公開日:2025-11-03
マンション・戸建てリノベーションのデメリット|新築・建て替えとの違いと後悔しない対策

デザインや立地の選択肢が豊富なリノベーションは、理想の住まいを叶える魅力的な選択肢です。
しかし、新築とは違う特有のデメリットを知らないと、「こんなはずじゃなかった」という後悔につながることもあります。
この記事では、8,000件超のリノベーション実績があるSHUKEN Re(シュウケン・アールイー)が、想定される全デメリットと対策を、新築や建て替えとの比較も交えて徹底解説します。
心から満足できる理想の住まいを実現するために、ぜひ最後までご覧ください。
- ・リノベーションの9つのデメリットと、その具体的な対策を解説します。
- ・新築・建て替え・リフォームとの違いを比較表で整理し、どの選択肢が最適かわかります。
- ・リノベーションで後悔しないための「3つの最重要ポイント」がわかります。
目次
■リノベーションのデメリットとプロの対策9選
まずは、マンション・戸建てに共通するリノベーションのデメリットと、それを乗り越えるための具体的な対策をセットで見ていきましょう。
デメリット①:【建物】耐震性や断熱性への不安
特に古い物件の場合、現行の耐震基準を満たしていなかったり、断熱材が入っておらず「夏は暑く、冬は寒い」家だったりする可能性があります。
【対策】⇒ 専門家と診断し、必要な性能向上工事を行う

断熱改修をした事例を見る:Case181「Backyard」
専門家による耐震診断に基づき、必要な「耐震補強工事」や「断熱改修」を計画に組み込みましょう。
これにより基本的な安全性と快適性を確保できるだけでなく、完成済みの新築では確認できない構造部分から性能をオーダーメイドできるチャンスも生まれます。
また、耐震や省エネ改修を行うことで、所得税の控除といった減税制度を受けられる場合があることも大きなメリットです。
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デメリット②:【構造】目に見えない部分の劣化リスク
見た目はきれいでも、壁や床を解体すると、柱の腐食や給排水管の劣化など、見えない部分に問題が隠れているケースがあります。
【対策】⇒ 住宅診断で建物の健康状態を把握する

築53年のお宅のリノベーション事例を見る:Case215「Potential」
専門家による「住宅診断(インスペクション)」で建物の現状を正確に把握すれば、修繕すべき箇所が明確になり、根本的な問題解決が可能です。
見えない部分まで一新することで、表面的なリフォームでは得られない新築以上の安心感と、本当の意味で長寿命な住まいを実現できます。
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デメリット③:【費用】想定外の追加工事が発生しやすい
デメリット②とも関連しますが、解体後に発覚した構造の問題などを補修するため、見積もりにはなかった追加工事費用が発生する可能性があります。
【対策】⇒ リスクを想定した「予備費」を資金計画に組み込む

物件探しからリノベーションを実施した事例を見る:Case204「comfort×industrial」
リノベーションの資金計画では、起こりうるリスクを想定した「予備費」をあらかじめ組み込んでおくことが鉄則です。
特に物件探しから始める場合、新築に比べて物件価格を抑えやすいため、その分予算に柔軟性を持たせやすいという利点があります。
このメリットを活かして堅実な計画を立てるためにも、経験豊富な会社にどの程度の予備費を見ておくべきか、的確なアドバイスを求めましょう。
デメリット④:【ローン】住宅ローンが使いにくい場合がある
物件購入費用とリノベーション工事費用を別々のローンで組むと、金利が高くなったり、手続きが煩雑になったりすることがあります。
【対策】⇒ (物件探しの場合)リフォーム一体型ローンを活用する

物件の購入費用とリノベーション費用を一本化できる「リフォーム一体型住宅ローン」の活用がおすすめです。
金利を抑えられ、窓口も一つで済むため、資金計画がスムーズになります。
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デメリット⑤:【計画】完成イメージがズレることがある
図面やカタログだけでは空間の広さや質感を把握しにくく、「完成したら思っていたイメージと違った」という失敗が起こる可能性があります。
【対策】⇒ 3Dパースや施工事例で完成イメージを具体化する

リノベーション事例を見る:Case191「Planner’s Home」
3DパースやVRで立体的なイメージを確認したり、ショールームで実際の素材に触れたりして、認識のズレを防ぎましょう。
また、その会社の施工事例をたくさん見て、デザインのテイストが自分と合っているかを確認することも重要です。
デメリット⑥:【工事】入居までの期間が長い
ゼロからプランを練り上げて作り変えるリノベーションは、設計から完成まで半年以上かかるのが一般的です。
【対策】⇒ 準備期間や仮住まいも含めた全体スケジュールを把握する

