公開日:2025-03-16
12畳の横長リビングは狭い?広く見せるアイディアを紹介|レイアウト図付きの参考実例や広さの目安も解説
「12畳の横長リビングは狭い?」と疑問を感じている方も多いでしょう。
12畳の横長リビングが狭いかどうかはご家族の人数によっても異なりますが、快適に暮らすには広く見せる工夫を取り入れることが大切です。
そこで今回は、12畳の横長リビングが狭いかや、広く見せるアイディアをご紹介します。
12畳の横長リビングの参考レイアウト実例も解説するので、ぜひ参考にしてくださいね♪
- ・12畳の横長リビングの広さや「狭い」と感じるケースについて解説します。
- ・「フォーカルポイントをつくる」など、12畳の横長リビングを広く見せるアイディアをお伝えします。
- ・12畳の横長・縦長リビングの参考レイアウト実例をご紹介します。
目次
■12畳の横長リビングはどれくらいの広さ?
12畳の横長リビングについて、「広さの目安」と「居住人数の目安」を解説します。
物件の状況や家族構成と照らし合わせながら、チェックしていきましょう。
広さの目安
12畳は畳12枚分の広さで、6畳の部屋が2つ続いているとイメージしてみましょう。
12畳を平方メートルに換算すると、以下のように地域によって異なりますが、およそ17〜22㎡です。
種類 | 12畳の広さ | 主な地域 |
江戸間 | 18.58㎡ | 関東地方・全国各地 |
京間 | 21.88㎡ | 関西地方 |
中京間 | 19.87㎡ | 中京地方 |
団地間 | 17.36㎡ | マンションなど集合住宅 |
加えて、「リビング単体で12畳」なのか、「LDK全体で12畳」なのかによっても広さが違うので、注意する必要があります。
たとえば、LDK全体で12畳の場合は、リビング・ダイニングで8畳程度になるのが一般的です。
「これから物件を購入する」という方は、改めて間取り図を確認して、12畳にどこまで含むのかチェックしてみてください。
居住人数の目安
「12畳のリビングなら何人で住める?」と疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
12畳のリビングは3人暮らしに最適で、1〜2人暮らしではゆとりを持って過ごせる広さです。
居住人数別に12畳のリビングスペースの使い方を、チェックしてみましょう。
居住人数別のリビングスペースの使い方
- ・1人:サイズの大きなインテリアを配置しても余裕があり、ワークスペースなどもつくれる
- ・2人:2人用のテーブルやソファを置けばスペースにゆとりがある
- ・3人:テーブルやソファを配置したうえで、ベビーベッドなども置ける
4人暮らしの場合はやや狭さを感じる可能性がありますが、お子さまの年齢が小さいうちは問題なく生活できます。
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■12畳の横長リビングを「狭い」と感じるケース
続いて、12畳の横長リビングを「狭い」と感じるケースをご紹介します。
1〜3人暮らしであれば快適に過ごせる12畳の横長リビングですが、場合によっては「狭い」と感じる可能性があるので、それぞれのケースを確認していきましょう。
天井が低い
個人差があるものの、同じ12畳でも天井の高さによって開放感が大きく異なり、天井が低いと圧迫感を感じやすくなります。
戸建て・マンションともに平均的な天井高は2.4mですが、築年数が古い物件は天井高が2.2〜2.3mである場合も珍しくありません。
また、天井が低いと窓の位置も低くなるため、日当たりを確保しづらく、「狭い」と感じる要因となります。
4〜5人以上で住んでいる
12畳の横長リビングは1〜3人の居住人数に適しているので、4〜5人以上で住んでいると狭さを感じやすくなります。
4人暮らしの場合はお子さまの年齢が小さければストレスがないものの、住んでいる方が全員大人だとスペースが不足しがちです。
居住人数が多い場合、ソファやテーブルのサイズが大きくなったり、日用品が増えたりして、閉塞感が生まれる要因となります。
デッドスペースがある
12畳の横長リビングにゆとりがない場合、デッドスペースがあることも原因の1つです。
たとえば、間取り図上でリビングに12畳と書かれていても、リビング内部の廊下部分まで含まれており、実際の生活スペースが12畳よりも狭くなっているケースがあります。
そのほかにも、柱がリビング内部にあることで使用できるスペースが小さくなったり、インテリアのレイアウトに制限が発生したりすると窮屈さにつながります。
サイズの大きなインテリアがある
12畳の横長リビングにサイズの大きなインテリアがあると、圧迫感を感じやすくなります。
たとえば、LDK全体で12畳の場合は、ダイニングテーブルやソファは2人掛け程度がちょうどいい空間です。
ここに4人掛けのアイテムを配置するとスペースが不足して、ゆとりがない印象になるケースがあります。
■12畳の横長リビングを広く見せるアイディア
ここでは、12畳の横長リビングを広く見せるアイディアをご紹介します。
「開放感のあるリビングで家族の時間を過ごしたい」「伸び伸びと生活したい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
内装を「淡い色」や「明るい色」でまとめる
天井・床・壁といった内装を、以下のような「淡い色」や「明るい色」でまとめると、12畳の横長リビングを広く見せられます。
リビングを広く見せたい場合におすすめの色
- ・ホワイト
- ・ベージュ
- ・ライトグレー
- ・ライトブラウン など
淡い色や明るい色は自然光や照明の光を反射し、リビング全体を明るくするため、広がりを感じられるのが特徴です。
また、床→壁→天井の順番で床から天井に向かって色を明るくすると、視覚的な効果によって開放感を演出できます。
背の低いインテリアを配置する
12畳の横長リビングのインテリアを背の低いタイプでそろえると、リビングの上部分に空間が生まれて広く感じられます。
具体的には、リビングのソファに座った際の目線の高さを基準として、目線より低いインテリアを選びましょう。
また、背の高いインテリアを設置したい場合には、壁に沿った部分やコーナー部分に置くのがおすすめです。
日当たりを遮らないためにも、窓にかかるような場所にインテリアを配置するのは避けましょう。
