2023-01-02
お風呂リノベーションの費用・ポイント!マンションと戸建で工法・工期はどう違う?
「毎日家に帰ったらゆったりバスタイムを楽しみたい」そんな方は多いはず。
でも、寒く経年劣化しているとその気持ちが半減してしまいますよね?
そこでおすすめなのが、“お風呂のリノベーション”。
今回は、お風呂のリノベーションについて、戸建住宅・マンションそれぞれの工事種類や費用・工程・工期などについて詳しく解説します。
今のバスルームを変えたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
・現在の浴室スタイルや広さ、ご要望によって、適切な工法は異なります。
・“SHUKEN Re”では、物件探しからローン相談、リノベーションの設計・施工、アフターメンテナンスまでをまとめてお任せいただける「ワンストップリノベーション」をご用意しています。
■ “お風呂リノベーション”には種類がある!それぞれのメリット・デメリットは?
“お風呂のリノベーション”と言っても、その工事方法には大きく分けて2種類あります。
- ● システムバス(ユニットバス)
- ● タイル浴室(在来工法)
この2種類は、工事方法やコスト、特徴が全く異なりますので、まずはそれぞれについて十分理解しておきましょう。
システムバス(ユニットバス)
システムバスはユニットバスとも言われ、工場生産されて現場では組み立てのみを行う浴室です。
品質が安定するだけではなく、大量生産が可能なため、納期が比較的短くて済みますし、工期も短めです。
また、組み立てはメーカーの手配する専門の施工店が行うため、保証は材料・組立施工の両方についてシステムバスメーカーが出してくれる点もメリットです。
商品には、以下のパーツが含まれます。
- ・壁・天井・床のパネル
- ・浴槽
- ・排水パーツ
- ・照明器具
- ・窓・窓枠
- ・シャワー水栓
- ・ミラー
- ・収納棚
- ・換気扇(浴室暖房乾燥機)
- ・その他オプション部材
バスルームが一つの“ボックス”となるため、その他の場所への漏水リスクがとても低く、最近は断熱材付きパネルを用いるため、冬場にヒヤッとしない商品も増えました。
ただし、デザインや機能の選択肢は限られたセミオーダー品となりますし、浴槽のみの取り替えなどはできません。
また、サイズや形状もラインナップが限定しているため、設置場所によってはどうしてもデッドスペースができてしまう点も注意してください。
タイル浴室(在来工法)
こちらは、全てのパーツをイチから選んで組み合わせるフルオーダータイプの浴室で、その空間形状に合わせてスペースを余すところなく活用できます。
壁タイル・床タイル・浴槽・天井パネル・照明器具・シャワー水栓など全てを思い通りに選べますので、デザインにこだわりたい方におすすめです。
ただし、全て現地での施工となるため、工期はかかりますし工事品質も会社によってまちまちな点には注意しましょう。
一方、浴槽のみの取り替えなどの部分的なリノベーションも可能なため、不具合のあるところだけ取り替えやすい点はメリットです。
最も気になるデメリットは、漏水リスクが高いということ。
タイル目地やシーリング(コーキング)目地は経年変化で痩せてひび割れや肌別れを起こすため、長期間メンテナンスをしなければそこから浴室内の水が外部へ染み出てしまいます。
しかし、オリジナリティや高級感を求める方からは根強い人気があり、ホテルライクなデザインとも相性がいいです。
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■ お風呂リノベーションの費用・工程&工期は?〈マンション・戸建のシステムバス〉
では、ここからは具体的にそれぞれの工事について費用目安・工程・工期目安を紹介します。
まずは、最近主流であるシステムバスの場合から見ていきましょう。
費用目安
60〜300万円程度
※洗面化粧台や洗濯パンなどの取り替えは別途です。
既存浴室の解体撤去費用から、新規バスルームの組立設置、給排水・電気接続工事、内装補修工事のトータルは、60〜250万円程度です。
なぜこれほどまでに金額の差が大きいかというと、以下のポイントによって材料費の価格が大きく変わるからです。
- ・浴室の広さ(主なメーカーは、0.75〜2坪のサイズ展開がある)
- ・システムバスのグレード(主なメーカーは、賃貸用などのローグレード・スタンダードグレード・ハイグレードを展開している)
- ・オプションの有無(手すり、浴室暖房乾燥機、ミストなどのオプション有無)
これらの要素によって、材料価格は大きく異なるため、ショールームで現物を確認してご予算に合うプランを立てることが重要です。
また、戸建住宅ですと、2階以上に浴室があり既存よりもサイズアップをする場合には、システムバスの重さを支えるための「床補強工事」が必要になる場合もあります。
一階に浴室があって築年数が古い場合には、既に漏水しており構造躯体を腐食させていたり、シロアリ被害が出ていたりしていることも少なくありません。
そのため、戸建住宅の場合は、単純な浴室のやりかえ工事に加えて、大掛かりな付帯工事が発生してしまう可能性も想定しておきましょう。
工程・工期
既存浴室解体(出入ドア周りの壁解体含む):1〜3日
既存下地補修(戸建の場合は床補強):2〜5日(※)
給排水・電気配線の移動:1〜2日
ユニットバスの組立設置:1〜2日
給排水・電気配線の接続:1日
出入り口ドア周りの造作:1日
内装補修(壁・天井クロス、床補修など):1日
※既存がタイル浴室(在来工法)で、漏水被害が出ている場合のみ必要
〈トータルで6〜15日程度〉
まず、既存浴室を解体するのですが、システムバスは簡単に解体搬出ができますが、タイル浴室(在来工法ですと、壁や床のタイルを剥がすのにかなり時間がかかる場合があります。
また、戸建住宅の古い浴室は、高い確率で床下や壁内にじわじわと漏水している可能性があり、下地が傷んでいればそちらもやりかえなくてはいけません。
下地(構造体)などが腐食したりシロアリに食べられたりして耐久性が落ちているリスクも想定しておきましょう。
解体が終わったら、新しく納めるシステムバスに合わせて給排水管や電気配線の位置を変更します。
準備が整ったら、いよいよ新規システムバスを現地で組み立て、給排水・電気を接続。
ここまでくれば浴室を普通に使うことができます。
その後、出入り口ドア周りの壁を復旧して、工事は完了です。
ただし、ここで気をつけなくてはいけないのが、「システムバスはすぐに納品できない」という点!
