公開日:2022-03-20 更新日:2026-04-17
築40年マンションは何年住める?後悔しない物件選びとリノベーション費用・実例

最近は中古マンションを購入してリノベーションし、理想のマイホームに仕上げる方が増えています。
中でも築40年前後のマンションは、価格の手ごろさや立地の良さから注目を集めており、魅力的な物件が豊富です。
一方で「あと何年住めるのか」「リノベーション費用はいくらかかるのか」「築45年以上だと旧耐震基準になるのか」など、不安な点も多いのではないでしょうか。
本記事では、築40年マンションの寿命の根拠から、物件選びのチェックポイント、リノベーション費用の目安、SHUKEN Reの施工実例までをプロの視点で解説します。
・旧耐震基準の境界となる築45年の確認ポイントと物件選びチェックポイントを解説
・収納・リビング・キッチン・玄関・和室など部位別リノベーションポイントと施工事例を紹介
目次
■築40年マンションはあと何年住める?寿命の根拠と現実的な見立て

結論から言えば、築40年のマンションは適切な管理がされていればあと30〜40年は安心して住めます。
国土交通省「中古住宅の流通促進・活用に関する研究会」(2011年)によると、RC造住宅の平均除却年数は68年、物理的耐用年数は117年と推計されています。
築40年で逆算すると残り28〜77年になりますが、現実的な目安として「あと30〜40年」と考えるのが適切です。
長期修繕計画に基づき適切にメンテナンスが行われている物件であれば、物理的にはさらに延命することも可能です。
・鉄筋コンクリートの寿命

なお、RC造の法定耐用年数は47年ですが、これは減価償却の算出に使用されるものであり、建物の実際の寿命とは関係がありません。
実際に1933年竣工の伊勢丹新宿本店のように築90年以上の建物も現存しており、適切に管理された物件は長く使い続けることができます。
逆に言えば、長期修繕や外壁塗装などのメンテナンスが行き届いていないマンションは寿命が短くなります。物件選びの際はメンテナンス状況の確認が不可欠です。
・維持管理・メンテナンスによる影響
マンションに暮らせる年数は、管理会社や自治会などの維持・管理体制も大きく影響します。
集合住宅であるマンションは、管理体制がしっかりしていないと適切なメンテナンスをすることができません。
例えば住民の高齢化が進むと子供の世帯への引越や老人ホーム入居などで空室が増え、管理費が集まらず管理会社が撤退してしまうケースがあります。
住民の自治管理だけで手が回らなくなるとマンション全体の価値が下がり、さらに空室が増えて大規模修繕が難しくなる悪循環が考えられます。
この後解説する物件選び、購入時のポイントに注目して、長く暮らせる築40年マンションを選びましょう。
■築40年マンションの中古物件選びポイント

・耐震基準
2026年現在、築40年=1986年竣工の物件は新耐震基準(1981年6月以降)に該当します。
旧耐震基準が問題になるのは1981年6月以前に建築確認を取得した物件(目安:築45年以上)です。
ただし、1981年6月前後の竣工年の物件は建築確認取得日によって新旧が分かれるため、建築確認通知書で確認することを推奨します。
また旧耐震基準の物件でも、耐震診断・耐震補強済みで新基準に適合するケースもあるので不動産会社に確認しましょう。
- 旧耐震基準:震度5程度の中規模地震で倒壊・崩壊しない設計
※損傷はあり得る。震度6以上の大規模地震に対する規定なし
- 新耐震基準:震度5強程度の中規模地震ではほとんど損傷せず、震度6強〜7の大規模地震でも倒壊しない設計
旧耐震基準は大地震の際の倒壊リスクが高いだけでなく、耐震補強工事による費用負担が発生する可能性があります。
新旧基準の切り替えタイミングはマンションが確認申請を受けた日なので、1981年6月1日以前に建築確認を取得しているマンションは新耐震基準への適合状況の確認が必要です。
旧耐震基準で建てられた物件でも、過去に耐震診断を受け、耐震補強済みで新基準に適合する物件もあるので、不動産会社に確認してみましょう。
・メンテナンス状況と大規模修繕予定
冒頭でお伝えしたようにマンションの寿命はメンテナンスによって大きく変動しますので、現在の状況や大規模修繕の予定を確認しましょう。
管理組合や自治会に確認すれば、大規模修繕計画のスケジュールは教えてもらえるはずです。
しっかりメンテナンスして将来の大規模修繕計画の予定も組まれている、長持ちするマンションを選びましょう。
・共有部分の設備
個人のリノベーションで変えることができない共有部分の状態も、物件選びの重要チェックポイントです。
集合ポスト、オートロック、エレベーターなどの設備が古いと、セキュリティの不安や暮らしの不便を感じることが少なくありません。
玄関ドアやドアクローザーも共有部分に含まれるケースがあり、古いまま交換できないことも。
お部屋の中だけでなくマンション全体をくまなくチェックして、古さや不便さがないか確認しましょう。
・空室率
空室率の高いマンションは管理やメンテナンスが行き届かなくなるので、全体の空き部屋を調べるのも大切なことです。
分譲マンションの空室率を不動産会社が把握しているケースは少ないので、少し手間はかかりますがご自身の目で確かめましょう。
マンション全体を歩いてみて大まかな空室状態をチェックしてみるのがおすすめです。
車移動がメインの郊外エリアなら、駐車場の空きをチェックしてみるのもいいかもしれませんね。
・リノベーション向きの構造

