公開日:2026-01-07
部分リフォームの費用相場は?フルリノベとどっちが得かメリット・デメリット徹底比較【2025年版】

住宅価格の高騰もあり、「総予算を抑えたい」「気になるところだけ直す部分リフォームとフルリフォームどっちがいい?」とお考えの方へ。
価格で部分リフォームを選んでしまい、「後から配管トラブルが起きた」「結局フルリノベーションすればよかった」と後悔しないためには、あらかじめ費用相場やメリット・デメリットを比較しておくことが大切です。
この記事では、まず水回り・内装・間取り変更にかかる部分リフォームの費用相場を一覧で解説します。
さらに、これから中古物件を購入する方に向けて、部分リフォームとフルリフォーム(リノベーション)で、最終的な総予算がどう変わるのかもシミュレーションしました。
実はマンションの築年数によっては、フルリフォームのほうがトータル費用を抑えられるケースもあります。ぜひ参考にしてください。
- ・部分リフォーム(水回り・内装・間取り)とフルリフォームの費用相場を解説します。
- ・中古物件購入+リフォームの場合、マンションの築年数によっては、中古物件購入+フルリフォームのほうがトータル費用を抑えられます。
- ・今後も金利上昇が予想されるため、比較的金利が低いうちにローンを組んでリフォーム費用を抑えるコツも紹介します。
目次
■部分リフォームの費用相場

まず、部分リフォームの費用相場を、「水回り」「内装」「間取り」に分けて解説します。
ここでご紹介する費用は相場であり、設備の移動距離や施工面積によっても費用は異なるので、目安として参考にしてください。
水回りの交換(キッチン・浴室・トイレ・洗面室)
水回りを交換する部分リフォームの費用相場は、工事内容によって以下のように10万~150万円と幅があります。
| 施工箇所 | 費用相場 |
|---|---|
| キッチン | 40万~150万円 |
| 浴室 | 60万~150万円 |
| トイレ | 15万~50万円 |
| 洗面室 | 10万~40万円 |
水回り4点(キッチン・浴室・トイレ・洗面室)をまとめてリフォームする場合、個別に工事するよりも配管工事や廃材処分、職人の手配、現場管理などを一度で行えるため、トータル費用は割安になる傾向があります。
設備の位置変更をともなわず、一般的なグレードの設備を選んだ場合は、工事費込みで150万~300万円前後が中心的な価格帯となります。水回りは、セットプラン(3点・4点)を活用することでコストを抑えられるケースもあります。
一方で、設備のグレードアップ、内装工事の範囲拡大、配管の更新や移設をともなう場合は、総額が300万円~400万円程度まで上振れすることもあります。
なお、水回りの移動をともなう交換・部分リフォームの場合、以下の条件が費用を左右するため、チェックしておきましょう。
水回りの移動をともなう交換・部分リフォームの費用を左右する要素
- ・設備のグレード
- ・設備のオプションの有無
- ・内装工事の範囲
- ・移動距離(距離に比例して配管工事の費用が増える)
また、マンションは管理規約で水回りの移動が制限されているケースがあります。部分リフォームを決める前に、管理規約の内容を確認しましょう。
内装(床材・クロスの張り替え)
床材・クロスを張り替える部分リフォームの費用相場を6〜12畳の広さ別に見ると、以下のとおりです。
| 施工箇所 | 広さ | 費用相場 |
|---|---|---|
| 床材 (フローリング) |
6畳 | 9万〜20万円 |
| 8畳 | 10万~25万円 | |
| 10畳 | 15万~30万円 | |
| 12畳 | 20万~35万円 | |
| クロス | 6畳 | 3万~7万円 |
| 8畳 | 4万~8万円 | |
| 10畳 | 5万~10万円 | |
| 12畳 | 7万~12万円 |
床材・クロスの張り替え費用は、以下のような条件で変化することから、踏まえて検討しましょう。
床材・クロスの張り替えリフォームの費用を左右する要素
- ・製品のグレード
- ・施工面積
- ・下地の状態(凹凸や腐食がある場合は補修作業が必要になる)
なお、マンションで床材を変更する際は、管理規約によって遮音基準が設けられているケースがほとんどです。床材を決める前に、管理規約の内容をチェックしてくださいね。
間取り(壁を抜く・壁の新設)
壁を抜いたり、新設したりする間取り変更の部分リフォームをする場合は、以下のように5万〜150万円が費用相場です。
| 施工内容 | 費用相場 | |
|---|---|---|
| 間仕切り壁を抜く (撤去) |
リビングと和室の一体化 | 40万〜150万円 |
| 2つの洋室の一体化 | 30万〜80万円 | |
| 間仕切り壁の新設 | 15万~40万円 | |
| 可動式の間仕切り壁の新設 | 5万~50万円 | |
間取り変更のリフォームは以下の条件により費用が変わるため、注意しましょう。
間取り変更のリフォーム費用を左右する要素
- ・内装工事の範囲(壁周辺のみの工事or部屋全体の工事)
- ・内装材のグレード
- ・下地の状態
- ・電気配線工事の有無(コンセント・スイッチ・照明の移動や新設)
ほかの部分リフォームと同様に、マンションでは管理規約で間取り変更が制限されている可能性があります。中古物件の購入前に管理規約を確認して、理想の間取りを実現できるかチェックしましょう。
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■フルリフォームの費用相場

