公開日:2022-12-20 更新日:2024-07-04
リノベーションはいくらでできる?予算別にできることを解説
おしゃれなマイホームをリーズナブルに作れると人気のリノベーションですが、実際いくらかかるのか気になる方は多いと思います。
この記事ではリノベーション工事の基本的な内容と、3つの予算帯別で実際にできることを解説します。
リノベーションの予算を抑えるコツも紹介しますので、中古住宅探しや見積もりの前にぜひ覚えておいてください。
・中古住宅選びや取り組み方で、リノベーション予算を抑えることができます。
■リノベーションの相場
まずリノベーション相場を一戸建て・マンションそれぞれチェックしていきましょう。
一戸建て
一戸建てのリノベーションの相場は1,000~1,500円前後です。
ただし一戸建ては建物の状態によって予算が大きく変動するため注意が必要です。
耐震不足や雨漏りなどがある戸建て物件だと、補強や補修費用が別途かかるので相場より高くなります。
また一軒家でも築50年以上の古民家になると、断熱や給排水管・電気配線など手を入れる部分が多くなるため、2000万円以上かかるケースが多いです。
マンション・団地
マンションや団地のリノベーション費用相場は1㎡あたり15~20万円です。
60㎡のマンションをフルリノベーションする場合、900~1,200万円が費用相場になるということですね。
外装工事がないマンションリノベは費用の変動幅が比較的少ないため、床面積で予測しやすいです。
■予算別:リノベーションでできること・できないこと
リノベーションの予算を1,000万円以下、1,000万円、1,500万円の3つの価格帯に分け、実際の事例でできること・できないことをチェックしてみましょう。
1,000万円以下
- 内装リニューアル
- 水回り設備の交換
- 軽微な間取り変更
- 大規模な間取り変更
- 水回りの大幅な移動
- 設備のグレードアップや造作オーダー
大規模な間取り変更をせず水回り交換と内装リニューアルを中心にすれば、1,000万円以内でフルリノベーションすることも可能です。
1,000万円以下の事例を見る:Case128「ふたりで育てる「白い箱」」
上の事例は78㎡の一般的な広さのマンションですが、水回りは移動せず元の間取りも上手に活かして1,000万円以下でリノベーション。
1,000万円以下の事例を見る:Case128「ふたりで育てる「白い箱」」
リビング横の個室間仕切りを撤去したことで、リーズナブルにひろびろとしたLDKに大変身♪
1,000万円以下の事例を見る:Case128「ふたりで育てる「白い箱」」
ワークスペースも元の押し入れを上手に活用することで、最小限の材料と作業で実現しています。
1,000万円以下の事例を見る:Case128「ふたりで育てる「白い箱」」
寝室の大きなウォークインクローゼットなど、1,000万円以下の予算でも工夫次第で暮らしやすさにもしっかりこだわれます。
1,000万円以下のリノベーション事例はこちらのコラムでもたくさん紹介しています。
1,000万円~
- キッチンレイアウトの変更
- 水回りの近距離移動
- 既存間取りを活かした変更
- 設備のグレードアップや造作オーダー
1,000万円前後の予算帯では、近距離の水回り移動を含め間取り変更の自由度が少しアップします。
1,000万円の事例を見る:Case125「北欧ブルーのくつろぎ空間」
こちらは84㎡の中古マンションを約1,000万円の予算で、4LDKから3LDKにリノベーションした事例です。
1000万円の事例を見る:Case125「北欧ブルーのくつろぎ空間」
独立キッチンのレイアウトとリビングの間取り変更で、家族とコミュニケーションしながらお料理できる大空間に。
1000万円の事例を見る:Case125「北欧ブルーのくつろぎ空間」
洗面所のレイアウトも変更し、広くて収納たっぷりな水回りに生まれ変わりました。
1,000万円前後のリノベ事例はこちらのコラムで紹介しています。
1,500万円
- スケルトンリノベーション
- 設備と建材のグレードアップ
- キッチンや洗面台をオリジナル造作
- 最上グレードの設備や素材を全面に使用
1,500万円の予算帯だと、丸ごと間取りを作り直すスケルトンリノベーションも視野に入ってきます。
1,500万円でも本物の古材や大理石を全面に使うのは難しいですが、一般的な家づくりの基準ならできないことは少ないです。
また設備のグレードアップで使いやすくカスタムしたり、無垢材を選んだり、選択肢も広がります。
1,500万円の事例を見る:Case136「自分たち仕様=快適!!」
こちらは100㎡の自宅マンションを約1,500万円でリノベーション、全体的な間取り変更で暮らしやすくアップデートしています。
1,500万円の事例を見る:Case136「自分たち仕様=快適!!」
特に注目したいのは、キッチンを中心とした回遊動線で移動効率と開放感を大きくアップさせているポイント。
1,500万円の事例を見る:Case136「自分たち仕様=快適!!」
行き止まりを無くすことでお料理・配膳・洗濯などの家事がスムーズになり、視覚的な広がりも得られる間取りアイデアです。
1,500万円の事例を見る:Case136「自分たち仕様=快適!!」
マンションとは思えない広い玄関も、1,500万円の価格帯だから実現できるリッチな間取りですね。
1500万円のリノベ事例はこちらのコラムでたくさん紹介しています。
■リノベーション工事の内訳
リノベーション工事を5つのジャンルに分け、それぞれの内訳をチェックしていきましょう。
内訳を知っておくと、どんな内容にいくらかかるのかイメージしやすくなりますよ♪
水回り
- 洗面化粧台: 15~40万円
