公開日:2021-02-27 更新日:2024-07-04
実験用シンク・病院用シンクのメリットとデメリット【東京・千葉のリノベーション実例】
リノベーションでは、間取りや床、壁材、キッチンなどの設備を自分の好みに変更することができます。
DIYブームもあって、簡単な収納棚やダイニングテーブルなどをご自分で製作される方も増えています。
そして今、DIYやセルフリフォーム愛好家の中でも人気が高まっているのが「実験用・病院用シンク」と呼ばれる洗面ボウル(手洗い器)です。
清潔感のある白色と、機能的な面積の広い底面、どこか懐かしさを感じる四角いフォルムが人気の理由のようです。
今回は、実際にリノベーションで実験用シンク・病院用シンクを使用した実例もたくさんご紹介しながら、実験用シンクを住宅に設置する際のポイントについて解説したいと思います。
■ 実験用シンクとは
実験用シンクは、学校や病院、研究施設などで使われる、四角い形状と平らで広い底面が特徴のシンクです。
シンクの中の容積が大きく、洗い物などの作業もしやすい形状です。
排水口以外の機構が付いていないシンプルな設計で、まさに機能美を体現した洗面ボウルです。
・独特なデザインが住宅でも人気
実験用シンクは、シンプルで清潔感のある見た目が最大の魅力です。
住宅の洗面所に使うと独特のレトロ感が出ることから人気が高まっています。
一般的な洗面ボウルと違って、深さがありかつ箱型に近いので、シンク内部の側面に吸盤フックなどを付ければスポンジなどを吊り下げ収納もできるというメリットもあります。
・病院用シンクとの違いは?
「実験用シンク」と「病院用シンク」、インターネットでは同じものとして扱われている情報も目にしますが、実際はメーカーによっても呼び方、商品名が異なるため、自分で購入する場合は製品の詳細は事前にしっかり確認しましょう。
例えば、TOTOの場合は「病院用流し」という製品は1種類で、「カウンターはめ込みタイプ」になっています。
一方、「実験用流し」は3種類ほどあり、それぞれ寸法や形状が異なるほか、カウンター上にはめ込みできず壁付けのみの対応の製品もあります。
また、病院用流しの方がより深さがあります。
壁付け用の流しをカウンター埋め込みにすることは不可能ではないですが、本来の仕様ではないためきれいに仕上げられない可能性があるだけでなく、メーカー保証の対象外になってしまう場合があるため注意しましょう。
・設置方法によっても見た目に違いがある
先ほども説明したとおり、実験用シンク・病院用シンクは、壁に直接シンクを取り付ける方法と、カウンターの下に埋め込む方法の2種類の設置方法があります。
壁付けタイプは、ブラケットでシンクを支えるように取り付けます。
シンク下の配管がむき出しになり、レトロ感とともにインダストリアルな雰囲気も出せます。
カウンター下に埋め込む場合は、周囲にコップや歯ブラシ、ハンドソープなどの洗面用品を置くことができるので便利です。
■ 実験用シンクを採用する際の注意点
・サイズ感をしっかりと把握する
実験用シンク・病院用シンクは、普通の洗面ボウルよりも横幅が長く、TOTOの製品の場合610~740mmほどの幅があります。
ボウル部分だけでこの寸法が必要なので、カウンター埋め込みなどにする場合はさらにスペースが必要になります。
そして、家庭の洗面所にはボウルだけでなく雑貨・家電の収納スペース、歯みがき用品・ハンドソープ置き場やタオルかけなどさまざまなスペースも必要です。
実験用シンクを使った洗面所をつくりたい場合は、寸法を確認して洗面所全体として使い勝手が悪くならないように気を付けましょう。
・オーバーフロー防止機能はない
実験用シンク・病院用シンクには、一般的な洗面台のボウル部分についているオーバーフロー口(水を溜めているときにボウルから水が溢れないようにするための穴)が付いていないことが多いです。
これは、実験用・病院用シンクのつくりが本来の使用用途である医療スタッフ向けの手洗いや用具の洗浄に特化しているためで、水を溜めるという雑菌の繁殖など衛生面でのリスクがある使い方を推奨していないからです。
一般の家庭では実験用シンクに水を溜めることにそれほど問題はありませんが、排水口に栓をして水を流しっぱなしにすると溢れてしまうので注意しましょう。
・お手入れの際の注意点
一般的な洗面ボウルと違って表面が自然な斜面になっていないので、今までよりも水が流れにくいと感じることがあるかもしれません。
また、角や底面の端の部分に汚れが溜まりやすいので、こまめに掃除しないと汚れが落ちにくくなることがあります。
カウンターと完全に一体にはできないので、埋め込み型の場合でもシンクの縁とカウンターの間にどうしても汚れが溜まりやすくなります。
一般的な洗面台よりもお手入れ方法に工夫が必要なことは知っておきましょう。
引き出し式シャワー水栓にすると、シンクの隅まで水を流すことができてお手入れにも便利ですよ。
・水栓のパターンと選び方
実験用シンクは、カウンター一体型の洗面ボウルのように水洗を取り付ける用の穴などはありません。
そのため、水栓は前面の壁につけるか、カウンター台の上につけるかを選択します。
壁にシンクを直接取り付ける場合は、必然的に水栓も壁付タイプを選択することになります。
カウンターを設置してその上または中に埋め込んで設置する場合は、カウンター台に水栓を取り付けることもできます。
シンクの取り付け形式によって、選べる水栓の種類が異なる点は注意しましょう。
■ 実験用シンク・病院用シンクのリノベ実例紹介
・水栓との組み合わせてレトロモダンな洗面所に
大きめの洗面ボウルを希望されていたお客様へ、実験用シンクを使った洗面室を提案した事例です。
レトロな壁付け水栓も、雰囲気にぴったりマッチしています。
ミラーもお客様が自ら選んだこだわりの品。
すっきりとして清潔感のある洗面室に仕上がっています。
・テーマは「気持ちが上がる洗面室」!
工事前、特に洗面室の暗さや収納の使い勝手の悪さが気になっていたというお客様。
そのため朝のメイクタイムの度に気持ちが沈んでいたとお話しされていました。
そこで、間取り変更を行い洗面室にリビングからの光が差し込むように。
また、使い勝手の良いオープン棚も新しく設置して、まさに「気持ちが上がる洗面室」になりました。
すっきりとして見える壁付けの実験用シンクは使うたびにさわやかな気持ちにしてくれそうですね♪
■ まとめ
洗面所がすっきりとレトロな雰囲気になる実験用・病院用シンクは、サイズや形状の特徴による使いやすさも魅力です。
ただし、各メーカーの製品の仕様や特徴をよく理解したうえで設置しないと、住み始めてから思わぬトラブルが起きることもあるので注意が必要です。
実験用シンクをリノベで使いたい場合は、施工会社に希望をまず伝えましょう。
施工のプロの視点で安全に使用できるかという面にも配慮した上で、希望するデザインや間取りに合った洗面所を造作してくれる会社がおすすめです。
今回詳しくご紹介した注意点をしっかり押さえたうえで、おしゃれで機能的なオリジナルの洗面所を実現してくださいね。
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