公開日:2022-09-04  更新日:2024-07-04

マンションのバスルームリフォームにも種類がある?選ぶポイントを紹介

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洗濯エリアにはアイロンのできるカウンターも

 

マンションのリフォームを検討する際、やはりバスルームをきれいにしたい方は多いでしょう。

 

実は、バスルームのリフォームと言ってもその方法はいくつかあり、デザインなどのニーズに合わせて選ばなくてはいけません。

 

そこで今回は、マンションのバスルームリフォームについて、工法の種類から気になる疑問まで丸ごと解説します。

 

「今の浴室をきれいに生まれ変わらせたい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

 

この記事のポイント

・バスルームのリフォームをする際は、デザインだけではなく断熱性やメンテナンス性などを総合的に検討して、工法を選びましょう。

・バスルームのリフォームは、住みながらでも施工できます。

・バスルームのリフォームをする際は、ぜひ合わせて洗面室の工事も検討してください。

 

 

 

■リフォームをする前に知っておくべき“在来工法”と“システムバス・ユニットバス”

 

在来浴室

 

マンションのバスルームを改修する場合、主に2種類の方法はあります。

 

それが、「在来工法」と「システムバス(ユニットバス)」です。

 

では、それぞれ詳しく解説していきます。

 

 

在来工法とは?

 

こちらは、床に十分な防水工事を施した上に、浴槽を置き床・壁をモルタルとタイルで仕上げる工法で、元々はこちらの方法が主流であったことから「在来工法」と呼ばれています。

 

メリットは、空間をフル活用できる点と、変形の浴室が作れる点、デザインにとことんこだわれる点です。

 

ただし、それぞれをイチから現場施工するため、工期が長く費用もかかります。

 

また、経年劣化によりタイル目地などから水が侵入するリスクも否めません。

 

 

システムバス・ユニットバスとは?

 

システムバスとユニットバスは、工場で生産されたものを現場で組み立てるだけの浴室で、床・浴槽・壁・天井だけではなく、シャワー水栓やミラー、換気扇、ドア、窓枠など全てがセットになっています。

 

そのため、隙間から水が流れ込むような心配はなく、セミオーダー品なのでデザインもある程度は選択できます。

 

また、現場で組み立てるだけで施工が完了するため、工期が短い点は大きなメリットです。

 

 

■結局どちらを選べはいいの?在来工法とシステムバスを徹底比較

 

浴室工法比較ポイント

 

二つの工法を比較してみると、それぞれ一長一短なので、結局どちらを選べばいいのか分からなくなるという方もいるでしょう。

 

そこで、5つのポイントごとにそれぞれ比較してみます。

 

 

デザイン

 

在来工法は、床タイル・浴槽・壁タイル・天井材・ドア・シャワー水栓・ミラーなど全てのアイテムのデザインを自由に選べるため、とてもデザイン性が高い工法です。

 

また、世界で一つだけのバスルームにもできるため、既製品では満足できないという方におすすめです。

 

一方、システムバスやユニットバスは、各メーカーである程度のデザインレパートリーはあるものの、その中から選ばなくてはいけません。

 

ただし、最近では高級感のあるものやホテルライクなデザインのものも増えているので、決して安っぽく見えるわけではなく、むしろ洗練されてスッキリとしたデザインが好みの方にはこちらの方がおすすめです。

 

 

空間活用・サイズ展開

 

在来工法は、既存のコンクリート躯体に直接タイルを貼り付けるため、基本的には空間を余すことなく活用できます。

 

それと比べて、システムバスやユニットバスは工場生産なので、基本的には規格サイズが決まっています。

 

サイズをフルオーダーできるものもありますが、メーカーは限られるため、色々なデザインを選びたい場合には要注意です。

 

また、施工上、組み立てるためのスペースが必要となるため、空間よりも一回り小さなサイズのものを納めなくてはならず、どうしても“無駄なスペース”が生まれてしまいます。

 

 

価格

 

製品価格については、どちらも安価なものから高価なものまであるため、選ぶ材料によってコストはまちまちです。

 

ただし、在来工法は様々な職種のスタッフが関わり、日数もかかるため、システムバス・ユニットバスと比べても施工費は高めです。

 

価格を比較する場合は、「材料コスト+施工コスト」の総額で判断しましょう。

 

 

断熱性

 

在来工法は、躯体コンクリートに直接仕上げ材を施工するため、コンクリートから冷気がダイレクトに伝わってきます。

 

そのため、浴室内の温度が下がりやすいだけではなく、床からの底冷えするような寒さはどうしても防げません。

 

一方、システムバス・ユニットバスは床下や天井裏、壁裏に空気層がある上に、十分な断熱材も貼られているため、かなり断熱性は高いです。

 

 

メンテナンス

 

在来浴室の場合、タイルそのものはほぼ永久的に機能を果たすものの、タイルの接着剤やタイル目地の寿命は10年程度と言われています。

 

