公開日:2020-07-24 更新日:2024-07-04
スケルトンリフォームのおしゃれな間取り&費用事例
中古のマンションや戸建てを丸ごと作り変えるスケルトンリフォームは、新築にはないオリジナルの間取りとデザインが魅力ポイント。
今回は戸建て・マンションのスケルトンリフォーム事例をもとに、どんな住まいになるのか、どこまでできるのかチェックしましょう。
スケルトンリフォームのメリットや注意すべきデメリット、人気の間取りもピックアップして解説します。
おしゃれなマイホームを手に入れたいこだわり派の方は、ぜひ選択肢の一つとして検討してみてくださいね。
目次
■ 中古購入+スケルトンリフォームが増えています
・スケルトンリフォームとは
スケルトンとは和訳すると「骨組み」という意味です。スケルトンリフォームとは、建物の構造以外の部分を新しく作り直すことを指します。
木造戸建て住宅なら柱・梁・土台・基礎以外の部分、鉄筋コンクリート造のマンションならコンクリート躯体以外の部分を丸々作り直します。
天井や壁、フローリング、建具などの内装、キッチン・ユニットバスなどの設備もすべて新しくするため、新築同様にリフレッシュできます。
・フルリノベーションとの違い
スケルトンリフォームと似た言葉として「フルリノベーション」という言い回しもよく使われます。
結論としては、スケルトンリフォームとフルリノベーションはほとんど同じ意味で、工事内容や仕上がりの違いはありません。
厳密にいえばリフォームは「原状回復」リノベーションは「機能向上」という目的の違いがあるのですが、スケルトンリフォームは間取り変更なども積極的に行うことが多いため、フルリノベーションと区別して考えなくてもOKです。
■ 【マンション・戸建て】スケルトンリフォーム実例
実際にスケルトンリフォームで素敵に生まれ変わったお住まいの実例を写真付きでご紹介します。
マンションスケルトンリフォーム事例①
BEFORE
- 工期 60日
- 費用 約1200万円
- 築年数 48年
大胆に間取り変更してライフスタイルにピッタリな住まいに変身した、スケルトンリフォームの醍醐味が詰まった事例です。
もとの長い廊下はウォークスルータイプのクローゼットにして、使い勝手の良い大容量収納に変身♪
玄関からリビングに直通の別ルートも設けているので、来客時も安心です。
マンションスケルトンリフォーム事例②
- 工期 60日
- 費用 約1700万円
- 築年数 16年
事例を見る:Case64「「ホテルライクな新築風」をあえて、リノベで叶える贅沢」
マンションも構造によってはかなり自由度の高いスケルトンリフォームが可能です。
こちらのお住まいは和室を撤去し、高級ホテルのようなリビングルームに仕上げています。
事例を見る:Case64「「ホテルライクな新築風」をあえて、リノベで叶える贅沢」
キッチンと収納の位置も入れ替え、リビングのご家族とコミュニケーションを取りながら料理できるレイアウトに。
マンションの場合、水回りを移動できるかどうかがスケルトンリフォームのカギになることもあるため、お早めにご相談いただけると最適なプラン作りに役立ちます。
戸建てスケルトンリフォーム事例①
- 工期 60日
- 費用 約1500万円
- 築年数 47年
スケルトンリフォームで移動できない柱はあえてそのまま露出し、古民家風のリビングに大変身♪
小上がりの畳スペースと小吹抜けの組み合わせで、開放感も大きくアップしています。
キッチンも昔ながらの独立レイアウトから、開放的な対面レイアウトに変更。
たっぷり収納と効率的な動線、おしゃれなデザインが両立したワクワクするキッチンになりました♪
戸建てスケルトンリフォーム事例②
- 工期 60日
- 費用 約1100万円
- 築年数 34年
築34年の中古住宅も、スケルトンリフォームなら新築同様の見た目と住み心地にアップデートできます。内装や建具・水回りなどの設備も一新するため古い場所が残らず、使い勝手もばっちり。
暗い・狭いなどお悩みが多い玄関も、お施主様のライフスタイルに合わせてカスタマイズ♪
お気に入りのシューズを飾れるオシャレ空間になり、趣味のロードバイクと空気入れなどもピッタリ納まります。
カスタマイズの自由度が高い戸建てのスケルトンリフォームは、使い勝手に合わせた住まいを作りやすい点が魅力です。
■ スケルトンリフォームの費用は?
