公開日:2023-01-23 更新日:2024-07-04
2,000万円でリノベーションどこまでできる?マンション・一戸建て両方解説
ご自宅や中古住宅のリノベーションはほとんどの方が初めての経験なので、どれくらいの費用がかかるのか分かりにくいものです。
この記事では2,000万円の予算を一つの基準にして、マンション・一戸建てそれぞれどこまでフルリノベーションできるのか解説していきます。
2,000万円でできること、できないことを把握して、適正価格で理想のリノベーション計画を立てられるように準備しましょう。
・古民家や旧耐震基準の家など、2,000万円でもフルリノベーションが難しいケースもあります。
目次
■2,000万円リノベは高い?安い?
まずは2,000万円のリノベーション予算は、平均と比較して高いのか・安いのかチェックしてみましょう。
2017年にリクルートが調査したデータによると、中古住宅を購入してリフォームした人の平均費用は628.1万円でした。
築年数別に見ると築古物件ほど費用が高くなり、20~30年で532万円、30~40年で654.4万円、40年以上で934.1万円となっています。
これらの平均費用と比較すると、2,000万円の予算はかなり余裕があるように見えますね。
しかし平均費用にはリフォーム済みの中古物件や、部分リフォームなども含まれています。
フルリノベーションやスケルトンリフォームだと、マンション・一戸建てどちらも1,000万円以上かかるケースがほとんどです。
2,000万円のリノベーションは、「平均よりちょっと余裕がある」と考えるぐらいが良いでしょう。
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■2,000万円でマンションリノベーションどこまでできる?
一般的なマンションのフルリノベーションは、1平方メートルあたり15~20万円が費用相場と言われています。
床面積130㎡前後までのマンションなら、予算2,000万円でフルリノベーションできる可能性が高いということです。
実際のマンションリノベ事例を2つピックアップしてみましょう。
マンションリノベ事例を見る:Case136「自分たち仕様=快適!!」
- 床面積 100㎡
- 費用 約1,500万円
- ㎡単価 約15万円
上のリノベーション事例は、床面積100㎡で費用約1,500万円、1平方メートルあたり15万円です。
- 全面内装貼り替え
- 間取り変更
- クローゼットの造作
- キッチン・洗面台の移動
マンションリノベ事例を見る:Case136「自分たち仕様=快適!!」
間取り変更や軽微な水回りの移動も含めたフルリノベーションで、ご夫婦二人暮らしに合わせてかなり自由な家づくりができていますね。
マンションリノベ事例を見る:Case136「自分たち仕様=快適!!」
こちらのお住まいと同じような仕様のリノベーションなら、予算2,000万円で約133㎡までのマンションまで対応できるということです。
もう一件、別のマンションリノベーション事例を見てみましょう。
マンションリノベ事例を見る:Case137「造作で思いどおりに」
- 床面積 74㎡
- 費用 約1,500万円
- ㎡単価 約20万円
こちらのマンションもリノベ費用は1,500万円ですが、床面積は70㎡台で㎡単価は約20万円です。
- 全面内装貼り替え
- 間取り変更
- クローゼットの造作
- ユニットバス・洗面台の移動
- 造作キッチンをオーダー
マンションリノベ事例を見る:Case137「造作で思いどおりに」
水回り設備移動を含めた大幅な間取り変更、オリジナルの造作キッチンオーダーなど、お施主様のこだわりを盛り込んだリノベーション内容です。
マンションリノベ事例を見る:Case137「造作で思いどおりに」
こだわり仕様のリノベーション内容だと、予算2,000万円で100㎡までのマンションが目安となります。
中古マンション市場で多い60~80㎡前後の床面積なら、予算2,000万円で思いどおりにリノベーションできる可能性が高そうです。
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■2,000万円で戸建てリノベーションどこまでできる?
