公開日:2024-03-24 更新日:2024-07-04
リノベーションで窓の断熱性を最適化|快適な環境をつくるフルリノベーションの魅力を探る
リノベーションで断熱性や防音性、デザイン性の高い快適な環境を手に入れるためには、最適な窓リフォームの方法を知ることが大切です。
今回は、高性能窓の導入や「先進的窓リノベ2024事業」などの補助金の活用をお考えの方に役立つ具体的なプランに加え、その効果や注意すべきポイントについても解説していきます。
ぜひ、価格も住み心地も満足な断熱フルリノベーションで、理想の暮らしを実現させましょう。
・窓の断熱性を高めると、快適な室内環境づくりと冷暖房などに必要なランニングコストの削減にもつながります。
・先進的窓リノベ2024事業や補助金を上手く活用すれば、お得かつ効率的に理想のリノベーションが実現します。
・信頼できる会社選びやプランニング方法を押さえ、暮らしの快適性と住まいの資産価値向上に役立てましょう。
目次
■窓の断熱性を高める理由と効果
リノベーションの事例を見る:Case145「Black & Airy」
窓の断熱性向上リノベーションでは、外気による寒暖差を軽減させるのが目的で、各家庭に合わせて複層ガラスや二重窓への変更、サッシの等級グレードアップなどを検討します。
まずは、窓リノベーションの魅力やポイントを探っていきましょう。
①住まいの断熱性を高める
断熱性の低い窓のある家では、住まい全体の断熱性を一定に保つことができず、外気の影響を受けやすい状態になってしまいます。
そこで、リノベーションの際には複層ガラスや二重窓、トリプル窓などを導入する方法で、夏の暑さや冬の寒さが心配な時期でも快適に暮らせる高断熱な住まいに仕上げます。
断熱性の高い窓は、結露対策としても注目されており、湿気やカビの発生を防ぐのにも有効です。
②省エネ効果とランニングコスト
住まいの断熱性を高めることで、冷暖房設備の使用頻度や時間が必要最低限に抑えられます。
暮らしに必要なエネルギー量が効果的に下がれば、電気やガスにかかるランニングコストの節約にもつながります。
窓リノベーションをご希望の場合は、これからの経済性やリノベーション費用とのバランスを総合的に見て判断することが大切です。
③資産価値を高めて将来性のある住まい
窓リノベーションによる断熱性の向上は、リノベーション後の住まいの資産価値を守る上でも重要なポイントです。
断熱材の追加や高性能な窓の導入などの組み合わせで、住まいのエネルギー効率は高まり、将来への投資として高い価値を実感できるのではないでしょうか。
断熱性の高い窓は、通常の窓ガラスと比べても丈夫であるため、安全性はもちろん外からの騒音を小さく、また日常生活で出る音や会話の声、内容が外に漏れにくくなるため、同時に防犯性にも優れた住まいづくりにも役立ちます。
理想の暮らしを手に入れるために、断熱性や省エネ効果の高い住まいをご検討中の方には、住まいのリノベーションにあわせて窓リフォームをすると効果的です。
SHUKEN Reの施工事例やビフォーアフターもご覧いただき、理想の暮らしをイメージしてみてください。
■窓リノベーションをお得に実現
2024年の窓リノベーションに活用できる補助金の種類は、大きく分けて「先進的窓リノベ2024事業」「子育てエコホーム支援事業」「自治体の補助金」の3つです。
特に、断熱窓へのリフォーム・リノベーションを促進して省エネ化を促す「先進的窓リノベ2024事業」は、既存住宅のフルリノベーションをお考えの方に積極的に検討してほしいメインの補助金制度です。
①先進的窓リノベ2024事業などの補助金
それでは、3つの補助金制度の対象工事や交付申請期間、補助金の上限について見ていきましょう。
先進的窓リノベ2024事業の補助金
画像引用元:先進的窓リノベ2024事業公式サイト
先進的窓リノベ2024事業は、国の補助金制度で、開口部(窓)の断熱リフォームを対象としています。
補助金の活用で、窓ガラスの交換や内窓の設置、外窓の交換、ドア交換(条件あり)など、断熱性に効果的なリノベーションがしやすくなります。
