公開日:2024-07-17
掃き出し窓とは?メリット・デメリットと種類別の特徴|引き違い窓や片引き窓との違いも解説
自然光がたっぷり取り込める掃き出し窓は、開放的で快適な暮らしを実現するのに役立つ窓です。
オープンなデザインが高級感を演出する大きな窓は、外の景色やバルコニーとの一体感も楽しませてくれます。
今回は、掃き出し窓の特徴や基礎知識、引き違い窓と片引き窓の違い、理想的な窓の選び方などを詳しく解説します。
マンションで人気の窓性能のポイントをデザイン実例と合わせて紹介しますので、ぜひおしゃれなリノベーション計画の参考にしてみてくださいね♪
・掃き出し窓の基本的な知識とマンション向きの種類やサイズについて詳しく紹介します。
・掃き出し窓のメリット・デメリットと対策アイデアを解説します。
・マンションにおすすめの高性能な掃き出し窓選びのポイントも押さえておきましょう。
目次
■掃き出し窓とは?おすすめの種類や違い
窓リノベーションの事例を見る:Case131「Living with Cats」
ベランダやバルコニーに接する、リビングダイニングの開放的な「掃き出し窓」。
ほうきでゴミやほこりを掃き出す窓として使われていたころから、現在のような日当たりや間取りのデザインにも影響する重要な窓の1つとして多くの住宅で採用されています。
掃き出し窓のサイズと特徴
掃き出し窓は、窓の底辺が床面に接した、人が出入りできる大きな窓で、一般的には高さ2.0m~2.2m、横幅1.7m~1.8mの規格サイズが選ばれることがほとんどです。
最近では、室内への採光・通風だけでなく、広々とした景色や窓のデザイン性を楽しむ目的で、天井部まで届く高さ2.4mほどの掃き出し窓の人気も高まっています。
ヨーロッパなどに多い外開き式や外に押し出すタイプ、上下にスライドさせるタイプの窓もありますが、日本においては左右に開閉する「引き戸式」が主流です。
テラス窓とは?
庭やテラスに面した場所に設置する、出入りが自由な窓を「テラス窓」と呼びます。
テラス窓は、掃き出し窓と同じものを示します。
引き違い窓と片引き窓の違い
主に日本で採用される掃き出し窓は、大きく分けて「引き違い窓」と「片引き窓」の2種類です。
「引き違い窓」:
2枚・4枚以上の窓を左右に開閉させる窓
「片引き窓」:
2枚の窓の片方だけが固定された状態の窓
引き違い窓は、左右どちらからでも出入りができるためベランダ・バルコニーに面したリビングに最適です。
一方、片引き窓は片方だけがスライドして開閉するタイプなので、出入りする場合は片側のみに固定されます。
それぞれ設置場所や用途に応じて適切な種類を選ぶようにしましょう。
種類違いの窓と組み合わせるデザイン
掃き出し窓と種類の異なる窓の組み合わせで、住まい全体の採光バランスやプライバシー性を守る工夫も必要です。
例えば、バルコニーのある南側に大きな掃き出し窓を設けて、道路のある向きには腰窓や高窓などを配置することで、自然光は取り入れやすく、外からの視線は遮られる間取りに仕上がります。
また、掃き出し窓の開放的な特徴を活かした「引き分け窓(両引き窓)」は、両サイドFIX窓(はめ殺し窓)で、中央の2枚が左右に開くホテルライクなデザインがおしゃれです。
掃き出し窓以外の窓の種類:
・「腰窓」: 大人が立ったときの腰の高さくらいの位置に設置する窓
・「高窓」: 天井近くの高い位置に設置する窓
・「出窓」: 外壁の外側に張り出した窓
・「コーナー窓」: 部屋の角に設置する2方角窓
・「天窓」: 天井に設置する窓
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■掃き出し窓のメリットとは
掃き出し窓には、日常生活の快適性や利便性を高める効果があります。
それでは、具体的なメリットを見ていきましょう。
出入りがスムーズになる
掃き出し窓は、屋内から屋外への行き来がしやすく、家具の搬入や洗濯物の出し入れ、災害時の脱出経路として利用できるのが大きなメリットです。
またベランダ・バルコニーへの日常的な出入りや、オープンテラスとしてリビングとのつながりを楽しむ場合にも便利です。
マンションの管理規約の内容を確認して、許可が下りる範囲で、屋外との段差をなくすステップやスロープの設置で、安全性を高めるのもいいでしょう。
日当たりや風通しが良くなる
掃き出し窓は、広いガラス面から室内にたっぷり自然光を届けるため、日中の電気代も抑えられ、明るくあたたかい環境づくりに役立ちます。
スライド式の簡単な開閉で風通しのいい涼しい空間が保たれるので、気になる部屋のにおいや湿気対策にも有利です。
掃き出し窓を、日当たりのいい南リビングに配置して、オープンな景色も楽しめる優雅な間取りを検討してみましょう。
開放的な空間を演出する
床から頭上までガラス面の掃き出し窓は、開放的な間取りを演出するのにぴったりです。
