公開日:2022-10-31 更新日:2024-07-04
失敗しないリノベーション予算の考え方|費用を抑えるコツ
今回はこれからリノベーション計画を立てる方に向けて、基本的な予算の考え方や費用を抑えるコツを解説します。
予算とプランのバランスはリノベーションの成功を左右する大切なポイントですから、きちんと把握しましょう。
・リノベーションの予算を3つの価格帯に分けて、できることをチェックしましょう。
・予算の基本的な考え方、費用面での失敗を防ぐコツを解説します。
■リノベーション予算の目安
リノベーションは既存の間取りや叶えたいライフスタイルによって費用が大きく変わりますが、大まかな予算目安はどのくらいなのでしょうか?
一軒家や古民家は建物の状態、外壁・屋根補修の有無などによって予算が大きく変わるので、予測は難しいです。
一方比較的予算を予測しやすいマンションリノベーションの相場は、15~20万円/㎡と言われています。
仮に60㎡のマンションだとすれば、900~1200万円が相場ですね。
壁紙やフローリング貼り替え | 150~200万円 |
水回り設備4点の交換 | 250~300万円 |
建具や収納の交換 | 100~150万円 |
間取り変更や水回りの移動 | 100~200万円 |
参考までにマンションの主な部分リフォームは、上のような費用相場になります。
内装の貼り替えや水回り設備の交換など最低限のリフォーム内容なら、500万円前後に収めることも難しくないでしょう。
実際の価格帯別のできることについては、次の章で詳しくチェックしていきましょう。
■リノベーション予算と内容の目安
リノベーションの予算を3つの価格帯に分けて、それぞれどんな内容になるのかチェックしていきましょう。
・~800万円
800万円以下の予算帯では、基本的な内装貼り替えや水回り設備の入れ替えがメインになります。
- キッチン・浴室・洗面・トイレの交換
- 壁紙の貼り替え
- フローリングの貼り替え
- 建具の交換
- 軽微な間取り変更
水回り設備と内装・建具を一新すれば、見た目と住み心地は新築同様に仕上がります。
またリビングの隣にある和室や居室を一体化するなど、軽微な間取り変更も検討範囲に入ってくるでしょう。
ただし一軒家の場合は屋根・外壁工事や耐震・断熱改修などが加わることもあり、フルリノベの場合もう少し予算が必要になることが多いです。
リノベーションを800万円以下の予算に抑えるためには、なるべく既存の間取りや設備を活かし、既製品を上手く使うことが大切になります。
・800~1000万円
プラス200万円で1000万円までの予算帯になると、800万円以下の内容に加えて少しリノベーションの自由度が高くなります。
キッチンのレイアウトを変えて使いやすくしたり、玄関や洗面所を広げたり、ライフスタイルに合わせた間取り変更も視野に入ってきます。
1000万円以下の予算だとアイランドキッチンなど高価格帯の設備レイアウトは選びにくいですが、間取り選択肢は増えるので工夫ポイントはたくさんあります。
・1000万円~
1000万円~の予算帯では、間取りや水回り設備を一度解体して作り直すスケルトンリノベーションが視野に入ってきます。
間取りとデザインの自由度が高くなるので、理想のライフスタイルを叶えるためのアイデアや工夫を実現しやすくなるでしょう。
中古マンションなら天井や壁を剥がしてコンクリートを見せるなど、デザイナーズ物件のようなデザインも。
戸建て住宅では柱や梁を露出させる古民家風のデザインなど、リノベーションならではの住まいづくりも。
リノベーションでやりたいことと予算のバランスを取ると、1000~2000万円の価格帯になることが多いです。
どこまでこだわるのかによって予算が変わりますので、後述する費用を抑えるコツなどを上手に実践してみてください。
■失敗しないリノベーション予算の考え方
理想のイメージをしっかり固める
前述したようにリノベーション費用は内容で大きく変わるため、最初に理想のイメージややりたいことを把握することが大切です。
イメージが固まらないまま見積もりを取ると、後からやりたいことがどんどん出てきて予算オーバーになるケースが多いです。
