公開日:2024-07-14
〈実例10選〉壁付けキッチンレイアウトのコツとメリット・デメリットを解説
キッチンは日々の生活に欠かせないスペースですよね。
最近はオープンキッチンや対面キッチンが人気と思われていますが、実は、敢えて壁付けキッチンへ変える方も増えています。
リビングとの関係性も深いため、レイアウトによって家事動線やインテリアデザインに大きく影響するためです。
そこで今回は、「壁付けキッチン」のメリット・デメリットと家事ラク&おしゃれな実例から学ぶレイアウトのコツを紹介します。
今のお住まいをリノベーションしたい方はもちろん、これから中古物件を購入する方も、ぜひ参考にしてください。
・壁付けキッチンには、オープンキッチンや対面キッチンとは異なるメリットとデメリットがあります。
・リノベーションを後悔しないためには、色々なレイアウトの事例を見て、理想的なプランを見つけることが重要です。
・キッチン単体だけではなく、リビングやダイニングとの位置関係も踏まえて、トータル的なプランを検討しましょう。
・1998年創業以来、東京・千葉・神奈川で8,000件を超える「マンション・戸建住宅リノベーション」の実績があるSHUKEN Reへご相談ください。
■壁付けキッチンのメリット
キッチンリノベーション事例を見る:Case116「やさしい色と光につつまれて」
キッチンのレイアウトは、主に「壁付けキッチン」・「オープンキッチン」・「対面キッチン」に分かれます。
その中でも今回紹介する「壁付けキッチン」は、キッチンが壁に向かって取り付けられているタイプです。
「昔っぽい」「閉鎖的」という印象を持つ方もいるかもしれませんが、間取りに取り入れるメリットはいくつもあります。
キッチンがコンパクトな空間にまとまる
壁付けキッチンは、リビングに向かって配置する対面キッチンやオープンキッチンよりも台所スペースがコンパクトにまとまる特長があります。
【壁付けキッチン】
キッチンの作業スペース・通路をダイニングやリビングの一部と兼用できます。
【オープンキッチン・対面キッチン】
キッチンの作業スペース・通路とダイニングやリビングが分かれるため、空間のロスが生まれてしまう可能性があります。
また、キッチン左右に作業スペースへアクセスするための通路も必要です。
キッチンで作業するスペースやキッチンを通り抜けるためのスペースは、最低でも幅80cm程度、車椅子に乗る方や杖をつく方が使う場合は幅120cm程度の空間を確保しなくてはいけません。(参考:国土交通省|高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準)
そのため、コンパクトな物件やリビングダイニングを広くしたい場合には、壁付けキッチンがおすすめです。
作業に集中できる
壁付けキッチンは壁に向かって調理作業をするため、視界に気の散る要素が見えないほうが作業に集中できます。
集中して料理したい方や、自分一人の時間としてキッチン仕事を楽しみたい方におすすめです。
匂いや湯気、汚れが広がりにくい
オープンキッチン・対面キッチンのデメリットとして、リビングへ料理の匂いや湯気が広がるのも気になりますよね。
対して壁付けキッチンは、壁が正面にありリビングダイニングから距離があるため、匂いや湯気、そして気になる油ハネや水ハネも広がりません。
そのため、掃除範囲がコンパクトになり、日々のお手入れや大掃除が楽になります。
窓のあるキッチンにできる
壁付きキッチンでしたら台所に窓があれば、効率的に換気でき、外を眺めながら開放的な気分で料理できます。
リビングダイニング側を向いているオープンキッチン・対面キッチンはそれが背中側になってしまい、窓の外を眺めることができません。
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■壁付けキッチンのデメリット・注意点
キッチンリノベーション事例を見る:Case109「憧れのホワイトキッチン」
料理する人に便利でスペース配分の効率性が良い「壁付けキッチン」ですが、採用する前に知っておいていただきたいデメリットや注意点もあります。
- ・家族との会話を楽しみながら料理できない
- ・ダイニングやリビングの様子を見ながら料理できない
- ・配膳や片付けの動線が長くなりがち
- ・冷蔵庫・食器棚の配置が難しい
- ・子供やペットが近づきやすい
- ・キッチンの手元や内部が丸見えになる
リビングダイニング側に背を向けるため、家族の様子を確認しながら料理できません。
また、キッチンとリビングダイニングとの間に何も隔たりがないと、小さいお子さんやペットも簡単にキッチンへアクセスできてしまいます。
また、ダイニングテーブルとの距離によっては配膳・片付けの動線距離が長くなる可能性もあります。
そして、壁付けキッチンにして後悔しがちなのが、キッチンの内部や手元がリビングダイニングから見えやすい点です。
賃貸住宅ですと、冷蔵庫や食器棚のレイアウトに困る方も珍しくありません。
そのため、壁付けキッチンにする際には、そこでの生活をしっかりイメージしてレイアウトを検討しましょう。
キッチン単体だけではなく、リビングダイニングとの位置関係を含めて、レイアウトを検討しましょう。
たくさんのリノベーション事例を見て、イメージに合うキッチンレイアウトをも見つけることも重要です。
▶︎キッチン改修を含むフルリノベーションのご相談はこちらから
■〈実例で見る〉壁付けキッチンのレイアウトのコツ|横長・狭い空間も
SHUKEN Reでは、千葉・東京・神奈川にて、これまで数多くのマンション・戸建住宅のキッチンリノベーションを手がけてきた実績があります。
