公開日:2022-06-18 更新日:2024-07-04
リビングにロフトを採用して後悔?失敗事例とリノベするときの注意点を紹介
リビングからつながるロフトの空間。
開放感があってとても魅力的ですし、空間が有効活用できます。
しかし、実際に採用した方の中には、後悔したと思っている方もいるようです。
今回はリビングにロフトがある家の魅力と、デメリットや注意点を解説します。
・リビングのロフトにはたくさんの魅力があります。
・デメリットや対策を理解した上で、後悔のないよう設計しましょう。
目次
■リビングにロフトがある家の魅力
リビングにロフトがある家は魅力がたくさんあります。
魅力① 空間につながりができてコミュニケーションが取りやすい
リビングにロフトを採用する場合、子供の遊び場や趣味空間として活用することができます。
吹き抜けを通して2つの空間はつながっているため、コミュニケーションが取りやすいです。
例えば、子供がどんな様子で遊んでいるのかわかりますし、趣味に熱中しながらリビングにいる家族の様子を確認できます。
一方で、リビングとロフトは高さの違いがあるため、決して目線が通りやすい訳ではありません。
そのため、集中できるワークスペースを作ることもできます。
プライバシーに配慮しつつ、コミュニケーションを取りやすい間取りにしたい方にぴったりです。
魅力② リビングが広く感じる
リビングにロフトを採用すると天井が高くなります。
吹き抜けがあるリビングは目線が上方向に広がるため、実際の畳数よりも広く感じます。
高い位置に窓を配置して明るい光を取り入れられる点も、広く見える要因の1つです。
開放的なリビングにするために吹き抜けを採用するなら、空間を有効活用してロフトも取り入れてみてくださいね。
魅力③ 空間は広くなるのに固定資産税がかからない
ロフトは天井高が1.4m以下の空間なので、床面積に算入されません。
固定資産税は床面積の広さを元に課税するため、ロフトは固定資産税がかからない空間です。
増築をしてリビングを広くすると、建築費用も固定資産税も上がります。
しかし、ロフトを採用すれば、固定資産税はそのままでリビングを広げることが可能です。
魅力④ 収納を増やすことができる
リビングのロフトを納戸として活用すれば収納を増やすことができます。
広めなロフトを作ればクリスマスツリーや扇風機などの、使う季節が限られているものを収納することが可能です。
1年に1~2回しか使わないものなら、ロフトに収納しても出し入れするときに負担を感じませんよね。
ロフトに荷物を置けるとリビングの収納に余裕ができるため、普段から使う日用品などをしまうことができます。
ゆとりのあるリビングを確保するために、ロフトを収納として有効活用しましょう。
■【失敗談】リビングにロフトを採用して後悔したこと
リビングにロフトを採用した方は、どのような理由で後悔したのでしょうか。
実際の失敗談を紹介します。
事例① リビングもロフトも冷暖房効率が下がった
リビングにロフトを採用したら、冷暖房効率が下がってしまったという意見がありました。
- ・リノベ前と比べて冬場のリビングが寒くなった
- ・ロフトを作ってみたが夏場は熱くて使えない
このような理由から、ロフトをつけなければよかったと感じているそうです。
実際に、冷気は下がり暖気は上で滞留するという特徴があるため、空気の流れを上手く作らないと冷暖房効率は悪くなります。
後ほど対策を紹介しましので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
事例② 上り下りが大変で使っていない
ワークスペースとしてロフトを作ったけど、上り下りが面倒で使っていないという方もいます。
トイレに行ったり飲み物を取りに行ったりするなら、リビングで仕事をしていた方が楽ですからね。
せっかくお金をかけてリノベをしても、活用しないともったいないです。
上り下りを楽にしたいなら、固定階段を採用しましょう。
固定階段なら上り下りが楽ですし、荷物を持って移動できます。
また、用途を1つに絞らず家族全員が使えるスペースにすると、活用頻度が上がるためおすすめです。
事例③ 子供が自由に上り下りしてヒヤヒヤ