鉄筋コンクリート造のマンションの構造は大きく2種類あり、リノベーションの自由度が変わるので要チェックポイントです。
築年数が古いマンションに多い「壁式構造」は、建物全体を面で支えるための構造壁を移動・撤去できません。
最近主流の「ラーメン構造」は、柱と梁の枠組みで建物を支えるため、壁を壊して間取り変更できる可能性が高いです。
壁式構造のマンションを選んでしまうと理想の間取りを作れないケースもあるので、物件選びの際にしっかりチェックしましょう。
リノベーションに向いている中古物件の選び方は、こちらのコラムでも詳しく解説しています。
■築40年マンションで後悔を防ぐ!リノベーションのポイント
・収納量

昭和に建てられたマンションは、一部屋に一つのクローゼットや押し入れがある程度で収納不足になるケースが多いです。
リノベプランを考える際は、ご家族のライフスタイルに合わせた収納量をしっかり確保しましょう。
・リビングの広さ&デザイン

住まいの主役となるリビングに妥協してしまうと、暮らし始めてから後悔する可能性が高いです。
築古のマンションリビングはそのまま内装を新しくしただけだと、古い印象が残ってしまうことも・・・。
トレンド感のある間取りやデザインを採り入れて、素敵なリビングプランを考えましょう。
・洗面所

昔のマンション洗面所は圧迫感や暗さを感じることが多いので、おしゃれ&使いやすく仕上げて後悔を防ぎましょう。
特別広い洗面所にしなくても、収納に工夫すれば十分おしゃれな空間にリノベーションできますよ♪
・トイレ

コンパクトなスペースのトイレですが、意外とリノベーションの満足度に影響するポイントです。
40年前の広さやレイアウトそのままリノベーションするのではなく、おしゃれ&便利な工夫を盛り込んでみましょう。
広さを変えるのが難しくても、アクセントクロスを選ぶだけでグッとおしゃれなトイレになります。
・キッチン

築40年台のマンションに多い壁付けの独立キッチンは、そのままのレイアウトだと使い始めてから不満に感じるかもしれません。
少し移動するだけでトレンド感のある使いやすい対面キッチンになるので、配置にもこだわってみてください。
・玄関の広さと使い勝手

昔のマンション玄関はコンパクトで暗い間取りが多く、内装だけきれいにすると不満・後悔が残る可能性があります。
リノベーションするなら玄関の広さと使い勝手を見直し、ライフスタイルにピッタリあう間取りを考えてみましょう。
玄関の壁を数十センチ広げるだけでも、グッと使いやすくおしゃれな空間になりますよ♪
・和室をどうするか

築40年前後のマンションでよく見る和室は、現代のライフスタイルにマッチしないことが多いです。
ただ洋室化するだけだと使い勝手や動線に不満が残る可能性があるので、しっかり暮らしに合わせてプランニングしてみましょう。
例えば上の写真のようにリビング内の小上がり和室に改装すれば、子育て・在宅勤務・応接間などマルチな間取りに♪
デザイン性もこだわれるので、おしゃれで便利な和室も検討してみてください。
・廊下の用途

昔のマンションは廊下が長い間取りが多く、居住スペースや収納を圧迫してしまうことも・・・。


長い廊下はそのままにせず、移動しながら使える収納にするととっても便利な住まいになります♪

収納が不足しがちなマンションにピッタリなので、廊下を無くすのではなく活用する方法も検討してみてください。
・ライフスタイルの変化

築古マンションのリノベーションは、ご自身で長く暮らすためライフスタイルの変化を見据えることも大切です。
築40年前後のマンションは安く購入できるのがメリットですが、裏を返すと高く売却するのは難しいということ。
売却益を新しい家の購入費用に充てて住み替えるのは難しいので、基本的には自分たちで長く暮らす計画を立てましょう。
お子さんの成長や巣立ち、ご夫婦の仕事・ライフスタイルの変化なども見据え、対応力のある間取りを考えてみてください。
なお、築40年前後のマンションではアスベスト(石綿)含有建材が使われている場合があります。
リノベーション工事の前には、法令に基づく石綿(アスベスト)事前調査が必要です。(建築基準法・大気汚染防止法に基づく規制)
SHUKEN Reでは有資格者による事前調査を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
■築40年マンションリノベーション事例
築40年前後のマンションを実際にリノベーションした事例を見てみましょう。
詳細ページに間取り図や他の写真もありますので、そちらもぜひチェックしてくださいね♪
事例①:築40年 約1100万円
| 工期 | 60日 |
|---|---|
| 家族構成 | ご夫婦+ネコちゃん |
| エリア | 千葉県 |
| 年代 | 30代+20代 |
| 物件種別 | マンション |
| 築年数 | 約40年 |
| 広さ | 約80㎡ |
| リノベーション費用 | 約1,100万円 |
| リノベーション経緯 | 中古を買ってリノベ |
※掲載の施工費用は施工当時の価格です。 資材・人件費の上昇により、同規模工事は費用が 異なる場合があります。最新の費用目安はお見積りに てご確認ください。

