公開日:2023-08-30 更新日:2024-07-04
〈三鷹市の中古物件リノベーション〉物件価格や家賃・リノベーションの相場を徹底分析
人気のJR中央線沿線にある「東京都・三鷹市」。
長年、とても人気の高いエリアです。
交通の利便性が良い上に、文化的な香り漂うおしゃれさも感じられるため、住みたいと考える方は多いでしょう。
しかし、家探しをする際に、賃貸にすべきか中古物件を購入してリノベーションすべきか悩んでいる方は少なくないはずです。
そこで今回は「三鷹市」の特徴や、賃貸・分譲を決めるポイントを紹介します。
家賃や中古マンション物件価格相場、リノベーション費用相場も解説しますので、これからマイホーム計画を始める方は、参考にしてください。
・同じ街にずっと住み続けたい方には、「中古物件の購入+リノベーション」がおすすめです。
・“SHUKEN Re”では、不動産・資金計画・設計施工・アフターメンテナンスまでを、それぞれのプロがサポートする「ワンストップリノベーション」をご用意しています。
目次
■ 自然豊かで文化的な街「三鷹市」ってどんなところ?
三鷹市は、すぐ隣が杉並区であり都心部にも近い位置にありますが、それを思わせないほど自然豊かで落ち着いた雰囲気が漂う街です。
市のキャッチコピーは「緑と水の公園都市」。
その名の通り、北部の武蔵野市との境には日本最古の郊外公園「井の頭恩賜公園」や世界的にも知られている「三鷹の森ジブリ美術館」があり、そのほかにも小川の自然が楽しめる「野川公園」や、江戸時代に造設された「玉川上水」など、豊かな緑が身近に感じられます。
その特徴から、ファミリー世帯が多く住み、治安がいい点もポイントです。
都心部へのアクセスもよく、JR三鷹駅から新宿までは30分もかかりませんし、東京メトロ東西線も乗り入れているため、九段下や日本橋などの中心地へも楽に出掛けられるため、どこに行くにも不便がありません。
スーパーマーケットなどの商業施設も充実していますし、SUUMO住みたい街ランキング2023 首都圏版・第2位の吉祥寺(JR中央線)までも徒歩圏内エリア。
太宰治や山本有三など著名な文豪が住んでいたことでも知られており、今でもどこか文学的な香りが漂います。
そして、忘れてはいけないのが市民と行政のコミュニティにおける活発さ。
ニューヨークに本部を置く情報通信についての国際機関WTA(世界テレポート連合)によって、6月14日、三鷹市が2005年インテリジェント・コミュニティ・オブ・ザ・イヤー(2005年の世界一)に選ばれました。 受賞は、ITを活用した市民や企業の活動と、行政とが「協働」して行うまちづくりの取り組み・成果が地域として高く評価されたものです。
(中略)
常に最先端の技術を取り入れてきた点をはじめとして、「SOHO CITY みたか構想」「市民プラン21会議」「あすのまち・三鷹推進協議会」「三鷹ネットワーク大学」など、市民や研究機関、企業、行政が「協働」(コラボレーション)によって、まちを活性化させ、まちづくりを行ってきたことが高く評価されました。
(引用:三鷹市|広報みたか2005年7月1日1面)
行政だけではなく、市民や企業が積極的に手を取り合い、“自分たちの街”をさらに良くするために活動している点が魅力です。
まだまだ住みやすく人気がより一層高まることが期待できます。
【人口推移や取り組み】
三鷹市は、都内でも有数の人気エリアであるため、これまで順調に人口を増やし続けています。
増加率は大きく、2005年と2020年を比較すると、+9%も人口が増えているというデータもあるほどです。
(データ元:三鷹市|人口・世帯数)
興味深い点は、「市民の年齢分布」。
三鷹市と全国の人口ピラミッドを比較すると、高齢者が少なく比較的40歳以下の人口比率が高いことが分かります。
人気エリアであるが故に、20代の人口が多い点も特徴的です。
【中古物件や地価の傾向】
三鷹市における公示地価の平均は、㎡あたり50~60万円程度で、2010年から2020年で約28%も上昇しました。(参考:東京都財務局|地価公示価格(東京都分))
杉並区と隣接しているものの、一戸建て住宅が東京23区よりも明らかに多く、全体の30%以上が一戸建てである点が特徴です。
東京23区の一戸建持ち家比率は24%程度なので、利便性が高い割にゆったりとした生活が実現しやすいことを意味します。(参考:平成30年住宅・土地統計調査)
中古物件市場も活発で、2022年には国土交通省土地総合情報システムへ登録された物件だけでも、160件以上の中古マンション・中古住宅が取引されています。
■ 三鷹市の家賃・中古物件価格・リノベーション費用の相場は?賃貸と分譲どちらがいい?
