公開日:2025-10-12
リノベーションでよくある失敗事例と対策|間取り・予算・物件・業者選びのポイントを解説
リノベーションは理想の暮らしを叶えるチャンスですが、計画中や完成時の失敗事例も少なくありません。
リノベーションは自由度が高い反面、よく考えて計画を立てないと予算オーバーやイメージ違いなどで失敗するリスクもあるのです。
そこでこの記事では、よくあるリノベーションの失敗事例と対策を分かりやすく解説します。
間取りや予算、物件や業者選びなど、ジャンルごとに失敗例をまとめて対策とセットで解説しますので、ぜひ参考にしてください。
- ・リノベーションに関するさまざまな失敗事例と対策を知ることが、理想の住まいづくりへの近道になります。
- ・イメージ違いや予算オーバーなど、リノベーションのプランづくりに関するさまざまな失敗事例を紹介します。
- ・施工実績が豊富で、物件探しからプランづくりまでワンストップでサポートできる業者に相談するのが失敗を防ぐポイントです。
目次
■間取り・デザインに関するリノベーションの失敗事例と対策
プランの自由度が高いリノベーションは、間取りやデザインに関する失敗事例も少なくありません。
失敗を防いで、暮らしやすくおしゃれな間取り・デザインをつくるための対策をチェックしていきましょう。
完成したらイメージと違う
リノベーションのプランをしっかりつくりこんだはずなのに、実際に完成したらイメージと違うのはよくある失敗例の1つです。
リノベーションは分譲マンションや建売住宅と違い、完成した状態を見ることができないためイメージ違いが発生するリスクが高めです。
最近は3Dパースなどでイメージを確認しやすくなっていますが、実物を見られないため失敗する可能性はあります。
【対策】⇒ショールームや見学会などを活用する
イメージ違いによる失敗を防ぐ対策としては、リノベーション会社のショールームや完成見学会などのイベントを活用するのが効果的です。
ショールームや見学会で実際の間取りやデザインを体験することで、イメージしやすくなり失敗のリスクを軽減できます。
また、現地でリノベーションのプロにいろいろ相談することで、ほかの失敗例の対策にもつながります。
ショールームや見学会は無料で利用できるため、積極的に参加してみるのがおすすめです。
こちらのコラムでショールームや見学会の活用方法について解説しています。
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動線効率が悪く暮らしづらい
リノベーションはプランの自由度が高い反面、部屋の位置関係によっては動線効率が悪くなり失敗するリスクもあります。
動線には生活動線・家事動線・帰宅動線など複数の種類があり、それぞれが複雑に影響し合うため間取りづくりの難易度は高いです。
動線効率が悪いと移動距離や負担が増えてしまい、せっかくリノベーションしても暮らしづらく満足度が低い住まいになってしまいます。
【対策】⇒動線効率の良い間取りアイデアを取り入れる
動線効率の悪さによる失敗の対策は、先輩たちのリノベーション事例をチェックして間取りアイデアを上手に取り入れるのがおすすめです。
※動線効率の良い間取りアイデアの例
- ・水回りを1か所にまとめる
- ・廊下をなくす
- ・行き止まりのない回遊動線にする
上記は一例ですが、水回りを1か所にまとめて複数の家事をこなせるようにしたり、廊下や行き止まりがなく最短距離を選びやすい回遊動線にしたりすると動線効率を高めやすいです。
効率の良い動線は、住まいの延床面積やライフスタイルによって変わりますので、こちらのコラムで間取りアイデアをチェックしてみてください。
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収納が足りない/使いづらい
マンション・一戸建てどちらのリノベーションでも、収納不足や使い勝手の悪さによる失敗事例も多いです。
収納が不足するとものがあふれて生活感が出てしまい、暮らしの利便性も低下してしまいます。
また、収納するものと使う場所が離れていると、効率が悪く負担がかかったり後悔したりするリスクがあります。
【対策】⇒収納量を把握しバランス良く配置する
収納不足によるリノベーションの失敗に対策するには、まず必要な収納量を把握することが大切です。
いま持っているものや新しい暮らしに必要なものをリストアップし、どれくらいの収納が必要なのか考えましょう。
