公開日:2024-07-07 更新日:2024-07-11
猫との快適な暮らしを叶えるリフォーム|よくある悩みからアイデア、業者選びのコツを解説
「愛猫と快適に暮らしたい」という方は、まずお住まいから見直してみませんか?
今回は、猫との理想的な暮らしを叶えるリフォームについて、工事のアイデアと業者選びのコツ、そのほか、価格など多くの方からいただく質問を紹介します。
SHUKEN Reの施工事例も交えて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
・猫も飼い主も快適に暮らせる住まいにするためのポイントを押さえることが重要です。
・ペットリフォームは、1998年創業以来「東京・千葉・神奈川」で8,000件を超えるリノベーション実績のあるSHUKEN Reへご相談ください。
目次
■猫との暮らしでよくある悩み・トラブル
猫と暮らす家の実例を見る:Case189「Make Dramatic」
いくら可愛いネコちゃんとの暮らしでも、日々住まいに関してお悩みのこともあるでしょう。
多くの方が抱えている問題は以下のような内容が挙げられます。
- ・壁で爪研ぎをしてボロボロになる
- ・ドアや窓を開けた途端、すり抜けて出て行ってしまう
- ・トイレトレーニングが思うようにいかず、糞尿の匂いが気になる
- ・抜け毛やフケが家中に散らばる
- ・室内で猫が運動するスペースを確保できない
- ・長時間留守番させる間、室内の温度や空気の汚れが心配
- ・猫の落ち着けるスペースがない
- ・ペット用品の収納スペースがない
- ・掃除しにくく衛生面が気になる
- ・発情期に鳴き声がうるさい
これらのよくあるお悩みを分類すると、「猫の居場所・キズや汚れ・抜け毛やフケ・臭いや空気環境・運動不足・収納・家庭内事故・騒音トラブル」の問題に分けられます。
これらの問題やお悩みは、ご自宅のリフォームで解決できると言っても過言ではありません。
▶︎SHUKEN Reの「猫との暮らし」リノベーション事例集
■【施工事例でみる】猫との暮らしを快適にするリフォームアイデア
「ネコちゃんの居場所・キズや汚れ・抜け毛やフケ・臭いや空気環境・運動不足・収納・家庭内事故・騒音トラブル」へ万全の対策をとることで、ネコちゃんと安心かつ快適に暮らせるマイホームへ生まれ変わります。
では、それぞれリフォームのアイデアを詳しく解説します。
【猫の居場所を作る】
猫と暮らす家の実例を見る:Case138「ビールがおいしい大空間」
ネコちゃんは音に敏感で繊細な動物です。
そのため、家のどこでもリラックスできる訳ではありません。
以下の条件が揃う場所を作ってあげましょう。
◻︎ 寒すぎず暑すぎない場所(21〜28℃程度で直射日光や空調の風が直接当たらない)
◻︎ 餌を置く場所やトイレから離れた場所
◻︎ 狭くて隠れられる場所
【キズ・汚れ対策】
ネコちゃんの爪研ぎは、古い爪が剥がれ落ちるのを防ぐためだけではなく、関節への負担を軽減したり、足裏にある臭腺から出る匂いをつけて、マーキングしたりするための行為と言われています。
そのため、人の都合でそれを禁止するとネコちゃんのストレスになってしまうかもしれません。
爪研ぎ以外にも、ジャンプして着陸した時にフローリングにキズがついてしまうこともあります。
キズ・汚れ対策として、以下の方法がおすすめです。
◻︎ 耐キズ・耐汚性能のある壁紙の採用(表面に強化コーティングが施されていて、引っ掻きキズや汚れがつきにくい)
◻︎ 耐キズ・耐汚・抗菌・滑り止め性能のある床材の採用(表面に強化コーティングが施されていて、キズ・汚れがつきにくく、さらに猫の足腰へ負担防止に効果的)
◻︎ 腰壁パネルの設置(ネコちゃんの手が届きやすい腰高から下の壁に耐久性の高いパネルやシート材を貼ると引っ掻きキズ防止に効果的)
【抜け毛やフケ対策】
ネコちゃんはストレスを感じていたり病気にかかっていると毛が大量に抜けてしまいます。
健康でも春と秋の年2回、換毛期が訪れる種類のネコちゃんもいます。
抜け毛やフケが室内に広がると、飼い主のアレルギーを引き起こすだけではなく、それが空気に舞って人へ病気の吸入感染を起こすリスクもゼロではありません。(参考:厚生労働省|愛玩動物の衛生管理の徹底に関するガイドライン)
そのため、室内でグルーミングやブラッシングしても掃除しやすい工夫をしておきましょう。
◻︎ 広めの玄関土間を作る(抜け毛やフケを掃除しやすい)
