公開日:2022-07-26 更新日:2024-07-04
ヘリンボーンの床で空間をおしゃれに|種類や実例、注意点を紹介
ヘリンボーンとは床の張り方の1つで、ニシン(herring)の骨(bone)が語源と言われています。
確かに、V字に重なり合ったヘリンボーンの床は、魚の骨のようにも見えますよね。
ヘリンボーンの床は内装のアクセントになり、空間のデザイン性を高めてくれます。
ただし、一般的な張り方とは異なる注意点があるため、理解して採用することが大切です。
今回はヘリンボーンの床の種類や実例、注意点などを詳しく解説します。
・ヘリンボーンは空間のアクセントになる床材の張り方です。
・様々な床材や張り方の中から自分好みのものを選ぶことができます。
・一般的な床の張り方と異なるため注意点を理解して採用しましょう。
目次
■ヘリンボーン調を採用できる床材
ヘリンボーンの床は、様々な種類の床材で施工することが可能です。
・無垢材のフローリング
天然の木材をそのまま生かした無垢材のフローリングは、滑らかな手触りや木目の美しさが特徴的です。
木材の収縮や焼けなどが起こりやすく、メンテナンスに手がかかる点がデメリットです。
・集成材のフローリング
複数の木片を集めて固めた集成材フローリングは、木の素材を活かした見た目が特徴的です。
無垢材よりメンテナンスはしやすいですが、風合いは少し劣るでしょう。
・シート材のフローリング
ヘリンボーン調の模様を表面に印刷したシート材のフローリングです。
定尺張りのような一般的な張り方でヘリンボーンの模様になるため、施工性が高い点がメリットとして挙げられます。
メンテナンスも非常にしやすいですが、木の風合いや手触りがほぼない点がデメリットです。
・クッションフロア
クッションフロアとは、クッション性のある塩化ビニルでできていている床材です。
表面にヘリンボーンの模様がプリントされているため施工性が高く、耐水性にも優れています。
ただし、塩化ビニールでできているため、木の良さである風合いや手触りは実現できない点がデメリットです。
・Pタイル
Pタイルとはプラスチックタイプのタイルのことです。
クッションフロアと同様にヘリンボーンの模様が印刷されているため、木の風合いは楽しめません。
薄いタイルなので加工がしやすく、施工性が高い点がメリットです。
■ヘリンボーン床の施工方法
ヘリンボーンの床の張り方は2種類から選ぶことができます。
・ヘリンボーン張り
ヘリンボーン張りとは、角が90度になった長方形の床材を使って張る方法です。
長方形の床材をV字になるように隙間なく張り合わせて施工していきます。
・フレンチヘリンボーン張り
フレンチヘリンボーン張りとは、角を45度にカットした床材を張る方法です。
2つの床材の先端を合わせて90度の角を作り、V字に隙間なく張り合わせます。
ヘリンボーン張りよりもシャープでスタイリッシュな印象を与えたいときにおすすめです。
■ヘリンボーンの床を採用した家の実例
ヘリンボーンの床を採用した家の実例を紹介します。
実例① 【リビング】フレンチヘリンボーン張りのかっこいい床
シンプルな内装にヘリンボーンの床を採用したリビング。
床にアクセントを取り入れて個性を出しつつ、派手すぎないおしゃれな空間に仕上がりました。
実例② 【リビング・ダイニング】濃淡のある床材を張ったヘリンボーンの床
濃淡のある木材を選んで、よりヘリンボーンの柄が目立つようにしました。
ヘリンボーンの床、ネイビーや赤などのアクセントカラーなど、お気に入りのアイテムや色を詰め込んだ空間です。
実例③ 【リビング・ダイニング】ナチュラルテイストに合うヘリンボーンの床
ナチュラルカラーの床材を選び、内装に馴染むようにしたヘリンボーンの床です。
建具やブラインドにも同系色の木目を取り入れ、統一感が出るように工夫しています。
実例④ 【ダイニング・キッチン】LDKで床を張り分けた家
