公開日:2021-11-04 更新日:2024-07-04
1〜4人家族の70㎡未満マンション暮らし|狭いけど後悔しない充実事例を紹介
マンションが少しずつコンパクト化し、20年ほど前までは「狭い」と言われていた70㎡未満の分譲マンションが増えています。
「狭いマンションに魅力はあるの?」と疑問をお持ちの方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、数多くのマンションリノベーションを手掛けてきたSHUKEN Re(シューケン アールイー)が、コンパクトマンションの魅力についてお話しします。
1〜4人家族が快適に暮らす70㎡未満のマンション実例をまじえて、購入時に知っておいて頂きたい注意点なども解説するので、ぜひ最後までごらん下さい。
目次
■狭いマンションの魅力と購入時の注意点
まずはコンパクトマンションの魅力や、購入時の注意点をお話しします。
「狭いのが気になるけど立地は最高、設備が良い」などでコンパクトマンション購入を迷っている方は、ぜひ参考になさって下さい。
■コンパクトマンションの魅力
一般的に「狭い」と言われるマンションの専有面積は30㎡〜70㎡(約9坪〜21坪)ほどで、間取りは広くても3LDKまでです。
お子様が2人以上のご家庭では確かに狭いと感じるかもしれませんね。
でも実は、以下のようなメリットがあります。
- ・コンパクトマンションは一般的に好立地
- ・好立地のため価値が下がりにくい
- ・住み替えの際に貸す、売るどちらも需要が見込める
- ・面積が小さいため、好立地でも予算内で購入できる可能性がある
- ・充実した住宅設備や共有施設使用など、マンションならではの特権がある
■狭いマンションに住んでいる人の口コミもチェック
実際に狭いマンションに住んでいる人の口コミもチェックしてみましょう。
良い口コミ、悪い口コミに分けて紹介します。
【良い口コミ】
- ・掃除が楽で快適
- ・狭いけど通勤、買い物に便利な好立地なので満足
- ・狭いけど構造がしっかりしているので地震のときに安心
- ・購入時に大きい家具が買えない分、好きな雑貨、装飾などにお金をかけられる
- ・狭いけど住宅性能が高いので満足
【悪い口コミ】
- ・ペットを飼いたいけど狭いからムリ
- ・子供の学校道具類やレジャー用品の置き場所に困る
- ・親と同居を考えたけど狭くてムリ
- ・モノがいっぱいで写真映えする場所がない
- ・友達と子供連れで集まるとカオス
満足度が高い方がいらっしゃる一方で、「引っ越さずにライフスタイルを変えるのが難しい」と感じる人も多くいらっしゃいました。
確かにお子様の成長等でライフスタイルが変化すると、「広ければ全て解決するのに」と感じる場面が訪れるかもしれません。
お子様の転校や通勤距離の変化を考えると、簡単に住み替えもできませんよね。
そこで狭くて不便な現状を解消に導いてくれるのが、家族に合わせて家も変化させるという発想です。
後ほど1〜4人家族がおしゃれにゆったりと暮らす70㎡未満のマンションリノベーション事例を紹介するので、ぜひ参考になさって下さい。
■コンパクトマンション購入時の注意点
コンパクトマンションには、以下のような注意点があります。
- ・登記簿上の専有面積が50㎡未満の場合、住宅ローン控除が適用されない(※1)
- ・金融機関によって住宅ローンを利用できる下限の面積を決めているケースがある(※2)
- ・賃貸世帯が多いマンションでは、頻繁に理事会役員がまわってくるケースがある
- ・居室の広さが優先され、収納が足りないケースがある
- ※1:2021年1月1日〜2022年12月31日に住み始める場合は、「50㎡未満」を「40㎡未満」と読み替えて下さい
- ※2:例えばフラット35の借入れ要件は30㎡〜です
狭いマンションの魅力と注意点をお話ししました。
ぜひメリット・デメリットを把握した上で、次にご紹介するような暮らしの実例も見ながら、マンションでの暮らし方を考えてみて下さい。
■【世帯人数別】狭いマンションでも後悔しない充実事例を紹介
SHUKEN Reがリノベーションを手掛けた70㎡未満のマンションを、世帯人数別、面積が狭い順にご紹介します。
※画像下のリンクをクリックすると、リノベーション費用等もチェックできます。
・1人世帯
まずは30.5㎡(約9坪)のワンルームマンションです。
大きな間取り変更はありませんがバス・トイレを別にして快適性がアップしました。
内装へのこだわりにも、ぜひ注目して下さい。
ワイナリー併設のバーをイメージしてデザインしたキッチンは、おこもり感のある贅沢な空間です。
次に45.4㎡(約13坪)のマンションリノベーション事例です。
水回りを移動して必要な部屋数を整理し、ゆったりサイズの家が完成しました。
大きくておしゃれな造作キッチンが印象的です。
