公開日:2023-01-25 更新日:2025-10-30
【予算別】70平米(㎡)マンションリノベーションの費用相場|安く抑えるリフォームのポイントと事例も紹介

この記事では、70平米前後のマンションをリノベーションしたい方に向けて、実際の費用事例を元にいくらで工事できるのか解説します。
8,000件超のリノベーション・リフォーム実績のあるSHUKEN Reが、物件探しやリノベーション会社選びなどリフォーム費用を抑えるコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
・70平米(74平米、75平米、78平米)のマンションのリノベーション事例を予算別(1000万円、1300万円、1500万円)に紹介します。
目次
■70平米(㎡)のマンションはどれくらいの広さ?
具体的なリノベーション費用・プランを掘り下げる前に、まずは70平米のマンションがどれくらいの広さなのか確認しておきましょう。

上の間取り図は、70平米・4LDKのマンションです。
部屋数に余裕があり4~5人家族まで暮らせる間取りですが、リビングや各部屋の広さは最低限で、収納などもちょっと物足りない印象ですね。

70平米リノベ事例を見る:Case142「設計のプロのお宅拝見!」
この70平米マンションを3人家族に合わせて2LDKにリノベーションした間取り図がこちらです。

70平米リノベ事例を見る:Case142「設計のプロのお宅拝見!」
和室をリビングに一体化することで、70平米でも広々としたLDKに仕上がっています。

70平米リノベ事例を見る:Case142「設計のプロのお宅拝見!」
住まいの中心に設置したファミリークローゼットで、全体の収納不足も解消。
70平米のマンションでも、間取りアイデア次第で十分暮らしやすく仕上げることができるでしょう。
■70平米(㎡)のマンションリノベーション費用相場は1,050万円~1,400万円|広さ・予算別のリフォーム事例

マンションリノベーションの費用相場は床面積当たりの単価で、15~20万円/㎡です。
70平米のマンションで計算すると、1,050~1,400万円がリノベーションの費用相場ということですね。
ちなみに中古マンション市場で多い60平米・70平米・80平米・90平米を早見表にすると、費用相場は以下のように変化します。
- 60平米 × 15~20万円/㎡ = 900~1,200万円
- 70平米 × 15~20万円/㎡ = 1,050~1,400万円
- 80平米 × 15~20万円/㎡ = 1,200~1,600万円
- 90平米 × 15~20万円/㎡ = 1,350~1,800万円
実際は近年の資材価格高止まりの影響で、建物の状態や設備・建材のグレードによっても費用が変動しますが、マンションの床面積で大体の費用相場が分かります。
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リノベーション費用の相場は?プロが教える業者選びと費用を抑えるコツを徹底解説!
70平米のマンションでも上手にコストを抑えれば1,000万円以内でリノベーションベできるケースもあり、こだわりを盛り込むと1,500万円以上かかるケースもあります。
ここでは予算を1,000万円以内、1,000万円以上、1,500万円の3つに分けて、実際のリノベーション事例でどんな仕上がりになるのかチェックしてみましょう。
費用1,000~1,200万円のマンションリノベーション事例
70平米の場合、1,000万円のリフォーム費用は相場より少なめですが、既存間取りを上手に活かせれば実現できる場合もあります。
下記の間取り図は、78平米の中古マンションを費用1,000万円でリノベーションを実現した事例(施工時)です。
水回りの一や間取りは大きく変えず、内装と造作家具の工夫でコストを最適化しました。
78平米リノベ事例を見る:Case128「ふたりで育てる「白い箱」」
マンション全体のフルリノベーション(スケルトンリフォーム)ですが、水回りの位置はそのまま、間取りも上手に活かしコストを抑えています。

78平米リノベ事例を見る:Case128「ふたりで育てる「白い箱」」
内装もシンプルなベースですが、パーケットフローリングを使うなど、こだわりもしっかり実現しています。