補助金額の上限は200万円/戸で、2024年3月中下旬~予算上限に達するまでの期間に交付申請ができます。
先進的窓リノベ2024事業の補助金申請期間は、最終2024年12月31日となっていますが、期限前に締め切りになる可能性が高く、利用の際は早めに手続きの準備を済ませておくことをおすすめします。
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窓断熱リフォーム補助金|リノベに使える補助額シミュレーション・注意点も解説
子育てエコホーム支援事業
画像引用元:子育てエコホーム支援事業公式サイト
子育てエコホーム支援事業は、新築とリフォームの両方が対象となる補助金制度で、開口部(窓)の断熱リフォームを対象としています。
工事内容は、下記の通りです。
- ①開口部の断熱リフォーム
- ②外壁、屋根・天井又は床の断熱リフォーム
- ③エコ住宅設備の設置
※以下、①~③のいずれかと同時に行う場合のみ補助の対象。
- ④子育て対応リフォーム
- ⑤防災性向上リフォーム
- ⑥バリアフリーリフォーム
- ⑦空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
- ⑧リフォーム瑕疵保険等への加入
補助金額の上限は20~60万円/戸で、2024年3月中下旬~予算上限に達するまでの期間が交付申請に充てられていますが、こちらも上限に達し次第終了となる見通しです。
また補助額の上限は、世帯構成や中古住宅購入の有無で変化します。
自治体の補助金情報
窓リノベーションをする住まいの自治体によっては、独自の補助金制度を用意している場合があります。
- ①高断熱窓:100万円/戸
- ②高断熱ドア:16万円/戸
- ③断熱材:24万円/戸
また交付申請期間は、令和5年5月29日から公社が定める予定日で令和9年度までとなっています。
②窓リノベ2024事業の活用でできること
窓リノベーションの場合は「先進的窓リノベ2024事業」の補助金利用がおすすめで、高断熱フルリノベーションを効率的かつお得に進めるのに役立ちます。
窓リノベ2024事業の対象工事である、窓ガラス交換・内窓設置・外窓交換・ドア交換でできることを見てみましょう。
なお、マンションの窓は「内窓設置」のみ利用できます。
外窓や玄関ドアは共用部のため、マンション管理規約上、多くの場合、内窓設置は可能ですが交換はできません。
詳細はお住まいのマンション管理組合にお問い合わせください。
「窓ガラス交換」で断熱性能アップ
リノベーションの事例を見る:Case180「Maisonnette」
窓ガラス交換は、比較的短期間で断熱性能を向上させるのに有効な工事です。
既存サッシとの組み合わせで窓の性能区分が「木製・樹脂製>金属とその他素材との複合>金属製」のように変ります。
今あるサッシに合う断熱性の高い複層ガラス(ペアガラス・トリプルガラスなど)を導入することで、熱伝導率が低く、冷暖房効率の高い省エネ住宅が実現します。
「内窓設置」リフォーム
リノベーションの事例を見る:Case181「Backyard」
内窓設置リフォームは、既存の窓の内側にもう1つ窓を取り付ける工事で、二重窓のような構造で空気層をつくり断熱性を高めます。
既に内窓がある場合、新しく交換する工事も補助金の対象に含まれます。
比較的手軽に効果を得られますが、換気などの時に2回の開閉が気になる方もおられるかもしれません。
「外窓交換」リフォーム
リノベーションの事例を見る:Case163「Smile Kitchen House」
外窓交換リフォームは、古い窓をまるごと新しい高性能窓に取り替える工事で、外壁を壊さずに交換する「カバー工法」と外壁を壊して枠ごと交換する「はつり工法」があります。
フルリノベーションをするにあたり、窓リフォームにかかる費用と将来のランニングコストをトータルで考えた時に、よりメリットの高い方法を選ぶのがおすすめです。
同時申請が条件の「ドア交換」
