公開日:2022-12-19 更新日:2024-07-04
建築家にリノベーションを頼むメリット・デメリット|おしゃれな施工事例も
リノベーションの依頼先はリフォーム会社やリノベ専門店が定番ですが、建築家や設計事務所も一つの選択肢です。
今回は建築家にリノベーションを頼む場合のメリット・デメリットを詳しく解説します。
おしゃれなデザイン性やこだわり間取りを実現したい方は、ぜひ参考にしてください。
・設計料や建築家探しのハードルなど、デメリットも把握しておきましょう。
・おしゃれな施工事例もマンション・一戸建てそれぞれ2軒ずつご紹介します。
目次
■そもそも建築家ってどんな人?
建築家と言えば建物のデザイン・設計をする専門家のイメージが強いですが、実は正確な資格や職業名ではありません。
実はリノベーションのプランニングには資格が不要なため、プロの建築士でなくても家づくりに携わっていれば建築家を名乗ることができます。
一般的には国家資格である「一級・二級建築士」の資格を持ち、建物の設計と施工監理を専門とする人を建築家と呼ぶことが多いです。
工務店やリノベーション会社にも建築士資格保有者はたくさんいますが、今回は設計事務所や個人建築家に設計のみを別途依頼するケースを考えてみましょう。
■建築家にリノベーションを頼むメリット
おしゃれなデザイン性と間取りアイデア
建築家は住宅設計のプロフェッショナルであり、おしゃれなデザインと間取りが期待できるのは最大のメリットと言えるでしょう。
建築家は家づくりに強い想いがあり、一人ずつ違ったコンセプトを持っていることが多いです。
自分の好みに合った建築家を見つけて、飛びぬけたデザインを実現できるのも醍醐味の一つ。
また建築家は施工部門と切り離してデザインや間取りを考えられるので、メーカーや素材などの縛りが無く自由度が高いのも利点です。
他の家と被らないオリジナリティの高いリノベーションを目指すなら、建築家に相談するメリットは大きいかもしれません。
施工ミスや手抜き工事を防ぎやすい
建築家は設計以外に「工事監理」のプロフェッショナルでもあり、外部の目線からリノベーション中の施工ミスや手抜き工事を防いでくれるのもメリットの一つです。
工事監理とは設計書通りに工事が仕上がっているか確認することで、リノベーション工事のクオリティを左右する大切な業務です。
一般的なリフォーム会社・リノベーション会社でも監理者は必ず居ますが、社外の建築家のチェックが入るとより精度の高い監理が期待できます。
■建築家にリノベーションを頼むデメリット
好みに合う人を探すのが大変
インターネットなどで近くの建築家を検索すると、数えきれないほどの会社や個人がヒットすると思います。
建築家は得意分野や住まいの考え方がそれぞれ違うため、膨大な人数から予算や好みに合う人を探さなければいけません。
合わない建築家を選んでしまうと、プランニングがうまく進まないことが多いです。
複数の建築家と予定を合わせて話をじっくり聞き見極める必要があるため、少しハードルは高いと言えるでしょう。
地方だと選択肢が少ない
有名建築家は住宅需要が集中する東京や大阪などの大都市に多く、地方だと選択肢が少ないのもデメリットの一つ。
近くの建築家が少ないと好みに合った人を見つけにくいですし、比較検討も難しいです。
遠くの建築家に頼むと打ち合わせの予定を組みにくく、余計な移動時間と経費も掛かります。
設計料が高め
プロの建築家のプランニングを依頼する場合、リノベーション会社より設計費用は高くなるケースが多いです。
リノベーション会社でも設計料が掛かることはありますが、社内建築士が担当しているので割安、もしくは無料のケースもあります。
対して建築家に頼む場合、設計と施工が別の会社に分かれるので諸経費が上乗せされ割高になるのです。
こだわると予算オーバーしやすい
建築家のリノベーションは間取りやデザインの自由度が高い分、こだわりだすと予算オーバーになる可能性が高いのもデメリット。
予算を気にしてシンプルにしすぎても建築家に頼む意味が無くなってしまうので、バランスが難しいところです。
おしゃれなデザインや独創的な間取りを作りつつ、コストパフォーマンスの良い提案をしてくれる建築家選びが重要になるでしょう。
完成までの期間が長い
依頼から完成までの流れが複雑になり、実際に暮らし始めるまでの期間が長くなるのも建築家リノベーションのデメリット。
建築家探し~設計契約
↓
プラン作り~決定
↓
施工会社探し~見積もり~契約
↓
着工~完成
このように建築家・施工会社をそれぞれ探して契約することになるため、リノベーション会社にまとめて頼むより時間が多くかかります。
また人気・有名な建築家は常に複数の仕事を抱えているため、順番待ちが発生するケースもあるようです。
実績や提案力の差が大きい
建築家の中でも公共施設や商業施設、新築住宅などさまざまなジャンルがあり、リノベーションの実績や提案力は人によって異なります。
業界歴が長くても、戸建て・マンションのリノベーション実績が少ない建築家も居るということです。
リノベーションは新築や大規模建築とは違う技術やアイデアが必要になるため、専門性の高い建築家を見極める目が求められます。
■建築家選びのポイント
好みとコンセプトがマッチするか?
