公開日:2025-11-05
マンションの間取り変更リフォームのアイデア事例15選|費用相場や注意点も紹介

マンションの部屋の数・配置・広さなどを変更する「間取り変更リフォーム」。
そんな間取り変更リフォームを検討して、「どんなアイデアがある?」「どのように変更したらいいかわからない」とお考えの方も多いでしょう。
この記事では、マンションの間取り変更リフォームのアイデア事例15選をご紹介します。
マンションの間取り変更リフォームの費用相場や注意点も解説しますので、ぜひ参考にしてください♪
- ・SHUKEN Reが手がけたリフォーム事例から、マンションの間取り変更リフォームのアイデア事例15選をご紹介します。
- ・マンションの間取り変更リフォームの費用相場は、施工内容により異なりますが、フルリフォームの場合は18万〜20万円/㎡が目安です。
- ・管理規約で間取り変更リフォームが制約されている可能性があります。あらかじめマンションの管理規約を確認してから、リフォーム内容を決めましょう。
目次
■間取り変更リフォームでできること(種類と自由度)

マンションの間取り変更リフォームを考えるなかで、「間取り変更リフォームにはどんな種類がある?」と疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
間取り変更リフォームには、以下のような種類があります。
間取り変更リフォームの種類
- ・壁を撤去して空間を広げる
- ・新たに間仕切りを設置して部屋を増やす
- ・水回りの位置を変更する
- ・収納スペース→部屋など、部屋の用途を変える
- ・ロフトの設置などで空間を有効活用する
たとえば、リビングと和室の間にある間仕切りを取り除いて、広々としたリビングにする方法があります。
間取り変更リフォームを実施すると、間取りを現在のライフスタイルに合わせたり、効率のいい生活・家事導線に変えたりできるのがメリット◎。
次の章以降でご紹介するマンションの間取り変更リフォームのアイディア事例をチェックしながら、リフォームのイメージを膨らませましょう。
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■【お悩み・目的別】マンションの間取り変更リフォームのアイデア事例15選【ビフォーアフターの間取り図付き】
続いて、SHUKEN Reが手がけた、マンションの間取り変更リフォームのアイデア事例15選をご紹介します。
①LDKを広く・開放的にしたい
【事例1:リビングと隣接する部屋を一体化】

こちらは、リビングと隣接する部屋を一体化させ、明るく気持ちのいい空間に仕上げた事例です。
窓が1つだった横長リビングを、リフォームで窓が2つの縦長リビングにすることで、日当たりを確保しやすくなっています。
- BEFORE
- AFTER
また、リフォームで和室をワークスペースにしており、ご自宅で快適に仕事ができる環境を整えました。
【事例2:リビングと和室の一体化】

こちらは、リビングと和室2部屋を一体化させて開放感を演出している事例です。
リフォームで空間が広がったのはもちろん、LDKには3面の窓から光が差し込むようになり、明るい空間でご家族の時間を過ごせます。
- BEFORE
- AFTER
また、独立型キッチンをセミオープンの対面キッチンに変えたため、料理をしながらリビング・ダイニングにいるご家族と会話がしやすくなっています。
【事例3:廊下を取り込みリビングを拡張】

事例を見る:Case220「PRESENT AND THE FUTURE」
こちらは、和室と和室前の廊下のスペースをリビングとつなげ、空間をフル活用しながらリビングを広げた事例です。
- BEFORE
- AFTER
事例を見る:Case220「PRESENT AND THE FUTURE」
また、リビング・ダイニングが見渡せるようにキッチンの位置を変えたことで、ご家族のコミュニケーションがとりやすくなりました◎。
加えて、キッチンを中心にぐるりと回遊できる動線を採用しており、スムーズに家事・生活ができます。
【事例4:キッチンをオープンにして開放感を演出】

