公開日:2020-12-26 更新日:2024-07-04
マンションにおすすめ!玄関土間を活かしたリノベーション|江東区・東京都内のリノベーション実例
今マンションのリノベーション手法で人気の一つが「玄関土間」です。
玄関を土間空間として拡張することで、靴の着脱や家の中と外の境界としてだけではなく様々な用途に使用できる便利な空間になります。
今回は日本に昔からあるマルチな空間「土間」をうまく取り入れたマンションリノベーションについて解説したいと思います。
「マンションに土間ってどうなるのかイメージがわかない」
という方も必見ですよ♪
■ 玄関土間ってどんな場所?
土間とは簡単に言うと靴を履いたまま活動できる室内の空間のことです。
床材を貼らずに土足で上がれる地面やコンクリートなどで仕上げられます。
昔の日本の家は、玄関をくぐって居間などの居室に行くまでの間が土間になっていました。
元々は、外で農作業や漁業などを行うための支度や用具置き場兼手入れ場、屋内の作業場、小売業などの商店として、さらには炊事を行う場所など多目的に使われていました。
プライベートな居室と外の中間的な位置づけで、ご近所とのコミュニケーションの場としても重宝されるなど、土間は家の中と外を結ぶ昔の家にはなくてはならない空間だったんですね。
時代が進むにつれ、住宅の洋風化も進み、新しく建てる住宅に土間を採用することは少なくなっていきましたが、最近では、アウトドアな趣味を持つ人や、住宅兼アトリエ、店舗などの住まい方をする人を中心に「土間」の良さが見直されています。
■ 土間のメリット
・清掃性が良い
現代の土間は、床材は砂や土に限らず、玄関の延長のようなコンクリートや石、タイル仕上げも多く採用されています。
タイルは汚れても水とブラシですすいだり磨くことができるので、お手入れが簡単というメリットがあります。
逆に、昔ながらのたたき(三和土)仕上げは、赤土や砂利に漆喰などを混ぜて練り上げたものを塗り敷き詰めます。
水を透過するため、水がついたとしても自然に乾きやすく室内のフローリングなどよりはお手入れが楽です。
表面は固まっているのでほうきなどで掃いて掃除することができます。
事例を見る:Case4「忙しい二人は休日はハンモックで癒される」
・住宅兼店舗ではオンオフの線引きにも
将来的にマンションの一角を店舗やアトリエとして使いたいときは、店舗として想定するスペースを初めから土足で歩ける半屋外仕様にしておくといいかもしれません。
例えば、リビングやキッチンを使って料理教室を開きたいので、玄関周りはもちろん、廊下、リビング、キッチンまでを土間仕上げにしたというケースもあります。
マンションを住宅兼店舗にする場合は、土間があることで、「土間部分は店舗やスタジオ=家の中の公共スペース」「それ以外はプライベートのスペース」と、お客様にはっきり線引きを示すことができます。
また、ご自身にとっても、仕事とプライベートの切り替えにも役立ちそうですよね。
・外の汚れがついたものを置ける
キャンプ用品やカー用品、自転車やベビーカーなど、家の中に収納するには汚れが気になるものは結構ありますよね。
とはいえ、マンションでは駐車場や駐輪場のスペースは限られており、個人用の屋外空間である庭もありません。
また外に置いておくと盗難が心配、家族の在宅を知られて不安、という人も多いと思います。
このようなケースに、広い玄関土間空間が大活躍します。
■ 土間を作る場所とそれぞれのメリット
・玄関
土間空間を作る場所としてもっともポピュラーなのは、玄関の延長として作る土間です。
最近では玄関土間を広げてシューズクローゼットをつける事例が増えています。
シューズクロークは、靴の収納だけでなく、自転車やベビーカー、アウトドアグッズや工具類など汚れやニオイが気になるものの収納場所にもぴったりです。
リノベーションでは、土間のシューズクローク内の造作棚や窓、扉などもすべてオリジナルで作ることができるので、自分だけの使いやすい収納場所を実現できます。
・土間キッチン
最近増えているのが、キッチンをタイル仕上げにする事例です。
タイルはフローリングよりもお手入れが簡単で、水だけでなくキッチンにつきものの油汚れにも強いところがメリットです。
玄関からキッチンまで土間をつなげれば、買い物帰りの食材の収納やゴミ出しもスムーズ。
まるで海外のマンションやレストランの厨房のようなおしゃれで機能的なキッチンになりますよ。
さらに、玄関から入ってすぐを土間キッチンにすれば、専用スペースとしての玄関自体をなくすことができます。
狭くて寒いという印象のマンションの玄関が、ドアを開けるとすぐに広い空間が見える開放的なおうちに大変身します。
・リビングの一部やバルコニー前の空間
マンションで土間を作りたい人におすすめなのが、リビングの近くにあることが多いバルコニー前の空間です。
マンションではプライバシーが気になり「ほとんどバルコニーには出ない」という人も多いのではないでしょうか。
そこで、バルコニー前を土間にすることで、まるでサンルームのようなアウトドアリビングとして使うことができるように。
視線を気にせず、バルコニーからの光や風を感じながら過ごせる空間が出来上がります。
キッチンやリビングを土間にする場合は、土間とそれ以外の部分の床レベル(高さ)を変えると空間にメリハリができます。
土間部分の高さを少し下げることで、低い玄関框のような段差ができ、土間の掃除がしやすくなります。
事例を見る:Case64「ホテルライクな新築風」をあえて、リノベで叶える贅沢」
最近は、段差部分に間接照明を入れる事例も増えています。
足元の間接照明は段差部分でも優しい光で安全を守ってくれるでしょう。
・玄関~洗面所・脱衣所
自転車やサーフィン、キャンプなど、アウトドアな趣味をお持ちの方なら、「外から帰ったら家をなるべく汚さずにシャワーまで行きたい」と思ったことのある人も多いのではないでしょうか。
そんな人におすすめなのが、浴室や脱衣所と玄関を近づける間取りにして、玄関からすぐに直接脱衣所に入れる土間を設けるパターンです。
広めの玄関と土間収納を組み合わせて、
帰宅 → 荷物の整理 → 洗面脱衣所 → シャワーまたは浴室の動線をスムーズにすることがポイントです。
■ マンションリノベーションで土間をつくる際の注意点
・足元の冷え対策
マンションに土間を採用するときは、土間以外の部分と温度差ができることに注意しましょう。
土間に使うタイルや石、コンクリートは、フローリングと比べると断熱性が低い素材のため、冬場は特に外気の影響を受けて冷えやすくなります。
特にキッチンやリビングに採用すると底冷えが気になる可能性もあるので、個別に暖房器具を設置したり床暖房を入れたりするなど工夫する必要があるかもしれません。
■ まとめ
昔の日本人にとって土間空間は、まさに生活の中心でした。
現代では、土間は素材や機能が多様化し、「土間=おしゃれ」というイメージを持つ人も多くなっています。
現代のマンションでも、土間空間をうまく活用することで「自分にとってのここちよい空間」を実現している方がたくさんいます。
今回ご紹介した土間のメリットや注意点、実例を参考に、素敵な土間空間を実現してくださいね♪
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