公開日:2023-04-06 更新日:2024-07-04
〈リノベーションで部屋を仕切りたい方におすすめの方法10選〉ポイント・注意点も解説
家族構成の変化やお子さんの成長などによって、「部屋をいくつかに仕切りたい」「間取り変更したい」とリノベーションを検討する方も多いはず。
「部屋を仕切る=壁を立てる」とイメージするかもしれませんが、空間を区切る方法はそれだけではありません。
そこで、今回はリノベーションで部屋を区切りたい場合の方法について詳しく解説します。
それぞれのメリット・デメリットや注意点もお話ししますので、間取りを変更したい方は、ぜひ参考にしてください。
・お客様のライフスタイルに応じた多彩で豊富な施工実績がある会社へ相談しましょう。
・“SHUKEN Re”では、マンション・戸建問わず間取り変更などのリノベーション事例が豊富にありますので、ぜひ参考にご覧ください。
目次
■ 「部屋を仕切りたい」そんな時にまず考えるべきポイントは?
「子供部屋を増やしたい」「リモートワークできる書斎が欲しい」皆さんがリノベーションを検討するきっかけは様々でしょう。
一つの部屋を区切って空間を増やそうと思う方もいるはずです。
そんな時、真っ先にリノベーションを手配するのではなく、まずいくつかのポイントについて改めて考えてみてください。
一時的に仕切りたいのかずっと仕切る必要があるのか
まず、部屋を仕切らなくてはいけない理由について振り返ってみてください。
一ヶ月、もしくは一年など、一定期間だけ部屋を仕切りたいのか、もしくは今後ずっと仕切る必要があるのかはっきりしておくと良いでしょう。
一時的に仕切りたいのであれば、後でまた元に戻せるようにしておかなくてはいけませんし、その際にできるだけ費用のかからない方法を選んでおきたいですよね。
一方で、今後ずっと仕切りが必要なのであれば、仮設的な方法ではあまり見た目が良くありませんし、防音などの性能はイマイチです。
開け閉めできるようにしたいか
シーンによってその仕切りを開閉したいかどうかも検討しましょう。
例えば、リビングの一角に仕事スペースを設ける場合など、作業をする時だけ仕切りたいというケースも多いはずです。
その場合は、移動式の仕切りを採用するのがおすすめです。
防音性は必要かどうか
リモートワークでオンライン会議をするために防音性が必要という方も少なくないでしょう。
実際に、コロナ禍で急に自宅勤務を余儀なくされた方の中には、オンライン会議をする場所がなく困った方が多くいらっしゃいました。
そのため、小さくてもしっかりと個室になっており、ある程度人の話し声などをシャットアウトできる環境が必要かどうかを確認することをおすすめします。
プライバシー性は必要かどうか
仕切った空間の用途によって、プライバシーの確保が必要かどうかは異なります。
そのため、完全に部屋の中を隠したいのか、それともある程度中の様子が外から確認できた方がいいのかをシミュレーションするのがおすすめです。
また、陽の光を取り入れたいのかどうかも併せて検討しておくと良いでしょう。
家族構成やライフスタイルが変わる可能性はあるか
「リノベーションしたものの、今となってはそれほど部屋数が必要なかった」そんな後悔をしないためにも、将来的に家族構成やライフスタイルが変わる可能性があるかもご家族で確認してみてください。
お金をかけて部屋を仕切ったのに、数年でその部屋を使わなくなってしまうようですと、もったいないですよね。
部屋の用途が変わってもフレキシブルに活用できる工夫を凝らすなど、将来を見据えたリノベーションプランを立てることが成功の秘訣です。
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■ 【事例付き】リノベーションで部屋を仕切る10の方法・メリットとデメリットは?
