公開日:2023-01-28 更新日:2024-12-19
中古住宅は売却前にハウスクリーニングするべき?メリットや費用相場を解説
中古住宅を売却するなら、「少しでも売りやすくするために、ハウスクリーニングをしたほうがいいの?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
中古住宅は長年の汚れが蓄積していることも多いため、ハウスクリーニングを利用してプロに掃除してもらうことで、売りやすさにつながるケースもあります。
今回は、中古住宅を売却前にハウスクリーニングするメリットや、ハウスクリーニングをしたほうが良いケースと不要なケースについて解説します。
ハウスクリーニングの間取り別・場所別の費用相場も紹介しますので、参考にしてくださいね。
・中古住宅を売却する際は、内覧前にハウスクリーニングすることで、印象をアップし買主に安心して購入してもらう手助けになります。
・ハウスクリーニング費用の相場は、戸建て/マンションの違いや間取り・広さによって変わってきますが、2LDK~4LDKなら50,000円~100,000円前後が相場になります。
・フルリノベーション前提の物件として売り出す場合など、ハウスクリーニングをしなくても良いケースもありますので、不動産会社と相談しながら検討しましょう。
目次
ハウスクリーニングとは
ハウスクリーニングとは、清掃の専門業者に家を掃除してもらうサービスのことです。
自分では掃除が難しい場所や普段の掃除では汚れが落としにくい場所もきれいにしてもらえるのがメリットです。
家全体をクリーニングしてもらえる以外に、エアコンやレンジフード、水回りセットなど、特定の場所をピンポイントでクリーニングしてくれるメニューを揃えている業者も多いです。
中古住宅を売却する際、売主がハウスクリーニングすることは必須ではありませんし、「売主・買主のどちらが行う」というルールもありません。
しかし、売却する前にハウスクリーニングすることで得られるメリットもあります。
売却前にハウスクリーニングするメリット
事例を見る:Case27「好きなものに囲まれ、機嫌がよくなる家・Elegant Vintage」
内覧時に良い印象を与えられる
売却前にハウスクリーニングを実施する場合は、内覧前のタイミングがベストです。
ハウスクリーニングすることで家全体の清潔感がアップし、内覧した人に「売主は家を大切に使っていたんだな」という良い印象を与えられます。
最低限のコストで売りやすさをアップ
ハウスクリーニングは、内装リフォームまでは必要ないけれど、汚れや古さが目立つ部分がある場合におすすめです。
リフォームに比べても費用が安く済むため、最低限のコストで物件の印象をよくして、売りやすくできるのがメリットです。
値引き交渉のリスクを下げられる
例えば、壁紙や障子・ふすまの色あせ・変色や、水回りの汚れがひどいなどの理由で、買主から値引きを要求されることもあります。
値引きの交渉額は買主によってまちまちなので一概には言えませんが、「クリーニングしておけばもっと高く売れたかも…」と後悔するリスクを下げられます。
ハウスクリーニングの実施がおすすめのケースは?
できるだけ早く売却したい場合
中古住宅をできるだけ早く売却したいなら、買主が「この物件は本当に大丈夫かな?」と迷ってしまう要素はなるべく減らしたいですよね。
立地や間取りなど条件が同じ物件なら、ハウスクリーニングした綺麗な物件のほうが、より印象がよく、購入の決め手になるかもしれません。
比較的築浅の中古住宅の場合
そのままの内装や間取りでも需要が多く、リノベーションが必要ない築浅の中古住宅は、内装の綺麗さが売りやすさにつながりやすいため、積極的にハウスクリーニングを検討しても良いでしょう。
ハウスクリーニングをしなくても良いケースは?
