公開日:2024-08-05
一人暮らし用のマンション購入|後悔しない物件選びポイントと価格相場、リノベ事例を解説
「一人で自分らしく快適な生活を送りたい」「将来まで長く住み続けられるマンションを手に入れたい」という方へ、一人暮らし用マンションを購入するメリットとデメリットを20・30・40・50・60代と年代別に紹介します。
あわせて、東京都内のマンション価格相場やリノベーション費用の目安も徹底解説♪
一人暮らし用マンションのリノベーション事例を工事費用と間取り図付きで紹介しますので、これからマイホーム計画を始める方は、ぜひ参考にしてください。
・一人暮らし用マンションの購入を後悔しないためには、人生設計にあったタイミングとライフスタイルに合った物件選びが重要なポイントになります。
・単身世帯の方は、新築よりコスパが良く理想の間取りを手に入れられる「中古マンション購入+リノベーション」を検討してみましょう。
・東京・千葉・神奈川で一人暮らし用マンション購入なら、中古物件探しから資金計画、リフォームまで相談できるSHUKEN Reのワンストップリノベーションがおすすめです。
目次
■一人暮らし用マンションを購入するタイミング|20・30・40・50・60代で購入するメリット・デメリット
一人暮らし用マンションのリノベーション事例を見る:Case104「Smart Style」
国土交通省の調査によると、単身世帯でご自身の住む住宅を所有したいと考える方はおよそ半数程度で、年齢が上がるにつれてその割合は増えています。
(引用:国土交通省|人の住まい方)
一人暮らしでマンションを借りずに購入するメリットは、住宅資産として将来まで所有し続けられて老後まで住む場所を確保できる点にあります。
また、ライフスタイルの変化に合わせてご自身で好きなようにリノベーションできる点も魅力です。
ただし、何歳でマンションを買うかによってメリットとデメリットは異なります。
令和4年度住宅動向調査報告書(令和5年3月公表)によると、マイホームを購入した人(一次取得者)の平均年齢は以下の通りです。
新築分譲マンション | 一次取得者:平均39.9歳
二次取得者:平均58.1歳 |
中古マンション | 一次取得者:平均43.7歳
二次取得者:平均53.6歳 |
※
一次取得者:初めてマイホーム購入した人
二次取得者:既にマイホームを持っており、そこから買い替えした人
初めて中古マンションを購入する方は、30〜40代が最も多く、20〜40代の方でおよそ70%を占めていますが、戸建てからの住み替えなどを理由に、60代以上の方が一人暮らし用マンションを購入するケースも少なくありません。
では、一人暮らし用マンションを購入する年代別に、メリットとデメリットを紹介します。
【20代】
最近は、新築マンションの価格高騰に伴って都心部のマンション賃料も値上がり傾向にあります。
各社賃貸情報サイトの家賃相場を見ると、単身用の1R〜1LDKの物件でも東京23区内では平均家賃が10万円に迫る勢いです。
そのため、若いうちにマイホームを購入しようと考える方が増えています。
【メリット】
- ・35年ローンを組んでも、定年前に完済できる可能性がある
- ・返済期間を長くできるため、月々の負担を少なく抑えられる
- ・返済期間が長くできるため、借入額を増やしやすい
- ・早いうちにマイホームを持てるため、長い間そこでの生活を満喫できる
【デメリット】
- ・結婚や出産など大きくライフスタイルが変わる可能性がある
- ・転勤や転職の可能性がある(賃貸のように簡単に引っ越せない)
- ・頭金(自己資金)が少なく、完済までに支払う利子額が多くなる
- ・居住用物件で住宅ローンを組む場合は、基本的に完済まで人に貸せない(住宅ローンの契約違反になる可能性がある)
【30・40代】
多くの住宅ローンが融資条件として完済時の年齢を75〜80歳に設定していることから、40代までにマイホームを購入する方が大半です。
【メリット】
- ・まだ35年ローンを組んでも、定年前に完済できる可能性がある
- ・まとまった頭金(自己資金)を用意できる可能性がある
- ・勤続年数が10年を超えると、住宅ローンの審査に通りやすくなる
- ・40代に入ると長期に転勤するケースが減る
- ・ライフスタイルや家族構成が定まってくる
【デメリット】
- ・返済期間が長い住宅ローンを組みにくくなる
- ・返済期間が短くなると、月々の返済額が増える
- ・返済が老後まで続く可能性がある
【50・60代】
元々ファミリー用マンションや戸建住宅に住んでいた方が、一人暮らし用マンションへ住み替えるケースも増えています。
賃貸の単身者用マンションは相対的に若い住民が多く、住み心地の悪さを感じる方も多いようです。
【メリット】
- ・自己資金が多く、住宅ローンを組まずに購入できる可能性が高い
- ・ライフスタイルや家族構成が定まり、引っ越ししなくてはいけないリスクが低い