フォーカルポイントをつくる
「フォーカルポイント」とは、室内に入ったときに自然と視線が集まる場所のことです。
入り口の対角線上などにフォーカルポイントをつくることで視線が離れた位置に向けられ、広がりを感じやすくなります。
たとえば、以下のようなアイテムをフォーカルポイントに置きましょう。
フォーカルポイントにおすすめのアイテム
- ・観葉植物
- ・アート
- ・ソファ
- ・飾り棚
- ・間接照明 など
また、フォーカルポイントをつくると空間にメリハリが生まれて、ワンランク上のおしゃれなリビングを実現できます。
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外とのつながりを意識する
リビングに隣接するバルコニーやウッドデッキとのつながりを意識することで、室内外で一体感が生まれて開放感を得られます。
たとえば、バルコニーやウッドデッキにインテリアを配置してアウトドアリビングとして活用すると、外とのつながりが生まれます。
また、リビングとバルコニーやウッドデッキの床の段差をなくせば、室内とひと続きになっているような印象に仕上げることが可能です。
造作収納ですっきり見せる
12畳の横長リビングに開放感を持たせるには、デッドスペースを最小限に抑えることも大切です。
部屋の形状に合わせてつくる「造作収納」であれば、無駄なスペースが生まれないので、空間をすっきり見せられます。
また、造作収納は内装のテイストに合ったデザインにできるため、「収納の色やデザインが浮いている」といったストレスもありません。
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配置するインテリアを厳選する
インテリアの数を増やしたり、ご家族の人数に合わないサイズの大きなインテリアを配置したりすると、12畳の横長リビングが狭くなりがちです。
ライフスタイルや家族構成を踏まえたうえで配置するインテリアを厳選し、リビングのスペースに余白をつくりましょう。
また、装飾の少ないシンプルなインテリアや収納付きのインテリアを選ぶと、空間をすっきり見せられます。
リノベーションで空間を広げる
「12畳の横長リビングを広く見せたい」とお考えの場合、リノベーションで空間を拡張する方法もあります。
たとえば、リビングに隣接する和室をあまり利用していないようであれば、リノベーションで一体化して空間を広げることが可能です。
ただし、マンションの管理規約や住宅の構造によって壁が取り除けないケースもあるので、リノベーション業者と相談しながら決めましょう。
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■12畳の横長・縦長リビングの参考実例【レイアウト図付き】
SHUKEN Reが手がけたリノベーションの施工事例をもとに、12畳の横長・縦長リビングを検討する際の参考となる実例をご紹介します。
12畳の横長・縦長リビングを「おしゃれにしたい」「広く見せたい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
ホワイトを基調にして開放感を演出している実例
こちらは、ホワイトを基調にした内装にすることで、横長リビングに開放感を演出している実例です。
床をブラウン、壁・天井にホワイトを採用しており、床から天井に向かって色が明るくなるため、広がりを感じやすいのもポイントです。
また、テレビや背の高いインテリアを壁際に配置しており、スペースにゆとりが生まれています。
室内窓で空間のつながりを生み出している実例
こちらは縦長のリビングに室内窓を設けて、空間のつながりを生み出している実例です。
室内窓によって視線が抜けるため、リビングに広がりを感じられます。
また、配色はホワイト・ブラウン・グリーンを採用しており、ナチュラル感と開放感があるリビングに仕上げました。
リビングとダイニング・キッチンの仕切りには壁を設けず、背の低いソファによって緩やかにゾーニングしており、ゆとりのあるリビングとなっています。
アクセントクロスや観葉植物で奥行きのある空間に仕上げた実例
こちらは、横長のリビングにアクセントクロスや観葉植物でフォーカルポイントをつくり、奥行きのある空間に仕上げた実例です。
また、照明器具などにアクセントとしてブラックを取り入れることでメリハリが生まれており、おしゃれなリビングを実現しています。
シンプルな照明や脚の細いインテリアを採用しており、スタイリッシュな印象を与えています。
ダイニングとキッチンをLDKの奥に配置しているため、リビング部分のスペースを確保しやすいレイアウトです。
収納を充実させてすっきりした空間を叶えた実例
こちらは、キッチンの背面収納やパントリーなど収納を充実させて、すっきりした空間を叶えた縦長リビングの実例です。
背面収納は扉がついているため、普段は収納しているアイテムが見えず、生活感が出にくいのもメリットです。
リビングとダイニング・キッチンの間に余白を設けており、空間の広がりを感じやすいレイアウトを採用しています。
配色とインテリアの配置で広々とした空間を実現している実例
こちらは、ホワイトと明るいブラウンをベースにした配色を取り入れて、広々とした空間を実現している縦長リビングの実例です。
V字になるように並べた「ヘリンボーン床」を採用しており、クラシカルで高級感のあるリビングに仕上がっています。
また、L字型のソファをコーナーに配置することで、空間に余白が生まれているのもポイントです。
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■まとめ
12畳の横長リビングが狭いかどうかはライフスタイルや家族構成によって異なるものの、1〜3人暮らしであれば快適に過ごせます。
リノベーションで空間を拡張するなど、広く見せる工夫を取り入れて開放感のあるリビングを目指しましょう。
中古物件を購入してリノベーションを検討中の方は、物件探しからリノベーションまでワンストップで対応している施工業者に依頼するとスムーズです。
SHUKEN Reは、東京・千葉・神奈川での中古物件探しからリノベーションまでワンストップでサポートしています。
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