公開日:2023-02-07 更新日:2024-07-04
インダストリアルをマンションリノベーションに!8つポイントと事例写真を紹介
ここ数年、“大人かっこいい”インテリアが好きな方から注目されているのが「インダストリアルデザイン」。
無骨さの中にもすっきりとした印象が漂うスタイルです。
そこで、今回はマンションリノベーションで「インダストリアルデザイン」にするポイントを紹介します。
どのようなデザインにしようかお悩みの方や、おしゃれな部屋にしたい方は、ぜひ参考にしてください。
・ポイントを押さえてディテールにまでこだわれば、おしゃれでまとまりのある部屋に仕上がります。
・“SHUKEN Re”では、物件探しからローン相談、リノベーションの設計・施工、アフターメンテナンスまでをまとめてお任せいただける「ワンストップリノベーション」をご用意しています。
目次
■ “インダストリアル”デザインとは?
インダストリアル(英:industrial)は、日本語に直訳すると「産業の」「工業的な」となり、「工業意匠」という意味で使われることもあります。
インダストリアル・デザインは、元々工業製品にかかわるデザインとして、1920年代からアメリカで使われ始めたと言われていますが、日本でインテリアに取り入れられ始めたのはここ最近です。
古い工場を思い起こさせるような無骨なパーツやテクスチャー、色合いを取り入れ、配管パーツ・ヴィンテージ素材・エイジング加工が施された材料を多用します。
また、機能面でも無駄がなくシンプルにまとめられているのも特徴のうちの一つです。
インダストリアルデザインが生まれた当時の建築トレンドは、ずばり「機能美」。
表面的な特徴だけではなく、無駄のない機能性も求められます。
似たデザインとの違いは?
インダストリアルデザインと似ており混同されがちなデザインとして、以下のようなものが挙げられます。
- ・ブルックリンデザイン
- ・ミッドセンチュリーデザイン
- ・アメリカンヴィンテージデザイン
インダストリアルデザイン含め、どれもヴィンテージ感漂うテイストですが、厳密にいうと少しだけ雰囲気が異なります。
【ブルックリンデザイン】
アメリカ・ニューヨーク市のブルックリンで、元々工場や倉庫として使われていた建物を、住宅へリノベーションしたことから始まったスタイルです。
コンクリート打ち放しや配管ダクトを敢えて隠さず、無骨な印象に仕上げます。
古いレンガ壁を残して現代のインテリアと組み合わせるのも特徴です。
インダストリアルデザインの中の、特に“男前&無骨”なデザインを「ブルックリンスタイル」と呼びます。
【ミッドセンチュリーデザイン】
「ミッドセンチュリー(英:mid-century)」とは、直訳すると「世紀の半ば」という意味で、1940〜50年代にかけて一気に広まったスタイルです。
それまで主流であった木材製の手仕事によって作られた家具ではなく、FRP(繊維強化プラスチック)などの人工的な素材を使い工場で大量生産される家具が普及しました。
シンプルなデザインでまとめられた空間に、有機的な曲線やビビッドカラーを取り入れた個性的な家具を組み合わせるのが特徴で、近未来的なフォルムとどこか懐かしさを感じさせる雰囲気を持ち合わせています。
【アメリカンヴィンテージデザイン】
ダークカラーを基調とした空間に、ヴィンテージ加工を施した木材を合わせるスタイルで、インダストリアルデザインと共通する部分も多いです。
ただし、アメリカンダイナーを思わせるインテリア小物、ネイティブアメリカン柄のラグなどを取り入れることが多く、「大人かっこいい」というよりも、どこかポップで楽しげな雰囲気が特徴と言えます。
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■ “インダストリアル”デザインを作る8つのポイント
では、マンションリノベーションでインダストリアルデザインに仕上げたい場合には、どのような点に気を付ければ良いのでしょうか?
ここでは、特に重要なポイントを8つ紹介します。
● 金属を取り入れる
インダストリアルな雰囲気に欠かせないのが、「金属」です。
家具の取手や照明スイッチ・コンセントなど、できるだけプラスチック製は選ばず金属製で統一しましょう。
プラックでまとめるのか、シャープなステンレスでまとめるのか、はたまたヴィンテージゴールドで統一するのか、イメージに合わせて材料を選びましょう。
最近はスタイリッシュでお掃除もしやすいステンレスキッチンも人気です。
メーカーや用途の異なるパーツも、素材と色を揃えるだけで、グンとおしゃれな印象に仕上がります。
● 配管は隠さない
インダストリアルデザインの最も大きな特徴が、「配管をあらわしにすること」です。
電気配管やダクト配管を敢えて隠蔽せず、見せることでインテリアのアクセントとします。
ただし、ここでも配管の素材にはこだわらなくてはいけません!