また、1か所に大きな収納を設けるのではなく、生活動線上にバランス良く配置するのも使いやすい間取りづくりのポイント。
こちらのお住まいでは、「衣類の洗濯と収納を一か所で済ませたい!」というお客様のリクエストにお答えして、ファミリークローゼット兼ランドリールームの間取りをご提案。
洗濯乾燥が終わったらその場ですぐに収納でき、家事がラクになったとお客様にも喜んでいただけました。
▼お客様インタビュー「Housekeeping」の詳細を見る
収納の考え方や間取りアイデアをこちらのコラムで解説していますので、参考にしてみてください。
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家具を置いたら圧迫感が出てしまった
リノベーションが完成して家具を搬入したら、部屋に圧迫感が出てしまうのもよくある失敗事例です。
家具のサイズや色によってお部屋の印象が変わるため、実際に暮らす状態にしたら圧迫感が出て狭く見えてしまうケースが多いです。
【対策】⇒家具と間取りをトータルコーディネートする
リノベーション計画を立てるときは、家具選びも含めて間取りとトータルコーディネートするのが効果的な対策です。
お部屋に合わせた家具を選ぶことで、間取りや内装の魅力を引き出しつつ、圧迫感のない広々とした印象に仕上げることができます。
間取りを決めてから家具を選ぶのではなく、プランニングの段階からトータルコーディネートするのがポイントです。
事例を見る:Case202「Like a one-room」
例えばこちらのリノベーション事例は、間取りづくりと同時に家具選びも進めて、部屋全体のトータルコーディネートまでご提案しました。
間取りや内装にくわえて家具まで決めるのは大変ですが、プランナーと全体の色合いについて細かく調整できたとお客様から満足の声をいただきました。
▼お客様インタビュー「Like a one-room」の詳細を見る
リノベーションと家具のコーディネートについてこちらのコラムで詳しく解説しています。
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音やニオイが気になる
リノベーションが完成して実際に暮らし始めたら、音やニオイが気になって気持ち良く暮らせない失敗事例も多いです。
音やニオイは間取り図で確認しづらい要素のため、部屋の位置関係によって気になる可能性があります。
【対策】⇒生活をシミュレーションする
音やニオイによる失敗への対策は、間取りプランができたら1日の生活をリアルにシミュレーションするのが効果的です。
朝起きてから夜眠るまでの行動を細かくシミュレーションすることで、音やニオイの影響を確認でき失敗を防ぎやすくなります。
例えば、家族の就寝時間が大きくずれる場合は、リビングと居室を離すと音の影響に対策できます。
各部屋での過ごし方や時間帯を1つずつシミュレーションして、音やニオイの影響をチェックしましょう。
■予算・ローンに関するリノベーションの失敗事例と対策
リノベーションはプラン内容によって費用が大幅に変わるため、資金面の失敗例も少なくありません。
予算やローン関連でよくある失敗事例と対策をセットで覚えておきましょう。
こだわりすぎて予算オーバー
間取りやデザイン、設備や建材のグレードにこだわると、その分費用がかかり予算オーバーで失敗するケースもあります。
ショールームやカタログを見ていると夢がどんどん膨らんでこだわりたくなり、追加費用がかかってしまうことが多いです。
【対策】⇒あらかじめ費用相場を把握する
リノベーションの予算オーバーを防ぐには、あらかじめ大まかな費用相場を把握しておくのが効果的な対策です。
マンション・戸建てなど物件の種類や延床面積、理想のマイホーム像などを明確にすれば、ある程度リノベーションの費用相場を出すことができます。
最初に相場を把握して希望予算をある程度決めておけば、プラン内容を調整して予算オーバーを防ぎやすくなります。
こちらのコラムでリノベーション費用の相場について詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
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リノベーション費用の相場は?プロが教える業者選びと費用を抑えるコツを徹底解説!
