改修して新築時より機能や付加価値を高める工事が増えており、リノベーションとして一般化しています。
使い方としては「古い家をリノベーションする」「リノベーション計画を立てる」などが一般的です。
【リノベーションの種類】
①フルリノベーション
住まいの床面積全体を作り直すことをフルリノベーションと呼びます。
一般的にはリノベーションと言えばフルリノベーションのことを指すことが多いです。
- オーダー型フルリノベーション(自由設計)
- パッケージ型フルリノベーション(選択制・定額制)
フルリノベーションはさらに自由設計のオーダー型、選択制のパッケージ型に分かれます。
オーダー型は間取りや建材・設備を自由に選べる点が魅力ですが、その分費用の幅も大きくなります。
パッケージ型があらかじめ用意された標準プランからチョイスするタイプで、リノベーション価格は広さで決まることが多いです。
②スケルトンリノベーション
一戸建てやマンションの構造だけを残し、いったん内装を解体してから作り直すのがスケルトンリノベーションです。
スケルトン状態でゼロから作り直すため間取りの自由度が高く、理想のマイホームにリノベーションしやすいのが特徴です。
一方既存の内装や間仕切りをすべて解体するため、材料・廃材・工事にかかる費用は少し高めになります。
③コンバージョン
リノベーションの内容に加えて、建物の用途自体を変更することをコンバージョンと呼びます。
例えば自宅の1階部分を店舗に変更するのは、コンバージョンの一種です。
建物の一部を賃貸・倉庫などにコンバージョンして、併用住宅として作り直すのも一つの選択肢です。
■リフォームとリノベーションの違い
リフォームとリノベーションは内容が似ているため混同されがちですが、違いをしっかり理解しておきましょう。
リフォームとは
リフォームは劣化した内装や設備を新築時の状態に戻すことを意味します。
年数が経って壊れた設備を新品に交換したり、色あせた壁紙やフローリングを貼り替えたり、見た目や機能を回復させるのがリフォームの目的です。
住まい全体の「フルリフォーム」や一度内装を解体する「スケルトンリフォーム」など、規模や工事の進め方でさまざまな呼び方があります。
リフォームとリノベーションの違い
リフォームとリノベーションの違いを一言でまとめると、次のようになります。
- リフォームの目的:新築時の状態に戻す
- リノベーションの目的:新築以上の性能や使い勝手を持たせる
キッチンを例に挙げて考えてみましょう。
リフォームは古くなったキッチンを新築のときと同じレイアウトで交換し、使い勝手や性能を元に戻すのが目的です。
リノベーションの場合は間取り・レイアウトの変更も検討し、現代のライフスタイルに合わせて使い勝手や性能を向上させるのが目的。
リフォーム・リノベーションどちらが優れているということはなく、工事をする目的に合わせて選ぶということになります。
例えば今の間取りや設備に不満が無ければ、リフォームでも問題ありません。
しかし家族人数やライフスタイルが変わって不満があるなら、リノベーションの方が暮らしやすい住まいを作れる可能性が高いでしょう。
■リノベーションのメリット・デメリット
・メリット
リノベーションのメリットとして大きいのは、新築より費用を安く抑えられる点です。
中古戸建てやマンションを購入してリノベーションする場合でも、新築の50~70%程度の費用でおしゃれなマイホームを手に入れることができます。
新築よりベース物件の数が豊富でエリアも選びやすく、オリジナリティの高いおしゃれなマイホームに仕上げられるのも魅力♪
リノベーションのメリットについてはこちらのコラムでも詳しく解説しています。
・デメリット
物件探しからリノベーションを始める場合、実際に暮らし始めるまである程度時間がかかるのは注意すべきデメリット。
また戸建て・マンションどちらの場合も、状態が良くリノベーションに向いている物件を見極める視点も必要になります。
特に耐震補強が必要になるとリノベーション費用が高くなるので、築年数や耐震強度のチェックも欠かせません。
物件によって住宅ローン減税を受けられないケースもあるなど、税制面のデメリットもあります。
リノベーションの注意点やデメリットへの対策は、こちらのコラムも参考にしてみてください。
■リノベーションの費用相場は?
リノベーションは新築より費用を安く抑えることができるケースが多いです。
実際のリノベーションにかかる費用は建物の状態や広さ、選ぶ建材・設備のグレードで大きく変動します。
例えば外壁や屋根の塗装が無いマンションは、築30年前後なら費用を予測しやすいです。
一方築40年前後の戸建て住宅は物件によって状態の差が大きく、リノベーション費用も建物を正確に診断しないと予測が難しいです。
物件種類別にさまざまなリノベーション費用の事例をまとめていますので、こちらも相場の参考にしてみてください。
失敗しないマンションフルリフォーム費用の考え方|【費用事例5選】
全面リフォームの費用相場は?専有面積20~30坪の中古マンション全面リフォーム事例を予算別に紹介
■リノベーションの具体的な進め方
初めてリノベーションを検討する場合、どのように進めて良いか迷う方が多いと思います。
リノベーションの大まかな流れは以下の通りです。
- ①物件選定~購入
- ②現地調査~見積もり
- ③契約~着工準備
- ④着工~完成
特に重要なのは①②のベース物件選びとプラン作りで、どちらもリノベーション費用を左右するので同時進行するのが望ましいです。
リノベーションの各工程の詳細についてはこちらのコラムもご覧ください。
また物件探しとプラン作りを一社にまとめて相談できる「ワンストップリノベーション」の会社を選ぶと、手間と費用を節約できます。
■まとめ
意味や内容が似ているリフォームとリノベーションですが、目的が異なるため違いをしっかり把握しておきましょう。
それぞれの意味をきちんと把握し、理想の住まいづくりにピッタリな選択肢を選んでください。
東京・千葉・神奈川エリアの住まいづくりは、リノベーション専門店SHUKEN Reにご相談ください。
たくさんのリノベーションをお手伝いしてきたノウハウを活かし、お客様にピッタリなプランをご提案いたします。
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