ハシゴのロフトを採用したら、目を離した隙に子供が昇ろうとしていてヒヤヒヤした方もいます。
小さな子供がいる家庭は、自力ではロフトで上がれないように工夫してください。
ハシゴを別の場所に移動させておくか、階段前にベビーゲートなどをつけるなどの対策が必要です。
また、子供が成長してからリノベをして、ロフトを追加しても良いでしょう。
事例④ 来客時に使いづらかった
趣味スペースとして採用したが、家族の友人が遊びに来ているときは使いづらいという意見も。
確かにオープンなスペースだと会話も丸聞こえなので、お互いに気を遣ってしまいますよね。
来客が多い家庭は、寝室などのプライベート空間にロフトを採用すると良いでしょう。
■【リノベで後付け】ロフトをリビングに採用するときの注意点や対策
リノベーションでロフトをリビングに付ける際の注意点と、デメリットを解消する対策を紹介します。
・法律上の制限を守った高さと広さにする
ロフトを作るときは法律上の制限を守って、高さや広さを設計しましょう。
建築基準法で定められている条件を簡単に説明します。
- ・1番高い部分の天井が1.4m以下
- ・ロフトの広さは直下の階の床面積の1/2未満
- ・出入口以外の開口部は床面積の1/20以下
- ・外から行き来できないようにする
- ・はしごを設置する
- ・ロフトの電源は最低限に
基本的にはお任せする住宅会社が建築基準法に沿って設計してくれます。
そのため、何となく基準を覚えておく程度で問題ありません。
・固定階段は採用できないケースもある
地域によってはロフトの固定階段を認めていないこともあります。
自治体によって決まりが異なりますので、役所や施工をお願いする住宅会社に確認してください。
また、固定階段を採用する場合、階段の面積はロフトの面積に算入されます。
ロフト+固定階段の面積が、直下の階の面積の1/2を超えることは認められません。
ロフトの面積を最大限広くしたいなら、固定階段ではなくハシゴを選択しましょう。
・シーリングファンを採用して空気の流れを作る
ロフトを採用しても冷暖房効率を下げたくないなら、天井にシーリングファンを採用しましょう。
シーリングファンとは、天井に取り付けるサーキュレーターのことです。
こちらの事例は、シーリングファンと照明が一体になったタイプです。
事例を見る:Case18「自然に座ってしまう、畳小上がりの魅力」
羽が回転することで、空気の流れを作り出してくれます。
広い空間や吹き抜けがあるときに採用すると、空間の温度が均一になりやすいためおすすめです。
冬場はリビングに冷気が下がりにくく、夏場はロフトに熱がこもりにくくなるでしょう。
シーリングファンを採用しないときは、エアコンの近くにサーキュレーターを採用して、空気の流れを作ると冷暖房効率があがります。
費用やデザイン性なども踏まえて、シーリングファンの採用を検討してみてください。
・開放感と安全性のバランスを考える
ロフトは腰壁の面積を少なくするほど、リビングとのつながりが出て開放的な空間になります。
しかし、壁の面積が少ない空間は、落下の危険性が伴う点がデメリットです。
上の画像の腰壁を詳しく見てみましょう。
ロフトの右側半分は腰壁を無くして手すりタイプにしています。
開放感はありますが、柱の間から落ちる危険性があります。
一方、左側半分は壁を採用して、目線が抜けるように一部の壁をくり抜いた事例です。
安全性は高まりますが、面積が広いと圧迫感を感じるかもしれません。
開放感と安全性のバランスを考えながら、ロフトのデザインを検討しましょう。
オープンなタイプを採用するなら、落下防止用のネットを取り付けることをおすすめします。
■まとめ:使いやすいロフトを作ってリビング空間を充実させよう
用途に合った広さやデザイン性のあるリビングのロフトを設計することで、使い勝手の良い空間になります。
延べ床面積を増やさずに、スペースや収納を増やすことができるため、コスパの良い空間です。
ただし、リビングにロフトを採用すると、冷暖房やプライバシー面でのデメリットが生じます。
これらのデメリットを理解して対策を行い、大成功と思えるようなリビングのロフトを作りましょう。
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