公開日:2024-11-20
掃き出し窓からの冷気を防ぐおすすめ改修プラン|断熱リフォームで寒さ対策&快適空間を実現
開放的な景色が楽しめ、庭やベランダとのアクセスもいい「掃き出し窓」。
リゾートライクな空間づくりや明るい内装仕上げに重要な掃き出し窓ですが、断熱性や気密性が低いお住まいの場合、窓辺からの冷気や湿気はとても気になるポイントです。
今回は、戸建てやマンションの断熱リフォームにおいても欠かせない、掃き出し窓の効果的な寒さ対策を紹介します。
断熱ガラスや内窓の採用で、住まい全体の断熱性を効率的に高めて、快適な省エネ住宅を実現させましょう♪
・日当たりのいい快適な室内環境をつくるためには、「掃き出し窓」の状態や性能を見直した窓リフォームが大切です。
・マンションの場合、内窓や断熱カーテンなどの設置により効果的な寒さ対策や省エネ効果が得られます。
・計画的な補助金活用により、長期的なランニングコストの削減にもつながる快適な断熱リフォームが実現します。
目次
■掃き出し窓からの冷気を防ぐおすすめの方法
断熱リフォームの事例を見る:Case200「Premium」
掃き出し窓は、開放的な外の景色を楽しんだり、採光や通風にいい室内環境を維持したりするのに最適な窓です。
「掃き出し窓(テラス窓)」:
窓の底辺が床に面した位置にあり、人が出入りできる高さ2.0~2.2m、横幅1.7~1.8mの規格サイズが一般的。
昔、ゴミや埃をホウキで外に掃き出していた窓であることが由来。
庭やテラス、ベランダへの移動も快適な大きな窓なので、気軽に出入り口として利用できる一方、冬場の冷気や夏場の熱気・湿気が侵入しやすい場所でもあります。
そのため、断熱性に優れた住まいに仕上げるためには、掃き出し窓の断熱対策が重要です。
窓枠やサッシの隙間をチェック
掃き出し窓からの冷気が気になる場合、まずは築年数の経過による窓枠やサッシが劣化して、接合部に隙間ができていないかチェックしてみましょう。
隙間風が入ってくる家は、壁や天井、床の断熱リフォームにコストをかけても、外気の侵入がある場合、冷暖房効率の悪い環境になってしまう恐れがあります。
簡易的な対策としては、専用のテープで隙間を埋める方法があります。
断熱カーテンや遮熱シートの導入
また、窓ガラスの性能が低い場合も、冬場の暖房や夏場の冷房効率が大きく下がる原因となります。
ご自身でできる対策には、寒さ対策としての断熱カーテンの使用や、暑さを緩和する遮熱シートの設置などがあります。
断熱ガラス・サッシの交換、内窓設置
冬場の暖房による熱が開口部から逃げる割合は58%、夏場の外気が開口部から入る割合は73%と言われています。
特に、掃き出し窓のように面積が大きい開口部は、熱の出入りが大きな部分です。
(画像引用元:一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会「省エネ建材で、快適な家、健康的な家」)
築年数の経った中古住宅を断熱性の高い住まいにリフォームしたい場合は、窓の寒さ対策も視野に入れた改修工事を検討してみましょう。
掃き出し窓の「ガラス交換」:
単体ガラスから複層ガラスやトリプルガラスに交換することで、長期的な断熱効果が高まり、寒さ対策や結露対策が可能です。
夏場の眩しい直射日光をカットするコーティング加工ガラスや、防音効果のある遮音ガラスもおすすめです。
掃き出し窓の「サッシ交換」:
築古物件では、サッシの隙間からの外気侵入を防ぐために、サッシ交換が必要な場合があります。
また、熱の伝導率を下げるためにアルミ製サッシから樹脂製サッシに交換するのもおすすめです。
マンションの場合、掃き出し窓を含む「外窓」は「共用部分」にあたるため、断熱リフォームができる部分や方法を、あらかじめ管理規約でチェックしておきましょう。
掃き出し窓に「内窓設置」:
既存の窓ガラスやサッシを残したまま、内側に新しい窓を設置する方法で断熱効果を高めます。
窓が二重構造になるため、断熱性だけでなく防音性も向上します。
施工時間や費用を抑える比較的簡単な工事で、結露対策や省エネ・節電効果が期待できますが、
出入りの際、窓の開け閉めに手間がかかる点に注意が必要です。
断熱改修には初期投資が必要ですが、長期的なランニングコストの削減や、環境に優しい家づくりにもつながります。
また、窓辺のデザイン性を損なわないトータルリフォームで、ご家族のこだわりや理想を叶える、快適で健康的な住まいが実現します。
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東京・千葉・神奈川エリアで約20年にわたり、8,000件超のリフォーム・リノベーション施工実績があるSHUKEN Reでは、住まいの断熱リフォームや窓の改修工事に関するご相談にもお応えします。
■掃き出し窓の断熱リフォーム費用相場
断熱リフォームの事例を見る:Case186「gray tone」
掃き出し窓は、一般的な規格サイズの他、近年では天井まで届く2.4m程の高さのあるタイプも人気です。
また掃き出し窓には、以下のような種類があります。
・「片引き窓」
・2枚建て「引き違い窓」
・4枚建て「引き違い窓」
・「引き分け窓」
・「全開口窓(2枚・4枚・6枚)」
そのため、リフォーム時に選ぶ掃き出し窓の大きさや種類によって、トータル予算が大きく変動する点に注意しましょう。
外窓の交換費用の目安
