公開日:2023-04-15 更新日:2024-12-19
中古住宅を購入してリノベーションする費用相場は?物件選びが費用に大きく関わる
中古住宅の購入を機にリノベーションをすると、新築住宅のようなおしゃれで快適な暮らしを手に入れることができます。
しかし、中古住宅を購入してリノベーションをするときの、「費用」が気になる方も多いはずです。
今回は、リノベーションの費用相場や実例、金額に大きく関わる物件選びについて解説します。
理想の暮らしを実現するために、あなただけの納得のリノベーション住宅をつくりましょう♪
・中古住宅を購入してリノベーションする場合の費用相場は、フルリノベーションで約15~20万円/㎡です。
・同じ広さの物件でも築年数や建物の状態によって費用が異なるため、あなた好みのリノベ向き物件かプロの目で判断してもらうとスムーズです。
目次
■中古住宅を購入してリノベーションしたときの費用相場
不動産情報サービスのアットホーム株式会社が発表した2019年の「中古住宅のリノベーション実態調査」では、中古住宅を購入する約8割が「リノベーションを前提にしている」と回答しています。
▶参考ページ:2019年中古住宅のリノベーション実態調査|アットホーム株式会社
リノベーションすることで、自分に合った住まいに生まれ変わらせることができますし、生活の質も向上します。
物件全体をフルリノベーションする場合、費用相場は1㎡あたり15~20万円程度です。
60㎡のマンションであれば、900万円~1,200万円の予算を想定しておくとよいでしょう。
参考までに部分リノベの予算感としては、一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会が行なった調査によると、20代~40代では545.2万円。
リクルート社が実施した「大型リフォーム実施者調査(300万円以上のケース)」では平均610.4万円となっています。
いずれも設備や部品の交換、屋根や外壁の塗装のみなどの局所的なリフォームも含まれるため、フルリノベーションの費用感とは異なります。
物件やリノベーションの内容によって費用は異なりますので、あくまで目安として考えておきましょう。
〈出典〉
・2022年度住宅リフォームに関する消費者(検討者・実施者)実態調査|一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会
・リクルート|2017年 大型リフォーム実施者調査
■リノベーションした中古住宅の実例と工事費用
リノベーションの実例を基に実際にかかる費用を確認しましょう。
【中古一戸建て】129.5㎡を940万円でリノベーション
元々、半独立型だった壁付けキッチンを、リビング・ダイニングとつながる対面キッチンへ変更。
家族とコミュニケーションが取りやすく、明るい光が差し込むキッチンに生まれ変わりました。
家族の暮らしに合わせて、和室の一部を土間収納に。
靴や趣味の道具をすっきりとしまえる使いやすい空間です。
エリア | 東京都 |
---|---|
物件種別 | 戸建て |
築年数 | 27年 |
広さ | 129.5㎡ |
施工期間 | 約1.5か月 |
物件費用 | 非公開 |
リノベ費用 | 940万円 |
家族構成 | ご夫婦+お子さん1人 |
【中古一戸建て】97.2㎡を1,500万円台でリノベーション
南面にあった広々とした和室を無くして、オープンタイプの一直線LDKに変更しました。
構造上必要な梁や柱を塗装してあえて見せることで、古民家風のおしゃれな内装に。
洗面脱衣所も細かなインテリアまでこだわりました。
空間自体はコンパクトになったものの、収納付きの造作洗面台や棚をつけることで、使い勝手の良い空間に生まれ変わりました。
エリア | 非公開 |
---|---|
物件種別 | 戸建て |
築年数 | 45年 |
広さ | 97.2㎡ |
施工期間 | 2か月 |
物件費用 | 非公開 |
リノベ費用 | 1500万円台 |
家族構成 | ご夫婦+お嬢さん |
■リノベーション成功のポイントは中古住宅の物件選び
内容も費用も満足できるリノベーションをするために大切なのが、土台となる中古物件選びです。
購入前にしっかりとチェックを行わないと思わぬ出費につながったり、希望するリノベーションが行えない可能性があります。
自分でもできる確認方法を紹介しますので、内見時にチェックしましょう。
ポイント① 窓や戸の建て付けは悪くないか
窓や戸は必ず開け閉めを行い、建て付けを確認しましょう。