また抜け感のあるLDKで、充実した時間が過ごせそうですね。
寝室ドアや壁に設けた室内窓から光が入り、明るい家が完成しました。
10坪前後の狭い空間であっても、自分好みの空間でゆったり暮らすことが可能です。
また40㎡台(約12坪〜14坪)であれば、スペースの活用方法によって2人暮らしもイメージできます。
・2人世帯
2人世帯になると、50〜60㎡を選ぶ方が多くなります。
こちらは57㎡(約17坪)、2LDKのマンションです。水回りを大胆に広げて、1LDKとなりました。
暗くて狭かった玄関は、大容量の収納を備えたスペースに変身しました。
玄関から続く広々としたキッチンが素敵です。
こちらは63㎡(約19坪)、3LDKのマンションです。
大きな間取り変更をしなくても、遊び心のあるアイディアで、家事動線が良く楽しい家が完成しました。
事例を見る:Case20「効果抜群!丸い廊下でアクセスフリー!」
玄関と各居室を結ぶフリースペースは、外国の童話に登場しそうな雰囲気です。
事例を見る:Case20「効果抜群!丸い廊下でアクセスフリー!」
66㎡(約19坪)、2LDKのマンションです。
見晴らしの悪かったL字型LDKを、インダストリアルなデザインにこだわって丁寧にデザインし直しました。
メインカラー(こちらのお宅は黒です)やアンティークな建具にこだわってデザインを追究するリノベーションは、SHUKEN Reの得意分野です。
マンションは一般的に平面なので、廊下などの空間も含めて間取りを考え直せるというメリットがあります。
70㎡未満のマンションでも、意外性のある家づくりを楽しみましょう。
・3人世帯
お子様がいらっしゃるご家庭でも、60㎡前後の面積があれば自由な家づくりが可能です。
こちらは55㎡(約16坪)、2LDKのマンションです。
お子様が誕生して使いにくさを感じるようになった家を、将来賃貸することも視野に入れてリノベーションしました。
居室を減らしたことで、広々としたLDKとなりました。キッチン奥にはパントリーも設置しています。
また子供部屋がなくても、勉強スペースはしっかり確保しています。
【関連コラム】⇒マンションのキッチン収納|家電から小物まで基本の収納方法&おしゃれな実例紹介
こちらはご夫婦、お子様、ワンちゃん、亀が一緒に暮らす67.5㎡(約20坪)、2LDKのマンションです。
各部屋に収納スペースをしっかり確保しているため、お子様やペットのいるお宅とは思えないほどスッキリしています。
70㎡未満で3LDKの事例も見てみましょう。面積は68㎡(約20坪)です。
通常なら使いにくい変形のお部屋も、アイディアによって無駄なく活用できる居室になります。
また市販の家具を置くのが難しいなら、造作という手があります。SHUKEN Reは造作の家具、キッチン、建具も手掛けています。
お子様と一緒に暮らすご家庭は、時間経過とともに家の使い方が変化します。
狭い空間であっても、柔軟な発想で家族全員が心地良い家づくりが可能です。
・4人世帯
4人世帯になると、3LDKでも狭い印象があります。
間取りによって光が入らない居室では快適に過ごせないため、リビングに人が集まってさらに狭い感覚が強まることも…。
こちらの65㎡(約19坪)のマンションは、間取りを変更せずに住宅設備や内装のリノベーションで、各居室が快適になった事例です。
窓のない寝室には室内窓によってリビングからの自然光を取り込み、子供部屋はアクセントクロスで雰囲気を一新しました。
お子様が2人以上の場合は、成長に伴って個室が必要かどうかという悩みも出てくることと思います。
狭いマンションであっても、リノベーションなら居心地の良い個室やゆったりとしたLDKが確保できることを、覚えておいて頂けると幸いです。
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■まとめ
狭いマンションでも、暮らし方のバリエーションは無限大です。
住環境が気に入って住み替えをしたくない場合は、ご紹介してきたようなリノベーションで家づくりを楽しみ直すという方法もあります。
「狭い=選択肢に入れない」ではなく、全体的な利便性を考えて最適な住まいを検討して下さい。
SHUKEN Reには今回ご紹介しきれなかったおしゃれな施工事例がたくさんあります。
特に狭いマンションにありがちな不便なキッチンについては、多くの造作キッチン事例があるので、ぜひ参考にして下さい。
また現在のお住まいや購入検討中のマンションをもっと快適にしたいというご相談も、お気軽にお寄せ下さい。
浦安の本店、世田谷のリノベショップで、豊富な経験を持つプランナーにご相談頂けます。
オンライン相談も可能なので、ぜひご活用下さい。
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