一戸建てリノベーションは内装・水回り工事に加えて、外壁・屋根や外構といった外回りの工事も必要になります。
※一戸建て外回り工事の相場
- 外壁・屋根塗装 120~150万円
(張り替え・葺き替えは200~300万円) - サッシ交換 100万円~
- 玄関ドア交換 30~60万円
- 玄関アプローチ・門扉やり直し 50~100万円
- カーポート交換 15万円~
一般的な中古一軒家の外観も新築同様にリノベーションする場合、上記のような工事内容で大体300万円~の費用が掛かります。
ただし築年数が古く外壁張り替えや屋根葺き替えが必要なケースなどを考えると、外回りで500万円以上かかる可能性も。
トータル2,000万円で外回りに500万円掛けると、内装・水回りは1,500万円の予算になります。
こちらは二世帯住宅の二階部分を、約1,500万円でフルリノベーションした事例です。
- 全面内装貼り替え
- 間取り変更
- 水回りの近距離移動
内装・水回りの一新に加えて間取り変更もしていますが、1,500万円前後の費用感なので外回りを加えても2,000万円に収まりそうですね。
吹抜けの開放的なLDKに加えて、おしゃれな対面キッチンや便利なパントリースペースなど、トレンド感のある間取りも押さえています。
外回りがあるのでマンションより少し厳しいですが、一般的な一戸建て物件なら2,000万円でフルリノベーションするのはそれほど難しくないでしょう。
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■2,000万円にどこまで費用を含めるのか?
予算2,000万円の中に、リノベーション以外の費用をどこまで含めるのかもしっかり考えるべきポイントです。
※リノベーション諸費用の例
- 手付金
- 仲介手数料
- 住宅ローン手数料
- 登記費用
- 各種税金
- 仮住まい
- 引っ越し
- 家具・インテリア買い替え
ご自宅・中古住宅によって項目は変わりますが、リノベーション工事費以外に上記のような諸費用が掛かります。
全て合算すると100万円以上の費用になることも多いため、中古物件購入+2,000万円で考えるなら事前に把握しておかなければいけません。
またこうした諸費用はローンに含めることができない項目も多く、急に現金が必要になり慌てるケースも・・・。
リノベーションの見積もり金額だけでなく、諸費用も含めたトータル予算をしっかり考えましょう。
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■2,000万円でリノベーションが難しいケース
ここまでは予算2,000万円でできるリノベーション範囲を紹介しましたが、ベースとなる中古物件によっては難しいこともあります。
古民家や築古戸建て
一戸建ては築年数が進むほど大規模な補修・補強が必要になるケースが多いため、古民家や築古物件のフルリノベーションは予算2,000万円におさまらない可能性が高いです。
古い家はスケルトンリフォ-ムと同時に、給排水管・電気配線などのインフラ総入れ替え、断熱改修などが必要になるケースがほとんど。
また雨漏りによる梁・柱などの腐食、シロアリ被害などがあると、さらに補修費用が掛かります。
築年数が古い家は相場を当てにしすぎず、ホームインスペクションなども活用して正確なリノベーション費用を算出してもらいましょう。
旧耐震基準の一戸建て
1981年以前に建築確認申請を受けている「旧耐震基準」の一戸建ても、耐震補強が必要になるため2,000万円だとリノベーションが難しい可能性があります。
日本木造住宅耐震補強事業者協同組合の調査によると、2021年の耐震補強工事平均金額は189万円でした。
前述した外回りリノベーションに加えて耐震補強の費用がかかるため、2,000万円を超えてしまう可能性が高いです。
築40年以上の中古一戸建てを検討する際は、耐震診断なども視野に入れるのがおすすめです。
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■まとめ
2,000万円の予算があれば、一般的な中古マンション・一戸建てはフルリノベーション・スケルトンリフォームできる可能性が高いです。
しかし床面積や構造・状態によっては2,000万円でも足りないケースもあるため、ワンストップリノベーションで物件を探すのがおすすめ。
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リノベーションしにくい構造や、補強が必要な建物も回避しやすく、余計な費用を抑えられるのもワンストップリノベーションのメリット♪
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