公開日:2023-02-01 更新日:2024-07-04
和風リノベーションは“和風モダン”がおすすめ!15のポイントを解説
ご自宅のリノベーションをご検討中の方にとって、どんなデザインテイストにするかは重要なポイント!
「落ち着きのある雰囲気にしたい」という方におすすめなのが“和風モダン”デザインです。
しかし、「和風=和室」というイメージを持つ方も多いでしょう。
そこで、今回は現代の暮らしにも合う「和風・和風モダン」なリノベーションを実現するポイントについて詳しくお話しします。
リノベーションのデザインにお悩みの方はもちろん、今のお住まいを趣のある雰囲気にしたい方は、ぜひ参考にしてください。
・和風な雰囲気を演出したい場合には、デザインや素材選びのポイントを抑えましょう。
・“SHUKEN Re”では、物件探しからローン相談、リノベーションの設計・施工、アフターメンテナンスまでをまとめてお任せいただける「ワンストップリノベーション」をご用意しています。
目次
■ 和風テイストがお好きな方におすすめの「和風モダン」
日本古来の雰囲気漂う和風インテリアは、落ち着きがあり大人っぽい印象が魅力です。
しかし、「和風インテリア=和室」とイメージする方も多く、どうしてもリノベーションに取り入れるにはハードルが高いと感じてしまうかもしれません。
そこでおすすめなのが、“和風モダン”。
和洋折衷で、どこか懐かしさやレトロさがありながらも、機能的でスタイリッシュなデザインです。
ヴィンテージやアンティークが洋風に偏っているのに対して、より和な雰囲気が強いデザインを指します。
和風モダンデザインには、以下のような特徴があります。
- ●日本古来から伝わる“機能美”を取り入れ、無駄がなく暮らしやすい。
- ●自然素材をふんだんに取り入れるため、ナチュラルで経年変化を楽しめる。
- ●装飾的ではないため、長年暮らし続けても飽きにくい。
- ●和・洋のデザインバランスを変えることで、年齢や世代を問わず親しまれる。
このような理由から、和風モダンは「長く付き合い続けられる」デザインとして多くの方から親しまれているのです。
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■ 中古住宅・中古マンションのリノベーションに「和風・和風モダン」を取り入れるポイントは?
では、「和風モダン」なリノベーションを実現させるためには、どのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか?
ここでは、特に重要な15のポイントについて、詳しく解説します。
●ウッドインテリアを基調に
「日本建築=木造建築」と言っても過言ではないほどその歴史は古く、奈良の法隆寺は“世界最古の木造建築”として世界から認知されています。
そのため、日本では木材を使った建築技法が進化し続けており、世界に誇る文化とも言えるでしょう。
ですから、和風なデザインにリノベーションしたい場合には、戸建・マンション問わずインテリアに“木”を積極的に取り入れましょう。
フローリングや家具だけではなく、最近は板張り壁や板張り天井も人気です。
ただし、「どんな木材でも取り入れればいい」という訳ではありません。
赤茶系の樹種ですと、どうしてもアジアンテイストになってしまいますし、日本に生息しない輸入木材ですと、どこか洋風な印象に仕上がってしまいます。
針葉樹の「杉・桧・松(パイン)」や、広葉樹の「ナラ(オーク)・ブナ(ビーチ)」など、白系・黄色系・濃褐色系がおすすめです。
(「一般財団法人 日本木材総合情報センター|木材の種類と特性」を元に作成)
●視線を低くする工夫をする
日本の一般家庭では、昭和初期まで“床座”の生活が主流であったため、未だに欧米の人と比べると床に座って過ごすことに、落ち着きや快適さを感じる人は少なくないはずです。
和風・和風モダンに仕上げたい場合は、「床座できるスペース」もしくは、視線の高さを敢えて低くする「低座できるスペース」を設けてみてください。
●自然素材を取り入れる
(引用:サンゲツ|珪藻土クロス)