その中から、レイアウト別に“真似したくなる”ポイントを紹介します。
I型レイアウト①
こちらは、LDKの端に壁付けキッチンをレイアウトした事例です。
壁から突き出ている撤去できない構造体(柱型)の両側に棚板を設置して、ニッチのような“見せる”収納スペースとして活用できるプランにしました。
通路との間には下が収納になっているカウンターを造作し、収納量の確保と緩やかにキッチンスペースを区切った点もポイントです。
▶︎事例の詳細・間取り図はこちらから Case177「Full Life」
I型レイアウト②
こちらは、I型の壁付けキッチンに直行するように可動式のカウンターをオーダーメイドした事例です。
ササっと朝食を取るスペースや、配膳の際に食事を一次的に置くスペース、ご家族で一緒に料理作業をするためのスペースなど、色々な使い方ができます。
移動させれば、キッチンへのアクセスもスムーズです。
▶︎事例の詳細・間取り図はこちらから Case166「Design & Function」
I型レイアウト③
こちらは、キッチンが“半個室”になっている事例です。
インテリアデザインを重視する方ですと、冷蔵庫や電子レンジなど生活感の出るアイテムはできるだけ隠したいですよね。
キッチンスペースの一部を壁で囲うレイアウトにすると、家電製品をリビングダイニングから見えないように配置できます。
▶︎事例の詳細・間取り図はこちらから Case165「INDUSTRIAL + PLANTS」
Ⅰ型レイアウト④
リビングに対して並行に壁付けキッチンをレイアウトするのもおすすめですが、キッチンの手元が見えにくくなります。
こちらの事例のように、間に開放的なパーテーションを設置すると、匂いや湯気がリビングダイニングへ広がるのを軽減できます。
また、冷蔵庫などがリビングダイニングに向かって正面にならない点も人気のポイントです。
▶︎事例の詳細・間取り図はこちらから Case152「Stress-free!」
Ⅰ型レイアウト⑤
LDKをL型にすると、壁付けキッチンをリビングダイニングと切り分けられ、ドアを付けなくても独立キッチン“風”にできます。
ただし、窓がない場合は換気能力の高いキッチンフードを採用するなどして、匂いや湯気がキッチン内にこもらない工夫が必要です。
▶︎事例の詳細・間取り図はこちらから Case128「ふたりで育てる「白い箱」」
Ⅱ型レイアウト①
キッチンと収納を分けてⅡ型になるように壁付けキッチンと食器・家電棚が向かい合うようにレイアウトするプランも人気です。
コンパクトなキッチンでもたっぷり収納を確保しやすく、調理中の動線を短くできます。
突き当たりに洗濯置き場を配置した点もお客様のこだわりです。
こちらの事例は、36㎡・ワンルームの間取りなので、こういった工夫で家事ラクな生活を実現できます。
▶︎事例の詳細・間取り図はこちらから Case188「Flexible Living」
Ⅱ型レイアウト②
こちらは、ご自宅をキッチンスタジオとしても使うためにリノベーションした事例です。
壁付けキッチンとは別にシンクを内蔵した作業カウンターを据え、その周りを囲むようにダイナミックなL型カウンターを造作しました。
このようなレイアウトでしたら、料理している人も途中で腰掛けて会話を楽しみながら食事できます。
ホームパーティを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。
▶︎事例の詳細・間取り図はこちらから Case163「Smile Kichen House」
L字型レイアウト①
こちらは、L型キッチンの一部を壁付けにした事例です。
壁付けキッチンと対面キッチンの良いところを融合させた“ハイブリッド”プランと言えるでしょう。
キッチン内部は無駄がなくコンパクトなので、調理中の動線が長くなることもありません。
▶︎事例の詳細・間取り図はこちらから Case189「Make Dramatic」
L型レイアウト②
こちらも油ハネや匂い・湯気が広がりやすい加熱調理機器側を壁付けにした事例です。
コンパクトなシンクとガスコンロを採用し、作業スペースも最小限にして、キッチンスペースの幅を小さく抑えました。
これでしたら、床面積の狭い物件でもオープンキッチン風の間取りを採用できます。
▶︎事例の詳細・間取り図はこちらから Case173「once in a lifetime」
L型レイアウト③
こちらは、完全独立型キッチンの事例です。
壁に沿うように作業スペースの広いL型キッチンを設置しました。
キッチンには2カ所に出入り口を設け、家事の途中で通り抜けられる間取りにした点もポイントです。
ダイニングと洗濯スペース・玄関の両方へそれぞれ短い動線でアクセスできます。
▶︎事例の詳細・間取り図はこちらから Case138「ビールがおいしい大空間」
キッチンの位置変更を視野に入れて間取りを変えるプランもおすすめです。
■まとめ
新築物件を見ると、オープンキッチンや対面キッチンが主流ですが、最近はリノベーションで壁付けキッチンへ変更するケースも増えています。
メリットとデメリットの両方を知り、後悔のないリノベーションを成功させましょう。
その際は、キッチン単体でレイアウトやデザインを考えるのではなく、リビングダイニングも含めてトータルで使い勝手をイメージすることが重要です。
SHUKEN Reは、1998年創業以来、東京・千葉・神奈川で8,000件を超える「マンション・戸建住宅リノベーション」を手がけてきた実績がありますので、どうぞお気軽にご相談ください。
「将来的な中古物件購入やリノベーションを検討したい」という方向けの相談会も実施しております。