事例を見る:Case131「Living with Cats」
孤立感が強かった壁付けキッチンを対面タイプの二列型レイアウトに変更し、トレンド感があるおしゃれなLDKに変身♪

事例を見る:Case131「Living with Cats」
リノベーションで一新した内装は、築年数を感じさせないデザイナーズハウスのような 仕上がりです。
事例②:築41年 約800万円
| 工期 | 60日 |
|---|---|
| 家族構成 | ご夫婦+お子様 |
| エリア | 千葉県市川市 |
| 物件種別 | マンション |
| 築年数 | 41年 |
| 広さ | 65㎡ |
| リノベーション費用 | 約800万円 |
| リノベーション経緯 | 中古を買ってリノベ |
※掲載の施工費用は施工当時の価格です。 資材・人件費の上昇により、同規模工事は費用が 異なる場合があります。最新の費用目安はお見積りに てご確認ください。

3LDKのマンションレイアウトを活かし、1,000万円以下のリーズナブルな価格とおしゃれなデザインを両立した事例です。

リビングの壁やドアの位置を少しずつ変えていて、コストを抑えながら開放感は大きくアップ♪
ほかにもたくさんのリノベーション事例を掲載しているので、こちらもぜひチェックしてみて下さい。
■築40年・45年マンションに関するよくある質問

最後に、東京・千葉・神奈川エリアで約25年にわたり8,000件超のリノベーション設計・施工実績があるSHUKEN Reが、築40年・45年のマンションについてよくいただくご質問にお答えします。
■まとめ
築40年・45年前後の中古マンションは、上手に選んでリノベーションすればリーズナブルにおしゃれなマイホームに仕上げられます♪
今回ご紹介した物件選び・プラン作りのポイントを参考にして、理想のマイホームを手に入れましょう。
東京・千葉・神奈川のマンションリノベーションなら、リノベーション専門会社のSHUKEN Reにご相談ください。
浦安・世田谷・青山のショップのほか、オンライン相談も承っています。
なお築45年以上の物件では旧耐震基準への該当可能性が生じるため、耐震診断の実施状況を特に重点的に確認することをお勧めします。
専門会社ならではのデザイン・間取り・アイデアを、経験豊富なスタッフがお客様に合わせてご提案いたします。
リノベーションプランのご相談はもちろん、中古マンションの物件選びや資金計画など、どんなこともお気軽にお声かけください。
Q 築40年マンションは旧耐震基準ですか?
2026年現在、築40年=1986年竣工の物件は新耐震基準(1981年6月以降)に該当します。
旧耐震基準が問題になるのは築45年以上の物件です。
ただし竣工年が境界付近の場合は建築確認通知書の
確認が必要です。
Q 築45年マンションは旧耐震基準になりますか?
1981年6月以前に建築確認を取得した物件が旧耐震基準に該当します。
築45年(1981年竣工)はちょうど
境界にあたるため、建築確認通知書での確認が特に重要です。
旧耐震基準の物件でも耐震診断・補強済みで新基準に適合するケースがあります。
Q 築40年マンションのリノベーション費用はいくら ですか?
専有面積と工事範囲によって異なります。
2026年時点の目安は約15〜25万円/㎡(中央値:約20万円/㎡)です。
65㎡の物件なら1,100〜1,600万円前後が参考値になります。詳しくはお見積りにてご確認ください。
Q 築40年マンションは将来売却できますか?
RC造で管理状態が良好な物件であれば流通性はあります。
ただし築40年以上は住宅ローン審査が厳しくなるケースがあるため、買い手の資金調達に影響する可能性を踏まえて検討してください。
リノベーション済み物件は未改修より高値で売却できるケースもあります。
Q 築30年・35年との違いは何ですか?
物件選びのチェックポイント(管理状態・配管更新状況 など)は共通しています。
築40年以上になると大規模修繕 の第3〜4回目(12年周期の場合、目安:36年目・48年目)の実施状況と 修繕積立金残高の確認がより重要になります。
また築45年以上では旧耐震基準への該当可能性が生じる点が築30〜35年との大きな違いです。