住宅ローンの審査に通らなかった
リノベーションはまとまった費用がかかるため、金利が低い住宅ローンを組みたいところですが、審査が通らず計画自体が中止になって失敗するケースもあります。
住宅ローンの審査が通らない理由は、返済能力と借入金額のバランスや健康状態などさまざまです。
【対策】⇒早めに仮審査をして資金計画を立てる
住宅ローンによるリノベーション計画の中止を防止するには、なるべく早めに仮審査をして具体的な資金計画を立てることが大切です。
多くの金融機関ではいつでも住宅ローンの仮審査ができるため、早めに申し込めば希望金額が借入できるのか知ることができます。
仮審査が通らない場合でも、早めの段階ならリノベーションプランを調整して借入金額を減らすなど対策を取ることも可能です。
こちらのコラムでリノベーションの住宅ローンに関する知識をまとめていますので、ぜひごらんください。
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中古物件で住宅ローンを使う|新築との条件の違いや借入年数、金利、控除、物件選びのコツを解説
補助金を使えなかった
最近はリノベーションが対象になる補助金制度もありますが、必ず使えるわけではないため注意が必要です。
例えば、リノベーション内容が要件を満たしていないと、補助金を受けることはできません。
また、あらかじめ決められた期限までに申請や工事が完了しないと、補助金を受け取れなくなるケースもあります。
【対策】⇒早めに補助金情報を集めて施工会社に伝える
補助金を確実に使ってリノベーションを成功させるためには、早めに情報を集めて施工会社に伝えるのがポイントです。
リノベーションに使える補助金制度は、国や自治体独自のものなどさまざま。
ご自身が希望するリノベーション内容に合う補助金制度を見つけて、あらかじめ施工会社に伝えることで、要件を満たすプラン内容で期限内に工事を完了させやすくなります。
こちらのコラムで、リノベーションで使える補助金制度を分かりやすくまとめています。
【2025年】中古マンション・戸建てリノベーションで使える補助金制度まとめ|注意点や賢く使うポイントも解説
■物件選びに関するリノベーションの失敗事例と対策
中古住宅を購入してリノベーションする場合、物件選びに関する失敗事例も多いです。
よくある失敗例と対策をセットで覚えておき、リノベーションしやすい物件選びに役立てましょう。
構造のせいで理想の間取りをつくれない
マンション・団地・戸建てなどどのような物件でも、構造のせいで理想の間取りをつくれずリノベーションが失敗するケースがあります。
鉄筋コンクリート造のマンションや団地は、撤去や移動できない壁や柱があり、理想の間取りをつくれないことがあります。
比較的自由度が高い木造一戸建ても、通し柱や筋交いなど撤去や移動が難しい構造のせいで間取りに不満が残ることも。
【対策】⇒物件探しとプランづくりを同時進行する
間取り変更の制限による失敗を回避するためには、物件探しとリノベーションのプランづくりを同時進行するのが基本的な対策です。
物件を購入する前に施工会社に相談し、リノベーションでどんな間取りをつくれるのか確認すれば失敗を確実に防ぐことができます。
物件探しからプランづくりまでトータルサポートする「ワンストップリノベーション」の会社に相談すれば、1つの窓口で同時進行できるのでおすすめ。
例えばこちらのお住まいは、ワンストップリノベーションでマンション探しからプランづくりまで同時進行し、暮らしやすい間取りに仕上げた事例です。
広さ80㎡以上の条件を満たしていて眺望や日当たりが良いマンションをベースに、設計から施工までのワンストップサービスにより理想の間取りをつくりました。
SHUKEN Reは、東京・千葉・神奈川エリアで、物件探しからのワンストップリノベーションをお手伝いしています。
状態が悪く追加費用がかかった
築年数が経っている中古物件のリノベーションでは、建物や設備の状態が悪く追加費用がかかり失敗する事例も多いです。
工事が始まって床や壁を解体しているときに劣化や不具合が見つかると、予期せぬ補修が必要になり追加費用がかかります。
【対策】⇒施工実績が豊富な会社に相談
着工後の追加費用を防ぐ対策としては、リノベーションの施工実績が豊富な会社に相談するのが効果的です。
リノベーションのノウハウがある会社なら、現地調査時の見逃しによる追加費用のリスクを軽減できます。
施工事例をチェックし、マンション・団地・戸建てなど依頼する物件の実績が豊富な会社に相談しましょう。
住み替えしようとしたが売れなかった
リノベーション後に転勤などの理由で住み替えが必要になった際、物件が売れずに失敗したと感じるケースもあるようです。
売却が難航すると住み替えに時間がかかり、仮住まいなど余計な費用がかかってしまうリスクもあります。