● ラスティック風・ヴィンテージ風の木材と組み合わせる
(引用:朝日ウッドテック)
廃工場や廃倉庫のイメージが重要なインダストリアルデザインにおいて、ピカピカでシックモダンなフローリングはあまりマッチしません。
ラスティック(素朴・田舎風)な木目や色ムラの残る自然な印象の床材や、ヴィンテージ木材(古材)風なフローリングがおすすめです。
最近は、遮音性能はもちろん、床暖房対応の商品や耐キズ加工が施されているものもあります。
管理組合によって等級が決められているケースがほとんどですので、材料選びの際には十分気を付けましょう。
● モルタル・コンクリートと組み合わせる
無骨な印象に欠かせないのが、「コンクリート・モルタル」です。
素材感を際立たせるためにコンクリート躯体をそのまま見せる方法もありますし、「優しい印象をプラスしたい」という方には、上の写真のように塗装仕上げにするのもおすすめ!
ランダムなテクスチャーを活かしつつも、温かみのある印象に仕上がります。
天井・梁、もしくは界壁(構造躯体の壁)、土間など、いずれか一つをコンクリート・モルタル仕上げにすることをおすすめします。
● 装飾的にせずシンプルに
先ほどもお話しした通り、インダストリアルデザインには「機能性」も必要です。
しかし、家具などのプロダクトデザインとは異なり、インテリアでそれを表現するのは難しいかもしれません。
そのため、できるだけ装飾的な要素は控えて、シンプルにまとめてみましょう。
曲線を極力使わずに、直線を使いシャープな印象にするのもポイントです。
また、カラフルな色(ビビッドカラー、パステルカラー)を取り入れる場合は、アクセント程度に抑える点も重要です。
● 照度は抑えめにする
煌々とした光を好む方もいらっしゃいますが、インダストリアルな雰囲気とはあまり相性はよくありません。
また、今ではポピュラーなダウンライトやシーリングライトも、どこか現代的な印象が強いため、ヴィンテージ感を損ねてしまうでしょう。
そこでおすすめなのが、ライティングダクト(ダクトレール)です。
(引用:Panasonic)
必要な場所を効率的に照らせますし、後から簡単に器具を足したり減らしたりできます。
レール内であれば器具の移動は工事不要でできるため、手元を照らしたい場所には器具を多めにし、落ち着いた場所は少なくするなども楽々!
空間の用途に合わせて、適切な照度を確保しましょう。(参考:東芝ライテック|照度)
● シックでクールなカラーコーディネイトを意識する
アメリカンヴィンテージなどとは異なり、インダストリアルデザインはシックで控えめなカラーコーディネイトが重要です。
以下のカラーを基調に、デザインを検討してみましょう。
- ・ダークカラー(ブラック、ブラウン、グレーなどの暗めな色)
- ・グレイッシュカラー(グレーの混ざっている色)
- ・アースカラー(大地や植物、海、空を思い浮かばせるナチュラルな色)
アクセントカラーとして取り入れたい場合は、視野に入る面積のうちの5%程度・1色までに抑えることをおすすめします。
それ以上にしてしまうと、どうしてもカラフルな印象になりがちです。
彩度(chroma、saturation)とは、色の三属性(色相・明度・彩度)の一つで、色みの強さや、あざやかさの度合いをいいます。色みが明瞭な色は彩度が高く、くすんだ色は彩度が低くなります。同じ色相・明度であっても、彩度が高ければより鮮明に見える、ということになります。
(引用:武蔵野美術大学)
● 家具にもこだわる
事例を見る:Case59「Carpenter’s house」
インダストリアルデザインは、部屋の壁・天井・床・設備機器だけこだわればいい訳ではありません。
ぜひ、家具も厳選してみましょう。
インダストリアルデザインのポイントとなる「金属+ヴィンテージ木材+シックなカラー」に加えて、ソファはレザー素材を選ぶのがおすすめ!
室内の金属パーツや木部と、色味やテクスチャーを合わせるなどのセオリーを意識しながら、お部屋にしっくりと馴染むものを選んでみましょう。
もう一つおすすめなのが、「造作家具」です。
お部屋の雰囲気や機能に合わせてイチから設計・施工されるオーダーメイド家具を指し、床の色味と合わせた木材を選べば、お部屋のデザインに溶け込みます。
雰囲気が一気にゴージャスになりますし、デッドスペースを作らず空間をフル活用できます。
収納の見直しをしたいという方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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■ “がっつり”インダストリアルから“ふんわり”インダストリアルまで!
インターネットなどでインダストリアルデザインの事例写真を見て、「男前すぎる」「印象が力強すぎる」という感想を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
そんな雰囲気がお好きな方ならいいのですが、「少々やりすぎ」「もう少し主張を抑えたい」そんな方もいらっしゃるはず!
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■ まとめ:インダストリアルデザインで“大人かっこいい”インテリアに
インダストリアルデザインは、無骨さが漂いながらもどこかシックな印象の「大人かっこいい」スタイルです。
そのため、老若男女問わず、多くのお客様からご要望いただいています。
おしゃれなインダストリアルインテリアに仕上げるためには、ポイントを押さえてリノベーションすることがポイント!
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