事例を見る:Case219「Enjoy Interiors」
こちらは、セミクローズドのI型キッチンをⅡ型のフルオープンキッチンにした事例で、壁を取り除いたことで広がりが生まれています。
また、冷蔵庫などのアイテムをキッチン奥にレイアウトしており、生活感が出にくいのも魅力♪
- BEFORE
- AFTER
事例を見る:Case219「Enjoy Interiors」
クローゼットのあったスペースは、通り抜けができるウォークスルークローゼットに。行き止まりがなく、効率よく移動できる間取りを実現しました。
【事例5:キッチンを壁付けにしてリビング・ダイニングのスペースを拡張】

こちらは、ペニンシュラキッチンを壁付けに変更して空間を有効活用している事例で、リビング・ダイニングのスペースを広めに確保できます。
加えて、リビングと隣接する部屋をつなげており、LDKのスペースをさらに広くとれるように仕上げました。
- BEFORE
- AFTER
リビングの隣には、ウォークインクローゼットを新設。ご家族全員分の衣類を収納できるファミリークローゼットとして活躍しています。
【事例6:リビングと和室を一体化させてワークスペースを設置】

こちらは、リビングと和室を一体化させて3LDKを2LDKに変更し、ゆとりのある住まいを実現した事例です。
リビングの隣に設けたワークスペースには室内窓を取り入れ、視線が抜けることで開放感を持たせています。
- BEFORE
- AFTER
セミクローズドのキッチンはオープンタイプに一新して、明るい空間に。キッチン奥に収納スペースを設けており、すっきり見せやすいのも特徴です。
②部屋数を増やしたい・用途を変更したい
【事例7:和室を子ども部屋に変更】

こちらは、家族構成に合わせて、和室3部屋を子ども部屋と寝室へ変更した事例です。
子ども部屋などの個人スペースと、LDKといった共有スペースがゾーニングされたメリハリのある間取りとなっています。
- BEFORE
- AFTER
壁付けキッチンを対面キッチンへ変更し、玄関から出発・帰宅するご家族をキッチンから見守れるような間取りにまとめました。
【事例8:広い和室を分割してワークスペースを新設】

事例を見る:Case204「comfort×industrial」
こちらは、和室を分割して、リビング&寝室のスペースを確保した事例です。
テレビを壁掛けタイプにしたり、リビング奥にアクセントウォールを取り入れたりすることで、開放感を演出しているのもポイント♪
- BEFORE
- AFTER
事例を見る:Case204「comfort×industrial」
また、キッチンのレイアウトを、ダイニングテーブルと隣り合うように変更しました。食事の配膳・片付けの動線が短くなり、家事の時短に役立ちます。
【事例9:和室をワークスペース&収納スペースへ変更】

こちらは、和室をスタイリッシュなワークスペース&収納スペースに仕上げた事例で、現在のライフスタイルに合わせて間取りを変更しました。
また、和室1部屋分をクローゼットのスペースとしているので、将来的に収納不足に悩む心配もありません。
- BEFORE
- AFTER
クローゼットの近くにランドリースペースを確保しており、洗濯から収納までの動線を短くできるのも魅力です。
【事例10:2部屋をまとめて広々とした寝室を設置】

こちらは、もともと2部屋あったスペースを1つにまとめて、広々とした寝室を叶えた事例です。
寝室内にはワークスペースやソファも設け、仕事・読書などさまざまな使い方ができます。
- BEFORE
- AFTER
キッチンとダイニングの間に設けたカウンターが目隠しとなっており、生活感を隠しやすいのもメリットです。
③家事動線・回遊動線を改善したい
【事例11:キッチンの位置を変更し回遊動線を採用】

事例を見る:Case202「Like a one-room」
こちらは、キッチンの位置変更で、行き止まりのない回遊動線を実現した事例です。そのほかにも、寝室や収納スペースにも回遊動線を取り入れています。
回遊動線によって住宅内の移動ルートが増えると、ご家族にぶつかったり、渋滞したりするリスクを減らせます。
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- AFTER
事例を見る:Case202「Like a one-room」
クローゼットは風が通りやすいウォークスルータイプにしており、大切な洋服を湿気やカビから守れます。
【事例12:水回りを集約して家事効率アップ】