78平米リノベ事例を見る:Case128「ふたりで育てる「白い箱」」
押し入れを改装して作ったデスクスペースなど、ローコストでもおしゃれな間取りアイデアはたくさん♪
費用1,000万円のリノベーション事例はこちらのコラムでたくさん紹介しています。
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予算1,000万円以内でもできる!マンションのフルリノベーション実例
費用1,200~1400万円のマンションリノベーション事例
70平米マンションで1,200万円以上の予算があると、できることや選べる選択肢が少し広がります。
こちらは75平米マンションを、約1,300万円(施工時)でフルリノベーションした事例です。
水回りの位置や間取りも変更し、シンプルながらおしゃれなリノベーションを実現しています。
75㎡リノベ事例を見る:Case140「ホテルライク×家事ラク」
間取り変更に加えてキッチン・洗面・ユニットバスの位置を移動して、効率の良い家事動線を作り上げています。
スケルトンリフォームによって、壁の位置も移動するなど、リノベーションの醍醐味も満載です。

75平米リノベ事例を見る:Case140「ホテルライク×家事ラク」
広い土間収納を備える玄関、間接照明とアクセントウォールなど、ワンランク上の間取りやデザインも選べるようになります。

75平米リノベ事例を見る:Case140「ホテルライク×家事ラク」
家事効率の良いキッチン⇒洗面へのショートカット、オリジナルの造作収納など、暮らしやすさにもしっかりこだわれます。

75平米リノベ事例を見る:Case140「ホテルライク×家事ラク」
70平米で1,000万円以上のリフォーム予算があると、ホテルライクな造作洗面台やたっぷり収納など、理想のイメージを形にしやすいでしょう。
1,000万円台のマンションリノベーション事例は、こちらのコラムもご覧ください。
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費用1,500万円のマンションリノベーション事例
70平米前後のマンションで1,500万円の予算の場合、造作やオーダーなどさらにリノベーションの自由度がアップします。
こちらは74平米のマンションで約1,500万円のリフォーム予算で思いどおりに仕上げたリノベーション事例です。
水回りの大幅な移動や、造作キッチンでデザイン性と機能性を両立したこだわり事例です。
74平米リノベ事例を見る:Case137「造作で思いどおりに」
水回りの位置と間取りを大胆に変更して、中古マンションを暮らしやすくアップデートしています。
マンションでも配管の移動なども可能なケースがあります。
理想の暮らしのイメージをリノベーションプランナーに相談してみてくださいね。

74平米リノベ事例を見る:Case137「造作で思いどおりに」
LDKの中心となるキッチンスペースは、デザイン・機能両方にこだわったオリジナル造作仕様です。
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70平米)リノベ事例を見る:Case137「造作で思いどおりに」
70平米台のマンションで1,500万円以上のリフォーム費用を掛けると、こだわり仕様のリノベーションができそうですね♪
1,500万円のリノベーション事例はこちらのコラムでもたくさん紹介しています。
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■「新築マンション購入」vs「中古購入+リノベ」費用を徹底比較
70平米のマンションを検討する際、「新築」と「中古+リノベーション」で総額はどれくらい変わるのでしょうか?
首都圏(東京都)における70平米マンションの費用比較(2025年版)
| 比較項目 | ① 新築マンション購入 | ② 中古マンション購入+リノベ |
| 物件価格(70平米換算) | 約 1億4,100 万円 (※1) | 約 8,200 万円 (※2) |
| リノベーション費用 | – | 約 1,260 万円~ (SHUKEN Re平均) |
| 総額 | 約 1億4,100 万円 | 約 9,460 万円 |
| 総額の差 | – | – 4,640万円 |
最新の市場データに基づき試算した結果、「中古マンション購入+リノベーション」を選択した場合、新築マンションをそのまま購入するよりも総額で約4,640万円コストを抑えられる可能性があります。
東京都内(特に23区)の新築・中古マンション価格はともに高騰を続けており、新築と中古の価格差がさらに広がっているため、リノベーションを選択するメリット(差額)がより大きくなっています。
※1 出典:不動産経済研究所「首都圏 新築分譲マンション市場動向 2025年上半期」データ(東京23区 ㎡単価201.5万円)を基に70平米換算
※2 出典:東日本不動産流通機構「首都圏中古マンション市場動向(2024年〜2025年)」データ(東京23区 ㎡単価約117万円)を基に70平米換算。リノベーション費用はSHUKEN Reの平均値であり、物件価格は市況や立地により変動します。
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【2025年版】リノベーション費用相場|マンション15〜20万円/㎡・戸建て10〜22万円/㎡の実例|業者選びと予算の立て方まで徹底解説
■70平米(㎡)のマンションリノベーション費用を抑える3つのコツ
コツ1:【物件選び】リノベーション向きの中古マンションを選ぶ