リノベーションは住む方に合わせて間取りやデザインをカスタマイズできる反面、マッチする方が絞られるため売却が難しい傾向があると言われています。
【対策】⇒売却を見据えた物件選びやプランづくり
仕事やご家庭の都合で住み替えをする可能性がある場合は、売却を見据えて物件選びやプランづくりに工夫をして対策しましょう。
例えば、資産価値が下がりにくい中古物件を選べば、リノベーションをしても将来売却できる可能性が高くなります。
また、シンプルなデザインや可変性のある間取りにしておけば、ターゲットが広くなり売却しやすくなります。
こちらのコラムで売却を見据えたリノベーションの考え方について詳しく解説していますので、参考にしてください。
〈関連コラム〉
■業者選びに関するリノベーションの失敗事例と対策
リノベーションを依頼する業者選びも、失敗につながりやすいポイントです。
業者選びに関するリノベーションの失敗事例と対策をセットで紹介します。
好みや要望に合うプランを提案してもらえない
理想のイメージとリノベーション業者の得意分野が異なると、好みや要望に合うプランを提案してもらえず失敗するリスクが高くなります。
リノベーション業者によって得意とするテイストや間取り、プランの自由度は変わるため、理想のイメージを形にできない可能性もあります。
【対策】⇒幅広いテイストに対応できる業者に相談
理想のリノベーションプランを提案してもらうためには、施工事例をチェックして幅広いテイストに対応できる業者に相談するのがおすすめです。
ナチュラル・モダンなどさまざまなテイストの施工事例がある業者は、プランの自由度が高く好みに合わせてプランを提案してもらえる可能性が高いです。
施工事例のデザイン性だけでなく、バリエーションの豊富さにも注目して業者を比較検討してみましょう。
完成後の対応が悪い
リノベーションは完成してからのアフターフォローも重要で、業者の対応が悪いと不便や不満につながる可能性があります。
アフターフォロー体制は業者によってさまざまで、対応スピードや保証内容などで不満を覚えるケースが多いようです。
【対策】⇒事前に問い合わせ方法や保証内容を確認
アフターフォロー体制の悪さによる失敗を防ぐには、あらかじめリノベーション後の問い合わせ方法や保証内容を確認して業者を選ぶのが効果的な対策です。
例えば、アフターフォロー用の問い合わせ窓口を用意している業者なら、設備の故障などの際にスピーディーな対応が期待できます。
また、工事内容に応じて細かく保証内容を決めている業者を選ぶのも大切なポイントです。
SHUKEN Reは中間検査・完了検査を含めて保証体制を整え、メンテナンス専門のスタッフによるスピーディーなアフターフォローを提供しています。
また、困ったときにすぐ相談できるLINE問い合わせもご用意しております。
■リノベーションの失敗に関するQ&A
リノベーションの失敗でよくある質問をまとめました。
Q.万が一失敗したときはどうすればいい?
A.まずは施工会社に相談し、解決しなければ専用窓口に連絡しましょう
今回ご紹介したようなリノベーションの失敗が起こってしまったら、まずは施工会社に連絡して対策を相談しましょう。
前述したように信頼できる施工会社を選ぶのが基本ですが、満足できる対応をしてもらえない場合は公的機関の窓口に相談する方法もあります。
例えば、公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターの住まいるダイヤルは、電話や窓口でリノベーションについて相談できます。
Q.築年数が古いと失敗しやすい?
A.リスクはありますが対策は可能です
戸建て・マンション・団地など、どのような物件でも築年数が古いほど構造や設備の劣化による失敗リスクは高くなる傾向があります。
しかし、建築知識と施工実績が豊富なリノベーション会社に相談すれば、事前調査で失敗のリスクを軽減可能です。
なるべくリノベーション実績が豊富な施工会社に相談し、物件選びやプランづくりの段階で建物をしっかりチェックしてもらいリスクを回避しましょう。
■まとめ
間取り・予算・物件選び・業者選びなど、リノベーションにまつわる失敗事例は少なくありません。
失敗しやすいポイントと対策をセットで覚えておくことが、リノベーション成功への近道です。
また、なるべく施工実績が豊富で物件探しから資金計画、プランづくりや実際の工事までワンストップで対応できる業者に相談するのも失敗を防ぐポイント。
SHUKEN Reは、多くのリノベーション実績で培ったノウハウを活かし、住まいづくりのプロがお客様をサポートする専門店です。
リノベーションのことなら何でもお手伝いいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。