スケルトンリフォームは間取りやデザインの自由度が高い分、費用相場も広く予想するのが難しいです。
同じ間取りでも選ぶ建材や設備によって、1000万円以下~1500万円以上と費用が変わることも珍しくありません。
スケルトンリフォームの費用は、イメージに近い事例を見つけて相場観を養うのがおすすめです。
こちらのコラムでも費用事例をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
■ スケルトンリフォームのメリット
・現代のライフスタイルに合わせた間取り
住まいの見た目をきれいにするだけでなく、間取りも含めて新たに作り直すスケルトンリフォームは、今の暮らしに合わせた住まいを実現できます。
例えば築20年の建物は、当然20年前のライフスタイルをもとに作られているため、現代の暮らしには合わない部分が多々あります。当時はスマートフォンもお掃除ロボットもありませんでしたよね?
以前の日本の住宅のドアは高さの規格が一間(約1.8m)でしたが、最近のお子さんは平均身長が伸びているためきゅうくつに感じるケースも。
こうした古い規格や設計をゼロベースで作り直し、現代の暮らしに合わせられるのはスケルトンリフォームの大きなメリットです。
・家族構成に合わせてオーダーできる
新築にないメリットとして、ご家族の人数やライフスタイルに合わせて細かく間取りをカスタマイズできる点も挙げられます。
分譲マンションや建売住宅は多くの人にマッチするデザインと間取りが基本のため、それぞれの家族に対する親和性はどうしても低くなります。
例えるならスーツやお洋服をオーダーで体にピッタリ合わせてつくるようなものです。
家事動線や余暇の過ごし方まで考えて作るオーダーメイドの住まいは、快適で豊かな暮らしにつながります。
・最新設備で家事ラクハウスに
キッチン・ユニットバス・トイレ・洗面などの水回り関係は変化が大きく、新しい設備に入れ替えるだけで使い勝手がとても良くなります。
最近はお料理の時短につながるキッチンや、お掃除が楽ちんなユニットバス・トイレなどもありますので、家事の時短につながるのもうれしいポイント。
中古住宅で気になる方が多い水回りを一新すれば、新築同様の気持ち良い住み心地になるのも大きなメリットですね。
・配管や配線を一新できる
給排水管や電気配線にも寿命があり、年数が経つと水漏れや回路のショートによる停電・火災などの危険が増えていきます。
内装を一新するスケルトンリフォームは、普段は見えない壁裏や床下の配管・配線も一新できるのもメリットの一つ。
見た目だけでなく、生活の基盤となる部分もしっかり作り変えれば、安心して長く暮らすことができます。
・建物の不具合を発見・改善できる
文字通り内装を丸々解体するスケルトンリフォームは、普段見えない建物の構造部まではっきりと目視することが可能。
建物の構造上の弱さや不具合などを発見することができるため、改善してから安心して暮らすことができるのは大きなメリットです。
例えばマンションの壁をはがしてみて、コンクリート躯体にカビが生えやすい場所があれば対策してから内装を仕上げることができます。
一戸建てで多い雨漏れのトラブルも、天井や壁をはがせば原因箇所をハッキリと突き止めることが可能。
内装の張り替えだけでは見つけられない不具合も、スケルトンリフォームなら発見・改善できるため、結果的に建物の耐久性アップにもつながりますね。
■ スケルトンリフォームのデメリットと対策
・建物構造によっては理想の間取りがつくれないことも
戸建て・マンションどちらも、建物の構造や状況によっては間取り変更が難しいケースがあります。
戸建てですと2×4(ツーバイフォー)工法やプレハブ工法など、後の間取り変更を前提としていない構造があります。
マンションも構造の一部となっているコンクリート壁は移動や撤去が難しく、管理組合の規則で間取り変更が禁止となっている建物も少なくありません。
【対策】⇒「ワンストップリフォーム・リノベ」でプロと物件探し
スケルトンリフォームができない物件を避けるため、中古物件を探す段階から私たちプロと一緒に取り組む「ワンストップリフォーム」がおすすめです。
ワンストップサービスでは、最初にお施主様の理想の住まいイメージを詳しくお聞きしてから物件探しを始めます。
不動産会社では分からない細かい構造も私たち専門家がチェックしますので、購入後に理想の間取りにならなくてガッカリ…といった失敗や後悔を防げます。
これから物件を探すなら、ワンストップサービスを活用して効率よく確実に理想の住まいを作れる物件を探しましょう♪
・思ったより費用が高くなるケースも