前述したように建築家はそれぞれ得意分野やコンセプトを持っていることが多いため、ご自身の好みにマッチするかチェックしましょう。
モダンテイストが得意な建築家にナチュラルな家を求めても、うまく意見がまとまらない可能性があります。
過去の施工事例をチェックして、好みのデザインがある建築家を見つけるのがおすすめです。
暮らしやすさの提案もあるか?
おしゃれなデザイン性も大切ですが、収納や動線など暮らしやすさの提案をしてくれる建築家を選ぶ事も重要です。
「デザイナーズハウスは暮らしにくい」と言われることが多いように、デザインだけに特化すると良いマイホームは作れません。
住まいを自分の作品と考える建築家ではなく、実際の生活を送る大切な場所として親身になってくれる人を選びましょう。
何でも相談しやすい雰囲気か?
しっかり話を聞く姿勢で、なんでも相談しやすい建築家を選ぶのも重要ポイントです。
打ち合わせしやすい雰囲気だと話が膨らんで、どんどんアイデアが出てきて良いプランを作れることが多いです。
話を聞いてみて「この人に頼みたい!」「話すのが楽しい!」と思えるような建築家を選んでみてください。
■リノベ会社でもおしゃれな家づくりはできる
リフォーム・リノベーション会社に所属するプランナーや設計士も、広い意味では建築家の一種と言えます。
例えばSHUKEN Reにも、一級・二級建築士をはじめ、さまざまな資格や経験を持つ設計士・プランナーが在籍しています。
リノベーション会社は複数スタッフのチームで家づくりを進めるので、個人の建築家より施工実績やノウハウが豊富なケースも多いです。
また複数人で得意分野をカバーしあえるので、一社で幅広いテイストやご要望に対応できるのもリノベ会社の強み♪
腕の良いプランナーが在籍するリノベ会社に相談すれば、建築家に依頼したようなおしゃれマイホームを作るのも難しくありません。
「デザイナーズハウスみたいな家にしたいけど、建築家はちょっとハードルが高いかも…」と思った方は、ぜひリノベ専門店も選択肢に入れてみてください。
■建築家みたいなおしゃれリノベーション事例
最後に、私たちSHUKEN Reがお手伝いした、おしゃれなリノベーション事例をご紹介します。
建築家が設計したようなデザイン性や暮らしやすい間取りアイデアに注目してみてください♪
建築家みたいなマンションリノベーション
建築家風の建築実例を見る:Case137「造作で思いどおりに」
こちらのマンションは、大胆な間取り変更で奥行きを活かした開放感あふれるLDKにフルリノベーション。
リビング・ダイニングの中心にあるキッチンは、造作でオリジナルの使い勝手とデザインに仕上がりました♪
プライベート感と開放感を両立した半個室の寝室も、建築家が設計したような素敵な間取りですね。
建築家みたいなマンション建築実例
建築家風の事例を見る:Case136「自分たち仕様=快適!!」
マンションとは思えない広い玄関は、オープン棚でアパレルショップのような雰囲気と収納力を両立。
建築家風の建築実例を見る:Case136「自分たち仕様=快適!!」
つづく通路の壁面本棚も、建築家のデザイナーズハウスのような間取りアイデアですね♪
建築家風の事例を見る:Case136「自分たち仕様=快適!!」
LDKの主役になっている対面キッチンは、おしゃれなバーカウンターのようにお酒や食事も楽しめます。
建築家みたいな戸建てリノベーション
間取り自由度の高い木造戸建て住宅も、おしゃれなデザイナーズハウスのようにリノベーションできちゃいます♪
移動できない柱や筋交いをあえて露出し、リノベーションならではのおしゃれなLDKになっています。
回遊できる水回り動線は、ムダのない生活とワクワクするデザイン性も両立した間取りアイデア♪
建築家みたいな戸建て建築実例
建築家風の事例を見る:Case111「ほっこりレトロStyle」
こちらの築47年戸建て住宅も、まるで設計事務所が設計したような古民家風マイホームに変身♪
建築家風の建築実例を見る:Case111「ほっこりレトロStyle」
デザイン性はもちろん、家族が見える対面キッチンやすぐ二階に行けるリビング階段など、住みやすさにもこだわっています。
建築家風の事例を見る:Case111「ほっこりレトロStyle」
オリジナル造作の二列型キッチンとパントリーも、お料理の効率とモチベーションを高めてくれそうです♪
■まとめ
オリジナリティの高いデザイン性や間取りアイデアなど、建築家リノベーションにはたくさんの魅力があります。
一方建築家探しのハードルや費用面などデメリットもあるので、しっかり把握したうえで選ばないと後悔してしまうことも。
メリット・デメリットを比較して建築家は難しいと思ったら、私たちリノベ専門店との家づくりも検討してみてください。
SHUKEN Reは建築士資格やたくさんのリノベノウハウを持つスタッフが、おしゃれな家づくりをしっかりサポートいたします。
マンション・一戸建てどちらもご相談いただけるので、東京・神奈川・千葉でリノベーションをお考えの方はお気軽にどうぞ♪