公開日:2024-10-20 更新日:2024-12-13
中古一戸建てをリノベーションする費用相場|東京・神奈川・千葉の2,000万以下の事例や後悔を防ぐポイントも紹介
このコラムでは、中古一戸建てをリノベーションするメリット・デメリットや費用相場を解説します。
東京・神奈川・千葉で中古一戸建てをフルリノベーションした事例を費用や間取り図も含めて紹介します。
首都圏エリアで中古物件を自分好みにリノベーションしたマイホームが欲しい方は参考にしてくださいね。
●中古一戸建てをフルリノベーションする費用は1㎡あたり16~22万円が相場で、延べ床面積30坪で約1,590~2,190万円が目安です。
●物件の状態や工事内容によっては、1,000万円以内で「ミニマル」なフルリノベーションすることも可能です。SHUKEN Reの事例では、東京・神奈川・千葉エリアで1,000万円~2,000万円以内で中古一戸建てをフルリノベーションした施工実例も多数あります。
●中古一戸建てのリノベーションで後悔を防ぐには、住まいや暮らしの優先順位を決めた上で、総予算の範囲に収まるプランニングが可能な物件を選ぶことがポイントです。
目次
中古一戸建てを購入してリノベーションするメリット・デメリット
中古一戸建てを購入し、自分でリノベーションして住む場合のメリット・デメリットを簡単にまとめます。
メリット
- ・リーズナブルに購入できる
…ほとんど土地価格のみで購入できるケースも - ・好立地で暮らせる
…後から建てられた新築物件よりも、中古住宅の方が良い立地に建っていることも多い - ・自分好みの内装・間取りの家が手に入る
…リノベーションによってデザインや間取りの変更が可能
デメリット
- ・予想外の工事費用が発生する可能性がある
…劣化状況は解体してみないと分からないこともある。断熱・耐震リフォームや屋根の葺き替え、外壁の張り替え等をする場合コストアップの幅が大きくなる。 - ・すべての希望がかなうとは限らない
…構造・敷地条件などの問題で希望通りの間取りや外構にできない可能性もある
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リノベーション済み中古一戸建て物件のメリット・デメリット
中古一戸建てに住む場合、あらかじめリノベーション済みの物件を購入する方法もあります。
メリット
- ・立地条件や管理状況などが比較的良い物件が多い
- ・リノベーション費用が不要
- ・ローン契約が一本化できる
- ・すぐにきれいな部屋で生活ができる
- ・売主が法人のため契約不適合責任が付随する
デメリット
- ・売主が法人なので、消費税がかかる
- ・理想的なデザインや間取りであるとは限らない
- ・見えない部分の改修工事がされていないと、将来的にまたリノベーションをしなくてはならない可能性がある
希望のエリアでリノベーション済みの物件を見つけたら、条件を確認した上で購入を検討するのも1つの方法です。
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中古一戸建てのフルリノベーションにかかる費用相場
中古一戸建てのフルリノベーション費用は1㎡あたり16~22万円が相場で、延べ床面積30坪なら約1,590~2,190万円が目安になります。
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1,000万円以内で一戸建てはフルリノベーションできる?
物件の状態や工事内容によっては、予算1,000万円以内で一戸建てのフルリノベーションは可能です。
基礎や配管、外観などの状態が良く、既存の間取りを活かせる物件を選ぶことで、リノベーション費用の総額を抑えられます。
下記の実例は、築12年で3階建ての中古一戸建てを約600万円でフルリノベーションした実例です。
事例を見る:Case9「白いアイランドキッチンが主役の大人の家」
間取り図ビフォーアフター(リノベーション前)
間取り図ビフォーアフター(リノベーション後)
キッチンを移動した以外は、元の間取りをできるだけ活かして、内装や水回り設備の一新をメインに施工。
事例を見る:Case9「白いアイランドキッチンが主役の大人の家」
1,000万円以内で新築の輸入住宅のようなおしゃれな住まいを実現できました。
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リノベーションした一戸建ては何年住める?