事例を見る:Case207「Family gathering」
こちらは、キッチンの位置を変更し、水回りを一列に並べてスムーズな家事動線を実現している事例です。
キッチンのあった場所にはモダンな畳コーナーを設置。寝転がりながらリラックスした時間を過ごせます。
- BEFORE
- AFTER
事例を見る:Case207「Family gathering」
ウォークインクローゼット内にはワークスペースを設けており、在宅での仕事がしやすいように工夫しています。
【事例13:キッチンの隣にファミリークローゼット兼ランドリールームを設置】

こちらは、キッチンの隣にファミリークローゼット兼ランドリールームを設置した事例で、料理と洗濯を同時進行しやすく、効率よく家事をこなせます。
また、キッチン→ファミリークローゼット兼ランドリールーム→玄関→リビングに回遊動線を導入◎。生活・家事の両方の動線をコンパクトにまとめられます。
- BEFORE
- AFTER
加えて、ご家族がコミュニケーションをとりやすいように、独立型キッチンからフルオープンの対面キッチンへ変更。
LDK奥に配置したキッチンからはリビング・ダイニングで過ごすお子さまの様子を確認しやすく、安心して子育てできます。
④収納を充実させたい
【事例14:ウォークインクローゼット(WIC)を新設】

こちらは、リビングに隣接していた部屋の一部分をウォークインクローゼットに変更し、収納を充実させている事例です。
ウォークインクローゼットは壁で仕切られていますが、ホワイトを基調にした内装により圧迫感を感じにくくなっています。
- BEFORE
- AFTER
また、リビングの形状を窓際に対して縦長に変更することで、2つの窓から採光できる気持ちのいい空間にしました。
【事例15:WICをウォークスルーに変更】

こちらは、キッチンの位置を変えたり、ウォークスルークローゼットを設置したりして回遊動線を取り入れた事例です。
具体的には、キッチン→クローゼット→寝室→玄関→水回り→リビングの通路には行き止まりがなく、移動する際に戻る手間がかかりません。
- BEFORE
- AFTER
また、リビングと隣接していた和室をつなげ、広々としたLDKに仕上げています。
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■費用相場と内訳(壁撤去・水回り・フルリフォーム別)

マンションの間取り変更リフォームの費用相場は、以下のとおりです。
| 施工内容 | 費用相場 | |
|---|---|---|
| 間仕切り壁 | 撤去(リビングと和室の一体化) | 50万〜120万円 |
| 撤去(2つの洋室の一体化) | 20万〜80万円 | |
| 設置 | 15万~30万円 | |
| 可動式の間仕切り壁の設置 | 5万~50万円 | |
| 水回りの移動 | キッチン | 40万~150万円 |
| 浴室 | 60万~150万円 | |
| トイレ | 15万~50万円 | |
| 洗面室 | 10万~40万円 | |
| フルリフォーム | 18万〜20万円/㎡ | |
上記は相場であり、部屋の広さや建材・設備のグレードなどの条件によって費用は変わるため、あくまでも目安として参考にしてくださいね。
キッチンの移動など、部分リフォームは費用が安く済むものの、ほかの場所とデザインがちぐはぐになったり、あとから追加でリフォームが発生したりするケースも。
また、間仕切り壁を撤去する場合、撤去した部分の床材や壁紙の補修が別途必要になります。
築年数が経過しているマンションでは、壁を撤去した箇所以外の内装も劣化していることが多く、追加のリフォームが発生しがち。
そのため、間取り変更を機に内装や設備も一新できるフルリフォームを選ぶほうが、トータルでのコストパフォーマンスや満足度が高くなるケースが多いのです。
マンションの間取りを変更する際は、住宅を全体的に工事する「フルリフォーム」を選択しましょう。
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■マンション間取り変更リフォームの注意点(管理規約・構造・資産価値)

