公開日:2024-01-14 更新日:2024-07-04
リノベーション物件探しの基礎知識|選び方のポイントや失敗を防ぐコツ
この記事では、リノベーション前提で物件探しをするときに必要となる基礎知識を分かりやすく解説します。
リノベーションのベースとなる、物件の種類や探し方などの基礎知識を覚えておくと、理想の住まいづくりに役立ちます。
また、ムダな費用をかけずに理想の間取りやデザインを実現するための、リノベーション向きの物件選びのポイントも解説。
リノベーション向き物件を上手に選んで、理想のマイホームを手に入れましょう。
・物件探しの相談先は複数ありますが、リノベーション会社で中古住宅とプランをワンセットで考えるのが理想的です。
・無理のない資金計画を立て、リノベーション費用の相場を把握するのも、物件選びの大切なポイント。
■リノベーション物件の選択肢
リノベーション物件の選択肢は、大きく分けると次の3つです。
物件の種類や状態によってリノベーション内容や予算が左右されるので、違いをしっかり覚えておきましょう。
1:リノベーション前の物件
リノベーション前提で物件を探す場合は、前の持ち主が手を加えていない中古住宅を狙うのが基本です。
マイホームとしてリノベーションする場合は内装・水回りを一新するので、前の持ち主が暮らしていたそのままの状態でも問題ありません。
リフォーム・リノベーション前の物件は、販売価格に工事費用が上乗せされていないため、コストパフォーマンスが高いのです。
ただし、最近はリノベーションが人気のため、未改修の中古物件は見つけにくいのが現状です。
住みたいエリアでリノベーション前の物件がどうしても見つからないときは、次の簡易リフォーム済みの物件も視野に入れると良いかもしれません。
2:簡易リフォーム済みの物件
前の持ち主や不動産会社が、売りやすくするために内装や水回りを簡易リフォームしている物件も1つの選択肢です。
例えば、ユニットバスがリフォームされている物件でも、水回りを移動しなければそのまま活かせるのでムダになりません。
キッチンのリフォーム済み物件の場合、位置を移動して再利用できる可能性もあります。
ただし、全面リフォーム済の中古物件は上乗せされている工事費用が大きく、フルリノベーションするとムダになってしまう可能性が高いです。
リフォーム済みの箇所とリノベーションプランによっては、コストパフォーマンスが高い選択肢になるかもしれません。
3:リノベーション済み物件
不動産会社が扱うリノベーション済み物件は、購入後にそのまま住みたい方向けの選択肢です。
リノベーション済み物件は不動産会社が中古物件を買い取り、おしゃれに改修してから再販する仕組みです。
建売住宅や分譲マンションのように実物を見ながら選べて、トータル費用が分かりやすいなど、リノベーション済み物件ならではのメリットもあります。
ただし、間取りやデザインをカスタマイズできず、物件価格とリノベーション費用の内訳が分からないため割高な可能性があるといったデメリットも。
手間を省いておしゃれなマイホームを手に入れたい方にはおすすめですが、こだわりを実現したい方はリノベーション前提の中古物件を選ぶのが良いでしょう。
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■リノベーションの物件探し方法
実際にリノベーション前提で中古物件を探す方法は次の3パターンです。
1:不動産ポータルサイトで探す
リノベーションを検討し始めた初期段階は、まず不動産ポータルサイトで物件探しの雰囲気をつかむのが良いでしょう。
エリアごとに物件リストを見ていけば、大まかな相場や間取りの傾向などが分かるはずです。
ポータルサイトだけではリノベーション向きの物件を見つけるのは難しいですが、お手軽に情報収集できるので便利です。
2:不動産仲介会社で探す
リノベーション前提の中古物件探しは、地域の不動産仲介会社に相談するイメージが強いですよね。
不動産仲介会社はREINS(レインズ)のような専門の情報網を持っていて、エリア・予算・要望に合わせて物件を探してくれます。
ただし、不動産仲介専門の会社は建築知識までカバーしていない可能性があり、リノベーション向きの物件を見極めるのは難しいかもしれません。
リノベーションに対応する不動産会社もありますが、プランづくりや工事は協力業者に外注するケースもあります。
不動産会社に相談する場合は、リノベーションの実績やノウハウの有無をしっかりチェックする必要があるでしょう。
3:リノベーション会社で探す
プランづくりと工事を担当するリノベーション会社に、物件探しから相談するのも有力な選択肢です。