- トイレ: 20~50万円
- お風呂: 100~200万円
- キッチン: 100~300万円
リノベーションで重要となる水回りの交換は4か所で、それぞれの相場は内容や設備のグレードによって変動します。
例えばお風呂は単純なユニットバス交換なら100万円前後が相場です。
しかし浴槽や内装仕上げにこだわってオーダーすると、その分費用は高くなります。
リノベーションでは洗面台やキッチンも造作するケースが多く、既製品より高くなることもあります。
食洗機や大理石カウンターなど、オプションも多いので費用相場は広く考える必要があるでしょう。
・おしゃれな洗面所レイアウト23選|1畳〜3畳の収納方法、間取りのリノベ
・トイレのアクセントクロス失敗談から学ぶおしゃれなリノベ施工例
内装
- 壁紙張り替え: 6~10万円(6畳)
- フローリング張り替え: 10~20万円(6畳)
- 建具交換: 10~20万円(1枚あたり)
内装は壁紙・フローリングの張り替えや建具交換がメインになります。
内装は壁紙のグレードやフローリングの種類など建材のグレード、工法によって費用が変動します。
例えば消臭や調湿などの機能を持つ壁紙や、高級感のある無垢材フローリングなどを選ぶと、㎡単価は高くなるでしょう。
またフローリングを剥がしてから張るのか、上張りするのかなどいくつかの工法もあり費用が変わります。
間取り変更
- 壁の撤去: 10~20万円
- 壁・ドアの追加: 15~30万円
- 水回りの移動: 100~150万円
間取り変更は建物の構造や規模によって費用が変わります。
変更する壁の量やドアの枚数、水回りは移動距離が増えるほど高くなります。
逆に考えれば既存間取りを上手に活かすと、リノベーション費用を安く抑えられるということですね。
外装
- 外壁・屋根塗装: 120~200万円
- 外壁張り替え: 150~300万円
- 屋根葺き替え: 100~200万円
戸建て住宅の場合、外回りのメンテナンスもリノベーション費用に含まれます。
外壁屋根塗装は10~15年に一回がメンテナンスサイクルです。
築30~40年になると、外壁張り替えや屋根葺き替えが必要になります。
中古住宅を選ぶ際は、外回りのメンテナンス履歴や状態をチェックするのがポイントです。
補修・補強
- 耐震改修: 100~300万円
- 断熱リフォーム: 150~300万円
- 配管入れ替え: 30~50万円
- 電線・スイッチ・ブレーカー交換: 10~20万円
戸建て・マンションどちらも、築年数が経っている建物は補修や補強が必要になるケースもあります。
1981年以前の旧耐震基準で建てられている戸建て住宅は、耐震補強が必要になるケースが多いです。
また断熱性不足の家は快適性と省エネ性が低下するので、断熱材の追加やペアガラス交換などの対策をしましょう。
給排水管や電気配線も築年数が経つとトラブルの元になるので、リノベーション時に一新するのがおすすめです。
■リノベーションは範囲・内容で予算が変わる
プランを作る前に覚えておきたいのは、リノベーション費用は工事範囲と内容でいくらでも変えられるということです。
上で紹介したように、フルリノベで1,000万円以下に収まることもあれば、1,500万円以上かかるケースもあります。
ただしリノベーション費用を上手にコントロールするためには、取り組む前にしっかり情報を頭に入れておく必要があります。
物件探しや会社選びに取り組む前に、リノベーション費用の内訳や相場をしっかり覚えておきましょう。
■リノベーションの予算を抑えるコツ
スケジュールに余裕を持つ
引っ越しまでのスケジュールに余裕を持たせてしっかり検討する時間を作ると、リノベーション費用を抑えやすくなります。
時間が無いと選択肢が狭まってしまいますし、焦りや妥協が原因で正しい判断ができないことが多いです。
ムリの無いスケジュールを組むことで多くの選択肢を比較検討しやすくなり、結果的にコストパフォーマンスの良い住まいづくりにつながるのです♪
転勤やお子さんの進学などゴールが決まっている方は、いつまでに何を決めるのか逆算してしっかりスケジュール管理しましょう。
優良中古物件を選ぶ
中古住宅を購入してリノベーションする場合は、優良物件を選ぶのもコストダウンにつながります。
例えば中古一戸建ての場合、雨漏りやシロアリ被害などがある物件だと余計な補修・補強費用が掛かってしまいます。
中古マンションも壁にカビが生えているような状態だと、下地交換やカビ除去作業が必要になるケースも。
このようなトラブルの優良中古物件の見極めは、施工店と一緒に物件を探すワンストップリノベーションを活用するのがおすすめです。
早めに予算を決める
なるべく早い段階で予算を決めることも、結果的に予算を抑えることにつながります。
お金をたくさん持ってショッピングに行くと、つい買いすぎてしまう事は多いですよね。
リノベーションも同じで、最初に予算の上限を決めることでムダな費用を防ぐことができます。
実績の多いリノベ会社を選ぶ
施工実績が多いリノベ会社に相談すると、コストパフォーマンスの良いアイデアやアドバイスが期待できます。
たくさんの現場をこなしているプランナーは、効率の良い間取りの工夫をたくさん持っています。
また実績が多いほど建材や設備の仕入れ量も多くなり、割引率が高くなってリノベ予算を抑えやすくなるのです。
■まとめ
リノベーションに取り組む前にいくらかかるか相場を知っておくと、後の計画がスムーズになり予算オーバーも防ぎやすくなります。
物件探しや会社選びでもリノベ費用は変わりますので、上手にコストパフォーマンスの良い住まいづくりを目指しましょう。
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