事例を見る:Case163「Smile Kitchen House」
老若男女の方から人気の高い三鷹市ですが、いざ住むとなると賃貸か分譲か迷う方も多いでしょう。
なぜなら、三鷹駅近くを中心に、賃貸物件も充実しているからです。
では、まず家賃・中古物件価格・リノベーション価格それぞれの相場を見てみましょう。
【三鷹市のマンション家賃相場】
【2022年・三鷹市のマンション平均家賃】
- 1LDK:14.33万円
- 2LDK:22.43万円
- 3LDK:24.53万円
※複数情報ポータルサイトのデータを基に弊社で算出
※築年数・立地によって平均価格より大きく乖離する可能性があります
カップル・DINKSに人気の1LDKですと10万円台で物件を選べますが、ファミリー世帯向けの2LDK以上になると、家賃が20万円を超えるものが主流になります。
駅近で3LDK・4LDKの場合は、30万円近いお部屋もあるほどです。
【三鷹市の中古マンション物件価格相場】
【2022年・三鷹市の中古マンション物件(未改装)平均価格】
- 40〜60㎡:3,840万円
- 61〜70㎡:5,445万円
- 71〜80㎡:5,680万円
- 平均床面積 61㎡:4,836万円
※国土交通省土地総合情報システムのデータを基に弊社で算出
※築年数・立地によって平均価格より大きく乖離する可能性があります
比較的コンパクトな60㎡以下の物件もありますが、それでも価格は4,000万円近いものがほとんどです。
80㎡程度になると、東京多摩地区の新築マンションに匹敵する価格になり、人気の高さがうかがえます。
【三鷹市の中古一戸建住宅物件価格相場】
【2022年・三鷹市の中古一戸建て住宅(土地付き)平均価格】
- 60〜100㎡:5,669万円
- 101〜120㎡:6,243万円
- 121㎡〜:6,445万円
- 平均床面積 114㎡:5,962万円
※国土交通省土地総合情報システムのデータを基に弊社で算出
※築年数・立地によって平均価格より大きく乖離する可能性があります
三鷹市は高級住宅地エリアがいくつもあるため、戸建住宅の区画が広めな物件が多い点が特徴です。
60㎡程度のコンパクトな中古住宅も売りには出ていますが、数は限られます。
そのため、リーズナブルで大きすぎない物件を探す場合は、未公開物件などを持つ不動産会社へ相談するのがおすすめです。
【三鷹市の中古マンション・フルリノベーション費用相場】
- 60㎡:900〜1,200万円
- 70㎡:1,000〜1,400万円
- 80㎡:1,200〜1,600万円
※一般社団法人リノベーション協議会ポータルサイトを基に弊社で算出
※仕様や間取りによって相場より大きく乖離する可能性があります
東京都内で中古マンションをフルリノベーションする費用目安は、1㎡あたり15~20万円が相場。(参考:一般社団法人リノベーション協議会ポータルサイト)
築年によって必要な工事は異なりますが、中古マンションを購入する際は、リノベーション費用も資金計画へ組み込みましょう。
できるだけ改修費用を抑えるためには、工事範囲を最小限にして理想に近い間取りになる物件を選ぶことが重要です。
【三鷹市の中古一戸建て住宅・フルリノベーション費用相場】
- 80㎡:1,200〜1,800万円
- 90㎡:1,300〜2,000万円
- 100㎡:1,500〜2,200万円
※一般社団法人リノベーション協議会ポータルサイトを基に弊社で算出
※仕様や間取りによって相場より大きく乖離する可能性があります
戸建住宅の場合は、外壁や屋根などの外装改修費用もかかるため、東京都内のフルリノベーション費用は、1㎡あたり15~22万円程度が目安です。(参考:一般社団法人リノベーション協議会ポータルサイト)
リノベーション費用の目安は、築年数や広さ以外にも、条件次第で変動します。
〈金額が上がるケース〉
- ・設備配管や電気配線などの隠蔽部も改修する場合
- ・高性能な設備機器を導入する場合
- ・内装材にとことんこだわる場合
- ・大幅な間取り変更をする場合
〈金額が下がるケース〉
- ・既存の間仕切り壁や内装材、設備機器を生かす場合
- ・構造躯体をそのまま内装に生かす場合
- ・内装工事などをDIYで楽しみながら作り上げる場合
賃貸と分譲どちらがいい?