◻︎ 壁付けの家具にする(床から浮くフロータイプの家具は床掃除をしやすい)
◻︎ 造作家具にして隙間をなくす(抜け毛やフケが溜まらない)
◻︎ 継ぎ目や溝のない床材にする(クッションフロアなどシート状の床材は掃除しやすく水拭きもできる)
◻︎ ネコちゃんのケアコーナーを作る(ブラッシング専用のカウンターを設け、ブラシなどもそこに収納すると、抜け毛やフケが散らばりにくい)
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【臭いや空気環境対策】
糞尿の臭いは飼い主にとってストレスになりますし、衛生面でも心配です。
また、毎日過ごしていると気が付きにくいですが、来客がある時不快な思いをさせてしまうかもしれません。
対策としては、臭いが吸着しにくく、室内がきちんと換気されることが重要です。
◻︎ ペット対応壁紙の採用(消臭・耐キズ性能がある)
◻︎ 消臭・脱臭効果のある壁材の採用(微細な多孔質構造をもつ珪藻土や漆喰、シラス壁、タイル材など)
◻︎ 室内窓の設置(マンションで窓のない部屋でも換気できる)
◻︎ 第一種換気方式の24時間換気システム(給排気どちらも換気扇による機械換気で確実性が高い)
◻︎ 天井埋込型脱臭機の設置(置き型だと猫がいたずらする)
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【運動不足対策】
日頃、ネコちゃんをお散歩へ連れて行く機会は少ないご家庭が多いでしょう。
そのため、1日のほとんどを室内で過ごすネコちゃんは多いはずです。
しかし、ネコちゃんの運動不足は肥満や便秘、筋力の低下などの身体的問題に加え、ストレスによる脱毛や問題行動など心理的なトラブルも引き起こしかねません。
ぜひ以下のアイデアをリフォームへ取り入れてみてください。
◻︎ キャットウォークの設置
壁の高い部分にデッキを取り付け、ところどころに壁を通り抜けられたり寝転がれる場所を作ってあげましょう。
造作でオリジナルのキャットウォークを作るプランだけではなく、システム化されたリーズナブルな商品もあります。
飼い主のいる部屋と別の場所に設置する場合は、室内窓を設けて様子を覗けるようにするプランが人気です。
◻︎ 回遊動線・間仕切り壁の少ない間取り
お留守番の多いネコちゃんのために、廊下を回遊できる間取りや間仕切壁が少なく広々とした間取りもおすすめです。
ただし、寝室やクローゼット、パントリーなど、ネコちゃんに入って欲しくない部分と分断することが重要になります。
◻︎ 抜け穴・ペットドアの設置
壁に抜け穴を開けたり、ペットの通れる小窓がついたペットドアをつけたりするのも運動不足解消に効果的です。
回遊動線や間仕切りの少ない間取りの実現が難しい場合は、ぜひ採用を検討してください。
【収納計画】
猫と暮らす家の実例を見る:Case131「Living with Cats」
ネコちゃんは好奇心の強い動物で、収納内部をいたずらするのが大好きです。
誤飲やその他のトラブルを避けるために、以下のポイントを押さえてリフォームしましょう。
◻︎ ペット用品をまとめてしまえる扉付き玄関収納(買い物から帰って重いドッグフードやかさばるトイレシートなどをしまえる場所が便利)
◻︎ ネコちゃんが立ち入れないクローゼット(洋服などをいたずらするのを防ぐ)
◻︎ 猫の居場所も取り込んだ造作収納(デッドスペースがなくなりネコちゃんが隠れられる場所も確保できる)
【家庭内事故対策】
マンションでも戸建住宅でも、ネコちゃんの脱走や火傷など家庭内事故は決して少なくありません。
そのため、玄関や窓を開けた時の脱走や、キッチンでの火傷、食べ物や薬品などの誤飲への対策が必要です。
◻︎ ペットゲートの設置・ゲートを設置するための袖壁造作(オープンキッチンの場合は設計面での工夫が必要)
◻︎ チャイルドロック付き加熱調理機器の採用
◻︎ ドア付きパントリーの配置(猫が立ち入れない場所に危険物をまとめてしまう)
◻︎ ステンレス網戸への張り替え(爪で破って脱走しないようにする)
◻︎ 玄関ホールとリビングなどの間にドアを設置(玄関ドアを開けても飛び出られないようにする)
◻︎ 浴室ドアを開きドアに交換(浴室へ入って浴槽で溺れる事故を防ぐ)
◻︎ 床暖房の採用(ストーブによる火災事故やエアコンによる過度な空気乾燥を防ぐ)
【騒音トラブル】