私たち“SHUKEN Re”では、今まで数多くのリノベーション事例を手がけてきました。
その中から厳選した事例を交え、具体的にリノベーションで部屋を仕切る方法を10個紹介します。
それぞれのメリット・デメリットも紹介しますので、あなたに合った方法を見つけてください。
間仕切り壁で仕切る
真っ先に頭に思い浮かぶ方法が壁を作り仕切る方法でしょう。
ドアを取り付ければ完全個室として成り立ちますし、上の写真のように敢えてドアは付けずに緩やかに空間を繋げることもできます。
費用はかかりますが、ドアをつければ防音効果が得られますし、空調効率も上がります。
ただし、後から撤去するとなると天井・壁・床の補修が必要となるため、決断する前にじっくり検討することが必要です。
カーテン・ロールスクリーン・ブラインドで仕切る
事例を見る:Case143「光にあふれ、風に寄り添うワンルーム」
最もコストがかからず短期間で工事ができるのが、カーテンやロールスクリーン、ブラインドなどのアイテムで空間を仕切る方法です。
ただし、材料次第ではどうしても安っぽく見えてしまう点には注意しなくてはいけません。
リビングなど来客した人の目に触れる部分は、デザインにもこだわりたいですよね。
そこでおすすめなのが、上の写真でも用いた「バーティカルブラインド(縦型ブラインド)」です。
まるで格子のようにすっきりとした印象があり、木製ですと重厚感や高級感も漂います。
見た目もさることながら実用的な面でもメリットがあり、横型ブラインドのように埃が溜まることがない点が人気のポイントです。
事例を見る:Case143「光にあふれ、風に寄り添うワンルーム」
角度調節ができるため、締め切るとまるで壁のように完全に視線をシャットアウトできます。
ただし、薄いスラットが連なっているだけなので、防音性や気密性はありません。
音などが気になる方はその点を知っておきましょう。
〈関連ページ〉
間仕切り開閉壁で仕切る
間仕切り開閉壁とは、シーンによって可動できる壁のような建具で、大きな部屋の一角を一時的に仕切るのに適しています。
メーカーによってはスクリーンウォールと呼ばれており、上の写真のようなガラス入りのタイプだけではなく、完全に目隠しになっているタイプもあるため、空間の用途によってデザインを選ぶことが可能です。
フルオープンできるタイプやL字に仕切れるタイプもあるため、時々で開け閉めして部屋の雰囲気を変えられる点がメリットです。
開け閉めの際に扉がぶれない下レール付きのタイプと、床がフルフラットになる上吊りタイプがありますので、どちらがいいか施工会社とじっくり相談してください。
ただし、こちらも防音性は壁ほど高くないため、仕切っても話し声や物音は漏れ伝わってしまいます。
〈参考ページ〉
Panasonic|間仕切り開閉壁 スクリーンウォール
ガラス戸で仕切る
事例を見る:Case147「Simple × Relaxing」
思い切って全面ガラス戸で仕切ってみるのはいかがでしょうか?
スペースが限られた場所や、窓がなく直接陽の光を取り込めない場所におすすめです。
一見、ひと続きの空間に見えても、しっかりとドアで仕切られているため、空調効率も良く、音もある程度防げます。
ただし、小さいお子さんのいるご家庭ですと、どうしても指紋汚れが目立ち、掃除が大変かもしれません。
熱処理ガラスなどを使っているため割れても大きな破片が散らばる心配はありませんが、やはりお子さんや大きなペットのいるご家庭は、材料選びを慎重にすることをおすすめします。
〈参考ページ〉
Panasonic|しきり窓
袖壁で仕切る
収納スペースなど、仕切ると言ってもドアやスクリーンなどの隔たりが必要ない場合もあります。
むしろ、写真のように寝室に付属しているウォークインクローゼットは、ドアなどがない方が出入りしやすく便利です。
袖壁などで緩やかにゾーニングし、空間用途を分ける方法もぜひ採用してみてください。
無駄なコストがかからないだけではなく、狭い部屋でも圧迫感が軽減されます。
ただし、匂いや埃は防げないため、注意しましょう。
本棚などの家具で仕切る
小さな部屋を書斎と寝室のように区切りたい場合や、出来るだけ無駄なく空間を活用したい方におすすめなのが、家具などで仕切る方法です。
写真のように両面から出し入れできる棚にしてもいいですし、片側を板材にすれば見た目はまるで壁を立てたかのようになります。
壁を作らずともしっかりと部屋を仕切れる点がメリットですが、既製品の家具ではフィットしない可能性もあり造作家具にすればコストがかかる可能性もある点は注意しましょう。
床のレベル差や床材で仕切る
