公開日:2025-07-21
マンションの玄関をリフォームでおしゃれにする方法9選|注意点や費用相場、リノベーション事例も紹介
マンションの玄関は、リフォームによっておしゃれで使いやすい空間に生まれ変わります。
収納が足りず、暗くて圧迫感のある玄関も、照明や内装材、収納計画の見直しによって、スッキリと開放的な印象に変えることが可能です。
この記事では、マンションの玄関をおしゃれにするための具体的な方法9選を、注意点や費用相場とあわせて詳しく解説します。
実際のリノベーション事例もご紹介しますので、理想の玄関をつくりたい方は、ぜひ参考にしてくださいね♪
- ・マンションの玄関は、リフォームによっておしゃれで開放的な空間に生まれ変わります。
- ・照明や床材、収納の工夫など、実用性とデザイン性を両立させた9つの方法を詳しく解説しています。
- ・SHUKEN Reが手がけた事例をもとに、理想の玄関づくりに役立つ具体的なヒントを紹介しています。
目次
■マンションの玄関をリフォームでおしゃれにする方法9選
マンションの玄関は、限られたスペースでも工夫次第で快適でおしゃれな空間に生まれ変わります。
ここでは、実用性とデザイン性を両立させるための具体的な方法を9つ紹介します。
玄関を広くする
玄関を広げることで、収納力や使いやすさが大きく向上します。
隣接する部屋や廊下を取り込めば、圧迫感のない開放的な玄関にリフォームすることが可能です。
広くなった空間は、シューズクロークの設置や自転車・アウトドア用品の収納など、暮らしに合わせてさまざまな用途に使えます。
ただし、壁を撤去する工事には注意が必要です。
壁式構造のマンションでは撤去できないケースもあるため、事前にリフォーム会社に確認しましょう。
工期は1~2週間が目安です。
おしゃれな照明に変える
玄関の印象を手軽に変えたいなら、照明のリフォームがおすすめです。
古い照明を取り替えるだけでも雰囲気が一新され、空間が明るく洗練された印象になります。
足元に間接照明を取り入れると上品な印象になりますし、人感センサー付きの照明にすれば、防犯面でも安心です。
照明の交換は1日程度で完了し、費用も比較的抑えられます。
ただし、間接照明を壁に埋め込む場合は費用が高くなることがあるため、事前に確認しておきましょう。
オープン棚や玄関カウンターを設置する
オープン棚や玄関カウンターを設置することで、マンションの玄関をおしゃれで清潔感のある空間に演出できます。
見せる収納を取り入れることで、限られたスペースでもデザイン性と実用性を両立できるのが魅力です。
たとえば、インテリア小物や観葉植物を飾るだけでも、洗練された印象を与えられます。
通気性に優れたオープン棚は、湿気がこもりにくく、カビの発生を防げるのもメリットです。
見せたくないアイテムはケースやボックスにまとめることで、生活感を抑えながらスッキリとした印象を保てます。
室内窓を取り付けて光を取り入れる
玄関に自然光を取り入れたいなら、室内窓の設置がおすすめです。
リビングなど隣接する部屋から光を取り込むことで、暗くなりがちな玄関を明るく開放的な空間にできます。
窓のタイプは、風通しも確保できる開閉式と、デザイン性に優れたFIXタイプ(開閉不可)の2種類です。
開閉式は湿気対策にもなり、FIXタイプはスッキリとした印象に仕上がります。
工期は1〜2日程度と短く、気軽に取り入れやすいのもメリットです。
設置時は、窓の高さや位置、デザインのバランスに加えて、プライバシーへの配慮も忘れずに検討しましょう。
床材を変更する
玄関の床材をタイルやフローリング、天然石などに変更することで、空間全体の印象を大きく変えられます。
高級感や清潔感を演出したい方におすすめのリフォームです。
明るい色味の床材を選べば玄関全体を広く見せる効果があり、暗めのトーンなら重厚感のある落ち着いた空間に仕上げられます。
工期は1〜2日程度と短く、気軽に取り入れやすいのも魅力です。
ただし、使用する素材によって費用に差が出るため、目的や予算に応じて選ぶようにしましょう。
クロスを変更する
玄関の雰囲気を手軽に変えたいなら、クロスの張り替えがおすすめです。
明るい色やアクセントクロスを使えば、空間を広く見せたり、個性的な印象に仕上げられます。
玄関は1〜2帖ほどと面積が小さいため、高級感のあるクロスを選んでも費用は比較的抑えられます。
工期も1日程度と短く、手軽に取り入れられるのが魅力です。
見た目だけでなく、汚れやキズに強い素材や、消臭・抗菌など機能性の高いクロスを選べば、快適さもアップします。
土間をつくって収納スペースにする
玄関に土間をつくれば、ベビーカーやアウトドア用品、自転車などをまとめて収納でき、使い勝手が大きく向上します。