キッチン・ダイニングにはヘリンボーン調の床材、リビングはフローリングを平行に施工する「定尺張り」を採用したLDKです。
まったく異なる色・柄の床材のため、貼り分けると空間のアクセントになります。
耐水性のあるヘリンボーン柄の床材を選べば、水が跳ねてもお手入れ楽々です。
実例⑤ 【玄関・廊下】長い廊下はヘリンボーンの床でおしゃれに
玄関からダイニングまで続く長い廊下は、アクセントになるヘリンボーンの床を採用。
仕切りのない空間で床の張り方を変えていますが、同色の床材を使っているため馴染んでいます。
少しだけアクセントを加えたいときに、おすすめな取り入れ方です。
実例⑥ 【趣味部屋】グレイッシュトーンの床材を採用した床
グレイッシュトーンの床材に、赤のアクセントクロスが映える個性的な空間です。
赤味や黄色味を抑えたグレイッシュトーンは空間の馴染みが良く、万能性の高い色味です。
シックな雰囲気やヴィンテージテイスト、北欧風テイストなどにもマッチします。
実例⑦ 【寝室】落ち着いた空間もヘリンボーンの床との相性が良い
事例を見る:Case78「COLORFUL × STYLISH」
寝室などのくつろぎたい空間は、床にアクセントを取り入れてもいいでしょう。
主張が激しすぎない落ち着いた色のヘリンボーンの床なら、空間に馴染みます。
実例⑧ 【トイレ】グレー × ヘリンボーン床のおしゃれな空間
トイレなどのコンパクトな空間は、個性的なヘリンボーンの床を取り入れやすいです。
アクセントクロスはシンプルにして、床材を目立たせるとまとまりが出ます。
実例⑨ 【トイレ】ヘリンボーンの床をアクセントにしたシンプルトイレ
真っ白なトイレにヘリンボーンの床を採用した事例です。
模様がわかりやすいように、短辺方向に向けてV字ができるように施工した点がポイント。
コンパクトな空間の中に工夫がつまった、おしゃれなトイレです。
実例⑩ 【トイレ】ダークトーンの木材を使ったかっこいい空間
ダークカラーのクロスとヘリンボーンの床を合わせたトイレです。
壁と床を同系色でまとめたことで、ヘリンボーンの床がより空間に馴染みます。
高級感のあるシックなトイレが完成しました。
■床にヘリンボーンを取り入れるときの注意点
床にヘリンボーンの床を採用するときの注意点をお伝えします。
注意点① 空間が狭く見えることがある
ヘリンボーンの床はアクセントになる柄です。
そのため、床の主張が激しく空間が狭く見えることがあります。
広く見せたいなら明るめの床色を選んだり、壁やドアの内装を白ベースでまとめると良いでしょう。
注意点② コストと工期がかかる
ヘリンボーン張りは、一般的な定尺張りと比べてコストと工期がかかります。
短くて細かな板を隙間なく張り合わせるのは時間がかかり、職人の手間代も高いです。
コストと工期を優先させるなら、シートやクッションフロアなどの施工性が高い床材を選びましょう。
ただし、気の風合いや手触りの質は落ちるため、慎重に検討してください。
注意点③ 個性的なデザインなので飽きる可能性がある
ヘリンボーン張りの床は、個性的で目を惹くおしゃれなデザインです。
しかし、長い間住んでいると飽きてしまう可能性があります。
LDKなどの広範囲かつ長く過ごす空間よりも、トイレなどのコンパクトな空間の方が飽きにくいでしょう。
■まとめ:ヘリンボーンの床でオリジナリティあふれる空間設計を
ヘリンボーンの床を採用すると、シンプルな空間でもおしゃれで個性的に仕上げることができます。
床材の種類や色、張り方などのバリエーションも多いため、気に入るデザインも見つかりやすいです。
ただし、一般的な床の張り方にはないデメリットもあります。
施工場所や範囲、床材選びなどを工夫してデメリットを対策しつつ、ヘリンボーンの床で素敵な空間に仕上げましょう。
その他の床のリノベーション事例は、施工事例をぜひご覧ください。
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