賃貸と分譲を迷っている場合には、まず住み始めてからの固定費や資産価値も含めて検討してください。
固定資産税はもちろん、マンションですとさらに管理費・修繕積立金を支払わなくてはいけません。
戸建住宅は、ご自身でメンテナンス費用を貯めておくことも必要です。
一般的に、不動産にかかる毎年の税金は、「購入価格の2%程度」、管理費の全国平均は1戸あたり「月額10,862円(年額約13万円)」、修繕積立金ですと1戸あたり「月額12,268円(年額約15万円)」です。(参考:国土交通省|平成30年度マンション総合調査結果)
平均的な物件を想定し、賃貸マンションと分譲マンションを比較すると、以下のようになります。
〈中古マンションを購入・リノベーションして20年住み続けた場合〉
61㎡の平均物件価格 | 4,836万円 |
フルリノベーション費用 | 1,000万円 |
住み始めてからの固定費 | 124万円/年(20年で2,480万円) |
【合計】 | 「8,316万円」 |
〈賃貸マンションに20年住み続けた場合〉
61㎡(2LDK)の平均家賃 | 22.43万円/月(20年で5,383万円) |
賃貸契約時の礼金 | 家賃2ヶ月分(44万円) |
契約更新料 | 2年毎・家賃1ヶ月分(20年で224万円) |
【合計】 | 「5,651万円」 |
これだけ見ると、賃貸の方がお得と思うかもしれませんが、中古物件を購入すると、それが資産として手元に残ります。
また、中古住宅購入やリノベーションに関連した補助金や、減税特例も活用できるため、初期コストを抑えられるかもしれません。
転勤が多い方や、数年で引っ越して色々な物件に住みたい方、常に新しい部屋で暮らしたい方は「賃貸」の方がお得。
一方で、数十年住むことが前提の方や、思い通りの間取り・デザインの部屋に住みたい方は、「購入+リノベーション」がおすすめです。
リノベーションの場合には、工事費の一部を補助金でまかなえる可能性もあります。
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■ 東京都のマンションリノベーション・一戸建てフルリノベーション事例
私たち“SHUKEN Re”では、東京・千葉・神奈川でデザイン豊富なマンションリノベーションを手がけてきた実績があります。
その中でも、イチオシの事例を紹介します。
ぜひ、間取り・インテリアデザインの参考にしてください。
【築23年・65㎡の中古マンションリノベーション】
こちらは、3LDKから1LDK+WICへ大胆に間取り変更した事例です。
大きな収納は寝室に設けず、家事室も兼ねたファミリークローゼットを取り入れました。
子供室はありませんが、将来的にLDKの一部を個室にできるような可変性もプラスし、お子さんの成長に合わせて、最小限の工事で間取り変更できるようにした点がポイント。
インテリアは、ナチュラルでランダムな木目が特徴のラスティックテイストのものをチョイスし、ドアノブや室内窓をブラックで統一して、インダストリアルな雰囲気に仕上げました。
このように、2LDKから1LDKなど、敢えて部屋数を減らして、その分ゆとりある空間にするのもおすすめです。
また、家族構成の変化に合わせた“次回のリノベーション”を想定しておけば、コストを最小限に抑えてずっと住み続けられるマイホームになります。
【築28年・79㎡のマンションリノベーション】
こちらはお一人暮らし用にリノベーションした事例ですが、ご夫婦+お子さん1人のご家族でも十分暮らせる間取りです。
テレワーク用に寝室の一部をワークスペースにし、LDKはご友人とホームパーティーが楽しめるゆったりとした設計に。
2LDKから1LDKへ部屋数を減らしたことによって、それぞれの空間にゆとりが生まれました。
広々とした玄関ホールに入ってまず目につくのが、赤い両開きガラス戸です。
あるでフランスのアパルトマンを彷彿させるような印象で、都会的ながらも落ち着きのある印象に仕上がりました。
施主様のこだわりは水回りまで徹底していて、味わい深いタイル貼りのトイレ兼洗面室や、特注のキッチンアイランドカウンターはヴィンテージテイストにまとまっています。
梁下に造作の本棚を設けるなど、スペースを無駄なく活用している点もポイントです。
【築27年・129㎡の一戸建て住宅リノベーション】
1階は広々としたLDKとお子様がいるご家庭には嬉しい土間+シューズインクローゼットを採用。
インテリアは、全体的にホワイトを基調とした北欧デザインでまとめ、築30年弱とは思えない明るくモダンな雰囲気に仕上がりました。
フローリングとキッチンのラスティックな木目も相まって、温もりある居心地の良いインテリアが魅力的です。
お子さんとの外遊びから帰ってきたら、靴のまま遊具をしまい、玄関を上がると、正面には2階へと続く、明るい階段室が広がります。
2階ホールの手すりには軽やかなブラックアイアンを採用し、圧迫感が出てしまいがちな廊下も光溢れる開放的な空間になりました。
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三鷹市は、自然豊かで交通アクセスが便利な人気エリアです。
そのため、新築マンションや新築住宅はどうしても高額になりがちですし、立地の選択肢はそれほど多くありません。
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