公開日:2022-10-08  更新日:2023-04-06

リノベーションで間取り変更する際の注意点は?事前に知っておくべき注意点を紹介

図面

 

中古住宅や中古マンションをリノベーションする際、理想の住まいへ近づけるために“間取り変更”を検討する方は多いでしょう。

 

明るくて広々としたリビングや、大容量のウォークインクローゼット、流行りの土間空間、リモートワーク用のスペースを作りたい…

 

夢のマイホームを想像するとどうしても“間取り変更”をせざるを得ないかもしれません。

 

しかし、残念ながら全ての理想を叶えられる訳ではないのです。

 

そこで、今回は“間取り変更”をする際の注意点について、戸建住宅の場合とマンションの場合に分けてそれぞれを詳しく解説します。

 

この記事のポイント
・間取りを変更したい場合でも、物件の条件によってはできない可能性もあります。
・間取り変更する場合は、既存住宅の性能を落とさないように細心の注意を持ってプランニングしなくてはいけません。
・間取り変更を前提に中古物件を購入する場合は、物件探しからリノベーションまでまとめて相談できる「ワンストップリノベ」サービスを利用しましょう。

 

■ 間取り変更をする際の注意点【戸建住宅の場合】

 

吹き抜けが印象的なマンションリノベ

 

RC(鉄筋コンクリート)造やS(鉄骨)造の住宅は、比較的自由な間取り変更が可能ですが、木造の場合は色々と制限が出てきてしまいます。

 

木造住宅の間取り変更で特に気を付けなくてはいけないのが「耐震性能」です。

 

そもそも住宅は、新築時にその時代ごとに定められた耐震等級を踏まえて、構造計算されています。

 

ですから、間取りを変更するために無闇に壁を壊したり移動してしまうと、地震の際に倒壊してしまう危険性が高まるだけではなく、平常時も家の荷重を支えられなくなる可能性すら否めません。

 

そのため、リノベーション会社は既存住宅の耐震診断をした上で、以下の点について注意しながらプランニングします。

 

  • ●既存の耐力壁(地震や風などの水平荷重に抵抗できる壁)に支障はないか
  • ●既存の耐震性能は十分か、不十分な場合は適切な位置に耐力壁を追加できるか
  • ●1階2階の耐力壁はバランス良く配置されているか

 

逆に言うと、これらの点を考慮したプランニングでなければ、耐震性能を保てないということになります。

 

ここで知っておかなくてはいけないのは、内壁を一部撤去・移動できるのは「在来軸組工法」の住宅のみということ。

 

「在来軸組工法」とは、梁や柱、筋交などの軸組(フレーム)で支える工法なので、それら重要な構造部位さえ残せば、壁ボードなどを撤去できます。

 

軸組工法

(引用:公益財団法人 日本住宅・木材技術センター

 

一方、「枠組壁工法(ツーバイフォー含む)」は、フレームではなく壁パネルそのもので荷重を支えているため、基本的に壁を壊したり移動することはできません。

 

ですから、間取り変更を前提に中古物件を購入する場合は、その構造がどのようになっているかも必ず確認しなくていけないのです。

 

また、既にお住まいの住宅の場合は工法によっては一切間取りが変えられない可能性もあります。

 

万が一、耐震壁が十分確保できて問題がなく間取り変更が可能であったとしても、浴室を2階以上に移動すればその荷重を支えるために追加の床補強が必要となりますし、既存間仕切り壁を撤去して大空間にした場合は、代わりに別の場所に耐力壁をプラスしなくてはいけない可能性が高いです。

 

ですから、木造住宅で間取り変更する場合は、全体の構造バランスを見てプランニングできる会社に頼むことが、最も重要なポイントと言えるでしょう。

 

 

間取り変更をする際の注意点【マンションの場合】

 

アメリカ東海岸の雰囲気もプラスして落ち着きと武骨さの融合した空間

 

マンションの場合は、戸建住宅よりも制約が多いため、間取り変更が自由にできないケースも少なくありません。

 

主に障害となるポイントは以下の4つです。

 

  • ●構造による制限
  • ●配管による制限
  • ●開口部による制限
  • ●管理規約による制限

 

では、それぞれ詳しく解説して行きましょう。

 

 

〈構造による制限〉

 

マンションの場合は、その階数や規模によって主に2つの構造に分かれます。

 

  • ●ラーメン構造
  • ●壁式構造

 

