公開日:2020-11-10 更新日:2024-10-24
おしゃれなコンクリート打ちっぱなし内装事例|壁紙との違い・デメリット
マンションの構造をそのまま見せるコンクリート打ちっぱなしの内装は、リノベーションで人気のおしゃれなデザインです。
雑誌やテレビに出てくるデザイナーマンションなどで見かけることも多いですよね。
今回はおしゃれなコンクリート打ちっぱなしのリノベーション事例を中心に、メリットやデメリットを詳しく解説します。
目次
■コンクリート打ちっぱなしの内装はどんなデザイン?
デザイナーマンションなどで見かけることも多いコンクリート打ちっぱなし仕上げは、リフォームやリノベーションでも人気です♪
鉄筋コンクリートの下地むき出しのラフな質感は、最近流行のインダストリアルテイストと相性が良く、トレンド感のあるお部屋になります。
マンション内装イメージをガラリと変えることができるため、中古マンションや団地リノベーションで選ぶ方も多いです。
コンクリート打ちっぱなしの仕上げ方法は、主に次の3パターンです。
パターン① 打ちっぱなしをそのまま見せる
鉄筋コンクリート造のマンションは、天井や壁の石膏ボードを撤去するだけで打ちっぱなし下地を見せることができます。
本来見せる部分ではないのでラフな状態がほとんどですが、お家ごとに見た目が違うのでオリジナリティを出せるのが魅力♪
周囲とバランスを取ればキレイ目・ヴィンテージ風などいろいろマッチします。
パターン② 打ちっぱなしを塗装する
コンクリートのラフなイメージも残しつつ、塗装仕上げでカラーと雰囲気を変えるのも代表的なパターン。
日本ではあまり見られませんが、外国のマンションのような雰囲気を出すこともできます。
パターン③ モルタルでキレイに仕上げる
塗装よりさらにキレイ目な印象をつくりたいなら、打ちっぱなしの壁や天井をモルタルで滑らかに仕上げることも可能です。
モルタルはセメントに細かい骨材(砂など)を混ぜた建材で、打ちっぱなしの上に薄く塗りつけて施工します。
コンクリートパネルのつなぎ目やボンドの跡などもきれいに消せるので、スケルトンの壁や天井でも新築のような雰囲気を出すことができます。
■おしゃれなコンクリート打ちっぱなし内装事例
つづいて実際のおしゃれなコンクリート打ちっぱなし内装を、写真を見ながらチェックしていきましょう。
事例① ラフな天井をアクセントに
ラフな仕上げのコンクリート下地をそのまま見せ、デザインとして活用したおしゃれなリビングです。
凸凹や元の壁位置の跡などもそのまま残しつつ、壁や床をキレイ目に仕上げてバランスを取っているのがおしゃれに見せるコツ♪
事例② 打ちっぱなし+ホワイト塗装
一見するとホワイトのキレイな内装ですが、実はコンクリート打ちっぱなしの天井を塗装して仕上げています。
コンクリート独特のラフな印象を抑えつつ、海外マンション風のおしゃれな雰囲気も演出できるテクニカルです。
事例③ 打ちっぱなし+ベニヤ
コンクリート打ちっぱなしの天井を大胆にあらわしたリビングは、ラフなベニヤ壁と組み合わせてオリジナリティの高いデザインに。
ダクトや配線もむき出しにしたシンプルな仕上げですが、雑多な印象が無くスッキリ空間になじんでいます。
木目がきれいなベニヤをチョイスすることで、荒っぽくならず上品に仕上がっているのが特徴です。
事例④ 打ちっぱなし+ポップな内装
下地を撤去した高いコンクリート天井は、広くて開放的なリビング空間につながります。
ホワイトに統一した壁面とナチュラルなフローリングのおかげで、コンクリート打ちっぱなしの冷たい印象がありません。
ウッディなキッチンカウンターとペンダントライトも、ポップな印象でコンクリートをおしゃれに魅せています。
事例⑤ 打ちっぱなし+外国風
コンクリートあらわしの高い天井は、壁と同じホワイト塗装でどこか暖かみのある雰囲気に。
ヘリンボーン床とアクセントウォールにもマッチして、おしゃれな外国のお部屋にも見えますね。
さらに玄関・キッチンの床もコンクリート打ちっぱなし仕上げにして、ほどよくラフな印象に仕上げています。
事例⑥ 打ちっぱなし+ナチュラル
コンクリート・壁紙・タイルをバランスよく配置して、スタイリッシュながら暖かみもあるオリジナルデザインに仕上げました。
ステンレスのスタイリッシュなキッチンは、ナチュラルなフローリングとの組み合わせで冷たすぎる印象を抑えています。
むき出しのコンクリートと畳の対比もオリジナリティがあってオシャレですね。
■コンクリート打ちっぱなし内装のメリット
天井や壁面のコンクリートをむき出しにする内装は、見た目だけでなく意外なメリットがあります。
・部屋が広くなる
マンションの構造によっては、クロス仕上げをコンクリート打ちっぱなし内装にすると、天井高さや部屋が広がるケースが多いです。
クロスを貼るための石膏ボードをはがすと壁裏の空間が無くなるため、数十センチ広がることも少なくありません。
お部屋全体の寸法から見ると小さな数字ですが、間取りによってはかなり解放感が出ることもあります。
壁位置の移動など大規模な間取り変更が難しい場合も、そのままで広い部屋を作れるのは大きなメリットです。
・おしゃれに仕上げやすい