和風デザインに欠かせない要素が「自然素材」です。
先ほども紹介した“木”以外にも、リノベーションで使える材料はたくさんあります。
自然素材には、調湿機能や脱臭機能を持つものも多く、意匠的なメリットだけではなく快適面や健康面での利点もあり、最近高い注目を受けています。
施工手間やコストを抑えた自然素材の壁紙も増えており、手軽にリノベーションに取り入れられます。
●直線を意識したデザインに
家具や内装ドアのデザインは、“直線”を意識してみましょう。
また、太くボリュームのあるデザインよりも、軽やかで細身のシルエットのものを選ぶのがおすすめです。
曲線があり重厚感のあるデザインですと、どうしてもヨーロピアンな印象になりがちですし、細いシルエットでもやはり曲線を多用していれば北欧デザインやミッドセンチュリーデザインに寄ってしまいます。
●畳エリアを作る
事例を見る:Case13「大正ロマン・和室でくつろぎ夫婦円満」
和風デザインに欠かせないのが、やはり「畳」です。
ただし、本格的な和室ですとどうしても現代の生活にフィットせず、あまり使われない空間になってしまうかもしれません。
そこでおすすめなのが、リビングに隣接して連続性のある和室や、小上がり、敷き畳を取り入れたリノベーション!
リビングの一角の床を上げてそこを畳敷きにすれば、上がった床の下を生かして収納スペースを増やすこともできますし、十分な天井高が確保できない場合はフローリングにそのままおける薄い敷き畳を置いてみましょう。
小さいお子さんを床で遊ばせたりおむつ交換するスペースとしてもぴったりですし、コタツを置いてゆっくりくつろいぐ時間も魅力的ですよね。
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●引き戸を取り入れる
引き戸は、開け放した状態でも邪魔になりませんし、ご高齢な方やお子さんでも力をかけずに開け閉めしやすいのがメリットです。
日本の住宅は、限られたスペースを有効活用するために、引き戸を取り付けるのが当たり前でした。
ですから、ぜひ和風・和風モダンにしたい方は、リノベーションをする際に、引き戸を積極的に取り入れてみてください。
最近では、床にレールを取り付ける必要のない“上吊りタイプ”も多く、小さな段差やお掃除の手間が気になる方にもおすすめです。
(引用:YKK ap|ラフォレスタ/室内引戸)
●格子(ルーバー)を取り入れる
格子(ルーバー)は、古くから日本建築に欠かせない物であり、その歴史は飛鳥時代の寺社仏閣建築にまで遡ります。
採光や換気を確保しつつ、角度を調節すれば人の視線を遮ることもできる優れもの!
要所に格子を取り入れれば、デザインのアクセントにもなるのでおすすめです。
●照度は抑えめで温かみのある色にする
和風・和風モダンな落ち着いた印象を演出するには、「照度」を抑えることも重要です。
生活行為の内容によって必要な明るさは異なり、JIS(Z9110-2010)で20〜1000lx(ルクス)に設定されていますが、和風を強調したい場合には、寝室と同等の20〜50lx程度に抑えましょう。
(参考:Panasonic|住宅の照明)
ただし、勉強や手芸などの細かい作業をする場合には、デスクライトやスポットライトで明るさを補填するなどの工夫が必要です。
照度と同時に、空間の雰囲気を左右するのが「光の色味」です。
和風インテリアには、青白い光よりも、オレンジ系の温かみを感じられる光がしっくりきます。
また、和紙素材のペンダントライトやスタンドライトを取り入れれば、ぐんとおしゃれな印象に仕上がります。
●ダークブラウンを取り入れる
事例を見る:Case6「古民家の雰囲気をそのままに感じる家」
和室には白木(クリア塗装)な木材を取り入れる印象が強いかもしれませんが、上の写真のようにダークブラウンを要所要所に取り入れると、一気にレトロでシックな雰囲気に変わります。
ただし、多用しすぎると圧迫感が増すため、家具やフロア、ドアなどに留めて、壁は明るいホワイトにすると良いでしょう。
インテリアデザインをうまくまとめるポイントは、それぞれのダークブラウンの濃淡と木目を合わせること。