物件探しから工事まで窓口が1つになるため「ワンストップリノベーション」と呼ばれています。
理想のライフスタイルから逆算して物件を選べるので、失敗や予算オーバーを防ぎやすいのがワンストップリノベーションのメリット。
マンション・一戸建てどちらの場合も、基本的にはリノベーション会社に物件探しを相談するのがおすすめです。
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■リノベーション向き物件探しのポイント
中古マンション・一戸建てどちらも、リノベーション向き物件の条件は主に次の3点です。
- 間取り変更の自由度が高い
- メンテナンス・管理状態が良好
- 新耐震基準を満たしている
中古物件は構造によって間取り変更の自由度が異なり、制限が少ない方がリノベーションに向いています。
中古マンションならラーメン構造、中古一戸建てなら木造軸組み構造といったように、リノベーション向きの構造の物件を選びましょう。
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また、メンテナンスが行き届いている物件は、余計な補修費用がかかりにくいのでリノベーション向きです。
新耐震基準を満たしている物件も、耐震補強工事が不要なので余計な出費を抑えてリノベーションにコストを集中できます。
こちらのコラムでもリノベーション向き物件の特徴を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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■失敗しないリノベーション物件探しのコツ
実際にリノベーション物件を探す際は、次の3つのコツを覚えて失敗を防ぎましょう。
内装や水回りの見た目にこだわらない
リノベーション前提の中古物件を内見するときは、壁紙やフローリング、水回り設備などの見た目に惑わされないように注意しましょう。
内装や水回りがキレイだと良い印象が残りますが、フルリノベーションではあまり関係ありません。
見た目に惑わされてしまうと、リノベーション向きではない物件を選んでしまい、プランづくりに制限が出る可能性も。
リノベーションで改装する部分は考えず、間取りやメンテナンス状態など本質的な部分をチェックしましょう。
最初に無理のない資金計画を立てる
物件選びを始める前に、ローン借り入れも含めて無理のない資金計画を立てることも失敗を防ぐコツです。
トータル予算が分からない状態だと、いくらぐらいの物件を購入できるのか分かりません。
なるべく早い段階で正確な資金計画を立てることで、物件選びやプランづくりの精度が高くなり失敗を防げるのです。
中古物件価格とリノベーション費用の総額は、年収をベースに年収倍率・返済負担率などの指標で考えるのが一般的。
こちらのコラムで資金計画の考え方を掘り下げていますので、ぜひ参考にしてください。
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リノベーション費用相場を把握する
物件探しと平行して、リノベーションの費用相場を把握しておくことも大切です。
リノベーションの相場を知らないと中古物件との費用バランスが分からず、予算オーバーするリスクが高くなります。
物件の状態や構造でリノベーション費用は変動しますが、延床面積からある程度の相場は予想できます。
こちらのコラムでリノベーション費用相場を詳しく解説しています。
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■理想のリノベーション計画は物件探しにこだわろう
物件選びはリノベーションの最初の一歩であり、予算・デザイン・間取りを大きく左右する重要なポイントです。
リノベーション向きの物件を上手に選べれば、予算を抑えつつおしゃれで暮らしやすいマイホームをつくれます。
逆に、リノベーションに適していない物件を選ぶと、余計な費用がかかり理想の間取りをつくれないことも。
物件は単体で考えるのではなく、完成形となる理想のライフスタイルから逆算して探すと失敗を防ぐことができます。
これから物件を探す方は、信頼できる施工会社を見つけて「ワンストップリノベーション」で相談してみてください。
SHUKEN Reは、東京・千葉・神奈川の首都圏エリアで、物件探しからリノベーションまでワンストップ体制でお手伝いする専門店です。
リノベーションのことならなんでもご相談いただけますので、物件探しや住宅ローン計画などどんなこともお気軽にお声掛けください。