フルリフォームの費用相場は、SHUKEN Reの実績から試算すると18万〜20万円/㎡が中心の価格帯となっています。
〈関連ページ〉よくあるご質問|リノベーション費用の目安はありますか?
上記の費用をもとに、専有面積40〜70㎡のマンションをフルリフォームする費用をシミュレーションしてみましょう。
| 広さ | 費用相場 |
|---|---|
| 40㎡ | 720万〜800万円 |
| 50㎡ | 900万〜1,000万円 |
| 60㎡ | 1,080万〜1,200万円 |
| 70㎡ | 1,260万〜1,400万円 |
住宅の劣化状況や設備・建材のグレードなどの条件によっても費用は変化します。詳しくはリフォーム会社に相談してくださいね。
また、中古物件を購入してリフォームする場合は、物件価格がトータル費用に大きな影響を与えます。フルリフォームでも十分に費用を抑えられるケースがあり、次の章で詳しく解説します。
■中古物件購入+部分orフルリフォームの費用比較

ここでは、これから中古マンションを購入してリノベーションを検討しているケースで費用を試算します。
東日本不動産流通機構によると、2024年における首都圏の中古マンションの成約価格は以下のとおりです。
| 築年数 | 成約価格(専有面積) |
|---|---|
| ~築5年 | 7,808万円(約61.9㎡) |
| 築6~10年 | 7,156万円(約65.6㎡) |
| 築11~15年 | 6,619万円(約66.6㎡) |
| 築16~20年 | 5,972万円(約70.2㎡) |
| 築21~25年 | 5,320万円(約71.2㎡) |
| 築26~30年 | 3,835万円(約66.5㎡) |
| 築31年~ | 2,445万円(約57.6㎡) |
フルリフォームのタイミングの目安は築20〜30年以降とされており、部分リフォームで対応できるのは築20年までの比較的状態が良い中古物件です。
たとえば、「築16~20年の中古物件購入+水回りの交換」と「築26~30年の中古物件購入+フルリフォーム」で、費用を比較してみましょう。
| ケース | 費用目安 |
|---|---|
| 築16~20年の中古物件購入+水回りの交換 | 6,097万〜6,362万円 (5,972万円+125万〜390万円) |
| 築26~30年の中古物件購入+フルリフォーム | 5,032万〜5,165万円 (3,835万円+約66.5㎡×18万〜20万円/㎡) |
「築26~30年の中古物件購入+フルリフォーム」のケースのほうが、「築16~20年の中古物件購入+水回りの交換」のケースよりも1,000万円以上もリーズナブルに済みます。
また、築16~20年のマンションは近い未来にフルリフォームの必要性が高まるため、入居前にフルリフォームしておくほうが賢い選択だといえます。
物件購入をともなうケースでは、リフォーム費用のみで部分orフルリフォームを決めるのではなく、物件価格を踏まえて総合的に判断しましょう。
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■部分リフォーム・フルリフォームのメリット・デメリット

ここでは、部分リフォーム・フルリフォームのメリット・デメリットを解説します。
それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、リフォームを検討しましょう。
部分リフォーム
部分リフォームには、以下のようなメリット・デメリットがあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット | ・施工範囲が限られるため、コストを抑えやすい ・工期が比較的短く済む ・住みながらリフォームできる可能性がある |
| デメリット | ・大きな間取り変更は難しい ・リフォーム済みの場所・していない場所でデザインがちぐはぐになりやすい |
また、部分リフォームを繰り返すと、現場管理費や職人さんの人件費・出張費などが重複するため、結果的に割高になるリスクも。
築浅物件のように劣化が少ない中古マンションや、購入予定の中古物件で間取り変更が必要ない場合は、部分リフォームが向いています。
フルリフォーム
続いて、フルリフォームのメリット・デメリットを押さえましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット | ・間取り変更の自由度が高く、ライフスタイルや家族構成に合った住まいを実現しやすい ・断熱性や気密性を高める工事が可能で、快適性アップにつながる ・物件の資産価値が向上して売却時に有利になる |
| デメリット | ・部分リフォームと比べるとコストがかかりやすい ・住みながらリフォームするのは難しい |
コストについてはリフォーム費用単体の話で、「中古物件購入+部分orフルリフォームの費用比較」の章でご紹介したように、中古マンションの購入をともなう場合は物件価格がトータル費用を大きく左右します。
物件価格の下落率が高まる築20年以降の中古マンションであれば、フルリフォームを実施してもトータルコストは十分に抑えられます。
中古物件購入+リフォームの費用を減らしたい場合は、一定の築年数を経過したマンションとフルリフォームの組み合わせを検討しましょう。
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■部分リフォーム・フルリフォームの費用を抑えるコツ