持ち家をリノベーションした事例を見る:Case199「LIKE A HOTEL」
工事期間だけでなく、プランニングなどの準備期間、仮住まいの必要性なども考慮して、入居までの全体像を把握しておくことが大切です。
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デメリット⑦:【制約】間取りやデザインの自由度に限界がある
リノベーションは自由設計が魅力ですが、建物の構造上、どうしても動かせない柱や壁は存在します。
特にマンションでは、窓や玄関ドアなどの共用部は変更できないといった規約上の制約もあります。
【対策】⇒ 制約を活かす設計力のある会社をパートナーに選ぶ

撤去できない壁を活かしたリノベーション事例を見る:Case148「Details」
建物の構造(戸建ての工法、マンションの構造種別など)を深く理解し、制約の中で最大限のプランを提案してくれる会社を選びましょう。
制約さえもデザインの一部として活かし、新築にはないオリジナリティを創造するのがプロの腕の見せ所です。
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デメリット⑧:【資産価値】売却・賃貸で不利になる可能性
あまりに個性的すぎるデザインや間取りにしてしまうと、将来的に売却や賃貸を考えた際に、買い手や借り手が見つかりにくくなる可能性があります。
【対策】⇒ 「立地」と「普遍的なデザイン」で資産価値を意識する

シンプルでおしゃれなリノベーション事例を見る:Case160「WIDE & OPEN!」
将来的な資産価値も視野に入れるなら、多くの人に好まれる普遍的なデザインをベースに、自分たちらしさをプラスするのがおすすめです。
また、物件から探す場合は、新築では見つけにくい人気エリアなど、資産価値が落ちにくい「立地」を選べるのが大きな強みです。
デメリット⑨:【維持】定期的なメンテナンスが必要
建物の躯体は中古であるため、新築に比べて、将来的にメンテナンスが必要となる箇所や頻度が多くなる可能性があります。
【対策】⇒ アフターサポートが充実した会社を選ぶ

将来部屋を分けることを想定したリノベーションの事例を見る:Case193「Public&Private」
工事後のアフターサポートや定期点検が充実している会社を選びましょう。
将来を見据えた長期的な修繕計画まで一緒に考えてくれるパートナーがいると、入居後も安心して暮らせます。
■あなたに最適な選択は?リノベーション vs 新築・建て替え・リフォーム

リノベーションのデメリットと対策が分かったところで、他の選択肢と比較してみましょう。
それぞれのメリット・デメリットを一覧表で確認し、ご自身の希望に最も合うのはどれか考えてみてくださいね。
| 比較項目 | リノベーション | 新築(分譲・建売) | 建て替え | リフォーム |
| 費用 | 〇(抑えやすい) | △ | △ | 〇 |
| 立地 | ◎(選択肢が豊富) | △ | 〇 | ― |
| 自由度 | 〇 | △ | ◎ | △ |
| 期間 | △(長い) | ◎(短い) | △ | ◎ |
- ・リノベーションがおすすめな人: コストとデザイン、立地のバランスを取りながら、自分らしい住まいを実現したい人。
- ・新築(分譲・建売)がおすすめな人: 全てが新品の状態で、手間をかけずになるべく早く入居したい人。
- ・建て替え・注文住宅:設計の制約が最も少ない状態で、ゼロから自由に家づくりをしたい人。
- ・リフォームがおすすめな人: 今の住まいを活かしながら、キッチンや浴室など部分的な不満を解消したい人。
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■リノベーションが選ばれる8つの大きなメリット

リノベーション事例を見る:Case206「Memorable」
リノベーションのデメリットを紹介してきましたが、それらを乗り越えてでも選ばれるのは、もちろん明確な理由があるからです。
ここでは、リノベーションの代表的な8つのメリットを改めて確認しましょう。
1. 自由な設計と高いデザイン性
最大の魅力は、自分たちのライフスタイルや好みに合わせて、間取りや内装、素材まで自由に設計できる点です。
新築の画一的なプランにはない、デザイン性の高い空間を実現できます。

デザイン性の高いリノベーション事例を見る:Case214「Walls」
2. コストを抑えられる可能性
物件探しから始める場合、新築よりもリーズナブルな価格で物件を取得できる可能性が高いです。
その分の予算を、こだわりたい内装や設備の充実に回すことができます。

予算とこだわりを両立させた、物件探しからのリノベ事例を見る:Case187「Visions」
3. 立地の選択肢が豊富
物件探しから始める場合、新築物件がほとんど出ないような人気のエリアや、駅近の好立地でも、中古物件なら見つかる可能性が広がります。

物件探しから始めたリノベーション事例を見る:Case219「Enjoy Interiors」
4. 快適な最新設備
キッチン、バスルーム、トイレといった住宅設備は、すべて最新のモデルに入れ替えることが可能です。
中古物件であっても、暮らしの快適性は新築同様です。