特に、リビングダイニングへの設置では、ご家族が集まってくつろぐのにちょうどいい、のびやかな視界と外の景色との一体感が味わえます。
また、掃き出し窓の種類やデザインにこだわれば、間取り変更や内装リノベーションに合わせた、インテリア性の高い空間づくりも実現します。
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■掃き出し窓のデメリットと対策
窓リノベーションの事例を見る:Case184「Bowwow!」
掃き出し窓には多くのメリットがある一方、注意しておくべきデメリットも存在します。
対策ポイントと合わせてチェックしておきましょう。
外気の影響を受けやすい
掃き出し窓は、ガラスの面積が大きく外気の影響を受けやすいため、冬場の冷気や夏場の熱気が室内に入り込みやすくなる可能性があります。
断熱性や気密性が十分でない場合、冷暖房効率が低下してランニングコストが必要以上にかかることも考えられます。
対策としては、複層ガラスへの交換や内窓の設置などを含むリノベーションで、住まい全体の性能を向上させるのがポイントです。
窓リノベーションで国の補助金制度の利用をお考えの場合は、「先進的窓リノベ2024事業」や「子育てエコホーム支援事業」をチェックしてみてください。
他にも、各自治体が独自の補助金・助成金制度を提供している場合があるので、合わせて確認してみるのがおすすめです。
防犯・プライバシーの懸念
大きい窓のある住まいでは外から中の様子が見えやすくなってしまうため、防犯やプライバシーの観点から不安になる方も少なくないでしょう。
対策として、窓ガラスに防犯フィルム貼ったり、強度の高いガラスを設置したりする他、カーテンやブラインドを取り付け、外からの視線を遮る工夫をしてみましょう。
防音性を高める方法
掃き出し窓のある部屋が、道路や商業施設に面している場合、外からの騒音が気になることがあります。
開口部が大きい分、室内の音や声も外に漏れやすくなるため、複層ガラスや防音ガラスの採用で、窓自体の防音性を高めることが大切です。
また、内窓の設置でガラス交換よりも簡単に対策する方法もおすすめです。
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■マンションで人気の掃き出し窓の性能
窓リノベーションの事例を見る:Case145「Black & Airy」
マンションで二重窓(内窓)の設置を含むリノベーションをお考えの場合、部屋の位置や向きに合わせた断熱性や防音性、防犯性・プライバシー性などの機能を検討する必要があります。
高断熱・高気密窓
窓リノベーションの事例を見る:Case163「Smile Kitchen House」
マンションで、夏は涼しく冬は暖かい快適な環境を維持させるためには、高断熱・高気密窓の採用で、室内の温度を一定に保ち、エネルギー効率を向上させることが大切です。
断熱改修では、カビやダニの発生を防ぐための結露対策や防音性の向上にも効果があります。
防犯窓・減災シャッター
窓リノベーションの事例を見る:Case182「Cinematic」
マンションにおける防犯対策として、防犯窓や減災シャッターにも注目が集まっています。
防犯窓は、衝撃に強い構造になっているため、ガラスが割れにくく侵入者や台風で物が飛んできた時の破損を防ぎます。
特に低層階の住戸では、掃き出し窓の防犯・防災性能を高めるために、防犯窓や減災シャッターとの組み合わせで、より安心して暮らせる住環境を整えることがおすすめです。
遮光・UVカット効果ガラス
窓リノベーションの事例を見る:Case113「家族もペットもHAPPY」
遮光・UVカット効果ガラスは、マンションの部屋に強い日差しが入り込むのを抑え、効果的に室内の温度上昇を防ぎます。
また、紫外線がカットされることで、家具やフローリングの色あせを防ぐことにもつながります。
特に、リゾートライクな窓辺やベランダ・バルコニーとのつながりを意識した開放的な間取りをご検討の場合は、ご家族が心地よく過ごせる窓選びがポイントになってきます。
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■まとめ:掃き出し窓のある住まいのリノベーションならSHEUKEN Re
掃き出し窓のある間取りは、日当たりや風通しが良く開放的で、利便性にも優れています。
掃き出し窓の種類やデザインにこだわることで、インテリア性の高い家づくりを目指すことも可能です。
マンションでリノベーションをお考えの際には、掃き出し窓のデメリット対策や安全性・快適性を備えた性能に考慮しながら、ご家族らしい住環境を実現させてください♪
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