タイルやコンクリートで仕上げた土間は、汚れた物も気兼ねなく置けて掃除もしやすく、玄関の清潔感を保ちやすいのが特徴です。
趣味の道具置き場や作業スペース、ペットのケアスペースなど、ライフスタイルに合わせた使い方も可能で、デザイン次第でおしゃれな雰囲気も演出できます。
ただし、居住スペースが狭くなる場合もあるため、全体のバランスを見ながら計画しましょう。
工期は1〜2週間程度が目安です。
シューズインクローゼットをつくる
シューズインクローゼットをつくると、靴や傘などをまとめて収納でき、玄関を常にスッキリと保てます。
収納力があるため、家族が多い家庭や靴の数が多い方にもぴったりです。
来客時にも靴が出しっぱなしにならず、印象も良くなります。
靴以外にも、スポーツ用品やキャンプ道具、防災グッズなどを収納できるため、使い勝手のよい空間がつくれます。
設置にはある程度のスペースが必要ですが、玄関周りを効率的に使いたい方には非常に実用的なリフォームです。
玄関ドアを交換する
玄関ドアを交換すると、見た目が新しくなるだけでなく、気密性や断熱性、防犯性も向上します。
工法には、既存の枠を活かす「扉交換法」や、古い枠の上から新しい枠をかぶせる「カバー工法」などがあり、壁を壊さずに施工できるのが特徴です。
同じサイズのドアであれば1日で交換可能ですが、サイズ変更をともなう場合は2〜3日かかることもあります。
ただし、マンションの玄関ドアは共用部分にあたるため、交換には管理組合の事前承認が必要です。
必ず確認してから計画を進めましょう。
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■マンションの玄関でよくある悩み
マンションの玄関はスペースが限られているため、使い勝手や見た目に関する悩みを感じやすい場所です。
とくに以下のような不満を抱える方は多く、リフォームを検討するきっかけになります。
- ・玄関が狭い
- ・デザインが古く暗い
- ・収納が足りない
- ・室内が丸見えになる
- ・防犯性能が心配
- ・段差があって危険
玄関が狭くて靴が出しっぱなしになったり、間取りによっては玄関から室内が見えてしまったりと、暮らしの中で気になる点がいくつも出てきます。
また、防犯性やデザインの古さ、段差の安全性など、ライフスタイルや家族構成によっても悩みの内容はさまざまです。
これらの悩みも、工夫次第で改善でき、限られた空間でも快適でおしゃれな玄関を実現できます。
■マンションの玄関をリフォームするときの注意点
マンションの玄関は、構造や管理規約による制限があります。
トラブルを防ぐためにも、注意点を押さえたうえでリフォーム計画を進めましょう。
リフォームできるのは専有部分のみ
マンションには「専有部分」と「共用部分」があり、原則としてリフォームが可能なのは専有部分のみです。
玄関はその境目にあたるため、内容によってリフォームの可否が分かれます。
たとえば、玄関ドアの外側や玄関ホールの一部などは共用部分にあたるため、勝手に変更できません。
一方で、玄関収納や内側の壁・床・天井など、住戸内の範囲であれば、比較的自由にリフォームができます。
リフォームの可否が分かれる部分があるため、計画を立てる際には、どの範囲が対象になるのかを事前に整理しておくことが大切です。
マンションの構造を確認しておく
マンションの構造によっては、リフォームできる範囲に制限があるため、事前に確認しておくことが重要です。
代表的な構造には「ラーメン構造」と「壁式構造」があります。
ラーメン構造は柱と梁で建物を支えているため、壁を取り払うなど柔軟な間取り変更が可能です。
一方で、壁式構造は壁そのものが建物を支えているため、壁の撤去や玄関を広げるようなリフォームには制限があります。
玄関まわりの間取りを変更したい場合は、事前にマンションの構造を確認し、希望のリフォームが可能かどうかをリフォーム会社に相談しておきましょう。
事前に管理組合に確認や申請を行う
マンションで玄関をリフォームする場合、管理組合への確認や申請が必要です。
勝手に工事を進めると、トラブルや原状回復の義務が発生するおそれがあります。
まずは希望する内容が規約に反していないか、管理組合に相談しましょう。
申請時には、工事内容の図面や工程表などの提出が求められることもあります。
必要書類はリフォーム会社が準備してくれることが多いため、早めに依頼しておくとスムーズです。
周囲に告知しておく
マンションで玄関をリフォームする際は、事前に両隣や上下階の住民へ工事内容を知らせておくことが大切です。