濃淡や木目がバラバラですと、どうしてもまとまりのない印象になりがちです。
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●アクセントカラーには“日本の伝統色”を
和風・和風モダンはナチュラルカラーをベースにするのが基本ですが、どうしても華やかな色を取り入れたい場合は、日本の伝統色を取り入れてみましょう。
日本には、古来から「藍色・茜色・鬱金色・鶯色」など自然を思い浮かばせる素敵な色がたくさんあります。
ただし、たくさん使いすぎてしまうと、和風インテリアの持つ趣や落ち着きが薄れてしまいます。
少量取り入れれば、雰囲気を損なわず、個性やオリジナリティをプラスできます。
●柄物はアクセント程度に
(引用:リリカラ|壁紙|市松模様)
襖紙や壁紙など、日本で古くから親しまれている伝統柄や、現代的なテイストを取り入れた和風モダン柄の物がたくさんあります。
リノベーションでお部屋を個性的に仕上げたい方は、これらを選びたくなるでしょう。
しかし、あくまでも柄物は控えめにするのがポイント!
柄をたくさん取り入れると、どうしても落ち着き感が薄れてしまいます。
●柱や梁を見せる
日本に古くから伝わる木造軸組み工法において、壁の納め方は大きく分けて「大壁」と「真壁」に分類されます。
柱が見えないようにパネル材を貼る工法が「大壁」で、柱と柱の内側にパネルを貼る工法が「真壁」です。
「大壁」は洋式建築が広まってから主流になった工法ですので、和風を強調したい場合は柱や鴨居が見える「真壁」の工法を採用しましょう。
木造戸建住宅の場合には、既存の梁型を見せるのもおすすめです。
●“余白”を意識する
日本では、茶室建築や浮世絵をデザインする上で、余白を残した大胆な構図が良いとされてきました。
和風デザインのセオリーでもある“侘び寂び”をプラスする場合には、空間に余白を持たせることが重要です。
家具を増やしすぎず飾り棚やオープン棚の上にも物を置きすぎないことがポイント!
リノベーションの予算上限までデザイン要素を“足し算”するのではなく、敢えて視覚的情報を“引き算”し、その分材質にこだわることで、洗練された和風モダンに仕上がります。
●コンクリート・ビニール・プラスチック素材はできるだけ見せない
上質な和風・和風モダンな空間に仕上げたい場合には、人工的なイメージを思い浮かばせるコンクリートやビニール、プラスチック素材をできるだけ視界から除きましょう。
そのためには、リノベーションのデザインも重要ですし、日用品や生活雑貨をしまえる十分な収納スペースも必要です。
人工的な素材を排除して、できるだけ生活感を隠すことで、まるでホテルのようなラグジュアリーな空間に仕上がります。
●和風に偏り過ぎないように意識する
和風なデザインを意識しすぎると、どうしても和室のような雰囲気に偏ってしまう方もいらっしゃいます。
しかし、それでは老若男女の方から親しまれ、居心地の良さを感じてもらうことが難しいかもしれません。
また、現代の椅子座の生活様式ともフィットしませんし、家電製品などを置くと違和感が残ってしまうでしょう。
ですから、和風にこだわりたい場合も、洋風なモダンテイストとうまく組み合わせることが大切です。
「和風寄りの和風モダン」「洋風寄りの和風モダン」など、設計士やコーディネーターと相談しながらお好みのインテリアデザインを見つけてください。
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■ まとめ:「和風・和風モダン」で趣のある住まいに
和風や和風モダンは、年齢や性別問わず落ち着きがあり居心地の良いデザインテイストとして親しまれています。
ただし、リノベーションで取り入れる際には、押さえなくてはいけないポイントがあります。
設計士やコーディネーターのアドバイスを受けながら、ぜひ世界に一つだけの“趣”ある空間を作ってみましょう。
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