公開日:2025-06-02
料理研究家が選ぶ理想のキッチン|間取り・収納・デザインにこだわるプロ仕様のリノベーション術
料理研究家やパティシエとして、自宅キッチンを本格的な教室や仕事場に変えるリノベーションプランがあります。
効率的な作業スペースや撮影可能なスタジオとして、機能性・デザイン性に優れたキッチンに仕上げるためには、ライフスタイルを表現する空間デザインの統一や調和にこだわるフルリノベーショがおすすめです。
今回は、日本テレビ放送の「ヒルナンデス!」番組内、≪リフォームの達人≫コーナーのキッチン特集で放送された「料理教室が開けるキッチン」へのリノベーション事例をご紹介します。
料理家が求める理想のオーダーメイドキッチンの魅力と、プロ仕様の設備・性能を叶えるおしゃれなキッチン設計のポイントも解説します。
プロの視点から素材選びや予算のかけ方のコツも紹介しますので、ぜひオリジナルリノベーションの参考にしてみてください♪
- ・料理研究家のようなキッチンにするには、効率的な動線設計・大容量の収納力・プロ仕様の設備がポイントです。
- ・収納力とデザイン性にこだわる造作キッチンなら、オリジナル設計ならではの使い心地や自由なカスタマイズが楽しめます。
- ・プロ仕様の優れた耐久性・清掃性を備えたキッチンでは、清潔で快適な調理環境が長く保てます。
目次
■料理研究家のキッチンに必要な3つの条件
自宅で仕事や趣味として、料理・製菓に取り組む予定がある場合、居心地が良く作業効率も高まる、おしゃれなキッチンづくりが欠かせませんよね。
理想的なキッチンは、単にデザイン性だけでなく、実用性と効率性も兼ね備えていることが大切です。
まずは、プロが理想とするキッチンに反映させたい、使い勝手がいい動線や収納、設備・素材選びなどの条件を整理してみましょう。
動線を見直した効率的な作業空間
プロ仕様のキッチンリノベーション事例を見る:Case100「ノーブル・ブルックリン」
大好きな料理や製菓に没頭できる環境を整えるには、キッチン内での移動や動作に応じた効率的な「ワークトライアングル」を定めることが大切です。
冷蔵庫・シンク・コンロを同じ長さの辺で三角形に結ぶ動線で、キッチン内での作業効率を高める便利な設計方法です。
ワークトライアングルは、キッチンでの作業をスムーズに進めるための基本設計で、キッチン空間の広さや動線の長さによって、調理・収納のしやすさや負担、ストレスのかかり具合が変わってきます。
スタジオや料理教室として、自宅キッチンをリノベーションする場合は、撮影に対応できる間取りや複数人での調理にも便利な広い通路幅の設計も欠かせません。
使い勝手にもこだわる大容量の収納スペース
プロ仕様のキッチンリノベーション事例を見る:Case95「2つのロフトがある家」
料理研究家が扱うプロ専用の調理道具やストックなどの食材は、種類や数も豊富で、効率的な収納スタイルが確保できない場合は、キッチンが散らかりやすい環境になる可能性があります。
収納量が多い場合は、乾物などの食品ストックや調味料、キッチン関連の消耗品などが置けるパントリーを設けて、管理しやすい設計を検討するのもおすすめです。
また、扉付きカウンター収納やオープンな飾り棚など、キッチンアイテムの使用頻度やリビングダイニングからの見栄えに合わせて、収納スタイルを選ぶのもおしゃれな空間づくりのポイントです。
システムキッチンを選ぶ場合は、収納力はもちろん、引き出した時の取り出しやすさや調理中の使い勝手をショールームなどでチェックしておきましょう。
プロ仕様の設備と素材選び
プロ仕様のキッチンリノベーション事例を見る:Case167「Quality of Life」
こちらの実例は、日本テレビ放送の「ヒルナンデス!」番組内、≪リフォームの達人≫コーナーのキッチン特集で放送された「料理教室が開けるキッチン」にリノベーションしたご自宅です。
ツヤ感を抑えたマットな質感と「光を吸い込むような黒」がおしゃれな「クチーナ」のキッチンには、ドイツの設備メーカー「ガゲナウ」のビルトインオーブンやIH・ガスコンロを採用。
どこを切り取ってもため息が出る、美しい仕上がりが魅力の大人モダンなキッチンです♪
料理や製菓のプロがこだわるキッチンでは、火力調整がしやすいガスコンロや本格的な業務用オーブンなどの高性能設備はもちろん、使い勝手や手触り、デザイン性にも関わる素材選びが大切です。