多少の開け閉めのしにくさは、部品の交換やレールの掃除、サッシの調整などで解決できるケースが多いです。
しかし、まったく動かなかったり閉めても隙間ができたりする場合は、構造に問題があることも。
ポイント② 壁や基礎などにひび割れがないか
室内の壁にひび割れがないかも確認しましょう。
大きな割れやクロスのズレがある場合、地震時などに建物に負荷がかかり建物にゆがみが起きている可能性もあります。
ゆがみを直すには大掛かりなリフォームが必要です。
また、戸建て住宅の場合は外壁や基礎のひび割れもチェックしましょう。
外周りは、少しの割れでも雨漏りの原因になる可能性があるため注意が必要です。
ポイント③ 天井や壁に雨漏りのようなシミができていないか
天井や壁のシミも確認しましょう。
築年数の経った中古住宅の場合、内装材全体が汚れてしまっていて見落としてしまうというケースも少なくありません。
長期間雨漏りしたまま放置された建物は、構造体が腐食していて耐震性に悪影響を及ぼしていることも。
また、床面がフカフカと柔らかくなっている場合は、土台の腐食やシロアリの被害も疑われます。
ポイント④ 元の間取りを活かしてリノベーションできそうか
中古住宅の間取りを活かしてリノベーションができれば、比較的費用を抑えることができます。
例えば、新しい水回りの設備を入れる場合でも、位置を移動するのとしないのでは費用が大きく変わります。
キッチンやお風呂などを移動する場合、配管や換気設備も一緒に移動することになるためです。
また、構造上取り壊せない壁や柱もあるため、そもそも希望する間取りが実現できないことも。
元々理想に近い間取りの中古住宅に出会えれば、最小限の間取り変更で満足できるリノベーションがしやすくなります。
ポイント⑤ 築年数を確認して耐震性能を判断する
中古住宅で忘れてはならないのが築年数の確認です。
1981(昭和56)年以前の建物は旧耐震基準で建てられており、現在の新耐震基準とは異なる基準です。
▶参考ページ:建築:住宅・建築物の耐震化について – 国土交通省
そのため、耐震診断を行って耐震性が基準に満たない場合は、改修工事を行わなければなりません。
耐震診断・工事は補助金制度などもありますが、費用や工期が増えることになります。
新耐震基準で建てられた物件のほうが費用は抑えやすくなります。
ポイント⑥ マンションの場合は管理規約もチェック!
中古マンションを購入する予定の方は、管理規約のチェックも忘れてはいけません。
一戸建て住宅と異なり、複数の人が住むマンションはさまざまな規約が定められています。
中には、配管の移動や壁の取り壊しが制限されていることや、床材に指定がある物件も。
高層階や搬入経路が複雑な場合は、費用が割高になります。
自分が希望するリノベーションができるかどうか、チェックすることが大切です。
■物件選びからリノベーションまで一貫して任せられる会社を選ぼう
中古住宅を購入してリノベーションする際の物件についてお伝えしましたが、自分たちが実現したいリノベーションがしやすい物件なのか、中々自分だけでは判断できないという方もいますよね。
そこでおすすめしたいのが、物件選びからリノベーションまで一貫して任せられる会社を選ぶことです。
このうような形態を「ワンストップリノベーション」と呼びます。
ワンストップリノベーションを行っている会社なら、さまざまなメリットがありますよ♪
【ワンストップリノベーションのメリット】
- ・予算に合わせて物件探しやリノベーションの提案を行ってくれる
- ・プロが一緒に内覧してリノベ向きの物件か判断してくれる
- ・リノベーションの要望に合った物件を提案してくれる
- ・物件購入やローンの手続きのサポートをしてくれる
- ・住宅ローンにリノベーション費用も組み込みやすい、など
事前にリノベーションしてくれる会社に予算や要望を伝えることで、自分達にぴったりな物件を紹介してもらえます。
■まとめ:物件選びからこだわって納得のリノベーションを
中古住宅を購入してリノベーションする場合の費用相場は、フルリノベーションで15~20万円/㎡です。
物件の状況によって最適なプランが異なりますので、満足行くリノベーションが行えるように、プロの力を借りながら物件探しを行ってくださいね♪
「初めて中古住宅を購入するから不安‥」という方もご安心ください。
“SHUKEN Re”では、今まで培った知識と経験を踏まえて、リノベーションを前提とした中古物件探しのお手伝いをさせていただきます。
オンラインでの無料相談も承っておりますので、「後悔のない物件探しをしたい」「お金に関することを詳しく知りたい」という方は、どうぞお気軽にご相談ください。