騒音や人の出入りが増えるため、周囲への配慮を怠るとクレームやトラブルに発展する可能性があります。
工事前にあいさつをしておくことで印象がよくなり、スムーズに工事を進めやすくなります。
近隣との関係を良好に保つためにも、周囲への告知は忘れずに行いましょう。
■マンションの玄関リフォームにおける費用相場
マンションの玄関リフォームは、内容や規模によって費用に大きな差が出ます。
シンプルな内容であれば数万円で済みますが、スペースの拡張や土間の設置など構造に関わる工事では、100万円近くかかるケースもあります。
以下は、マンションの玄関でよく行われるリフォーム内容と、それぞれにかかる費用の目安です。
素材や設備のグレード、施工範囲などによって変動するため、あくまで参考としてご覧ください。
内容 | 費用の目安 |
照明の設置・交換 |
約1万〜5万円 |
クロスの張り替え |
約3万〜6万円 |
床材の張り替え |
約3万〜20万円 |
収納をつくる(カウンターの場合) |
約5万〜10万円 |
室内窓の設置 | 約10万〜30万円 |
玄関ドアの交換 | 約30万〜50万円 |
土間をつくる | 約30万〜100万円 |
玄関スペースの拡張 | 約40万〜100万円 |
正確な費用を知るには、リフォーム会社に相談して見積もりを取ることが大切です。
■マンションの玄関をリフォームした事例6選
ここでは、SHUKEN Reが手がけたマンション玄関のリフォーム事例を6つご紹介します。
玄関づくりのヒントとして、ぜひ参考にご覧ください。
部屋の一部を玄関スペースに割いて実現した広々玄関
部屋の一部を玄関に割くことで、複数人が同時に靴を脱げる広々とした空間を実現した事例です。
造作ベンチは座って靴を脱ぎ履きできるだけでなく、季節の飾り付けも楽しめます。
壁一面の鏡が玄関をより広く見せ、床材を廊下まで統一することで空間に連続性を演出しました。
浴室の配置変更で生まれたスペースをシューズクロークとして活用し、収納力も確保したゲスト想いの玄関リフォームです。
見せる靴収納と土間スロープで叶えた理想の玄関
持っている靴が一目でわかるオープン収納と、階段下まで続く土間スロープで空間を有効活用した事例です。
階段下の物置を開放することで、ベビーカーや自転車をそのまま収納でき、便利さと広がりのある玄関を実現しました。
有孔ボードの壁面収納やハンガーパイプなど、外出用グッズの整理整頓にも配慮した実用性の高い仕上がりです。
ヴィンテージ感溢れる上質な玄関ホール空間
パナソニックのヴィンテージシリーズのドアとハンセムの玄関収納でコーディネートした、統一感のある玄関ホールです。
収納はかまちデザインの建具を採用し、のっぺりとした印象を避けながら上品な仕上がりを実現しました。
既存の天井埋め込み照明を活用しつつ、木の温もりを感じる落ち着いた空間に生まれ変わっています。
ホテルライクなフルフラット玄関
事例を見る:Case202「Like a one-room」
土間との境界を黒の間仕切りのみでゾーニングしたフルフラット玄関は、まるでホテルのような洗練された印象を演出しています。
壁面には大容量の吊り収納を設置し、中央部分にはへこみを作って木板をはめ込んだディスプレイ兼小物置きスペースを配置しました。
白を基調とした空間に木のアクセントが映え、実用性とデザイン性を両立させたスタイリッシュな玄関に仕上がっています。
2段框とタイルで魅せる奥行き感のある玄関
床全体を上げたことで生まれた2段框の玄関は、バスケットウィーブタイルが段差を柔らかく演出しています。
ホールをなくした分、奥行きを感じさせる設計が訪れる人の印象に残る空間を作り出しました。
玄関扉は輸入メーカーのサンタ通商によるオーダーメイドで、廊下のフローリング材はお気に入りの家具屋さんと同じものを採用するなど、こだわりの素材選びが光る個性的な玄関です。
靴の収納不足を解決した土間空間
事例を見る:Case185「Surprising Idea」
リノベーション前は靴箱が小さく収納に困っていた玄関を、広々とした土間空間に生まれ変わらせた事例です。
子ども用自転車も置けるゆとりある設計で、収納問題を根本から解決しました。
有孔ボードの間仕切り壁には旅行の思い出プレートを飾り、機能性とデザイン性を両立させた素敵な玄関空間が完成しています。
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■マンションの玄関リフォームに関するQ&A
最後に、マンションの玄関リフォームに関してよくいただく質問を、SHUKEN Reが解説します。
リフォームを検討する際の参考にしてください。
Q.マンションの玄関ドアは自由に交換できる?
