公開日:2025-02-05
50平米のマンションのリノベーション費用はどれくらい?施工事例やポイントも解説
マンションのリノベーションを検討するなかで、「50平米の場合はどれくらいの費用がかかる?」と疑問を感じる方も多いでしょう。
50平米のマンションのリノベーションで「想像以上に費用がかかった」「イメージと違う」といったミスマッチを回避するには、費用相場や広さの目安を踏まえて検討することが大切です。
そこで今回は、50平米のマンションのリノベーション費用相場を解説します。
50平米のマンションの広さと世帯人数の目安もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね♪
- ・50平米のマンションの広さと世帯人数の目安をお伝えします。
- ・50平米のマンションのリノベーション費用相場を解説します。
- ・50・55平米のマンションのリノベーション事例を、間取り・レイアウト図付きでご紹介します。
目次
■50平米のマンションの広さと世帯人数の目安
50平米(㎡)のマンションの広さは、畳に換算すると30.86畳、坪に換算すると15.12坪です。
マンションでは水回り設備や通路が13平米程度占める傾向にあり、50平米のマンションの実質的な居住スペースは37平米(約22.8畳)となります。
また、50平米のマンションでは2LDKや3DKの間取りが一般的で、なかには1LDKや納戸や書斎などサービスルームがついた1SLDKのケースもあります。
広さや間取りを考慮すると、50平米のマンションは2〜3人世帯の方におすすめです。
たとえば、「ご夫婦2人」や「ご夫婦2人+お子さま1人」の家族構成の場合には、問題なく生活できるでしょう。
■50平米のマンションのリノベーション費用相場
事例を見る:Case147「Simple×Relaxing」
50平米のマンションをフルリノベーションする場合の費用は、平米単価相場16万~18万円で試算すると800万〜900万円からが目安です。
ただし、マンションのフルリノベーションの費用は広さや材料費の高騰など条件によっても異なります。
なお、マンションのリノベーションにかかる費用の内訳は、以下のとおりです。
リノベーションにかかる主な費用の内訳
- ・工事費
- ・資材費
- ・設備費
- ・設計費
とくに設備費はグレードの高い設備でそろえたり、オプションを多く追加したりすると、高額になるので注意しましょう。
リノベーションは、物件の広さ、シンプルな設計、設備や素材のグレードなどによって、予算1,000万円でおしゃれな空間に仕上げることも可能です。
〈関連コラム〉
フルリノベーションとは?メリット・デメリットから費用や工期まで解説|リフォームとの違いと実例も紹介
東京の中古マンションリノベーション費用相場|物件購入との総額目安やおしゃれな事例、後悔を防ぐポイントも解説
戸建て/マンションの全面リフォーム費用相場|メリット・デメリットや施工事例も紹介
■50・55平米のマンションのリノベーション事例【間取り・レイアウト図付き】
SHUKEN Reが手がけた50・55平米のマンションのリノベーション事例を、間取り・レイアウト図付きでご紹介します。
「マンションのリノベーションのイメージがつかめない」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
アートギャラリーのような空間を実現した事例【約50平米】
こちらは広さ49.5平米のリノベーション事例で、「アートギャラリーのような生活空間」を目指してご夫婦の趣味・嗜好を内装に反映しています。
天井や壁などに打ちっぱなしのコンクリートを採用するなどドライな質感にまとめているため、アンティークドアやアート作品が映えます。
寝室には作業や仕事に使用できるスペースを確保しており、集中しやすい環境を整えているのもポイントです。
グリーンが映えるレトロモダンに仕上げた事例【50平米】
こちらは広さ50平米のリノベーション事例で、グリーンが映えるレトロモダンに仕上げています。
グリーンに加えて、室内窓の窓枠・ドア枠・床には木材を利用しており、自然の温もりを感じやすい空間にまとまっているのも特徴です。
空間の仕切りを壁からガラス戸に変更しているため、空間同士につながりや広がりを感じられます。
効率よく移動できる回遊型の間取りを取り入れた事例【約50平米】
こちらは広さ51平米のリノベーション事例で、ベッド・水回り設備を中心にした回遊型の間取りを取り入れています。
室内を移動する際に行き止まりで引き返す必要がなく、ストレスなく生活できるのが魅力です。
また、クローゼット・洗面室・玄関を直線上に配置しており、外出や帰宅時の動線もコンパクトに済みます。
壁を取り除いて開放的なリビングを叶えた事例【55平米】
こちらは広さ55平米のリノベーション事例で、寝室だったスペースをリビングに取り込んで広々と開放的に演出しています。
リビングの一角を小上がりにすることで空間にメリハリが生まれ、立体感のあるおしゃれな雰囲気にまとめているのも特徴です。
納戸の代わりに土間収納を設けて自転車やゴルフバッグなどを収納しており、玄関まわりに物があふれる心配もありません。
ペットの住みやすさも追求した事例【55平米】
こちらは広さ55平米のリノベーション事例で、猫トンネルを設置するなどペットの住みやすさも追求しています。
そのほかにも間仕切り壁や造作棚の天井部分に空間を確保しており、キャットウォークとして利用することが可能です。