購入後のリノベーションを前提とした売却の場合
築年数が20〜25年以上の古いマンションや戸建ては、ハウスクリーニングでは修復できない設備や内装の劣化があることも多いため、物件を現状のまま「フルリノベーション向き物件」として売り出したほうが良いケースもあります。
買主がリノベーションする前提なら、売主はリフォームやハウスクリーニングをする必要がないので売却時の諸費用が安く済みますし、買主は物件にリフォーム費用を上乗せされていない金額でより安く購入できるので、双方にメリットがあります。
このように、設備や内装がクリーニングだけではカバーできないほど古く、リノベーション向きの中古住宅を求める買主に向けて売り出す場合は、あえてハウスクリーニングをする必要はないでしょう。
ハウスクリーニングの費用相場
広さや間取りで費用が変わる
ハウスクリーニングの費用は、部屋の広さや間取りがベースとなっています。
間取り | 料金の目安(空室時) |
---|---|
1R・1K | 約15,000円~30,000円前後 |
1DK・1LDK | 約30,000円~40,000円前後 |
2DK・2LDK | 約30,000円~70,000円前後 |
3DK・3LDK | 約50,000円~85,000円前後 |
4DK・4LDK | 約70,000円~100,000円前後 |
5DK以上の間取りや広さ | 約100,000円~ |
業者によっては、レンジフードやエアコンなどは間取りによる基本料金には含まれずオプションになっているところもあるので事前に確認しましょう。
※清掃費用に加え、交通費や駐車場代などが別途必要になる場合があります。
入居中は空室時よりも費用が高くなる
業者によって違いはありますが、引越し前や、入居中など室内に荷物がある状態でハウスクリーニングを依頼する場合は、空室時よりも費用が1.2~1.5倍ほどになることが多いです。
マンションよりも戸建てのほうが費用は高くなる
ハウスクリーニング費用は、同じ間取りや部屋数でも、マンションより戸建てのほうが高くなる傾向があります。
業者によって費用の表示方法が異なるので、ホームページなどで料金表をしっかり確認しましょう。
場所別のハウスクリーニング費用相場
エアコンやレンジフードなどのオプション料金や、キッチン、浴室、トイレなど水回りのみや、壁紙を白くするクリーニングの費用相場は以下のようになっています。
清掃場所 | 費用相場 |
---|---|
エアコン(1台あたり) | 10,000円~30,000円前後 |
レンジフードや換気扇(1台あたり) | 10,000円~20,000円前後 |
キッチン全体(換気扇以外) | 12,000円~18,000円前後 |
浴室 | 14,000円~16,000円前後 |
トイレ | 8,000円~9,000円前後 |
洗面所・脱衣所 | 7,000~10,000円前後 |
床(6畳・ワックスがけ込み) | 8,000円~15,000円前後 |
壁紙クリーニング(10㎡あたり) | 5,000円~10,000円前後 |
ベランダ・バルコニー高圧洗浄 | 9,000円~14,000円前後 |
窓サッシ・網戸(目安2組) | 10,000円~15,000円前後 |
実際のクリーニング費用は業者によって多少前後しますので、あくまで目安として参考にしてください。
ハウスクリーニングの前に自分でできることはある?
ハウスクリーニングのメニューは場所に応じてたくさんありますが、室内全体の掃除に加えてエアコン、レンジフード、壁紙、ベランダなど部分的なクリーニングも全て依頼すると数十万円ほどかかってしまうこともあります。
できる部分は自分で掃除すればコストを抑えられるので、それぞれの場所の汚れ具合や掃除の手間に応じて検討してみましょう。
必要に応じてプチリフォームも検討してみよう
ただし、DIYで壁紙の張り替えや修復などを行う場合、施工スキルによってはかえって見た目が悪化したり、費用が余計にかかったりする可能性もあります。
不安な場合は部分的なリフォームのみをリフォーム業者に依頼するのも1つの手です。
まとめ|中古住宅はハウスクリーニングで売却が有利になることも
中古住宅を売却する際は、内覧前にハウスクリーニングすることで、印象をアップし買主に安心して購入してもらう手助けになります。
ハウスクリーニング費用の相場は、戸建て/マンションの違いや間取り・広さによって変わってきますが、2LDK~4LDKなら50,000円~100,000円前後が相場になります。
汚れ具合や内装の傷み具合によっては、自分で清掃・DIYで修復したり、リフォーム業者に部分リフォームを依頼したりする手もあります。
また、フルリノベーション前提の物件として売り出す場合や、クリーニングだけではカバーできない設備・内装の劣化がある場合など、ハウスクリーニングをしなくても良いケースもありますので、不動産会社と相談しながら検討しましょう。
中古住宅の売却サポートはSHUKEN Reにお任せください
私たちSHUKEN Reは、東京23区・23区に隣接する市・横浜市・川崎市・千葉県の一部(浦安・市川・船橋・千葉)を対応エリアとした、リノベーション専門の不動産会社です。
リノベーションを前提とした中古物件を求める方に対して売却を行っているため、
築年数の古い戸建て・マンションや、現状のままでは住めないような空き家、しばらくお手入れのされていない相続物件の売却などもご相談いただけます。
過去にSHUKEN ReでリノベーションされたOBの方もぜひご相談ください。