「元々古い家をリノベーションしても、すぐに寿命が来て住めなくなってしまうのでは?」と心配な方もいるかもしれません。
結論からお伝えすると、木造一戸建ての寿命に決まった数字はありません。
建物の物理的な寿命は築年数だけでなく、メンテナンス状態や周辺環境の影響など、さまざまな要素が絡み合ってくるため、物件ごとに異なってくるのが実情です。
木造一戸建ては、基礎・土台・柱などの構造部が適切にメンテナンスされていて、大きな問題が発生していないケースなら、80~100年は持つと言われています。
つまり、築40年の中古一戸建ても適切にメンテナンスすれば、40年~60年ほど暮らすことも不可能ではありません。
リノベーション前提で一戸建てを購入する場合も、事前にしっかり物件状態をチェックし、住んでからも適切に補修・補強を行うことが家を長持ちさせる重要なポイントになります。
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▶︎これから中古物件探しやリノベーションをご検討される方はこちら
【2,000万円以下】中古一戸建てのおしゃれなリノベーション事例
東京や神奈川、千葉エリアで中古一戸建てをおしゃれにリノベーションした事例を紹介します。
2,000万円以内の事例を中心に、ビフォーアフターの間取り図も紹介しますので参考にしてください。
【東京・約1,300万円】内装+間取り変更を含む3階建てフルリノベーション
事例を見る:Case154「Magical Renovation」
▷物件情報
- ・工期:80日
- ・家族構成:ご夫妻+お子さま3人
- ・年代:40代
- ・築年数:25年
- ・広さ:86㎡
- ・費用:約1300万円
中古で購入した木造3階建ての一戸建てに7年ほど暮らしたタイミングでリノベーションした事例です。
▷間取り図ビフォーアフター
ビフォー
アフター
3LDKの間取りを、お子さま3人の子ども部屋と主寝室のある4LDKに変更。LDKや水回りは既存の間取りを活かして内装と設備を一新しました。
事例を見る:Case154「Magical Renovation」
さらに、半地下で寒さと湿気がひどかった主寝室は、断熱材とインナーサッシで断熱性を高め、快適な主寝室に生まれ変わりました。
【東京・約950万円】内装+間取り変更を含むフルリノベーション
▷物件情報
- ・工期:60日
- ・家族構成:ご夫婦+お子さま
- ・築年数:27年
- ・広さ:129㎡
- ・費用:約950万円
お子さまの誕生を機に中古一戸建てを購入し、家族の暮らしに合わせてリノベーションした事例です。
▷間取り図ビフォーアフター
ビフォー
アフター
リビング隣接の和室をなくして、キッチンや洗面脱衣所を移動するなど間取りも変更しました。
玄関周りの荷物をすっきりと片付けられる縦長の土間収納を作るなど、家族の暮らしに合わせたリノベーションで快適な住まいが実現しました。
【横浜市・約900万円】内装+設備交換メインの二階建てフルリノベーション
事例を見る:Case18「自然に座ってしまう、畳小上がりの魅力」
▷物件情報
- ・工期:40日
- ・家族構成:ご夫婦
- ・年代:30代
- ・築年数:14年
- ・広さ:100㎡
- ・費用:約900万円
既存の間取りを活かし、水回りの交換や内装にこだわったリノベーション事例です。
▷間取り図ビフォーアフター
ビフォー
アフター
リビングとダイニングキッチンが分かれた間取りはそのまま活かして、リビングの一角に小上がりの畳コーナーを作りました。
事例を見る:Case18「自然に座ってしまう、畳小上がりの魅力」
三角形に近い個性的な建物形状もフルに活用し、角の部分に沿った造作カウンターのあるワークスペースを作るなど、既存の構造を活かした工夫もポイントです。
【千葉・約700万円】内装+間取り変更を含む二階建てフルリノベーション
▷物件情報
- ・工期:30日
- ・家族構成:ご夫婦+お子さま2人
- ・年代:40代
- ・築年数:34年
- ・広さ:83㎡
- ・費用:約700万円