リノベーションの事例を見る:Case136「自分たち仕様=快適!!」
先進的窓リノベ2024事業では、窓のリノベーションと同時に行うドア交換も補助金の対象になります。
本事業におけるドアとは、屋外から施錠できる建具を示し、新たな高性能ドアに交換することで、住まい全体の断熱性をより一層向上させる効果があります。
外窓交換と同様に、カバー工法とはつり工法があるため、既存の玄関や勝手口などの状態に合わせて専門家のアドバイスを受けるのも安心です。
工事内容ごとの詳しい性能区分や補助金額は、先進的窓リノベ2024事業の公式サイトでチェックしてみてください。
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■先進的窓リノベ2024事業で押さえておくべき注意ポイント
リノベーションの事例を見る:Case182「Cinematic」
補助金の活用にあたっては、事前に知っておくべき注意ポイントも押さえておきましょう。
早期締め切りの可能性に注意
補助金の申請は予算枠が限られており、早期に締め切られることがあるため、早めの情報収集とスケジュール管理、手続きを進めることをおすすめします。
補助金対象外の建物とは?
例えば、先進的窓リノベ2024事業の対象は住宅のみです。
店舗や事務所など補助金対象外の建物や特定の要件を満たさない工事には補助金が出ないため、フルリノベーションの内容や予算に影響を与える可能性があります。
補助金を申請する前には、対象外でないことを専門家に相談しながら確認するのも大切です。
他の補助金との併用はできる?
窓リノベ2024事業の補助金は、同じ窓リノベーションを対象とする他の国の補助金と併用することはできません。
別の工事個所や自治体の補助金制度によっては併用できる場合もあるので、条件や手続きについてよく確認しておきましょう。
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最後に、窓リノベーションで断熱性向上をはかるフルリノベーションのポイントを紹介します。
フルリノベーションにおいては、補助金によるコスト削減だけでなく住宅価値に向けた総合的な計画が理想の住まいづくりには欠かせません。
窓リノベーションと設計ポイント
窓は、明るい自然光の取り込みや室内の通気性を促進する、人が住む上で重要な役割のある部分です。
リノベーション計画の設計段階で窓の位置やサイズを検討して、断熱性・気密性の確保に注意を払うことが大切です。
また、各部屋の用途に合わせた遮熱性や防音性、防犯性に優れたガラスの種類を選ぶのもポイントです。
住宅価値と生活の快適性を高める
フルリノベーションは、住宅価値の向上や生活の快適性を改善するのに役立つ家づくりです。
住み慣れた家や立地がお気に入りで、同じ住まいを何度もリノベーションするご家族もおられます。
部分的な改修では得られない、住まいの新しい価値が満喫できるよう予算や性能、デザイン、将来性などトータルで、理想の暮らしを見直してみましょう。
信頼できる会社選び
フルリノベーションの際には、上記のポイントを踏まえて、信頼や実績、提案力のある依頼先を選ぶことが大切です。
希望に沿ったスケジュール管理や完成イメージの共有など、理想にしっかりと寄り添ってくれるコミュニケーション力もチェックすべき重要なポイント。
ぜひ、さまざまな事例やお客様インタビューなども参考にしながら、パートナー選びを進めてみてください。
■まとめ:リノベーションで窓の断熱性を高めて快適な暮らし
窓の断熱性向上は、快適な暮らし環境を実現するためのリノベーションに欠かせない重要なポイントです。
先進的窓リノベ2024事業などの補助金制度を上手く活用して、必要な個所に適切な予算がかけられるよう、信頼できる依頼先に相談しながら計画を進めていきましょう。
窓の断熱性を最適化して、省エネ効果や防音性、防犯性、デザインに優れた快適な暮らしを手に入れましょう。
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