また、目地についてはどんなに気をつけていてもカビや汚れの定着は防ぎきれません。

 

そのため、タイルにひび割れや欠損がなくても、最低でも10年に一度は目地の入れ替えなどのメンテナンスが必要です。

 

ただし、その前に目地の隙間やタイルの細かいヒビから水が侵入している場合は、躯体にも影響が出てしまいます。

 

定期的に専門家による点検を受けておくと良いでしょう。

 

それと比べると、最新のシステムバス・ユニットバスは、15〜20年はメンテナンスフリーで使えるものが多く、カビや汚れ、目立った破損がなければ急いで取り替える必要はありません。

 

ただし、シャワー水栓や換気扇などの設備機器は、10年程度で交換が必要となるため、部分的なメンテナンス工事は念頭に置いておきましょう。

 

 

■工程や期間は?日常生活は送れる?補助金はある?気になるQ&A

 

バスルーム

 

バスルームのリフォームというと、大半の人はかなり大掛かりな工事を想像するでしょう。

 

そのため、「工事するのになかなか踏み切れない」という方も少なくないはずです。

 

そこで、ここでは気になる疑問について解説します。

 

 

Q&A ①工事手順は?何日かかる?

 

在来工法とシステムバス・ユニットバスのどちらを選ぶかによって異なりますが、主な工程は以下の通りです。

 

工程

浴室の広さなどの諸条件によっても異なりますが、システムバス・ユニットバスの場合は工事日数は6〜7日程度、在来工法の場合は10〜12日程度かかります。

 

ただし、システムバス・ユニットバスの場合は、製品を発注してから納品されるまで2週間〜1ヶ月程度かかるため、それも加味して工事時期を決めなくてはいけません。

 

 

Q&A②住みながらリノベーションできるの?

 

結論から言うと、「どちらの工法でも、できないことはない」です。

 

ただし、工事している間は浴室はもちろん、洗面所は使えなくなります。

 

また、日中は工事スタッフが頻繁に出入りしますし、解体工事をしている最中はかなり大きな工事音が部屋中に響き渡る上、ホコリもある程度覚悟しなくてはいけません。

 

ですから、音やホコリに敏感な方は、工事期間中仮住まいを用意するのをおすすめします。

 

逆にそれほど気にならないという方は、入浴場所さえ他に確保できれば住みながらの工事は可能です。

 

 

Q&A③対象となる補助金はある?

 

バスルームのリフォーム工事が対象となっている補助金は、大きく分けて自治体単位で実施してるものと国で実施しているものの2種類です。

 

ただし、どちらも「バリアフリー化」もしくは「省エネ化」が条件となっているため、どんな工事でも対象となる訳ではありません。

 

ほとんどの補助金で対象となるバスルーム関連工事の例は以下の通りです。

 

  • ・在来工法の浴室からシステムバス・ユニットバスへの取り換え(=段差解消によるバリアフリー化)
  • ・在来工法及びシステムバス・ユニットバスへの手すり設置(=バリアフリー化)
  • ・在来工法及びシステムバス・ユニットバスへの高断熱浴槽設置(=省エネ化)
  • ・在来工法及びシステムバス・ユニットバスへの内窓の設置(=省エネ化)
  • ・在来工法及びシステムバス・ユニットバスにおける節水型水栓金具への取り換え(=省エネ化)

 

ただし、補助金によって対象工事や対象世帯、対象工事時期は異なるため、必ず事前に詳細を確認しておきましょう。

 

〈関連ページ〉
一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会|地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト(令和4年度版)

令和4年度版 長期優良化住宅化リフォーム推進事業(※ 本年度の申請は既に締め切られています)

 

 

■おしゃれ&ホテルライクな洗面所と組み合わせるのもおすすめ

 

洗面所兼脱衣所からは広くて使い勝手のいいファミリーへの行き来も楽々

 

バスルームのリフォームをする際には、工事の利便性や部材の出し入れをするために、洗面脱衣室との間の間仕切り壁を撤去しなくてはいけません。

 

そのため、どうしても洗面室の内装もやりかえる必要があります。

 

ですから、バスルームをリフォームする際に、洗面室も合わせて改修するのがおすすめです。

 

セットで工事すれば、施工コストを多少抑えることもできますし、何より一気におしゃれな空間に生まれ変わります。

 

ぜひ、浴室改修をする際は、洗面室も合わせて検討してみてください。

 

 

■まとめ:おしゃれなバスルームはリノベーションで作れます

 

バスルームは、多くの人にとって日頃の疲れを癒す大切な場所です。

 

ですから、「寒い」「汚い」「狭い」では、どうしてもリラックスできないでしょう。

 

せっかくバスルームをリフォームするなら、絶対に後悔したくない!

 

そのためには、デザイン性はもちろん、断熱性やメンテナンス性なども合わせてプランニングをすることが大切です。

 

SHUKEN Reの施工事例では、バスルームや洗面室のリフォーム事例を多数ご覧いただけます。

 

 

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