- ・老後の生活に合った物件を選べる(利便性の高い立地、バリアフリーマンションなど)
- ・ご家族への相続税対策になる可能性がある(不動産は評価額が時価の70〜80%となるため、現金で残すより相続税を減らせる)
【デメリット】
- ・自己資金での購入が基本(住宅ローンを組みにくい)
- ・購入後に短い期間しか住めない可能性がある
- ・空き家にならないための準備が必要
〈関連コラム〉
【マンションの相続税はいくら?】2024改正の計算方法や評価額の調べ方、控除・対策について
現在賃貸へお住まいの方は、家賃と「月々の住宅ローン+管理費・修繕積立金+固定資産税・都市計画税」の総額を比較して資産計画を立てましょう。
住宅ローンの返済額だけで購入を決めると、支払いが大変になる可能性があるため注意してください。
自己資金で購入される場合も、万が一に備えて医療費などまとまった資金を確保しておくことが重要です。
無理のないマイホーム購入を実現させたい方は、マンション購入に詳しいファイナンシャルプランナーへ相談しましょう。
〈おすすめコラム〉
マンションは「持ち家 vs 賃貸」選ぶならどっち?メリット・デメリットを徹底比較
▶︎SHUKEN Reの「ひとり暮らし」リノベーションのポイントと事例はこちらから
■一人暮らし用マンション購入の物件選びポイント|女性でも安心できるマンション
一人暮らし用マンションのリノベーション事例を見る:Case59「Carpenter’s house」
一人暮らし用マンションを購入する際は、「立地・広さ・価格・防犯・共用部・管理規約の内容」をチェックしましょう。
ここでは、物件選びを後悔しないためのポイントを紹介します。
【立地】
マンションを購入すると賃貸物件のように簡単には引っ越せなくなるため、立地選びは重要です。
購入のタイミングに合わせて、以下の点を確認しましょう。
- ・売却しやすいか、資産価値の目減りが少ないか(引っ越す可能性がある場合)
- ・車がなくても買い物など日常生活に不便はないか(老後に備えて)
- ・通勤場所が変わっても対応できるか(長距離の転勤ではなく近距離で転勤する場合)
【広さ】
国土交通省が公表している都市居住型誘導居住面積水準によると、一人暮らしに必要な面積は「40㎡」です。
誘導居住面積水準とは、世帯人数に応じて豊かで多様なライフスタイルにするために必要な居住面積の目安です。(引用:国土交通省|誘導居住面積水準(住生活基本計画(平成23年3月15日閣議決定)より抜粋))
ただしこちらは、あくまでも生活するために必要な広さであり、リモートワークする分の面積は含まれません。
そのため、業種や作業内容に合わせて、仕事するためのスペースをプラスしましょう。
近い将来売却することを想定している場合は、“売りやすい”広さのマンションを選ぶこともポイントです。
公益財団法人 東日本不動産流通機構のデータによると、2024年1〜3月で首都圏にて売買された中古マンションの平均専有面積は「63.93㎡」で、2LDK程度に相当します。(参考:レインズデータライブラリー|マーケットデータ2024年)
【価格】
マンションを購入すると、家賃の代わりに以下の費用が継続的にかかります。
【マンション購入で必要になる諸費用】
- ・住宅ローンの返済
- ・マンションの管理費や修繕積立金
- ・固定資産税や都市計画税
- ・定期的なメンテナンス費用やリノベーション費用
そのため、これらを事前に細かくシミュレーションして、支払いや積立に無理のない資産計画を立てなくてはいけません。
住宅ローンの借入金額を決める際に目安となるのが、年収倍率です。
年収倍率とは、購入予定の物件価格が年収の何倍に相当するか表す値で、「住宅ローンの借入額 < 年収倍率7倍」を借りられるケースが一般的です。
ただし、それでは月々の支払いに無理が生じる可能性があるため、「住宅ローンの借入額 < 年収倍率5〜6倍」に抑えるのが理想的とされています。
〈関連コラム〉
【マンションの修繕積立金】相場と築年数別の値上げ目安を解説|不足・残高・運用チェックポイント付き
【管理規約の内容】
マンションを購入する際は、必ず管理規約の内容も確認しましょう。
特に、ペットとリフォーム・リノベーションに関する規約は要チェックです。
【ペットに関する管理規約の例】
- ・飼育できる種類
- ・飼育できる頭数
- ・ペットを飼うことでかかる追加の管理費
- ・共用部へペットを連れ出す際のルール
【リフォーム・リノベーションに関する管理規約の例】
- ・水回りの移動に関するルール(物件によっては禁止されている場合も)
- ・内装材に関するルール(床材の遮音等級など)
- ・工事可能な曜日と時間帯(物件によっては極端に制限されている場合も)
そのほか、最近は民泊に関するトラブルが発生しているため、不特定多数が出入りするのが心配な方は、民泊が許可されている物件かどうかもチェックしましょう。
〈おすすめコラム〉
〈マンションでペットと暮らす〉規約トラブル回避の物件選びとリノベ対策を解説!
