公開日:2023-02-25 更新日:2024-07-04
総額3,000万円で中古購入とリノベーションできる?戸建て・マンションそれぞれ解説
リーズナブルにマイホームを手に入れられる中古住宅リノベーションですが、トータル予算が分かりにくく悩む方も多いようです。
中古住宅もリノベーションも費用相場が広いため、総額いくらかかるのか分かりにくいですよね。
今回は予算3,000万円で、中古住宅を購入してリノベーションする際の考え方や注意点を掘り下げていきます。
戸建て・マンション両方解説しますので、どちらを選ぶか迷っている方もぜひ参考にしてください。
・総額3,000万円でどこまで中古リノベーションできるか、戸建て・マンション別にチェックしましょう。
目次
■中古住宅リノベーションは予算バランスが重要
最初に結論をお伝えすると、総額3,000万円で中古住宅を購入し、フルリノベーションすることは可能です。
ただし中古住宅・リノベーションともに費用相場が広いため、物件購入と工事の予算バランスがとても重要になります。
高すぎる物件を購入するとリノベ費用が足りなくなりますし、逆に安すぎて状態の悪い物件だと余計な補修費用がかかることも・・・。
まずは3,000万円の予算配分を大まかに3つのパターンに分け、それぞれのメリット・デメリットや注意点を考えてみましょう。
①中古住宅2,000万円+リノベーション1,000万円
中古住宅の購入費用を多めにして、リノベーションは基本的な内容で仕上げるパターンです。
予算が2,000万円あると中古住宅選びの幅が広がるので、マイホームの広さや住環境にこだわりやすいのがメリット。
なるべく築浅の物件を探せば、耐震補強や雨漏り補修など余計なコストがかかるリスクも少ないでしょう。
ただしリノベーション費用1,000万円だと、内装貼り替えや水回り設備の交換といった基本的なメニューになります。
大規模な間取り変更は難しいため、ある程度ライフスタイルにマッチする中古住宅を選ぶ必要があるでしょう。
また設備のグレードアップや造作オーダーなども難しいため、こだわりの強い方は1,000万円リノベだと不満が残るかもしれません。
予算1,000万円のリノベーションでできることは、こちらのコラムで詳しく解説しています。
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②中古住宅1,500万円+リノベーション1,500万円
中古住宅価格とリノベーション費用を均等に振り分けるパターンです。
①のパターンより中古住宅の選択肢は減りますが、立地条件とリノベーション自由度のバランスを取りやすいのがメリットと言えるでしょう。
ただし1,500万円だと、東京23区や大都市など、地価と人気の高いエリアを選ぶのは難しくなるかもしれません。
また戸建て・マンションともに築古物件も増えてくるため、建物の劣化や管理状況も十分チェックする必要があります。
一方リノベーションは1,500万円予算があるとかなり自由度がアップするので、デザイン・使い勝手にこだわりやすくなります。
ただし建物の状態やプラン内容によっては予算オーバーする可能性もあるため、リノベーション向きの物件を選ぶ事が大切です。
予算1,500万円のリノベーションでできることは、こちらのコラムもチェックしてみてください。
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③中古住宅1,000万円+リノベーション2,000万円
なるべく安い中古住宅を探して、その分リノベーションに費用を掛けるパターンです。
戸建て・マンションともに1,000万円前後の格安物件は珍しくありませんが、何かしらの理由があるはずなので慎重な物件選びが求められます。
また物件数やエリアが限られるため、理想の中古住宅が見つかるまでじっくり取り組む必要があるかもしれません。
一方リノベーション費用は2,000万円確保できるとさらに自由度がアップするので、より理想の住まいを作りやすくなるでしょう。
予算2,000万円のリノベーションでできることを知りたい方は、こちらのコラムをどうぞ。
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■総額3,000万円で中古マンションリノベーションできる?
外回り工事がない中古マンションは比較的リノベーション費用を予測しやすく、トータル3,000万円におさめるのはそれほど難しくないでしょう。
内装貼り替え・水回り設備の交換・間取り変更などを含むマンションリノベーションの費用相場は、1平方メートルあたり15~20万円です。
仮に70㎡の中古マンションをリノベーションする場合、1,050万円~1,400万円が費用相場になります。
リノベーション費用を抑えれば2,000万円近く物件取得費用に回せるので、東京都内や大都市も視野に入るでしょう。
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逆に1,000万円以下の安い中古マンションを探して、その分ハイレベルなリノベーションで理想の住まいを目指すのも一つの手です。
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ただし鉄筋コンクリート造のマンションはリノベーションの向き・不向きがあるため、施工会社と一緒に物件を探す「ワンストップリノベーション」がおすすめです。
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■総額3,000万円で中古戸建てリノベーションできる?
中古戸建ては建物の状態によってリノベーション費用が大きく変わるため、3,000万円におさめる難易度は少しアップします。
戸建てはマンションで挙げたような室内側のリノベーションに加えて、外回りや構造のメンテナンスが必要になります。
※戸建てメンテナンスの例
- 外壁塗装 80~120万円
- 屋根塗装 40~70万円
- 玄関ドア交換 20~60万円
- 窓・雨戸交換 100~150万円
- 耐震補強 100~300万円
戸建ての内装・水回りリノベーションは1,000~1,500万円が相場ですが、建物によっては上記のメンテナンス費用がプラスになります。
結果的に戸建てのフルリノベーションは1,500~2,000万円前後になることが多く、雨漏りやシロアリ被害などのトラブルがあればさらに増加します。
逆に言えば、大きなトラブルのない1,000~1,500万円の中古戸建てを選べば、総額3,000万円でリノベーションできるということです。
中古戸建ても物件選びが重要ですから、マンションと同じようにワンストップリノベーションの会社に相談するのがおすすめです。
■3,000万円ならリノベ・新築どちらがいい?
3,000万円の予算帯だと、戸建て・マンションともに新築も気になる方が多いと思います。
- 分譲マンション:4,528万円
- 土地付注文住宅:4,455万円
- 建売住宅:3,605万円
住宅金融支援機構がまとめたフラット35利用者調査によると、新築住宅の全国平均は上記の通りです。
戸建て・マンションどちらも平均は3,000万円以上ですが、エリアなどを調整すれば予算内で新築が手に入るでしょう。
ただし新築3,000万円だと平均より安い価格帯になるので、リーズナブルな分譲マンションやローコストハウスメーカーがメインになります。
安い分選択肢は狭くなるので、新築だと設備や間取りのこだわりを実現するのは難しいかもしれません。
リノベーションは安い中古住宅をベースにすれば内装や設備に予算を回せるので、満足度の高い家づくりをしやすいです。
こちらのコラムで新築と中古住宅リノベーションを詳しく比較していますので、ぜひ参考にしてください。
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■まとめ
中古マンション・戸建てどちらも、総額3,000万円でリノベーションするためには物件購入と工事の費用バランスが重要です。
先に中古住宅だけ購入するとリノベーション費用が足りなくなることが多いので、必ずトータル予算を考えましょう。
前述したワンストップリノベーションは、物件を探しながら工事にかかるトータル費用も分かるので、予算オーバーを防ぎやすくなります。
私たちSHUKEN Reは東京・神奈川・千葉エリアのワンストップリノベーションに対応していますので、マンション・戸建てどちらもお気軽にご相談ください。