キッチンにこだわったリノベーションの事例を見る:Case209「Airy & Bright」
5. 減税制度の活用
耐震、省エネ、バリアフリーなど、特定の要件を満たす改修を行うことで、所得税や固定資産税の優遇(減税制度)を受けられる場合があります。
6. 既存資産の価値向上
中古物件やご実家など、既存の資産(ストック)を活かしながら、新築や建て替えよりもリーズナブルなコストで資産価値を向上させられる点も大きなメリットです。
立地の良さはそのままに、内外装や性能(耐震・断熱)を現代のニーズに合わせて刷新することで、投下した費用以上の価値を生み出せる可能性があります。

断熱改修で「快適な寝室」を実現した事例を見る:Case154「Magical Renovation」
7. 大切な思い出や既存の趣(おもむき)の継承
すべてを取り壊す建て替えとは異なり、ご家族の思い出が詰まった柱や梁、欄間といった既存の家の要素を、デザインの一部として活かしながら残すことができます。
大切な記憶を住まいに継承しつつ、現代のライフスタイルに合わせて快適に暮らせるのは、リノベーションならではの大きな魅力です。

実家の梁をデザインの一部として活かした事例を見る:Case134「実家を住み継ぐ」
8. 環境負荷の低減 (サステナビリティ)
既存の建物の構造躯体(骨組み)をできるだけ再利用するリノベーションは、大量の廃材を出す建て替え(スクラップ&ビルド)に比べ、環境負荷を大幅に抑えることができます。
「良いものを手入れして長く使う」という、サステナブル(持続可能)な社会の実現にも貢献できる、賢い住まいの選択肢です。

ライフスタイルの変化に合わせた二世帯住宅リノベ事例を見る:Case190「Passed down」
■後悔しないための3つの最重要ポイント

リノベーション事例を見る:Case194「Find my origin」
デメリットやメリットが分かったところで、ここでは「後悔しない」リノベーションのために、特に大切なポイントを3つに整理します。
ポイント1:【現状把握】建物の健康状態を専門家と確認する
満足のいくリノベーションは、土台となる「建物」の健康状態を知ることから始まります。
物件探しの方も持ち家の方も、まずは専門家による「住宅診断(インスペクション)」を依頼し、目に見えない劣化や構造の問題をしっかり把握しましょう。
ポイント2:【資金計画】総額で考える無理のない計画
資金計画を立てるとき、「工事費用」だけで考えてしまうのは少し注意が必要です。
「諸経費(税金・手数料など)」や「予備費(追加工事に備える費用)」まですべて含めた「総額」で考えることが、無理のない計画の大切なポイントになります。
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ポイント3:【会社選び】実績と設計力のあるパートナーを見極める
リノベーションは、新築以上に会社ごとの経験や設計力がとても大切になります。
こちらの不安や理想を丁寧にヒアリングしてくれるか、構造や制約を理解した上で最適なプランを提案してくれるか、施工品質やアフターサポートは信頼できるかなど、実績をしっかり見極めてパートナーを選びましょう。
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■リノベーションに関するQ&A

リノベーション事例を見る:Case205「Relaxing」
最後に、リノベーションを検討されるお客さまからよくいただくご質問にお答えします。
Q. 築年数がかなり古い物件(築40年以上など)でもリノベーションできますか?
A. はい、可能です。
ただし、建物の構造や劣化状態を専門家が診断し、必要な補強や修繕を行うことが前提となります。
Q. リノベーションとリフォームは何が違うのですか?
A. 一般的にリフォームは古くなった部分を修復する「原状回復」を指し、リノベーションは間取り変更なども含めて価値を刷新する「大規模改修」を指します。
Q. 工事中は仮住まいが必要ですか?
A. はい、お住まいの家を全面的にリノベーションする場合は、仮住まい(一時的な引越し)が必要です。
物件を購入してリノベーションする場合は、工事完了後のお引越しとなります。
Q. マンションでも間取りは自由に変えられますか?
A. 壁式構造など、構造上取り除けない壁がある場合を除けば、間取りの変更は可能です。
ただし、窓や玄関ドアなどの共用部や、管理規約で定められた範囲の変更はできません。
Q. 相談してから完成(入居)まで、どのくらいかかりますか?
A. 物件探しから始める場合で約8カ月〜1年、お持ちの家をリノベーションする場合で約6カ月〜8カ月が一般的な目安です。
プランの内容や建物の状況によって期間は変動します。
■まとめ:正しい知識と良いパートナーが、理想のリノベーションを実現します
この記事で解説したように、リノベーションのデメリットは、正しい知識で事前に対策すれば決して怖いものではありません。
その対策を一緒に考え、デメリットをメリットに変えるお手伝いをするのが、私たちリノベーション会社の役目です。
「うちの古いマンションでも大丈夫?」「この間取りの制約、本当に解消できる?」「予算内で収まるか不安…」 こうしたデメリットに関する不安こそ、ぜひ私たちSHUKEN Reにご相談ください。
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