A.共用部分にあたるため、個人の判断で自由に交換できません。
マンションの玄関ドアを交換したい場合は、管理規約に従って、管理組合への事前相談と申請が必要です。
Q.工事期間はどのくらい?
A.リフォーム内容によりますが、早ければ1日、長くても2週間程度が目安です。
玄関ドアの交換だけなら1日で終わることが多く、床材や壁紙の張り替えは1〜2日程度で完了します。
一方で、玄関スペースの拡張など大規模な工事になると、1〜2週間ほどかかる場合もあります。
Q.玄関リフォームで最も費用がかかるのは?
A.玄関スペースの拡張です。
壁の撤去や床の張り替えなどをともなうため、40万〜100万円ほどが目安になります。
施工範囲が広くなるほど、工期や費用も増える傾向があります。
Q.玄関の床材や壁紙の変更はどこまで可能?
A.専有部分であれば、床や壁のリフォームは基本的に自由に行えます。
ただし、玄関ホールなど共用部分にあたる範囲は、管理組合の規約に基づいて確認が必要です。
Q.既存の収納や靴箱は再利用できる?
A.専有部分にあたるため、再利用は可能です。
既存のものをそのまま使うことも、新しく設置することも可能で、スペースや用途、デザインに合わせて自由に選べます。
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■玄関だけでなくフルリノベーションがおすすめ
玄関だけをリフォームする場合、手軽に見た目や使い勝手を改善できる一方で、以下のようなデメリットもあります。
1. 家全体とのデザインの統一感が崩れる
玄関ドアやタイル、照明などを新しくしても、家全体の外壁や内装が古いままだと「玄関だけが浮いて見える」状況になりがちです。
統一感に欠けるため、全体の美観を損ねる可能性があります。
2. 断熱・防音の効果が限定される
玄関まわりだけを高性能にしても、周囲の壁や窓が旧仕様のままだと、冷気や騒音がほかから入り込んでしまいます。
そのため、性能面での効果が十分に発揮されません。
3. 床や内装との段差・仕上げの違いが目立つ場合がある
玄関まわりだけを新しくしても、既存の床材や框(かまち)との高さや仕上げの違いが出てしまうことが少なくありません。
これにより、見た目や使い勝手に違和感を覚える場合があります。
4. 構造的な問題が残る可能性がある
古いマンションの場合、玄関だけの表面的なリフォームでは、老朽化した配管や換気システムなど構造上のリスクを見落としがちです。
根本的な問題が解決されずに残ってしまう可能性があります。
5. 費用対効果の面で割高に感じられることがある
玄関だけの工事は、内容によっては「思ったより高い」と感じるケースもあります。
ほかの部分と一緒にリフォームしたほうが内装の素材や仕上げに段差がなく、費用面でも効率的です。
玄関リフォームを機に壁や床を剥がしてスケルトンリフォームを行えば、老朽化した配管の交換や、開口部まわりの断熱材の充填なども同時に行えます。
部分的に複数回工事するよりも、まとめて行うことで工期短縮とコスト削減が期待できます。
玄関のリフォームを考えているなら、この機会に住まい全体を見直すフルリノベーションがおすすめです。
■まとめ:マンションの玄関リフォームはプロにお任せ
玄関は、住まいの第一印象を左右する大切な空間です。
限られたスペースでも収納や動線を工夫すれば、見た目と使い勝手を両立した快適な空間に仕上げられます。
一方で、マンション特有の構造や管理規約の制限があるため、スムーズに進めるには、専門知識と豊富な実績を持つプロのサポートがあると安心です。
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