セミオーダー品であり、組立施工はメーカー施工店が行うため、発注から納品まで最低でも2週間、長ければ1ヶ月以上かかる場合もあります。
ですから、工事を終わらせたい期間が決まっている場合は、早めに依頼することが重要です。
また、漏水していれば、当初見積もっていた金額から追加工事が発生して、浴室が使えない期間が長引くことも覚悟しておかなくてはいけないでしょう。
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■ お風呂リノベーションの費用・工程&工期は?〈マンション・戸建住宅のタイル浴室〉
マンション・戸建住宅どちらの場合でも、最近はコスト面や漏水リスクの観点から、システムバス(ユニットバス)が圧倒的に主流です。
しかし、「ゴージャズでおしゃれな浴室にしたい」という方には、やはりタイル浴室(在来工法)がおすすめですし、「やっぱりお風呂はタイル」とこだわりを貫く方も少なくありません。
では、その場合の費用目安と工程・工期について紹介します。
費用目安
100〜350万円程度(全てをやりかえた場合)
※洗面化粧台や洗濯パンなどの取り替えは別途です。
現場で全ての施工をするタイル浴室はどうしてもコストがかさんでしまいます。
基本工事費とスタンダードグレードの材料費を合わせても、やはりシステムバスよりも高い点は否めません。
しかし、海外製の浴槽や天然石タイルなどを取り入れることもできますし、外国のように、トイレ・洗面室と一体で広いバスルームにすることもできます。
ただし、こだわり次第で金額のマックスは“無限”とも言えますので、要望と予算をあらかじめまとめ、それに沿ったプランニングをしてもらいましょう。
予算に限りがある場合は、劣化の目立つ場所だけ部分リノベーションする方法もあります。
ただし、タイル目地は10〜15年で劣化してしまい、劣化と共に隙間が開き、そこから水が侵入する可能性もありますし、建物が歪めばタイルへヒビが入り、やはり同様に漏水リスクが高まります。
ですから、10〜15年のスパンで目地の入れ替えなどを検討することをおすすめします。
ある程度年数の経っている浴室ですと、目地をメンテナンスしても次から次へと不具合が出てくる可能性もありますので、総合的なリノベーションを検討した方が良いでしょう。
工程・工期
既存浴室解体(出入ドア周りの壁解体含む):1〜3日
既存下地補修:2〜4日(※)
給排水・電気配線の移動:1〜2日
浴槽の組立設置:1日
床・壁タイル貼り工事:3〜5日
天井組み:1日
設備機器設置:1日
給排水・電気配線の接続:1日
出入り口ドア周りの造作:1日
内装補修(壁・天井クロス、床補修など):1日
※既存がタイル浴室(在来工法)で、漏水被害が出ている場合のみ必要
〈トータルで11〜20日程度〉
既存浴室解体、給排水・電気配線の移動まではシステムバスの場合と変わりませんが、その後の工程は大きく異なります。
まず、浴室を配置して、その周りの床・壁・天井を施工し、さらにそこからシャワー水栓などの設備機器を設置しなくてはいけません。
また、タイル貼りをしたあとは、乾燥→目地入れの工程もあるため、どんなに小さなお風呂でも2日以上はかかってしまいます。
ただし、特殊なものを除き、大抵の材料はそれほど納期がかからず手に入るため、発注から施工までの期間はシステムバスの場合より短いのが通常です。
戸建住宅の場合は漏水によってダメージを受けた構造体などの補修期間が発生することも想定しておいてください。
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■ 「システムバス」と「タイル浴室」どちらを選ぶかポイントはある?