まず、ラーメン構造とは、コンクリート躯体の柱・梁・床スラブで建物の荷重を支えるため、専有部分の外周に太い柱が出てきたり、天井を見上げると太い梁が通っていたりします。

 

これらの主要な構造体は、専有部分内にあっても「共有部」とみなされるため、一切手をつけてはいけません。

 

つまり、柱や梁が邪魔にならない間取りにしか変更できないということです。

 

一方、壁式構造は築年数が古く5階建て以下の物件に採用されている構造で、外周の壁以外にも専有部分の間仕切り壁の一部が耐力壁になっていて、壁そのもので荷重を支えています。

 

ラーメン構造のように室内に太い梁や柱が出てこない一方で、耐力壁となっている間仕切り壁は壊すことも移動することもできません。

 

耐力壁かどうかはプロが図面を見れば一目瞭然ですし、叩いてみて壁内に空洞がないコンクリートであれば、壊せない壁である可能性が高いです。

 

 

〈配管による制限〉

 

マンションの場合、多くの物件で水廻り(キッチンやバスルーム、トイレなど)の移動に制限があります。

 

基本的に、水廻りの排水管は、床スラブ(コンクリート躯体)に埋まっていたり、配管スペースに繋がっています。

 

そのため、大幅に移動するにはそこまで排水管を延長しなくてはいけません。

 

その際、床下に十分なスペースがなく、設備機器から既存排水管まで十分な傾斜(勾配)が取れなければ、正常に排水できず逆流するリスクも高まってしまいます。

 

さらに、キッチンなどの排気ダクトも梁が邪魔でうまく配管できない可能性もあります。

 

これらが理由で、マンションの場合は既存から大幅に水廻りを移動するのが困難なケースが多いのです。

 

 

〈開口部による制限〉

 

いくら専有部に面していても、窓は「建物の区分所有等に関する法律」によって共有部とされています。

 

そのため、個人都合で位置を変えたり同じ位置でもサッシを取り替えることは許されません。

 

玄関ドアも同様です。

 

ですから、間取りを変更する際に「ここに窓があったら邪魔」となっても、変更することはできないため、既存開口部に合わせたプランニングが必要となります。

 

 

〈管理規約による制限〉

 

マンション管理規約は、マンションリノベーションにおいては“法律”に匹敵するほど重要なもので、絶対に守らなくてはいけません。

 

その中では、漏水事故を防ぐために水廻りの移動を一切禁止していたり、騒音トラブル回避のために床材の仕様を制限しているところが多く、リノベーションする際は事前に工事内容やプランを管理組合に提出して審査してもらう必要があります。

 

ですから、中古物件を購入する際は、この管理規約の内容についても事前に確認しておくことをおすすめします。

 

 

■ 間取り変更「できる」「できない」を左右する“物件選び”

 

敢えて“余白”を残したインテリアデザイン

 

間取りはその時代の生活様式やトレンドを反映してプランニングされているため、築年数が古いとどうしても今のライフスタイルにそぐわないことがあります。

 

また、既にお住まいの住宅も、家族構成の変化に伴い、居心地の良い間取りは変化していくでしょう。

 

そこで多くの方が検討するのが“間取り変更”。

 

しかし、ここまで紹介してきた通り、残念ながらどんな間取りにでも自由自在に変更できる訳ではなく、その建物の構造体や規則によって大きく左右されてしまいます。

 

つまり、間取り変更を前提にした中古物件の購入には、専門的な知識が必要だということ!

 

私たちSHUKEN Reでは、物件選びからローンのご相談、リノベーションのプランニング、施工、アフターサービスまでを一貫してご提供する「ワンストップリノベ」をご用意しています。

 

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■まとめ:“間取り変更”は経験・知識のある会社に

 

間取りの変更は、理想のマイホームを実現させるために欠かせない工事かもしれません。

 

しかし、物件の条件によっては一切できない可能性もゼロではないのです。

 

いざ中古物件を購入後にそれが露呈しては、大きな後悔となってしまうでしょう。

 

だからこそ、建築的視点で物件選びをサポートできる会社に任せなくてはいけません。

 

また、間取り変更を伴うリノベーションは、現状に合わせたプランを提案できる会社でないと満足できる工事はできないでしょう。

 

ですから、ぜひ会社選びをする際は知識と経験が十分かどうかを見極めてください。

 

私たちSHUKEN Reの施工事例では、間取り変更をしたリフォーム事例を多数ご覧いただけます。

 

ビフォーアフターの図面も掲載していますので、ぜひ参考にご覧ください。

 

 

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