断熱・結露対策の外窓交換には、既存の窓ガラスを取り外し、元あるサッシの上に新たなサッシを被せる「カバー工法」と、既存の窓ガラスやサッシを撤去して窓をまるごと交換する「はつり工法」があります。
外窓交換「カバー工法」:本体価格+工事費用
→10~20万円前後
外窓交換「はつり工法」:本体価格+工事費用
→30~50万円前後
「カバー工法」の場合、既存のサッシの上から新しいサッシを覆い被せる方法をとるため、窓が一回り小さくなる点を押さえておきましょう。
また「はつり工法」の場合は、窓枠交換時に外壁を壊す工事が必要になります。
なお、ガラス交換のみは5~15万円前後が相場ですが、断熱性以外に遮熱性や防防犯・防音性に優れた機能を備えた種類を選ぶ場合、窓の価格が変わることもあります。
内窓の設置費用の目安
既存の掃き出し窓の内側に、内窓(インナーサッシ)を設置して、二重窓(二重サッシ)に仕上げる内窓リフォームも断熱性向上に効果的です。
外窓交換の「はつり工法」のような外壁工事をする必要がないため、施工期間や設置費用が抑えられます。
内窓設置:本体価格+工事費用
→8~15万円(サイズが大きい、高性能ガラスを採用する場合は15~30万円)
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■寒さ対策で快適な室内環境を保つ工夫
断熱リフォームの事例を見る:Case185「Surprising Idea」
熱の出入りが大きい掃き出し窓の断熱対策により、住まい全体のリフォーム効果も高まります。
住まい全体の断熱性能を高める
主にリビングの掃き出し窓や、その他の部屋にある異なる種類の窓全体の断熱性能を高めることで、壁や天井、床を含む断熱リフォームの効果も向上します。
断熱改修を計画する際には、専門家による調査とあわせて、適切な製品選びや最適な施工プランを相談してみましょう。
冷暖房設備の効率化
断熱リフォームの際には、間取りの広さや部屋の向きに合わせた冷暖房設備の見直しも行いましょう。
エアコンなどの冷暖房機器の性能を選ぶことで、1年を通してエネルギー効率の良い快適な室内環境が保たれます。
部屋のタイプに応じた対策ポイント
部屋の広さや用途に応じた寒さ対策も大切です。
例えば、リビングや寝室など、ご家族が長く滞在する空間では、特に効果的な断熱対策が求められます。
一方、使用頻度の低い部屋や収納スペースでは、必要最低限の断熱工事でトータル費用を抑えるのも有効です。
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■掃き出し窓の断熱リフォームで省エネ実現
断熱リフォームの事例を見る:Case177「Full Life」
最後に、掃き出し窓の断熱対策で得られる効果や経済的なメリットをまとめてみましょう。
長期的なランニングコストの削減
掃き出し窓の断熱リフォームでは、外窓交換や内窓設置に必要な本体価格(製品代・材料代)と工事費用がかかるため、その他の断熱改修と合わせると一時的には大きな出費になり得ます。
しかし、断熱性向上リフォームは、住まいの資産価値や耐久性の安定化にもつながるため、ご家族の長く快適で安全な暮らしを守ることにも大きく貢献します。
断熱性向上のためのトータルリフォームにより、住まいのエネルギー効率が高まれば、将来的な経済負担も抑えられる、持続可能なエコな暮らしが実現します。
補助金を活用した計画的なプランニング
掃き出し窓などの窓リフォームには、国や自治体が提供する各種補助金制度が利用できます。
補助金活用には、予算上限や受付終了期限までに手続きを済ませる必要があるため、事前に補助金を利用する意向を施工会社に伝えた上で、計画的なプランニングを進めていきましょう。
また、対象となる工事内容や要件をよく確認、専門家に相談しながら、実質負担が軽減でき、断熱性向上にも有効なプランを検討するのがおすすめです。
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環境に優しい家づくりも実現
断熱リフォームは、国が推奨する省エネ化住宅の実現、長寿命で環境に優しい住まいづくりにもつながります。
また、断熱性の高い住まいでは、結露やカビ、ダニの発生によるアレルギーや、温度差によるヒートショックなどの健康被害からご家族を守るのにも有効です。
環境にもご家族にもあたたかい快適リフォームで、長く愛せる理想の住まいを手に入れましょう。
■まとめ:高性能な掃き出し窓で寒さ対策も満足な家づくり
掃き出し窓は、採光や通風、開放的な美しい景色を取り込むのに優れた、利便性の高い窓です。
窓は、空間デザインや暮らしに重要な部分であるからこそ、住まいの快適性を高めるための断熱リフォームで、効果的に「寒さ」「暑さ」対策を進めることが大切です。
持ち家のお悩み解消や、リフォーム前提で中古物件の購入をお考えなら、条件に合う補助金制度を計画的に活用して、予算も仕上がりも満足な新しい暮らしを実現させましょう。
SHUKEN Reでは、リフォーム・リノベーションに関する幅広い知識を持つスタッフが、補助金の活用も視野に入れた資金計画づくりで、快適な家づくりをサポートしています。
SHUKEN Reは、東京・千葉・神奈川エリアで約20年にわたり8,000件超のリフォーム・リノベーション施工実績がある専門会社です。
経験豊富なスタッフが、リフォーム・リノベーション全般はもちろん資金計画や補助金に関するご相談にも対応いたします。
ぜひ安心してご相談ください。