ここでは、マンションの間取り変更リフォームの注意点を解説します。
それぞれのポイントを押さえて、間取り変更リフォームを成功させましょう。
管理規約で間取り変更できる範囲が決められている
管理規約では以下のようなリフォームに制約が設けられており、理想の間取りが実現できない場合があります。
管理規約で制限されているリフォームの例
- ・梁の切断
- ・壁や柱の撤去
- ・水回りの移動
- ・遮音性能が低い床材への変更
マンションごとに管理規約の内容は異なり、制約されるリフォームにも違いがあります。あらかじめ管理規約を確認してから、リフォーム内容を決めることが大切です。
また、ご自身ではどこまでリフォームできるかを判断しにくい可能性もあるので、マンションの間取り変更リフォームの実績が豊富な施工業者に相談しながら工事内容を検討しましょう。
「ラーメン構造」or「壁式構造」で自由度が異なる
マンションの間取り変更リフォームは、建物の構造が「ラーメン構造」or「壁式構造」で自由度が変わります。
それぞれの構造の特徴と間取り変更の自由度を、チェックしましょう。
| 種類 | 間取り変更の自由度 |
|---|---|
| 【ラーメン構造】 柱と梁により建物全体を支える構造 |
◯ 壁の数を減らしたり、薄くしたりしやすい |
| 【壁式構造】 柱や梁ではなく、壁そのもので建物を支える構造 |
△ 壁の多くが耐力壁で、壁の数を減らしにくい |
また、「ラーメン構造」or「壁式構造」の簡単な見分け方のヒントをご紹介します。
簡単な見分け方のヒント
ラーメン構造:室内の角に柱や梁(天井の出っ張り)が出ていることが多い。比較的自由な間取り変更がしやすい傾向にあります。
壁式構造:室内に柱型がなく、スッキリしていることが多い。壁で建物を支えているため、撤去できない「耐力壁」が多く、間取り変更に制限が出やすいです。
※これらは簡易的な方法です。正確な判断は、物件の図面集(竣工図)を確認する必要があるため、必ずリフォーム会社にご相談ください。
これから中古マンションを購入してリフォームする場合は、建物の構造を踏まえておくと間取り変更で後悔を回避しやすくなります。
資産価値が低下するケースがある
一般的には、リフォームで住宅がきれいになると資産価値は上昇します。
しかし、過度に部屋数を減らすなど、間取り変更リフォームの内容次第では、資産価値が下がるケースがあります。
売却時に買い手がつきにくくなるリスクがあり、売却の予定があれば、将来を見越してリフォーム内容を決めましょう。
■マンションの間取り変更リフォームに関するQ&A

最後に、SHUKEN Reが、マンションの間取り変更リフォームに関するよくある質問を解説します。
Q.住みながら間取り変更リフォームはできる?
A.住みながら間取り変更リフォームができるかは、施工範囲によって異なります。
水回りの位置変更など、部分的なリフォームであれば住みながらできる可能性があります。また、フルリフォームで間取り変更する場合は、仮住まいが必要です。
Q.間取り変更リフォームの工期はどれくらい?
A.間取り変更リフォームの工期は、工事規模によって違いがあります。
たとえば、キッチンの位置変更の場合は2週間程度、フルリフォームの場合は1〜3ヶ月が目安です。
Q.中古マンションの間取り変更リフォームで気をつけることは?
A.中古マンションの間取り変更リフォームでは、物件購入前に建物の構造や管理規約をチェックすることが大切◎。これは、構造や管理規約により、施工内容が左右されるからです。
また、マンションごとにリフォーム可能な範囲や劣化状況は異なります。間取り変更の施工実績が豊富なリフォーム業者に相談して、アドバイスをもらいましょう。
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■まとめ
SHUKEN Reが手がけた、マンションの間取り変更リフォームのアイデア事例15選をご紹介しました。
管理規約などの条件次第で間取り変更できる範囲が制約されるため、マンションリフォームの実績が豊富な施工業者に相談しましょう。
「間取り変更で広々とした空間を実現したい」「中古マンションを購入して間取り変更したい」とお考えの方は、ぜひSHUKEN Reにご相談ください。
SHUKEN Reは、東京・千葉・神奈川での中古物件探しからリノベーションまでワンストップでサポートしています。
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