販売価格が決まっている分譲マンションや建売住宅と違い、スケルトンリフォームの予算は選ぶプランや設備によって大きく変わります。
新築では扱わないようなこだわり建材・設備も自由に選べるため、ついこだわりすぎて予算オーバーになってしまうケースも。
【対策】⇒最初に予算を伝える
プランの自由度が高いスケルトンリフォームで予算オーバーを防ぐためには、最初の段階で予算を決めるのが効果的です。
いきなりお金の話をするのは気が引けるかもしれませんが、予算に合わせてプランを組み立てていけば後で調整する必要がありません。
こだわり部分にはお金をかけ、それ以外はコストダウンするなど、幅広い作戦で予算オーバーを防ぎやすくなります。
予算は大切なことですから、しっかり考えながら内容とのバランスを取りましょう。
■ スケルトンリフォームで人気の間取り
・広いLDK
スケルトンリフォームでやっぱり人気なのは、ひろびろとしたLDK中心のプランです。
キッチン・ダイニング・リビングが分かれている昔の間取りにもメリットはありますが、最近は家族でコミュニケーションが取れる一つなぎの間取りが主流です。
大きなLDKは家族みんなで快適に過ごしやすく、自然とリビングに集まるライフスタイルを目指せるのも魅力♪
・ワークスペース
テレワークの普及によって、ご自宅にデスクスペースを設ける方が増えています。
最近はタブレット端末を使ったお子様の学習スタイルも増えているため、家族みんなで共有することもできます。
・リビング寝室
リゾート感のあるリビングと寝室一体の間取りも、スケルトンリフォームならではのアイデア。
ゾーニングやプライバシーの確保をしっかりすれば、来客にも十分対応できます。
リビング・寝室が一緒になることで開放感もアップするので、ぜひ検討してみてください。
・対面キッチン
昔ながらの壁付けキッチンにもメリットはあるのですが、スケルトンリフォームではやはり開放的な対面キッチンが人気です。
デザイン・使い勝手面で有利ですし、家族やお友達と会話しながらお料理できるのが良いですよね♪
・パントリー
食器に調理家電、食材などアイテム数の多いキッチンは、物があふれて生活感が出やすいポイント。
大型のアイテムも楽にしまえるパントリースペースは、人気の家事ラク間取りです♪
ちょっとしたスペースのパントリーでも収納力とお料理効率が大きくアップしますので、お料理好きの方はぜひ検討してみてください。
・おしゃれな洗面所
水回りの中でも狭さや収納力の不満が出やすい洗面所は、スケルトンリフォームで力を入れる方が多いポイント。
毎日使う場所なので、おしゃれに仕上げると毎日が楽しくなりますね♪
・廊下収納
デッドスペースになりがちな廊下を収納として兼用するのもおすすめのアイデアです。
移動しながらアイテムを出し入れでき、スペースがムダになりません。
廊下のアクセントにもなり、毎日の何気ない時間も楽しくなりそう♪
・ファミリークローゼット
家族全員の衣類をまとめて管理するファミリークローゼットも、スケルトンリフォームで人気が高まっている間取り。
ファミリークローゼットは家事負担の軽減、省スペースなどさまざまなメリットがあります。
デメリットもありますが、しっかり対策すれば後悔のない間取りになりますよ♪
・シューズインクローゼット
広さや収納力に不満を感じている方も多い玄関には、シューズインクローゼットの間取りがおすすめ。
暮らしやすさやデザイン性がグッとアップするため、最近はスケルトンリフォームで取り入れる方も増えてきています。
メリット・デメリットがありますが、しっかり把握して対策すれば暮らしやすい間取りに仕上げられます♪
・書斎
書斎と聞くとハードルが高いイメージがあるかもしれませんが、2~3畳の小さい間取りなら意外と採り入れやすいです。
書斎は在宅ワークはもちろん、趣味や読書といったプライベートスペースとしても大活躍♪
完全個室だけではなく、半個室やオープンスペースも検討してみましょう。
■ まとめ:スケルトンリフォームでおトクに理想のマイホーム♪
自由度の高いスケルトンリフォーム・フルリノベーションでおしゃれな住まいを手に入れるためには、私たち施工店の実績とデザイン力が必要です。
SHUKEN Reは東京都内・千葉県を中心に多くのリフォーム・リノベーションをお手伝いしてきた経験をもとに、お客様にピッタリのプランをご提案。
デザイン・使い勝手・住み心地などどんなお悩みにもお応えして、家族のライフスタイルに合わせた住まいづくりをお手伝いします。
ご自宅や仕事場からもお気軽にご利用いただけるオンライン相談も受け付けておりますので、ちょっとした疑問や興味についてもぜひお声かけください。