特にフルフラットで広い作業カウンターには、耐久性と清掃性を備えたステンレスやセラミックなどの素材が人気です。
キッチンに採用する壁面素材の種類や収納デザイン、統一感のあるキッチンツールにもこだわることで、ショールームのようなスタイリッシュな空間が実現します。
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東京・千葉・神奈川エリアで約25年にわたり、8,000件超の施工実績があるSHUKEN Reでは、キッチンリノベーション向きの物件探しや資金計画もお手伝いしています。
■マンションで実現するプロ仕様のキッチンリノベーション
マンションでも、プロ仕様の効率的な作業空間や、カフェのようなスタイリッシュさを備えた、本格的なキッチンリノベーションが楽しめます。
ここでは、自宅マンションをおしゃれな「キッチンスタジオ」として活用できる間取りにリノベーションした実例を参考に、おすすめの空間デザインや収納スタイルの設計ポイントを見てみましょう。
教室・撮影にも対応する一体型LDKのアトリエ
プロ仕様のキッチンリノベーション事例を見る:Case163「Smile Kitchen House」
食メディアの仕事に携わるご家族が、築22年の自宅マンションに「キッチンスタジオ」としても活用できる間取りを計画、大胆なキッチンリノベーションを叶えた実例です。
料理研究家やパティシエのご家族が、自宅で教室を開いたり、調理工程や仕上がりを撮影したりするのにも適した、おしゃれなレストランのような造作キッチンに仕上がりました。
仕事時間だけでなく、ご家族そろって優雅に料理・食事をしたり、カフェ気分でホームパーティーを楽しんだりできるのも魅力です。
2型キッチンが配置できる広いキッチンスペースは、もともと3LDKだった間取りの1室をリビングとして開け放ち、壁のないLDKをつくることで実現した開放的なデザインです。
キッチン内を自由に回遊できるレイアウト設計で、料理教室の生徒さんや撮影スタッフを招いても、ゆとりを持って対応できる空間になっています。
スポットライトなどの照明環境にもこだわることで、手元や料理が鮮やかに映える、プロ仕様のキッチン空間が実現します。
限られた空間を活用した収納設計
プロ仕様のキッチンリノベーション事例を見る:Case163「Smile Kitchen House」
マンションの限られた空間をフル活用して、居心地がいいキッチンスタジオを設計するためには、ゆとりある作業動線と使い勝手のいい収納スタイルの検討が欠かせません。
壁面に取り込む壁付けキッチンやカウンター下のスライド収納は、調理工程に合わせて必要な調味料や食器を取り出すのに便利です。
特に鍋やフライパン、調理グッズの種類や量が多いプロのキッチンには、大容量の「隠す」スペースが必要になるため、すっきりとした形状や無機質な素材の収納デザインがおすすめです。
シンプルなキッチン設計をベースにすることで、後から作業効率を高めるための壁掛けラックや釣り棚を取り付けても、生活感のないモダンな印象のキッチン空間が保てます。
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■料理研究家に人気の設備や空間デザイン
プロ仕様のキッチンには、作業効率を考えたワークスペースや本格的な設備の導入、見栄えのいいデザイン設計が求められます。
ここでは、さらに人気設備の採用ポイントや空間づくりの工夫について解説します。
作業効率と品質を決める設備の導入
プロ仕様のキッチンリノベーション事例を見る:Case26「suumo×cookpadから生まれた理想のキッチン」
料理研究家のニーズを満たす快適な作業環境を整えるためには、まずキッチンの形状や広さに合わせた設備の導入計画が大切です。
自宅を教室や仕事場にする場合、作業スペースを広げるL型キッチンやII型キッチンの他、スタジオのように使える壁付けキッチンとアイランドキッチンを組み合わせたレイアウトなどが選ばれます。
また、調理の効率や料理の品質を高める本格的なガスコンロやオーブン、大量の食材や食器に対応する大型冷蔵庫や業務用食洗器、食器棚・収納など、ご家族の希望や予算、間取りに合わせた設備機器選びを進めていきましょう。