【防犯・セキュリティ】
一人暮らし、特に女性の場合は、防犯面も必ずチェックしましょう。
オートロックや共用部の防犯カメラの有無に加えて、管理スタッフの常駐時間や玄関ドアの錠前種類も確認してください。
玄関ドア本体や錠前は共用部に該当するため、故障や明らかに防犯性・断熱性が低い場合を除いて、区分所有者の意思では簡単に交換できません。
複製しにくいディンプルキーや、鍵が2カ所ついているダブルロック仕様のタイプがおすすめです。
最近は、中古マンションでも鍵の差し込み口がないタッチキーへ全戸一斉交換している物件もあります。
内覧の際には、大きな窓やベランダが周りの建物から丸見えではないか確認することも重要です。
【共用部の管理状況やサービス】
一人暮らしに欠かせないのが、宅配ボックスや24時間ゴミを捨てられるゴミ置き場です。
それらに加えて、友人や家族を招けるパーティールームや、夜間でも利用できるライブラリー、ジムがあるマンションも良いでしょう。
また、生ゴミを溜めずに済むディスポーザーがあるかどうかもチェックポイントです。
ディスポーザーは設備をキッチンへ設置すればいい訳ではなく、設置が認められている自治体やマンションを選ばなくてはいけません。(参考:東京都下水道局|「ディスポーザ排水処理システム」の設置について)
ご予算と理想の条件をクリアする物件をお探しの方は、建築知識が豊富なリノベーション会社に物件探しから相談するのがおすすめです。
▶︎SHUKEN Reの「ひとり暮らし」リノベーションのポイントと施工事例
▶︎物件探しからリノベーションまでまとめて相談できる“ワンストップリノベーション”
■東京都内は「中古マンション+リノベ」がおすすめ|価格相場
一人暮らし用マンションのリノベーション事例を見る:Case178「Bookcafe」
首都圏の中でも東京23区内における新築分譲マンションの価格は高騰しており、150万円/㎡を超えている物件は少なくありません。
仮に単身用50㎡程度のマンションであっても、人気のエリアの物件価格は5,000万円を大きく上回ります。
対して、首都圏の中古マンション平均価格は近年新築物件に引き上げられるように上昇しているものの「75.78万円/㎡」(2024年1〜3月)にとどまっているのが現状です。(参考:レインズデータライブラリー|マーケットデータ2024年)
「古いマンションなら安いのは当たり前」という考えもありますが、2024年1〜3月に売買が成立した中古マンションの平均築年数は「23.58年」とそれほど古くありません。
国土交通省の資料によると、マンションの期待耐用年数は「68年」とされているため、平均的な築年数の中古マンションでも購入後40年程度は住み続けられることになります。(参考:国土交通省|期待耐用年数の導出及び内外装 設備の更新による価値向上について)
新築マンションのおよそ50〜60%程度の価格で購入できる物件も多いため、中古マンションは新築よりもコスパに優れていると言えるでしょう。
浮いた予算でリノベーションして理想的なマイホームを実現できる点も大きなメリットで、フルリノベーションする際の費用目安は「15〜20万円/㎡」ほどです。
せっかく一人暮らしのためにマンションを買うのですから、妥協せず好きなインテリアに囲まれて快適に暮らしたいですよね。
そんな方には、中古マンションを購入してリノベーションする方法がおすすめです。
専有面積 | 首都圏の物件相場
リノベーション費用目安 |
トータル予算目安 |
40㎡ | 3,031万円
600〜800万円 |
3,631〜3,831万円 |
50㎡ | 3,789万円
750〜1,000万円 |
4,539〜4,789万円 |
60㎡ | 4,553万円
900〜1,200万円 |
5,453〜5,753万円 |
70㎡ | 5,304万円
1,050〜1,400万円 |
6,354〜6,704万円 |
※上記金額には、不動産購入に係る諸経費や消費税は含まれません。
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■【工事費用・間取りが分かる】一人暮らし用中古マンションのリノベーション事例
SHUKEN Reは、東京・千葉・神奈川エリアで約20年にわたり8,000件超のリノベーション施工実績がある専門会社です。
その中から、一人暮らし用マンションのリノベーション事例を紹介します。
かかった費用と間取り図も紹介しますので、ぜひマイホーム計画の参考にしてください。
好きな本に囲まれる一人暮らし
一人暮らし用マンションのリノベーション事例を見る:Case164「Compact × Comfort」
工期 | 90日 |