「仕切る」の意味を調べてみると、「続いていたものに区切りをつける」「境を作って他と区別する」とあります。
私たち“SHUKEN Re”は、部屋を仕切ると言ってもその方法は物理的に隔たりを作ることだけではないと捉え、床レベルで空間の用途を仕切る事例も数多く手がけています。
特に、マンションでよくあるLDKでは、お部屋によってはなんとなく間伸びした印象になることもありますが、床レベルや床材に変化をつけて、“さりげなく”空間を分ければ、メリハリのあるインテリアにまとまります。
ただし、これはあくまでも時間を共有できる空間同士や一人暮らしのお部屋で成立する方法であり、個人と家族など利用者が異なる場所にはおすすめできません。
室内窓で仕切る
最近、戸建住宅でもマンションでも人気が高く、採用事例が増えているのが「室内窓」です。
外部と内部の間に取り付ける従来の窓とは異なり、間仕切り壁に取り付けます。
メリットは、圧迫感の軽減と窓のない部屋の採光・通風確保ができる点。
雨風や紫外線にさらされることもないため、インテリアに馴染む木製サッシも付けられます。
大きさや設置高さによってはプライバシーを守ることもできるため、目立ったデメリットはありませんが、開閉式を取り付けると、一箇所当たり15〜40万円程度プラスでかかります。
〈参考ページ〉
Panasonic|室内窓
階層で仕切る
マンションの場合ですと実現できる物件は限られますが、戸建住宅の場合は床レベルを変えて部屋を仕切るのもおすすめです。
ロフトやスキップフロアなどを取り入れると、視線の高さがずれるため、同じ空間を共有しながらも個人のスペースが確保でき、適度な距離感を保てます。
また、デザイン的にもオリジナリティが加わるため、おしゃれな部屋にしたい方にもおすすめします。
ただし、空調ムラができやすくなる点と、防音効果はない点がデメリットです。
また、壁やドアで仕切る方法よりも施工コストは割高になってしまうでしょう。
ご予算と相談しながら、プランに取り入れるか検討してみてください。
平面プランで仕切る
事例を見る:Case143「光にあふれ、風に寄り添うワンルーム」
こちらは少々“上級者向け”の方法ですが、間取りの構成で空間を仕切る方法もおすすめです。
上の平面図をご覧いただくと、トイレ・脱衣室・浴室以外にはどこにもドアは付いていません。
玄関を入り正面に見えるスペースはくつろぎ空間のみで、寝室スペースは死角になりますし、洗面は来客の方でも使いやすいように、スタイリッシュな物をリビングスペースの一角に設置しています。
窓際に長く配置された作り付けの収納は、ベンチスタイルで腰掛けたり飾り棚として物を置いたりもできます。
事例を見る:Case143「光にあふれ、風に寄り添うワンルーム」
一見シンプルですが、細部にまで緻密にプランニングされた平面計画によって、壁量を極力減らし、広々とした空間を実現しています。
間仕切り壁を作らずゾーニングすれば、コストダウンにつながりますし、その分内装材や設備機器のグレードをアップすることも。
すっきりと生活感のない家を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
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■ 間仕切りを作る際の注意点は?
一つの部屋をリノベーションで区切る場合、必ず気にしなくてはいけないポイントがあります。
仕切る方法だけではなく、これらの注意点についても、必ず施工会社に確認しましょう。
- ・冷暖房効率は悪くならないか、空調機器の風を妨げてしまわないか
- ・それぞれの空間で換気量は足りているか
- ・コンセントや照明の位置、数は適切か
- ・生活音や作業音が気にならないか
- ・元の動線を妨げていないか、アクセスが遠回りにならないか
空間を仕切る際は、こうした視点も考慮した設計が必要です。
そのため、リノベーションを相談する場合は、細かなところまで気がついてくれる実績豊富な会社を選ぶことが重要です。
■ まとめ:部屋を仕切る場合は適切な方法でポイントを押さえて
リノベーションで部屋を仕切る場合、防音やプライバシー、家族との距離感など、いくつかの視点で適切な方法を選ぶことが重要です。
また、空調や換気、電気設備など、空間の快適性を整えることも忘れてはいけません。
「快適に使える場所を作りたい」という方は、施工実績やプランのレパートリーが豊富な会社を選んでください。
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