予算内に収まるようにするため、優先度が高い項目を削ってしまい後悔が残る可能性も・・・。
やりたいことが明確になれば大体の予算も予測しやすいですし、優先順位を付けて満足度の高いリノベーションになります。
リノベーション以外の諸経費を把握する
書類申請や登記、仮住まいや引っ越しなどリノベーション見積もり以外の諸経費も、しっかり予算に含めておく必要があります。
テーブルやソファなどの家具、カーテンや雑貨の買い替えなど細かい費用も、積み重なると予算オーバーの原因になりかねません。
着工から完成、引っ越して実際に暮らし始めるまでをしっかりシミュレーションして、トータル諸経費をしっかり把握しましょう。
追加費用分の余裕を見ておく
しっかりシミュレーションしていても、着工後に追加したいことが増えたり、思わぬ出費が発生したりする可能性はあります。
例えば世界情勢による建材不足など、予測できない原因で工事が遅れて仮住まい費用が伸びるのケースも考えられます。
工事と諸経費ピッタリの予算計画ではなく、少し余裕を持たせておいた方が失敗リスクを回避しやすくなるでしょう。
■リノベーション費用を抑えるコツ
予算内で理想のリノベーションプランを実行するためには、クオリティを落とさず費用を抑える工夫が必要です。
マンション・一戸建てに共通する基本的な取り組みのコツを覚えておきましょう。
リノベーションに適した中古住宅を選ぶ
これから中古の一軒家や中古マンションを購入する方は、リノベーションに適した物件を選ぶことが費用節約につながります。
- 既存間取りが理想に近い
- 間取り変更しやすい構造(木造軸組み工法・ラーメン構造など)
- 管理規約・法規制が厳しくない
- 耐震補強が必要ない
- 雨漏れや漏水など劣化が少ない
- 材料や廃材の搬入出しやすい
既存間取りが理想の住まい像に近ければ、間取り変更の規模を減らせるので費用も節約になります。
工事しやすい構造や環境、補修や補強が必要ない物件を選ぶのも、余計な出費を回避するコツの一つ。
この後紹介するワンストップ体制の会社に相談すると、リノベーションに適した中古住宅を見極めやすくなるのでおすすめです。
予算バランスを考える
住まい全体のリノベーションでは、お金を掛ける部分と節約する部分の予算バランスも重要なポイントです。
例えば普段過ごす時間が長いLDKに予算を集中させて、眠るだけの寝室はシンプルに仕上げればコストパフォーマンスの良いリノベーションになるでしょう。
全ての間取りと設備にこだわり過ぎると、予算オーバーしてしまう可能性が高いです。
リノベーションでやりたいことに優先順位を付け、重要度の高い場所にお金を掛けて満足度の高いプランを考えましょう。
シンプルなデザインにする
モダン・ナチュラルなどシンプルでおしゃれなデザインを選ぶのも、クオリティと予算を両立させる工夫の一つです。
シンプルな内装でも、色使いや素材、ライティングの工夫で十分おしゃれに仕上げることができます。
シンプルなデザインは余計なコストが掛からないだけでなく、長年暮らしても古臭く見えないのも魅力的♪
ワンストップリノベーションの会社に相談
物件探し・設計・工事を一社で担当できる、ワンストップリノベーションの会社に相談するのも費用を抑えるコツです。
リノベーションは不動産会社・設計事務所・施工会社に別々に頼むこともできますが、会社が分かれると余計な経費や中間マージンが発生します。
一社にまとめて頼むことでムダな費用を省くことができ、予算内で希望の住まいを実現できる可能性が高くなります。
特定の建築家やデザイナー指名などのこだわりがなければ、なるべくワンストップ体制の会社に相談してコストパフォーマンスの良いリノベーションをしましょう。
■まとめ
避けては通れないお金の話は、リノベーションの成功や満足度に大きく関わる重要なポイントの一つ。
なるべく早めにやりたいことと費用のバランスを考え、予算内で理想のリノベーション計画を立てましょう。
ご自宅や検討中の中古住宅の間取り図があれば、ご希望をお伺いして大まかな予算目安をお伝できます。
SHUKEN Reは浦安・世田谷・恵比寿のショップ相談のほか、オンライン相談もご用意していますので、ぜひお気軽にご相談ください。