無駄なスペースを見直してLDKを大幅に拡大する間取りを採用しており、開放感を感じながらご家族の時間を過ごせます。
〈関連コラム〉
東京の中古物件リノベーション事例|リノベーション向き物件を購入する3つのポイント
間取りリノベーション事例12選|ビフォーアフターを間取り図と写真でチェック
2LDKマンションリノベーション事例|費用相場や安くするコツも
■50平米のマンションをリノベーションする際のポイント
最後に、50平米のマンションをリノベーションする際のポイントを解説します。
リノベーションをスムーズに進めるためにも、それぞれのポイントを押さえましょう。
管理規約からリノベーションに関する制限を確認する
マンションでは以下の箇所にリノベーションの制約が設けられている可能性があるため、管理規約をチェックしてどこまでリノベーションできるか確認しましょう。
マンションのリノベーションで制限が設けられている可能性がある箇所
- ・水回り設備の位置変更
- ・柱や壁の撤去
- ・床材の種類 など
また、区分所有者の共有財産である「共用部分」に該当する箇所は個人の意思でリノベーションできないのが一般的です。
マンションによっても異なりますが、共用部分は以下のような箇所を指します。
マンションの共用部分の例
- ・窓
- ・玄関ドア
- ・ベランダ
- ・エレベーター
窓や玄関ドアなどの共用部分に手を加えたい場合には、まず管理組合に相談しましょう。
なお、専有部分であってもリノベーションする際には管理組合へ申請する必要があり、事前に申請手続きの手順や必要書類を確認しておくとスムーズです。
〈関連コラム〉
リノベーション用中古マンションの選び方|物件の条件や注意点、工事費用の目安、施工事例を紹介
中古マンションのリノベーションを後悔しないポイント|メリット・デメリットや費用を事例とともに解説
マンションの窓リフォームの種類と費用相場|内窓(二重窓)や室内窓の施工事例や補助金情報も
リノベーション内容の優先順位を明確にする
理想のすべてを詰め込むと予算オーバーを招く可能性があるため、50平米のマンションにおけるリノベーション内容について優先順位を明確にしましょう。
ご家族の考え方によっても異なりますが、一般的にマンションのリノベーションで優先順位が高いとされる箇所は以下のとおりです。
マンションのリノベーションで優先順位の高い箇所
- ・故障や劣化している箇所の修繕
- ・断熱性アップ
- ・水回り設備の交換
- ・壁や床材の張り替え
- ・間取りの変更
故障や劣化している箇所の修繕はもちろん、断熱性アップは住宅の快適性に関わるので優先して実施することをおすすめします。
また、こだわりの少ない設備のグレードは標準にするなど、住宅設備の優先順位をあらかじめ決めておくと予算内に収まりやすくなります。
〈関連コラム〉
「中古マンションの床を張り替えればよかった」と失敗する理由|費用相場や後悔を回避するポイント、注意点も解説
マンションでできる断熱リフォームの内容と費用相場|工事前に確認すべきポイントと補助金制度の種類
開放感を演出する工夫を積極的に取り入れる
50平米のマンションで伸び伸びと気持ちよく生活するには、以下のような開放感を演出する工夫を積極的に取り入れるのがおすすめです。
開放感を演出する工夫
- ・壁を取り除いて空間を広くする
- ・室内窓を取り入れて視界の抜けをつくる
- ・天井を高くする
- ・小上がりを取り入れてメリハリをつくる など
マンションが二重天井の場合は、リノベーションで直天井に変更することで30cm以上も天井を高くできる可能性があります。
ただし、壁の撤去や天井高の変更は管理規約や構造上の問題からできないケースもあり、リノベーション業者と相談しながら決めましょう。
将来を踏まえて間取りを検討する
50平米のマンションに長く快適に住むには、老後やお子さまの独立後など将来を踏まえて間取りを検討することが大切です。
たとえば、リノベーションに以下のようなアイディアを取り入れると、ライフステージが変化しても快適に生活しやすくなります。
将来を踏まえた間取りのアイディア
- ・バリアフリーにして段差をなくす
- ・回遊型の間取りを取り入れて行き止まりを減らす
- ・可動式の間仕切りを設置して必要に応じて間取りを変更する
ライフプランを考慮しながらご家族が生活する姿を具体的にイメージし、納得できる間取りにしましょう。
■まとめ
素材のグレードなど条件によっても異なりますが、50平米のマンションをフルリノベーションする場合、平米単価相場16万~18万円で試算すると800万〜900万円からが費用の目安です。
マンションのリノベーションでは施工内容に制限が設けられているケースが多く、早い段階で管理規約をチェックしましょう。
また、中古マンションを購入してリノベーションを検討している場合は、物件探しからリノベーションまでワンストップで対応している施工業者に依頼するのがおすすめです。
ワンストップの施工業者に依頼すれば、物件探しからリノベーションまでスムーズに進むのはもちろん、トータルコストを把握しやすく予算オーバーを回避できます。
SHUKEN Reは、東京・千葉・神奈川での中古マンション探しからリノベーションまでワンストップでサポートしています。
8,000件を超えるマンション・戸建住宅リノベーションの実績をもとに、お客さまに最適なプランをご提案いたしますので、気軽にお問い合わせください。