武骨なコンクリートの質感が生む独特のデザインは、オリジナリティのあるおしゃれな部屋を目指したい方にとてもマッチします。
シンプルな間取りも天井・壁の一部をむき出しにするだけでガラリと雰囲気が変わりますので、ちょい足しデザインとしても使いやすいです。
昔ながらの団地や中古マンションを、トレンド感のあるイメージに変えたいときにおすすめ♪
・壁紙貼り替えが不要
一般的な壁紙仕上げは劣化によって汚れやはがれが目立ってくるため、10~15年前後を目安に張り替えが必要となります。
躯体そのままのコンクリート打ちっぱなし内装は、張り替えメンテナンスの手間と費用が掛からない点はとても魅力ですね。
普段はホコリを掃除する程度のメンテナンスで済み、変色なども風合いになるため年数が経っても雰囲気を壊しません。
塗装仕上げの場合はお好みによって塗りなおしが必要ですが、年数が経った状態もビンテージ感があって素敵です。
劣化による見た目の変化が少なく、風合いとして楽しめるコンクリート打ちっぱなしは、維持管理面で大きなメリットがあります。
■コンクリート打ちっぱなし内装のデメリット
一般的なクロス仕上げとは異なるコンクリート打ちっぱなし仕上げは、注意すべきデメリットも存在します。
・冷たい印象になる
無機質で無彩色のコンクリート打ちっぱなし表面は、見る人に冷たく固い印象を与えます。
人によって好みが違うため、お客さんを招いたときに落ち着かない印象を与えてしまう可能性も。
【対策】⇒ナチュラルテイストと組み合わせる
コンクリートの雰囲気を活かしつつ暖かみのある空間に仕上げるなら、優しい木目のナチュラルテイストと組み合わせるのがおすすめ。
正反対のデザインに見えますが組み合わせてみると意外とマッチして、バランスのとれた空間になりますよ♪
コンクリートと木目の面積を変えることで雰囲気も調整できるため、好みに合わせていろいろ試してみましょう。
・断熱性能が落ちることがある
石膏ボードの下地を撤去してコンクリートをむき出しにすると、壁裏空間が無くなって断熱性能が落ちる可能性も。
見た目の冷たさもあり、より寒々しいお部屋になってしまうリスクがあります。
【対策】⇒外壁や屋上の隣接部は避ける
外気と接している壁や天井は外気の影響を受けやすいため、コンクリートむき出しにするのは避けた方が良いでしょう。
隣の部屋や上の階と隣接していれば大きな空気層があるため、むき出しにしてもそれほど外気の影響はありません。
外気と接する部分を打ちっぱなし仕上げにしたい場合、お住まい全体の断熱性にもこだわりましょう。
・電気配線やダクトがむき出しになる
躯体そのものを見せる構造上、電気配線やダクトなど本来隠れている設備が見えてしまうのはデメリットにもなり得ます。
スッキリしたデザインが好みの方にとっては、存在感のある大きなダクトなどは邪魔になってしまうかもしれません。
【対策】⇒デザインの一部として活用する
そのままむき出しにすると見た目が悪い配線やダクトも、おしゃれなデザインの一部にしてしまえば魅力的に見せることができます。
換気扇のダクトが目立つなら、ステンレスキッチンで商業施設的なテイストにまとめておしゃれなダイニングバー風にするのも定番です。
目立たせたくない場合は天井と同色に塗装してしまえば、それほど目につくこともありません。
・ボンドの跡などが目立つ場合がある
コンクリート打ちっぱなしの壁や天井は本来見える部分ではないため、釘やビス、ボンドの跡などが目立ってしまうケースも。
デザインの一部としておしゃれに仕上げることもできますが、きれい好きの方にとってはあまり気持ちよくない状態かもしれません。
【対策】⇒塗装仕上げでさりげなく隠す
コンクリートの荒々しい仕上げが苦手なら、直接塗装してきれいに仕上げるのも一つの手です。
ベージュやホワイトでもクロスとは違う独特の素材感が楽しめるため、おしゃれに仕上げることができますよ。
海外住宅のようなテイストが好みの方は、あえてコンクリート塗装仕上げを選ぶのもおすすめです。
■打ちっぱなし風の壁紙はアリ?ナシ?
一般的なクロス仕上げを、手軽にコンクリート打ちっぱなし風に仕上げられる壁紙も気になりますよね。
プリント柄のため本物の質感は得られませんが、構造的に本物のコンクリートを見せられない場合は使うのもアリです。
パッと見はコンクリートに見える場合もありますが仕上がりは一段劣るため、リビングなど広い場所に使うのは避けた方が良いかもしれません。
寝室や書斎など、お客さんを通さないプライベートスペースなら、好みに合わせて使ってもデメリットは少ないです。
■まとめ:コンクリート打ちっぱなしを上手に取り入れて内装をおしゃれに♪
インパクトの強いコンクリート打ちっぱなし仕上げは、デザインリノベでぜひ検討したい選択肢の一つです。
ほかの素材との組み合わせや面積を調整することで、このみに合わせたオリジナルデザインを作ることができます。
ソファやテーブル、観葉植物などインテリアとトータルコーディネートして、思い切りおしゃれに仕上げましょう♪
SHUKEN Reはたくさんのコンクリート内装をお手伝いした実績をもとに、メリット・デメリットも踏まえたプランをご提案します。
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