既存の家の雰囲気も残しつつ、ご家族の暮らしに合わせて間取り変更を行ったリノベーション事例です。
▷間取り図ビフォーアフター
ビフォー
アフター
1階は和室をなくしLDKを広げて、一角に小上がりの畳コーナーを設けました。
内装は建具や床、インテリアに落ち着いた色味を取り入れたおしゃれな古民家風デザイン。
木製のガラス戸を採用してレトロかつ開放感あふれる雰囲気に仕上げています。
中古一戸建てリノベーションで後悔を防ぐポイント
中古一戸建てをリノベーションして後悔や失敗談の口コミを見かけて、中古住宅の購入をためらっている方もいるかもしれません。
中古住宅は金額の安さだけで選んでしまうと「買わなければよかった」と後悔してしまう可能性もあります。
リノベーション前提で中古一戸建てを購入する際は、購入前に入念に物件をチェックすることが重要です。
購入前のチェックポイントをまとめますので参考にしてください。
①中古物件探し・プランニングは優先順位を決めてから
中古一戸建てを探す前に、新居での理想の暮らし方をできるだけ具体的にイメージし、予算や立地、間取りの希望など優先順位を決めておきましょう。
物件候補がたくさんある場合は、優先順位に沿って選んでいくことで絞り込めます。
リノベーションプランで迷った際も、ご自身が新しい暮らしで何を一番大切にしたいかに立ち返ることで最終的に満足度の高い家づくりができます。
②物件状態を専門家にチェックしてもらう
基礎や躯体の劣化状況など、専門家でなければ判断しにくい部分は、リノベーション会社に依頼して確認してから購入するのがおすすめです。
インスペクション(住宅診断)を利用すれば、雨漏りなど構造上の重大な問題が隠れていないかを購入前にチェックできます。
また、リノベーションで希望の間取りが実現できるかどうかも重要なチェックポイント。
木造でも在来工法かツーバイフォーかで間取り変更の自由度は変わりますので、あらかじめアドバイスを受けた上で購入を決定しましょう。
加えて、敷地に建てられる建物の条件も確認しておきましょう。
リノベーションでロフトやバルコニーなどを新しく設置する場合に、敷地の建ぺい率や容積率、斜線制限を超えないようにする必要があるためです。
③将来も見据えた物件選び・プランニング
中古一戸建てを含めたマイホームの購入では、「あと何年住むのか」や「家族構成の変化」など、ライフプランを見据えた物件選びやプランニングが重要です。
将来さらに住み替えを考えているなら、売却しやすい立地かどうかもポイントになります。
現在の交通や買い物などの利便性だけでなく、ハザードマップや都市計画、開発予定などもチェックして検討しましょう。
④物件価格とリノベーション費用のバランスを考える
中古物件は外観が同じように見えても、メンテナンスや使い方によって内部の状態は千差万別です。
築年数だけでなく、構造や規模、立地などによって価格は変動し、必要なリノベーション工事も変わってきます。
例えば、物件価格は安くても、屋根や外壁張り替えなどのコストアップしやすい改修工事が必要になるケースもあります。
物件価格とリノベーションを合わせた総予算を超えない範囲で、希望の立地かつ、好みの間取りを実現しやすい物件を選ぶようにしましょう。
また、諸費用や予定外の工事が発生した時のための予備費もあらかじめ予算に入れておくと安心です。
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まとめ
中古一戸建てをフルリノベーションする費用は1㎡あたり16~22万円が相場で、延べ床面積30坪で約1,590~2,190万円が目安です。
物件の状態や工事内容によっては、1,000万円以内で「ミニマル」なフルリノベーションすることも可能です。
中古一戸建てのリノベーションで後悔を防ぐには、住まいや暮らしの優先順位を決めた上で、総予算の範囲に収まるプランニングが可能な物件を選ぶことがポイントです。
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