続いて、部分リフォーム・フルリフォームの費用を抑えるコツをご紹介します。
金利上昇の初期段階のうちにローンを組む
中古物件購入+リフォームでは、トータル費用が高額になりやすいため、ローンの活用が欠かせません。
金利上昇の初期段階、つまり比較的金利が低い時期にローンを組むことで、金利負担を減らしやすくなります。
「金利上昇はこのまま続くの?」と疑問に感じる方もいらっしゃるでしょう。
これからの経済や政策状況によっても異なりますが、2024年3月に日本銀行のマイナス金利政策が終了しているのに加えて、物価上昇が続いていることから、金利上昇は今後も継続すると推測できます。
「金利が落ち着くまで中古物件の購入を控えよう」と思っていると、かなりの時間が必要になってしまうことも想定されるため、タイミングを逃さないようにしましょう。
ただ、早急にローンを組むと「十分な頭金が用意できない」「返済計画などの事前準備が甘かった」といったトラブルが発生する場合も。リフォーム会社や金融機関に相談してから判断してくださいね。
補助金や減税措置を積極的に活用する
部分リフォームやフルリフォームでは、施工内容によっては補助金を申請できる可能性があります。
たとえば、以下のようなリフォームを実施する場合、補助金を申請しやすい傾向にあります。
補助金を申請しやすいリフォーム工事の例
- ・断熱化
- ・バリアフリー化
- ・子育て対応
- ・エコ住宅設備の設置
また、中古物件購入+リフォームでは、リフォーム費用を住宅ローンに組み込めるのもメリットです。
住宅ローンはリフォームローンよりも金利が低いケースが多く、さらに住宅ローン減税の対象になるため、金利&税負担の軽減につながります。
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■部分リフォームの費用相場に関するQ&A

最後に、SHUKEN Reが部分リフォームの費用相場に関するよくある質問を解説します。
■まとめ
部分リフォームの費用相場を、「水回り」「内装」「間取り」に分けてご紹介しました。
リフォーム費用単体では、フルリフォームよりも部分リフォームのほうがコストを減らしやすくなります。
ただし、中古マンションを購入する場合、「築浅物件+部分リフォーム」と比べると「築20年以降の物件+フルリフォーム」のほうがトータル費用を抑えられる場合も。物件価格も踏まえて検討しましょう。
「リフォームを前提に中古マンションを購入したい」とお考えの方は、ぜひSHUKEN Reにご相談ください。
SHUKEN Reは、東京・千葉・神奈川での中古物件探しからリノベーションまでワンストップでサポートしています。
約20年間に8,000件を超えるマンション・戸建のリノベーション実績をもとに、あなたにぴったりのプランをご提案いたします。
浦安本店・世田谷店・青山店にショールームを併設しています。「完成見学会」「セミナー」「相談会」などのイベントも随時開催していますので、最寄りの店舗にお気軽にご相談ください。
Q リフォームをおしゃれに仕上げるには?
リフォームをおしゃれに仕上げるには、仕上がりやインテリアの好みが合うリフォーム会社を選ぶことが大切です。施工事例やカタログをチェックして候補を絞りましょう。
また、希望するデザインテイストの実績が豊富なリフォーム会社を選ぶことをおすすめします。
Q 予算500万円だとどこまでリフォームできる?
予算500万円でマンションをリフォームする場合は、「水回りの交換+壁紙・床材の張り替え」が中心となります。
なお、大がかりな間取り変更や住宅の断熱化、配管の交換などのリフォームは予算500万円だと難しくなります。
Q 部分リフォームとフルリフォームならどっちがいい?
部分リフォームとフルリフォームのどちらがいいかは、ご家族の考え方や住宅の劣化状況によって違いがあります。
たとえば、劣化の少ない築浅の中古マンションは部分リフォームでも対応できる可能性があります。一方で、全体的に劣化している場合や一定の築年数が経過している場合は、フルリフォームがおすすめです。