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家族構成 | ご本人 |
エリア | 東京都 |
年代 | 60代 |
物件種別 | マンションリノベーション |
築年数 | 42年 |
間取り | 1LDK + ワークスペース |
広さ | 約35㎡ |
リノベーション費用 | 約800万円 |
こちらは、元々2DKだった35㎡程度のマンションから狭さを感じさせないゆったりとしたワンルームへフルリノベーションした事例です。
間仕切壁を作らずに造作家具でゾーニングして空間をフル活用しています。
元々はバストイレ一緒の浴室でしたが、トイレ・脱衣場・ランドリーを一室にまとめて使いやすくした点もポイントです。
一人暮らし用マンションのリノベーション事例を見る:Case164「Compact × Comfort」
仕事をする時にはワークデスクとして使えて、食事をする時には引き出してダイニングテーブルにできる造作家具は、弊社SHUKEN Reのオリジナルです。
ディテールにまでこだわることで、コンパクトな物件でも“自分らしく”暮らせるマイホームへ生まれ変わります。
ミニマルな間取りでもホームパーティを楽しめる一人暮らし
一人暮らし用マンションのリノベーション事例を見る:Case135「快適ひとり暮らし」
工期 | 70日 |
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家族構成 | ご本人 |
エリア | 東京都品川区 |
年代 | 30代 |
物件種別 | マンションリノベーション |
築年数 | 47年 |
間取り | 1LDK + SIC + ワークスペース |
広さ | 40㎡ |
リノベーション費用 | 約850万円 |
こちらは、和室とLD、独立型キッチンのある昔ながらの部屋を1LDKへリノベーションした事例です。
女性が一人暮らしするための部屋なので、靴をたくさんしまえるシューズインクローゼットも備えました。
リビングの中央にアイランドキッチンを配置したので、そこを囲むように料理をしながらご友人とホームパーティを楽しめます。
一人暮らし用マンションのリノベーション事例を見る:Case135「快適ひとり暮らし」
寝室は最小限のスペースでミニマルにまとめて、可動式間仕切りドアでシーンに応じて開閉できるようにしました。
デッドスペースになりがちな太い梁の下は、座って作業するワークスペースに。
落ち着いて仕事するのにぴったりです。
「好き」を詰め込んだこだわりの一人暮らし
一人暮らし用マンションのリノベーション事例を見る:Case159「Theme park」
工期 | 70日 |
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家族構成 | 本人+猫ちゃん |
エリア | 神奈川県川崎市 |
年代 | 40代 |
物件種別 | マンションリノベーション |
築年数 | 40年 |
間取り | 2LDK |
広さ | 61㎡ |
リノベーション費用 | 約2,000万円 |
こちらは、台形型の特殊な形状の物件をリッチなデザインにフルリノベーションした事例です。
石張り壁やタイル床、無垢フローリングなど素材感を選び抜き、キャットウォークも兼ねたダイナミックな壁面収納もお客様のこだわりが詰まっています。
一人暮らし用マンションのリノベーション事例を見る:Case159「Theme park」
部屋ごとに柄の異なるアクセントクロスを採用し、海外製の手洗いシンクを設置するなど、お好みに合わせて自由な発想でデザインを楽しめることこそ、中古マンションの魅力です。
「新築の単身用マンションでは思い通りの物件が見つからない」「マイホームづくりをとことん楽しみたい」という方は、物件探しからリノベーションまでご自身の思いを込められる“中古マンション+フルリノベーション”がおすすめです。
ワンストップリノベーションでしたら、トータル予算内で物件購入とリノベーションの両方を叶えられます。
■まとめ:一人暮らし用マンションの購入は「中古物件+リノベ」がおすすめ
単身の方でマイホームを手に入れたい方は、ライフステージに合わせてご自身に最適なタイミングで一人暮らし用マンションを購入しましょう。
間取りやインテリア、立地にとことんこだわりたい方には「中古マンション+フルリノベーション」の方法がおすすめです。
物件探しからリノベーションまでワンストップで相談できる会社を選びましょう。
SHUKEN Reは、東京・千葉・神奈川エリアで約20年にわたり8,000件超のリノベーション施工実績がある専門会社です。
ぜひ安心してご相談ください。
「将来的なリノベーションを検討したい」という方向けの相談会も実施しております。