料理家に人気のキッチン設備
- ・高火力ガスコンロ
- ・多機能オーブン
- ・大型冷蔵庫
- ・業務用食洗器
- ・ホーローレンジフード
- ・クォーツストーン製ワークトップ
- ・ステンレス製シンク
- ・浄水器内蔵水栓
- ・フルフラットカウンター
- ・造作食器棚・収納
- ・スライド式ダストボックス
- ・対面式対応コンセント など
優先順位をつけた空間づくり
プロ仕様のキッチンリノベーション事例を見る:Case200「Premium」
プロのキッチン設計では、設備1つ1つの素材や性能、サイズなど細部までオリジナルにこだわるケースが多いため、理想を積み重ね過ぎると一気に予算が跳ね上がってしまいます。
他の間取りとのバランスやトータルコストの上限もご家族としっかり話し合った上で、一度に全てを完成させるのではなく、住みながら手を加えられる工夫も必要です。
そのため、仕事場としてのキッチンでこだわりたいベースの部分に、効果的に予算がかけられるよう、優先順位をつけたプランニングをリノベーションの専門家と一緒に進めていきましょう。
■マンションのキッチンリノベーションに関する「よくある質問」
プロ仕様のキッチンリノベーション事例を見る:Case202「Like a one-room」
最後に、東京・千葉・神奈川エリアで約25年にわたり、8,000件超のリフォーム・リノベーション実績があるSHUKEN Reが、料理家のキッチンリノベーションに関する疑問にお答えします。
狭いマンションでもプロ仕様のキッチンは可能?
SHUKEN Reでは、約60㎡~の広さのマンションでプロ仕様のキッチンリノベーションを実現させた実例が複数あります。
キッチンのデザインから施工まで一貫してオーダーメイドで制作可能なため、ご家族のご要望や間取りに合わせた、自由度の高い空間・収納・インテリア設計が可能です。
狭いスペースでも動線やレイアウトを見直すことで、快適に調理できる設備や収納を導入したキッチンがつくれます。
キッチンリノベーションの費用を抑える方法は?
キッチンの間取りリノベーション費用をできるだけ抑えて、こだわりたい設備や素材にコストを回したい場合は、理想のキッチンリノベーションに適した物件探しが重要です。
既存の水回りレイアウトを活かせる中古マンションなら、配管や配線を移動する工事が省けるため、必要最小限のリノベーションで完成度の高いプランが実現します。
なお、マンションの管理規約によっては、専有部分であっても給水管・給湯管・排水管などの施工に関する条件が定められている場合もあるため、リノベーションを決める前にチェックが必要です。
SHUKEN Reでは、他社で「できない」と言われたケースでも施工可能になった実例が多数あるため、まずはお気軽にご相談ください♪
耐久性と掃除のしやすさを備えたおしゃれなキッチンづくりのコツは?
料理研究家のキッチンリノベーションでは、耐久性と清掃性に優れた環境づくりが大切です。
特に、クォーツ(人造石)やステンレス、人工大理石のカウンタートップは、掃除が楽で、高級感のある美しい状態が長く保てる素材として人気です。
また、LDK全体のトーンを合わせた統一感のある空間づくりのために、造作収納や壁の素材や色の配置バランスを考えたトータルコーディネートを検討してみましょう。
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■まとめ
プロ仕様のキッチンリノベーションを実現させるためには、料理研究家の視点で効率的な動線・収納・設備を見極めることと、設計の専門家によるプランのすり合わせが大切です。
動画撮影のための空間デザインも重要ですので、しっかりコストをかけるべき部分と費用を抑えられる部分を明確にするために、優先順位をつけたオーダーメイドプランを計画していきましょう。
また、長く愛される耐久性・掃除性に優れたキッチンを実現するために、設備や素材の性能選びにもとことんこだわって、キッチンを中心とした暮らしのアップデートを楽しみましょう。
SHUKEN Reは、東京・千葉・神奈川エリアで約25年にわたり8,000件超のリフォーム・リノベーション施工実績がある専門会社です。
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