マンションでも、通常はネコちゃんの鳴き声や足音が騒音トラブルへ発展することはあまりありません。
しかし、メス猫は発情期が春・夏と年に2度ほどあり、その間1週間前後、普段からは想像できないほど大きな声で鳴くことがあります。
それが昼夜続く可能性もあるため、近隣へ配慮しておいた方が良いでしょう。
◻︎ 内窓(インナーサッシ)の設置(防音効果だけではなく断熱効果もあるためおすすめ)
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■猫のためのリフォームを頼む業者選びのポイント
リノベーション事例を見る:Case159「Theme park」
ずばり、ネコちゃんのためのリフォームは、設計施工実績が豊富な会社へ相談することが成功するための最も重要なポイントです。
キャットウォークや抜け穴、ペットスペースなどネコちゃんが快適に過ごせるための工夫だけではなく、飼い主にとっても過ごしやすくおしゃれな空間に仕上げるコツを知っているからです。
リフォームの業者を選ぶ際は、まずその会社の施工事例をチェックしましょう。
■猫のためのリフォームに関するよくある質問
SHUKEN Reは、これまで数多くのマンション・戸建住宅で「ネコちゃんと快適に住むためのリフォーム」を手掛けてきました。
その中で、多くのお客様からいただいたご質問を紹介します。
Q.「リフォーム中に猫はどうすればいい?」
A.「ネコちゃんのことを考えると、住みながらのリフォームはおすすめできません。」
ネコちゃんは、音や人の気配にとても敏感です。
また、トイレや食事の場所が変わるとストレスを感じてしまう子は珍しくありません。
また、玄関や窓を開け放したまま作業するシーンもあるため、脱走も心配です。
そのため、住みながらではなく仮住まいやペットホテルを用意するか、中古物件を購入する場合は入居前にフルリノベーションするのがおすすめです。
Q.「猫のためのリフォームにはどのくらい費用がかかる?」
A.「部分リフォームとフルリノベーションで価格は異なります。」
ネコちゃんのためのリフォーム費用目安は以下の通りです。
壁紙の張り替え | 1,000〜1,500円/㎡ |
腰壁パネル張り | 10,000〜30,000円/室(6帖) |
珪藻土塗り | 3,000〜7,000円/㎡ |
壁タイル貼り | 9,000〜30,000円/㎡ |
室内窓設置 | 120,000〜200,000円/箇所 |
ビニル系床材への張り替え | 100,000〜150,000円/室(6帖) |
内窓設置 | 80,000〜150,000円/箇所 |
ペットドアへの取り替え | 60,000〜100,000円/箇所 |
キャットウォーク造作 | 60,000〜100,000円/式 |
※上記費用以外に、諸経費や付帯工事費がかかる場合があります。
それぞれはそれほど高くないかもしれませんが、これらを個別に何度もリフォームすると、諸経費がかさんであまりコストパフォーマンスが良くありません。
マンションの場合は、何度も管理組合へ申請する必要があります。
そのため、ネコちゃんのためのリフォームは一気にフルリノベーションするのがおすすめです。
間取り変更や設備機器の取り替え、内装工事が含まれるため、ペットフレンドリーな住まいに一新できます。
Q.「猫のためのリフォームはDIYできる?」
A.「DIYできる工事とできない工事があります。」
壁クロスの張り替えや塗り壁工事はDIYで楽しく挑戦してみるのも良いでしょう。
一方、間取り変更は失敗すると建物そのものの価値に影響を及ぼす可能性があり、電気工事・設備工事は有資格者でないとできないものもあります。
そのため、まずはリフォームのプロへ相談し、ご自身でできる部分とそうでない部分をしっかりアドバイスしてもらいましょう。
無理のない範囲で仕上げ工事などのDIYにチャレンジすると、思い入れのあるマイホームになります。
■まとめ
ネコちゃんのためのリフォームを計画する際は、まず今抱えているお悩みや問題をリストアップし、それを解消できるプランを検討しましょう。
その際は、設計施工実績の豊富な業者へ相談することが成功の秘訣です。
SHUKEN Reは、1998年創業以来、東京・千葉・神奈川で8,000件を超えるリノベーションを手がけてきた実績がありますので、どうぞお気軽にご相談ください。
「将来的な中古物件購入やリノベーションを検討したい」という方向けの相談会も実施しております。