リノベーション費用はベースとなる中古マンションでも大きく変動するため、リノベ向き物件を選ぶと安く抑えられる可能性が高くなります。
※リノベーション向き中古マンションの特徴
特徴①間取り変更しやすい「ラーメン構造」であること
マンションには主に柱と梁で支える「ラーメン構造」と、壁で支える「壁式構造」があります。
壁式構造の場合、撤去できない構造壁が多く、間取り変更に大きな制限がかかります。
無理にプランニングすると費用が嵩むため、間取り変更の自由度が高い「ラーメン構造」の物件を選ぶのがコストを抑えるコツです。
特徴②水回りの移動がしやすい「二重床」であること
「直床」の場合、水回りの大幅な移動は困難です。移動できたとしても費用は高額になります。
「二重床」の物件であれば、床下に配管スペースがあるため、比較的自由に水回りを移動でき、プランニングの自由度が上がります。
特徴③マンションの管理規約で制約が少ないこと
床材の遮音等級(L-45など)が厳しい」「資材搬入の時間指定が厳しい」といった規約も、費用アップの要因になります。事前に確認しましょう。
上のような中古マンションはリノベーションの自由度が高く、構造体だけを残して内装をすべて解体してからゼロから改装できる「スケルトンリフォーム工事」もスムーズに進められるので費用も抑えられます。
同じような間取りの70平米マンションでも費用が変わりますので、リノベ向き物件の特徴を覚えて上手に選びましょう。
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中古マンションを買うなら築何年が狙い目?リノベーション前提の物件選び
「買ってはいけない中古マンション」に要注意!物件選びのチェックポイント14選
リノベ向き物件を見極めるには、マンションなどの構造体にも詳しい建築知識のある施工会社と一緒に取り組むワンストップリノベーションがおすすめです。
中古物件探しからのワンストップリノベーションについて詳しくみる
コツ2:【間取り】効率の良いアイデアを採り入れる
70平米という床面積と予算の範囲内で理想のマイホームをつくるには、効率の良い間取りアイデアを採り入れるのも効果的。

例えば廊下をなくしてLDKを回廊のように使う間取りは、壁やドアが減るのでコストダウンしやすいです。
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逆に廊下の壁面を活かした収納やウォークスルークローゼットなど、「通路+収納」の二役を持つ間取りにするのもコスパの良いアイデア。
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ほかにもデッドスペースを活用したり、シンプルな間取りでムダをなくしたり、コストパフォーマンスの良いアイデアを上手に採り入れましょう♪
コツ3:【業者選び】マンションリノベーションが得意な業者を選ぶ
リノベーションは一戸建てとマンションでかなり内容が違うため、マンションリノベが得意な業者を選ぶのも費用節約につながります。
一戸建ての実績が多くマンションのリフォームに不慣れな業者だと、前述したリノベ向き物件の見極めや効率の良い間取りアイデアが期待できません。
一戸建て・マンション両方得意な業者もありますが、必ず施工事例の件数やバランスをチェックしてみましょう。
■まとめ:70平米(㎡)のリノベーション費用相場と、コストを抑える最大の鍵
70平米(㎡)のマンションリノベーション費用の相場は、フルリノベーションの場合で約1,050万円~1,400万円が目安です。
ただし、この金額は間取り変更の有無、内装や設備のグレード、そして何より「どの会社に依頼するか」によって大きく変動します。
予算内で理想の暮らしを実現し、「こんなはずではなかった」と後悔しないために最も重要なのは、信頼できるパートナー(リノベーション会社)を見つけることです。
コストを抑えつつ理想の住まいを手に入れたいなら、マンションリノベーションの専門会社へ相談するのが最善の選択です。
なぜなら、専門会社には以下のような強みがあるからです。
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豊富なノウハウ: マンションの構造や規約を熟知しており、予算内で理想を叶える最適なプラン(間取り・建材)を提案できる。
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コストの透明性: 設計から施工までを一貫して行うため、余計な中間マージンが発生せず、コストを削減できる。
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実績と安心感: 70平米前後のマンション施工実績が豊富で、完成後のイメージが湧きやすい
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