では、お風呂のリノベーションを検討する際には、結局「システムバス」と「タイル浴室」のどちらを選べばよいのでしょうか?
主な選択のポイントは以下の10項目です。
「既存がタイル浴室」
まず、既存がタイル浴室の場合は、そのままタイル浴室としてやりかえてもシステムバスに変えてもOK!
ただし、解体後に下地や防水層が極端に傷んでいる場合は、より防水性の高いシステムバスへ取り替えることをおすすめします。
「既存がシステムバス」
既存がシステムバスの場合は、基本的にはシステムバスの取り替えしかできません。
なぜなら、タイル浴室の場合は、下地に防水工事をしなくてはいけないからです。
システムバスの収まっていた浴室に後から防水工事を施すことはできない訳ではありませんが、工事範囲が広がりコストがかなり上乗せされてしまうでしょう。
「デザインにこだわりたい」
「全てのアイテムをこだわって選びたい」そんな方には、やはりタイル浴室がおすすめです。
ただし、最近のシステムバスは、スタンダードグレード以上になると、デザインの選択肢も豊富で、スタイリッシュなものや高級感のあるものも少なくありません。
ですから、デザインにこだわる場合も、両方の方法を検討してみるのも良いでしょう。
「空間をフル活用したい」
システムバスは、どうしても規格サイズが決められているため、浴室空間の広さとフィットしなければ、どうしてもデッドスペースが生まれてしまいます。
また、現地で組み立てるという性質上、人の手が入るように、空間よりもひと回り小さい設計になっています。
一方、タイル浴室は下地に直接仕上げ材であるタイルを貼るため、配管用や設備機器用のスペースを除けばデッドスペースはできません。
できるだけ無駄なく空間を活用したい方におすすめですので、施工会社へ問い合わせてみましょう。
「浴室の形状が不整形」
ハイグレードな戸建住宅などですと、稀に浴室が四角形ではないお宅もあります。
その場合、やはり規格サイズのシステムバスを収めると、大きなデッドスペースができてしまうかもしれません。
タイル浴室の場合は、どんな浴室形状にも対応できます。
「浴室が極端に広い」
どのシステムバスメーカーも、基本的には2坪用のサイズまでしか作っていません。
それ以上広くなると、強度面で問題が出てくるからです。
そのため、2坪以上あるような広々とした浴室ですと、システムバスは設置できません。
できたとしても、かなりのスペースが無駄になってしまうでしょう。
「洗面室・トイレと一体化したい」
システムバスルームでも、2点ユニット(お風呂+洗面)や、3点ユニット(お風呂+洗面+トイレ)というラインナップはありますが、どれも賃貸向けのローグレードのものばかりです。
ですから、広々とした海外のような一体空間をイメージする場合には、タイル浴室でなければ再現できません。
「コスパを重視したい」
コストを抑えつつも高性能&快適にしたいという方には、やはりシステムバスがおすすめ!
掃除しやすい・汚れがつきにくい・床に弾力があり歩きやすい等、各メーカーで様々な機能を取り揃えています。
そのため、タイル浴室よりもコストを抑えつつ、より高性能の浴室が実現すると言えるでしょう。
「断熱性を重視したい」
システムバスは浴室全体が“魔法瓶”のようになるため、タイル浴室と比べるとその断熱性は段違いに高いです。
「冬にお風呂場が寒くて嫌」「ヒートショックが気になる」「高齢者の方が使う」このような場合は、やはりシステムバスを選んだ方がよいでしょう。
「メンテナンスコストを抑えたい」
先ほどもお話しした通り、タイル目地は10〜15年で耐用年数を迎えます。
ですから、それ以上放置してしまうとそこから水が染み込んで、下地にまで影響を及ぼします。
一度タイル浴室にしたら、定期的な目地の打ち替えなどを覚悟しておきましょう。
一方、システムバスは国税庁の定めた法定耐用年数では22年(木造の場合)となっていることからも、高い耐久性を持ち合わせます。
シャワー水栓などの設備機器やドアなどの付属品を除けば、基本的にメンテナンスフリーと考えてよいでしょう。
ただし、いくら耐用年数が長いと言っても、使っていくうちにどうしてもカビなどがついてしまうため、システムバス本体も15〜20年程度で取り替える方が多いです。
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■まとめ:“お風呂リノベーション”はイメージと要望に合わせて工法を選びましょう
“お風呂リノベーション”と言っても、現状やご要望によって適切な工法は異なります。
システムバスとタイル浴室のどちらがいいか迷ったら、まずは紹介した10項目についてじっくり検討・確認をしてください。
それでもどちらにするか迷ったら、まずは私たち“SHUKEN Re”へご相談を!
戸建 or マンション、システムバス or タイル浴室問わず、スタイリッシュな事例を数多く手がけてきました。
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